さーて、眠いからK-1の感想は明日の朝書くかな、と思って寝たのは午前2時頃だったか。目覚ましをかけずに就寝して、午前9時ちょっと前、突然ジリリリリリリとけたたましいサイレンの音で目が覚める。最初は他人事のようにうっせぇなあとか考えていたんだが、どうやら音がかなり近いらしい。
ん?実はけっこうまずい状況?と頭を無理やり働かせ、適当に服を着て卒論の資料の入った外付けHDDと財布、携帯だけかばんに詰め込んで下宿のドアを開けたら
目の前が白かった。
煙で5cm先が見えないんだけど……さすがに生命の危険を感じ、いそいそと下宿を脱出。超煙い。一瞬で喉と鼻と目をやられる。火事で一番怖いのは火じゃなくて煙による酸欠とはよく聞くが、そりゃほんとかもしれん。いかにも白くて無害そうなあんな煙でも、密集すれば前は見えないし息は出来ないし目は痛い。
なんとか下宿を脱出して本郷通りまで出ると異様な数の救急車と消防車が到着していた。振り返るとkeep outのテープ。あれ見たの、人生で二度目だよ。前は駒場の下宿だったな、とかどうでもいいことを思い出したが、よく考えたら振り返ったらすでにテープがあったってことは、俺危険地域にいたんじゃん。それ、サイレン鳴るの遅くね?
左側に我が家。テープのすぐ目の前まで白煙が立ちこめ、うっすらと真っ黒い煙が見えた。アパートが燃えたらしく、人が次々と避難してくる。幸い救急車で運ばれた人自体は少なそう。人間落ち着くとどうでもいいことを考えるらしく、煙のギリギリ来ない位置から「おいおい……ここはもう江戸じゃないはずだろ……」とかどうでもいいことが思い浮かんだ。
大雨が降っていたせいもあってか、1時間強で鎮火。火元はうちの裏の裏の木造民家。必死に避難してたのは真裏のアパートっぽい。うちの最上階から見下ろすと民家が見事に崩れ落ちた様子と、真裏のアパートの、我が下宿に割りと近いところまでこげてるのがよく見えて、改めて背筋が凍った。
鎮火してすぐ避難勧告らしきものは解除されたが、煙くてとてもじゃないが下宿には帰れないので東大の図書館に避難。日曜日は誰もいない。のんびり勉強して精神を落ち着けて、さっき帰ってきた。なんかもう……いろいろ疲れた。
皆様、くれぐれも火元にはご注意を。