2005年06月24日

悠久の時を超えてミイラ

silkroad江戸東京博物館のシルクロード展に行ってきた。
シルクロード展なんてしょっちゅうやってるので最初は乗り気ではなかったが、聞くにけっこう新しい出土品が多いらしいので、やっぱり行くことにした。

で、確かに目新しかった。なかでも目を引いたのは、やっぱりミイラ。中央アジアにミイラがいたなんてね。どうも作ろうとしたわけじゃなくて、勝手にミイラになったようだけど。あそこら辺は乾燥しているので、ほおっておくとなりやすいようだ。

驚いたのは、木製のものが多かったこと。そして中国に近づくにつれ陶器が増えていったこと。あの辺は森林があまり豊富ではなかったはずだから、一帯全部陶器を使っているものだと思い込んでいたら、違った。どうやら西方から木材が輸入したほうが早い地域は木材を用い、ごく中国に近い西域だけ陶器を使っていたようだ。にしても年代がけっこういい加減だった。厳しい気候だから風化が激しいので、特定が難しいのだろうか。いくらいつでもやっているような企画展でも、こういう思わぬ発見があるからおもしろい。イメージと食い違うと、より楽しい。

あとは見事な金細工に驚かされた。絵画はそうたいしたものはなかったけど、彫刻は本当に細密ですごかった。
絵画はすぐに風化してしまう気候の影響も大きいだろうが、民族の移動が激しいので価値判断が難しい絵画は発達しなかったと考えられる。ヨーロッパや中国、日本で絵画が発展したのは、やはり巨大な統一的価値観が誕生していた証拠だといえると思う。それはそれですごいことだが、それにしてもこれだけ見事な金細工は世界共通ですばらしいと思うに違いない。彫刻の偉大さを見た。

で、今回もTシャツ買って帰ったとさ。
  

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2005年06月22日

TVアニメ版「AIR」

あまりこういう話題はここでは出さないつもりだったけど、萌えとか抜きですばらしかったので、残しておこうと思う。普通にレビューしてもだたのオタクの叫びになってしまうので、なるべく普段の映画レビューと変わらないように。

最初は20時間かかるこのゲームを、約6時間ばかりでまとめることなんてできるはずがないと思っていたけど、そんなこともなかった。確かにかなり駆け足だったが、過不足無くまとまっていた。

特に、監督を褒め称えたい点がある。こういう多数分岐できるゲームのアニメ化でよく失敗するのは、全てのシナリオを追いかけようとするあまりに主人公の動きが不自然になることだが、今回はそれが無かった。まず最終的にメインとなる観鈴以外のヒロインとは、恋仲にはならないように設定を変えた。もともと恋愛要素の薄いゲームだったので、それは簡単だったと思う。さらに、観鈴を他のヒロインと絡ませることによって、不自然さを打ち消した。またそれによって、観鈴の「友人ができない体質」という伏線や、観鈴が主人公に惹かれていく描写が際立ち、作品により深みを与えたというのは、制作側としても予想外の出来事だったと思う。

シナリオは言うまでも無く。ゲームプレイヤーは昔の感動を思い出すだろうし、初めて見る人は涙を流さずにはいられないだろう。美しい、そして悲しい物語。むしろアニメのほうがゲームよりも、流れが一本線な分、伏線の処理の仕方がうまく、疑問点の残らない終わり方をしている気さえする。

音楽は完全にゲームの使いまわし。ゲームのBGMが神がかった出来だったので、あきらかに手抜きであるとは思いつつも、文句を言えない現実がある。しかし、時間の都合とはいえ、ボーカル曲を途中で区切るのはいかがなものか。このアニメ唯一ともいえる不満点である。

グラフィックは、本当に神の仕事。人物はさることながら、海や空の描き方。夏のイメージをうまく増幅している音楽とあいまって、本当に田舎の夏を体感できるだろう。原画が独特なので受け付けがたいかもしれないが、そこは慣れるしかないだろう。これを理由に見るのをやめるにはあまりに惜しい出来だ。  
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2005年06月21日

進学振り分け志望集計表分析(1)

進学志望届控と、現時点での底点表が配られた。はっきり言ってまだ全くあてにならないのだが、あてにならないなりにおもしろい。こういうのは、自分とは関係ないところを見ることに意義がある。


まず、文2から経済学部の底点、16点。過去に2学期終了時点で13点の人は見たことがあったが(ちなみに奇跡的に留年無しで本郷に行ったそうな。現在経済学部)。これもなかなかたいしたもの。今回一番低かった。似たようなネタでは、理3から医学部への底点50点ジャスト。あんた神だよ。日本で10番目くらいに世渡りの才能があると認めよう。今学期もがんばってキープしてほしい。

文1もなかなかがんばっている。定員415に、志望429って。大体法学以外を志望してる人もいるわけだし。どれだけ留年してるんだか。去年まで定員が605もいただけに、目立ってしまった。まあ来年から文1から法学部への進学者でも、下3割は落とすらしいから、こういった現象は見られなくなるけど。


次に、いろんな学科の底点を見てみよう。驚いたのは、マテ工。去年初めて底が着いたABはともかく、とうとうCにまで底が!おまけに印哲にまで底が!!!マズイな。このまま行くと天変地異が起きる。というか誰だよ、理三から85点もって印哲行く奴。志望変えるなよ。そしたら君は東大の伝説に残る。ついでに言うならどっかの人の宣伝の結果か、西近に底が着いてる。つうか66点て普通にそこそこ高いよ…このまま行くと沼野さん大喜びだ。とうとう院が設置されるときが来るかもしれない。一人か二人、インド文学か南欧文学か、西洋古典に分けてあげる気は無い?

といった感じである。さてここからどう変動するか。点数は2学期のものだから、もう少し上がるだろう。それにこのまま全員志望を変えないとは思えない。というかこのまま全員志望を変えなかったら、今年は東大の歴史に残るだろう。いや、それはそれでおもしろいけど。よって、
・どこの学科もここから2〜3点上昇する
・結局いつもどおりに近づく
ということは簡単に予想がつく。

とか他人事のように書いてるけど、自分も巻き込まれてることを自覚したほうがいいと思う。  
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2005年06月20日

最狂絶叫計画

なんか急激に内容の品が下がったが、気にしちゃダメだ。たまたま友人が泊まりに来たので、前述の通り映画を見ることにした。本当はTaxi NYを借りようと思ってたんだが、DVDが既に貸し出し中でアウト。仕方が無いからこっちを借りてきた。

で、内容だけど……正直パワーダウンか。いや、品の無さは変わってないけど。少々内容がシリアスすぎた気が。前作ほどぶっ飛んで無い。その癖あのオチは…なしだろう。うん。

今までのはノリがどっちかというと「ホットショット」に近かったけど、今作は「オースティンパワーズ」とか「フリントストーン」のノリに近かった。まあそんなところ。2まで見て、3も見ないと気が済まない気質の人はどうぞ、という感じ。

やっぱ「ホットショット2」を超えるパロディ映画は、もう作られないのかなあ……てかどうせなら「ホットショット」をぱくるくらいの根性は見せて欲しい。次世代のパロディ映画には。てか俺、ギャグ映画ばかり観すぎ?なんかアメリカ人と笑のツボが似てるらしくてね……


一応判明している元ネタ。

・リング
・サイン
が機軸で
・マトリックス(またかよ!)
・マトリックスリローデット(また(ry
・シックスセンス(同上、パクリやすいっぽい)
・インディペンデンスデイ
・ジェイソン
・永久に美しく
・オースティンパワーズ
・マイケル・ジャクソン(映画じゃないけど裁判ネタが)
以下ネット調査。
・8mile
・アザーズ
・ロードオブザリング(二つの塔だそうな)
・裸のガンを持つ男
今回もわからんの多すぎ。

はあ。今度集団で見るときは久々に見たくなった「ホットショット2」でも借りてくるか。いや、いい加減「Taxi NY」もみにゃならんし…  
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2005年06月11日

その前にドイツ語を(ry

Friedrich国立博物館の「ベルリンの至宝展」に行ってきた。

とりあえず、めちゃ広かった。この間のアンソールとかラトゥールの3倍は広かった。人もそれくらいいたけど。
鑑賞していて思ったのは、この博物館、配置がうまい。各作品群の良さが引き立つような考慮が感じられた。たとえば古代ギリシアの彫刻を飾る部屋なら部屋に白い円柱(明らかに作り物とはわかるのだが)を配置したり、オリエントの発掘品を飾る部屋はバビロンの城門(の張りぼて)で装飾していた。これは相当苦労しただろうに。たいしたもんだ。

さすがにベルリンの博物館から持ってきただけあって、古代の発掘品が充実していた。こうしてみるとエジプトの作品とメソポタミアの作品は何から何まで全然違うと思う。そのどっちとも言えない方向へ言っているアマルナ芸術は、さすがに世界初の一神教誕生の地、といったところか。生のネフェルティティの胸像はさすがに感動した。

それ以外にもボッティチェリやらラファエロやら来てたが省略。そして本日のメインイベント、フランスの巨匠マネの『温室にて』……の予定だったんだが、自分の視線は別の場所に向かっていた。同室には、ドイツ人のロマン派から印象派にかけての画家の絵画が飾ってあった。ロマン派と聞くと絵画はフランス、音楽と文学はドイツ、というイメージが強い、というか自分もそうだった。今日までドイツ人のロマン派画家なんて一人も知らんかった。上はカスパー・ダーフィト・フリードリヒという画家の絵だが、同時期のフランス絵画と比べても全く劣っていないと思う。まだまだ絵画の世界は広い。

もちろん、マネの絵も良かった。まだ無名だったマネの絵を購入した当時のベルリン博物館の館長はたいした先見の明の持ち主だと思う。しかし、国家統一を果たしいよいよフランスやイギリスと並ぶ大国となっていく、上り調子のドイツを映すかのような力強いドイツ近代絵画作品。悪くないね。

ベルリンの博物館は巨大だが、実は冷戦のせいでWW2の戦災の修復が全く進んでいなかったらしく、いまだ改築中である。改築工事からの避難を兼ねて、ということでこれだけ大量に借りてくることができたのだろう。2015年完成だとか。完成したら行ってみたいものだ。  
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2005年06月10日

「最新絶叫計画」(scary movie2)

パロディ映画の傑作、「最終絶叫計画」の続編。とにかくオリジナル要素がなく、しかも徹底して下品である。前作は「スクリーム1・2」を機軸にして、「シックスセンス」「氷の微笑み」「ラストサマー」等々30作品近くをパロディした。中でも見ものだったのは、「マトリックス」避けをワイヤー無しでやっていたこと。役者はぎっくり腰になったそうな。

さて、今作もさぞパロディが多いだろうと思ってみていたら、出てくる出てくる。
映画知識の乏しい自分でも以下の通り。

・ホーンティング
・ヘルハウス
が機軸で

・エクソシスト
・ゴーストバスターズ
・スターウォーズ(エピソード6?)
・ハリーポッター(1作目?)
・マスク
・インビジブル
・アリーmyラブ
・タクシー2
・マトリックスリローデット
・チャーリーズエンジェル

…多分まだあるだろう。わからなかったのが多かったから。これで3分の1くらいだと思う。

しかし、なんかパワーダウンしてるな〜と思いあとでネットで調べてみたら、どうやら「手の障害者をバカにするシーン」があったらしく、輸入するときにそのシーンをカット。あろうことかその手の悪い障害者が最初からいなかったかのようにするよう、映っているシーンを切りまくった。その結果、なんと映画の長さが3分の2近くまで減ってしまったらしいのだ。

これはひどい。……一応「完全版」の日本語字幕付も存在はしているらしいのだが、ひどく希少で物理的にも金銭的にも入手不可能に近いんだとか。ううむ、しかし見たいな…英語はがんばって聞き取るとして、海外版を探したほうが早そうだ。にしても日本の映画業界は心が狭い。R制限つけるなりしてくれてでも、最初から完全版を見せて欲しかった。

見た後気づいたのだが、こういうおバカ映画は、数人で見たほうが楽しいと思った。一人でケタケタ笑って、ちょっと寂しくなった。実は既に続編「最狂絶叫計画」(scary movie3)が出ているので、次は友人たちでも呼ぼうと思う。  
Posted by dg_law at 23:30Comments(2)TrackBack(0)