2008年10月30日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(46) OA-OQ

北米版もニコマスですよねー。


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2008年10月29日

百合カップリングの成立要因について

百合話でもう一つ。注意文は前回同様。またしても「百合が主眼ではない作品における百合の扱い」の話なので、アイマス、東方中心。こちらは考察ではないので、されても答えに窮するかもしれない。

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2008年10月28日

百合の中心的な人物についての考察

以下、濃厚な百合話。ついでにアイマス、東方、アカイイトネタ。

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2008年10月27日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(45) NE〜NZ

ナンバリング修正。

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2008年10月26日

国民も政府も王家も変

その昔、ザクセン=コーブルク=ゴータ公国という国が存在した。名前から察することができるように、古くは神聖ローマ帝国諸侯であり、近代にはドイツ諸侯でありドイツ帝国一員でもあった。一見何の変哲も無い、歴史の表舞台には全く出てこないような小国であり、私自身Victoriaをプレイするまで存在自体知らなかった。

しかし、この国はなかなかユニークである。そもそもはゴータ公国とコーブルク公国に分かれていたのだが、1826年同君連合として事実上合併。文化的には南ドイツ寄りだったが、ドイツ帝国成立前段階では南ではなく北ドイツ連邦に参加し、その後ドイツ帝国に参加した。WW1戦後帝国が崩壊すると、コーブルクはバイエルン州に、ゴータはテューリンゲン州に編入されたため再び分割された。これはコーブルクの住民投票の結果であり、88%以上の住民がテューリンゲン参加に反対したらしい。コーブルクはルターも住んでいたプロテスタント縁の土地であるにもかかわらず。よくわからない人たちである。

1830年、ベルギー王国がオランダより独立した際、比較的人畜無害な家系としてザクセン=コーブルク=ゴータ王室から初代ベルギー国王が擁立された。一方でベルギー独立を支援した英仏の王室とはかかわりが深く、ヴィクトリア女王の夫はベルギー王室出身で、初代ベルギー王レオポルドの妻は七月王政のルイ・フィリップの娘である。なお、その後ヴィクトリア女王の次男がドイツ帝国成立後のコーブルク=ゴータ公国を引き継いでおり、やはりイギリス王室とのつながりは深い。最後の公爵の娘は現スウェーデン国王の母親であり、その血筋は現代にまで残っている。ちなみに初代国王レオポルドは、前年にギリシア国王就任依頼を断っており、その後のギリシアとベルギーの歩んだ歴史を鑑みるに、良い選択だったと言わざるを得ない。

その他、本家からポルトガル王家とブルガリア王家も輩出しており、血筋的なつながりは相当広かったようだ。もっとも、本家を含めてベルギーとイギリス以外はつぶれてしまったが。ただし、最後のブルガリア王であったシメオン二世は2001-05年のブルガリア首相であり、現在でも連立政権に参加する与党党首である。ポルトガル王家は何度もポルトガル国庫を破産させた挙句内政を乱し、暗殺によって国家元首最短在位期間20分という不朽で不名誉なギネス記録を打ち立てた。


ザクセン=コーブルク=ゴータの歴史のハイライトはやはりアメリカ南北戦争であろう。南部連合は圧倒的に優勢な北部に勝つ方策として経済的つながりが強いイギリスとの同盟を画策していたが、いかんせん当時すでにイギリスは奴隷解放を認めており、奴隷制を認めさせるための反抗である南部連合に手を貸すわけにはいかなかった。そのため、南部連合はその成立の当初から国際的に孤立することが目に見えていた。

ところが、ザクセン=コーブルク=ゴータは世界で唯一、アメリカ南部連合と国交を樹立した。どうやら公国政府は、イギリスは南部連合に手を貸すものだ、と早とちりをしていたらしい。そして、イギリス王室との血のつながりを考えれば、南部連合を支援するのは当然のこと、という意味での国交樹立であったようだ。しかし、当のイギリスは(かなり傾いていたものの)南部連合をスルーし、どころか他の全ての英王室関係者は本国に同調した(当時英連邦のシステムは無かった)。コーブルク=ゴータは妙なところで歴史に名を残すこととなった。さぞかし、世の南北戦争研究者に失笑を与えているに違いない。

そして、最後の本家血筋・公爵カール・エドゥアルトはイギリス王室の血を引いてはいたもののWW1ではドイツ(プロイセン)軍として戦い、戦後は左翼嫌いからなぜかナチスに入党した。いくら左翼嫌いとはいえ、元王族がナチスはなかろうに。しかも突撃隊だったらしい。イギリス王室の葬儀にも参列するときには突撃隊制服だったらしい。その空気の読まなさっぷりはまさにザクセン・コーブルク・ゴータ家の末裔としてふさわしいかもしれない。…………分家筋はイギリス、ブルガリア、スウェーデンと各国の中枢でがんばっているのに、本家はそんな終わり方だったとは、歴史も残酷なものである。

  
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2008年10月25日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(44) MA〜ND

二人の始祖を含んだ項目になった。

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2008年10月24日

四国上陸するか……

ジョット《聖母子》損保ジャパン美術館のジョット展に行ってきた。ジョット展というよりもゴシックから国際ゴシック期の作品集という感じで、思ったよりもジョットの作品は多くない。それも、全40点の中でも多くないというのだから、まあ数は察していただきたい。

それでも、よくこれだけの貴重品を日本に持ってきたなとは思う。中にはガラスケースに入っておらず、触ろうと思えば触れてしまうなんて考える人がいてもおかしくない状態のものまであったが、それでいいのだろうか。意外とイタリア当局は貴重品だと思っていないのか、それともそういうものだけ貸してくれたのか、はたまたどうせすぐに修復予定だったか。確かに、むき出しのものは保存状態の際どいものが多かった。

フレスコ画ではなくテンペラ画が多かったのも印象的であった。フレスコ画は完全に壁画なので輸送が面倒だが、テンペラはまだ板絵が多いので楽だったという事情だろう。テンペラのほうが発色がよく、見栄えがいい。しかしテンペラとは卵黄に絵の具を溶いたものであり、要するにたんぱく質なので非常に腐りやすく、そういう意味では保存に気を使うものであるはずだが、そこは日本の空調を信頼したのだろう。

しかし、国際ゴシックの絵はどれもこれもよく似ているので、途中でどうしても飽きる。確かにゴシックとルネサンスの過渡期であってその両方の要素を持っているのはわかるのだが、題材や構図はやはり中世的要素が強く、どれだけ筆致が違おうともおおよそ同じ絵に見えてしまう。一番言いたいのは、何でも聖母子描いておけばいいってもんじゃねーぞってことだ。まあ中世の人に言ってもしょうがないのだが。

がんばって元の教会に飾ってあるように見せようとする涙ぐましい美術館側の努力はわかるのだが、安っぽいベニヤ板で作ったっぽい装飾を見ると何ともいえない気分になる点は否めない。やはり、大塚国際美術館に行け、というありがたいお説教というように解釈することにしよう。

なお、非常に珍しいことに常設展示のセザンヌが貸し出されており、代打でモネの絵が展示してあった。ウッズ代打福留のような豪華さである。というか、持ってるなら常設展示のゾーンを増やしてもっと飾ればいいのにと思わなくもない。  
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2008年10月23日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(43) KA〜LZ

K・L行。
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2008年10月22日

金銀黒緑

尾形光琳《燕子花図屏風》東博の琳派展に行ってきた。一応簡単に説明を書くと、琳派とは尾形光琳を中心とする江戸時代の芸術一派であり、植物や動物などをあくまで空間配置上のオブジェとして取り扱っているという点において特徴的である。つまり、極めてデザイン性が高い。金銀地の上にオブジェを載せていくことが多く、配置も極めて人工的であり、デッサンがきちんとしてあるにもかかわらずそれをあえてベタ塗りでつぶしてしまう、なんてこともする。その全ての要素を持った典型的な例が、尾形光琳の《燕子花図屏風》であろう(画像)。

しかし、一方でこういった植物をデザイン的に扱うというセンスは漆器や陶器の図柄を見ていけば別に新しいことではなく、平安期から鎌倉期の、特に漆器ではよく用いられてきたことである。唐草模様などは奈良時代にすでにあった。そういう意味では、琳派は復古的な要素もあるのかもしれない。彼ら自身、その創作活動は書画にとどまらず、陶器や漆器、小袖などにも及んでいる。特に、本阿弥光悦や尾形光琳たちは文化的万能人であった(そもそも本阿弥光悦の本職は刀の目利きである)。

現在、琳派と言えば古いほうから、桃山時代から江戸初期の本阿弥光悦と俵屋宗達、江戸中期の尾形光琳、乾山の兄弟、江戸後期から末期の酒井抱一と鈴木其一の六人を指す。実はそれぞれの二人ずつの活躍時期には数十年ずつの開きがあり、直接の師弟関係は無い。あくまでも私淑だけでつながっていったという点においても珍しい一派であるし、江戸時代という長い時代を通してほぼ廃れなかったという点でも珍しい。

ただし、彼ら六人を琳派として一まとめに扱うのは歴史的にはかなり新しいことである。カタログによれば1972年に初めて琳派という言葉が使われたそうだが、琳派という言葉が普及しだしたのは自分の経験をふまえても90年代以降ではないだろうかと思う(それにしても、琳派とはイメージ通りのナイスネーミングである)。特に、江戸時代後期の二人がここに含まれるようになって固定しだしたのは極めて最近ではないだろうか。

今回の企画展の一般的な目玉はやはり尾形光琳と俵屋宗達の二人であろう。特に俵屋宗達に関しては気合が入っており、250点近い作品数のうち三分の一は俵屋宗達と本阿弥光悦の作品群である。自分が急いで19日までに見に行ったのは上記の尾形光琳の《燕子花図屏風》が展示替えの事情でその日までだったからだし、光悦の舟橋蒔絵硯箱があると言われては行かざるをえまい。

しかし、個人的には酒井抱一と鈴木其一の作品を推したい。以前、東博の伊藤若冲展(プライス・コレクション)でも彼ら二人の作品を見る機会があり、そこでの若冲と同時代の画家たち、というカテゴリ付けも十分におもしろい視点ではあるが、やはり琳派の後継者として彼らを見るのもおもしろい。若冲と併置されたように彼らの作品はあくまでも琳派でありながら、かなり四条円山派の影響が強い。デザインチックでありながらオブジェの描写が非常に緻密で、金地ながらもその雰囲気は洒脱で瀟洒でさえある。構図や配置も継承の果てにあるマニエリスティックさが見える。

全部で250点近い大展覧会ではあるし、金地だらけで非常に目が疲れるのではあるが、ちゃんと展示の最後まで目を凝らして見ていってもらいたい。展覧会名のサブタイトルである「継承と変奏」の奥深さをじっくりと味わえることだろう。カタログは一冊三千円と値は張るが350P超で装丁も解説も凝っているのでお勧めである。というか、解説が厚すぎてまだ読みきっていない。

自分は上記の都合で前期展示で見に行ったが、後期展示では宗達、光琳、抱一、其一四人全員の《風神雷神図》をまとめて見ることが出来る。期待して行くといいだろう。  
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2008年10月21日

ニコマス・MSC3と秋の祭典

お気に入り保管庫の前書きで済ませようかとも思ったけど、後に残すことを考えて独立させた記事で。

まずは秋の祭典から。中の人予想。左が予想で右が正解。

1.catch my breath わかむらP?→ぷげらっちょP
2.星間飛行 慈風P→慈風P○
3.Kosmos, cosmos ちずP→ねこP(これは予想外)
4.Bad Apple! 魔汁P→魔汁P○
5. i つくねP→ねこP(最初はどうにも慈風Pっぽく見えた)
6.カプチーノ かんどるまP→かんどるまP○
7.Here we go カブキンP→ntmP(ntmPがどこかさっぱりわからなかった。まさか音声自撮りとは)
8.Chance to Shine こんにゃくP→つくねP
9.Shiny Smile つくねP→わかむらP
10.Sunny Day Sunday てつろ〜P→てつろ〜P○(完全に消去法)
11.RODEO MACHINE がぶ呑み→かぶ呑み○
12.ポケッターリ モンスターリ オンナスキーP→こんにゃくP(予想外すぎるw)
13.COLORS orgoneP→itachiP
14.とかち天国系〜階〜 未来派P+慈風P→未来派P+慈風P○(これは外しようが無い)
15.LOVEマシーン わかむらP→わかむらP○
16.LOVE"団結"マシーン わかむらP→わかむらP○
17.TOWN かんどるまP→かんどるまP○
18.kiss my lips M@co.jP→M@co.jP○
19.リルラリルハ ぷげらっちょP→よつばねぎP(1.がぷげらPだった時点でよつばねぎPに変えておくべきだった)
20.創世のアクエリオン わかむらP→わかむらP○
21.もってけ!セーラーふく orgoneP→orgoneP○
22.バラライカ よつばねぎP→カブキンP
23.バラライカ(いさじ) よつばねぎP→カブキンP
24.男女 友P→友P○
25.inferno itachiP→魔汁P(よく見たら瘴気エフェクト出てるじゃん!)
26.GONG がぶ呑み→オンナスキーP
27.グレイトなのです☆ ちずP→ちずP○(これは外すわけにはいかなかった)
28.ラブリー☆えんじぇる しーなP→しーなP○
29.最強パレパレード itachiP→しーなP(フォントにだまされた…)
30.トライアングラー つくねP→itachiP
31.エージェント M@co.jP&友P→M@co.jP&友P&かんどるまP(もう一人いたか!) 
32.GO MY WAY えこP→えこP○

全部わかむらPと慈風Pに見えるから困る(事前情報として、慈風Pは二つ、わかむらPは四つ担当)。半分くらいは当たっている自信があるが、どうでしょうね。

以下、MSC3地区予選の投票先についてと雑感。随所で言われていることだが、DEFに良作が固まってて、特に西に行けば行くほど簡単に決まる、という様相であった。

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2008年10月18日

第130回 『レパントの海戦』塩野七生著、新潮文庫

『コンスタンティノープルの陥落』『ロードス島攻防記』に続く、戦記物三部作三作目。1571年、スペインとヴェネツィアを中心としたヨーロッパ連合軍と、オスマン・トルコ海軍の間で起きた戦闘であり、ヨーロッパ連合軍がほぼ初めてまともにオスマン・トルコを押した戦闘でもあった。

前二作は文明の転換点という非常に大きなテーマを抱えていたが、今回はどちらかと言えばヴェネツィアという一つの国家が国家の舵取りにおいて迷走期に入る、その端緒を描いたものと言える。ヴェネツィアは勝ったには勝ったしそれは圧倒的な大勝でもあったが、前夜を見ればそれは薄氷の勝利と言えたし、何よりその勝利を全く生かすことができなかった。この本のレビューを書く人は誰でもこの部分を引用するだろうが、

やはり「国家の安定と永続は、軍事力によるものばかりではない。他国がわれわれをどう思っているかの評価と、他国に対する毅然とした態度によるものが多いものである。」

という、ヴェネツィアのとある外交官の演説は、今の我々日本人には非常に耳に痛い。この言葉を本書の最後に持ってくるところに、塩野七生の良い意味でのわかりやすさがあると思う。丁寧さ、親切さ、と言ってもいい。

『コンスタンティノープル』では複数主人公制であったが、本作はあくまでヴェネツィア人に主眼がおかれているため、思わず感情移入しすぎてスペインの大国らしい横暴っぷりに腹が立ってきた。しかし冷静に考えればスペインとしては別にこの戦争に参加する意義は教皇命令以外にほとんど無く、逆によくぞこれだけの大艦隊を貸し出したものだと思う。あの横暴っぷりも仕方が無いものか。それにしても、困難な連携の上での勝利の瞬間というのは、なんというカタルシスの解放であろうか。久しぶりに小説上で喝采を浴びせたくなった瞬間であった。


しかし実際のところ、この戦争以後ヴェネツィアは没落したとか、ことはそう単純に行かない。本書の末尾に書いてあるようにヴェネツィアはこの戦争によって勝ち得た70年間の平和を享受し、経済的な繁栄は以前と変わることが無かった。その70年の平和を打ち破ったのはまたしてもオスマン・トルコではあったのだが。逆にもう二つの参加国もその後の経緯は複雑である。スペインはアフリカへの野心からこの戦争に参加したが、実際には新大陸経営でにっちもさっちもいかず、100年とたたないうちに西欧の大国から転がり落ちていくのは周知の事実である。

オスマン・トルコはこの戦争でキプロスを得たものの、有効活用することはできなかった。以後国力が増えも減りもせず、やがて西欧諸国に追いつかれ追い抜かれてしまう。最後に西欧から獲得した土地は、レパントの70年後に同じくヴェネツィアから獲得したクレタ島である。オスマン帝国が停滞した理由は、いかにも専制独裁国家らしい内紛からであった。

この戦争以後、地中海そのものが歴史の表舞台ではなくなっていく。まさにそのことそのものがヴェネツィアにとっては致命傷であった。小国の悲哀である。同じくシーパワーであるわが国には、またしても耳の痛い話である。


レパントの海戦 (新潮文庫)
レパントの海戦 (新潮文庫)
  
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2008年10月15日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(42) IA〜JZ

やっぱitachiPはすごいわ。


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2008年10月14日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(41) GA〜HZ

何度見ても上様m@sterの破壊力は半端無い。  続きを読む
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2008年10月12日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(40) FA〜FZ

諸事情により、15日まではまともな記事が更新できない環境になってしまったので、書き溜めてあるニコマス保管庫で許してください。16日からは半々の平常更新に戻れるかと。

Fは何かおもしろい人が多かった。


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2008年10月10日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(39) DA〜EZ

DとE。
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2008年10月08日

借金姉妹 レビュー

これって悲恋モノじゃないか?


大金を借金している姉妹を手に入れて調教するゲーム。だが、調教要素をばっさり抜けば間違いなく純愛モノになる要素がちりばめられており、それを実現させた『借金姉妹2』が発売されたのもうなづける(それも1は低価格路線なのに2はフルプライス)。特に、某ルートをとりまく雰囲気は非常に物悲しく、調教モノらしい達成感とはかけ離れている。しかし、この雰囲気こそが本作の味噌であろう。

その最大の理由は主人公である。典型的な偽悪者であり、キャラクターとしてFFTのディリータ辺りにはよく似ている気がする。その出自、環境ゆえに自分にも他人にも冷徹だが、その実ものすごく愛に飢えている。表面上で既に大人な部分と非常に幼い部分が見え隠れしている。こういう系統のエロゲの主人公で、これだけ内面の設定が練ってあるのは珍しい。

ヒロイン二人が単純な設定ながらもかなり可愛いので、「エロゲ」としてはかなり使える部類。陵辱目当てなら完全な肩透かしを食らうほど和姦多めで、比較的ぬるい内容といえる。主人公が「身体破壊や改造は趣味じゃない」「自分も相手もイクのが理想」という割と真っ当な思考の持ち主で、調教も相手の感度を引き出すことに終始している。鞭も蝋燭も三角木馬も出てこない。ただし、CGの使いまわしが多いのと、終盤はかなりマニアックな責め方をするため、どの程度使えるかは個人差があると思われる。かく言う自分も、全く趣味にあわず閉口したものも多かった。

『燐月』といい、Selenはこういう妙に味のあるゲームを作ってくれるから割と好きである。ただ、『真・燐月』が思いのほかつまらなかったので、実はSelenは純愛モノ作れないんじゃないか疑惑が自分の中にあり、『借金姉妹2』をプレイするかどうかはかなり躊躇している(しかも品薄でなかなか中古の値段が下がってこない)。

あとは、システムがかなり使いづらいのが気になった。ウィンドウサイズの変更のために一々ゲーム終了させなければいけないなんて不便すぎる。バックログも短い。CG鑑賞、音楽鑑賞モードが無い。この辺は改善して欲しい。総合して、70点前後。


以下、ネタばれ。
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2008年10月05日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(38) BA〜CZ

再生数と選曲に強い関連性があるのは当たり前のことで、Pたちが再生数にこだわりを持つつもりがなくても持ってしまうというのも当然のことで、それらを強く否認したり肯定しすぎて逆ギレするのは、あまりにも非生産的な精神ではないかと。まあ、ヤスタカ曲だって埋もれるときは埋もれますよ。

というわけで、今回はCから。


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2008年10月04日

5つながり

ニコニコでFF5縛りプレーブームが去った後、今度はDQ5縛りプレーブームが来た。今はやってるのは戦闘メンバーを一種類の魔物に限定する「三連星シリーズ」であるが、大概が使えない序盤の仲間モンスターを使用している。有名どころではスライムとブラウニーとドラキー。ブラウニーのほうは完結した。絶対にゲマで詰むと思っていたが、「力は正義」ということを証明した、すばらしい旅路だった。まだ連載中でおもしろいのははぐれメタルとヘンリー。

しかしこのシリーズの欠点は、どのシリーズも結局似たようなプレーにならざるをえないという点である。一般的なプレーで使用頻度が低いモンスターというのは耐性が低く、回復呪文を覚えない、という二点の特徴が共通している。しかし、前者は回復量を増やすことで後者に集約できるため、結局これらの縛りプレーは「いかに回復するか」の一点の解決に終始することになる。

最初の関門、死の火山の溶岩原人三体は、攻撃が激烈ではあるもののラリホーとメダパニがすごくききやすいため、それが使えるなら意外と苦戦しない。そして、マイナーモンスターは意外と補助魔法が充実している(スライム然りドラキー然り)。第二の関門、グランバニアへの大洞窟は逃げ続け、戦闘終了後に薬草で回復すればなんとか通過できる。グランバニアに到着すれば「ファイトいっぱつ」が購入できるようになるため、ジャミは正直苦戦しない。

その後は特に詰まるところなく進み、力の盾を祝福の杖、妖精の剣があればもう回復が完全に安定するため、案外と楽にブオーンもゲマも倒せる。なぜなら、彼らは一回の攻撃でベホイミの回復量を完全に上回るほどの攻撃を繰り出して来ないからだ。イブールは言うまでもなく弱い。

ミルドラースは完全ローテなので計算可能であり、1ターン一回攻撃の最弱パターンさえ引けば、賢者の石があれば回復量がギリギリ上回ることが多い。あとは、6ターンに一度の瞑想の500回復を上回る攻撃をいかに残り二人で引き出すか、である。これも、攻撃力の低さに定評のあるドラキーでさえレベル40付近でギリギリ可能だったのだから、大概のマイナーモンスターなら楽勝だろう。

あとはある意味レベル上限との戦いである。最大レベルが極端に低い、ばくだんベビー三連星はゲマで詰んだ。さすがにベホイミでほぼ全回復するような最大HPでは無理があった。最近ではあまりにもプレイ様式が定式化されすぎたため、うp主が下手な操作をすると慣れた視聴者から「そこは○○使っておけよ」と野次が入るようになった。

これらを考えると、やはり最も成功した三連星シリーズはやはりブラウニーである。溶岩原人をおきて破りの力攻めで破った後、極めて順調な旅を続け、わずかレベル34という標準的なパーティーよりもむしろ低いレベルでミルドラースを簡単に打ち破った。ブラウニーがこんなに使えるモンスターだとは思ってなかった。これはもっと評価されていい偉業である。その関係で、はぐれメタルも工夫が見れておもしろい。はぐれメタルのステータスが特徴的過ぎて、今までの縛りプレーで定式化された行動がちっとも通用しないからである。


なお、しばしば誤解されていることであるが、ことDQ5に限ればPS2版のほうが難易度が高い。三人パーティーから四人パーティーになっている関係でボスが総じて強くなっている。特にニセたいこうとジャミ、ブオーンはかなりの極悪化している(その割りにミルドラースは大して強くなってないが)。ゲマやブオーンなんぞ完全二回攻撃になってしまい、1ターンに1ベホイミ程度の回復量では全く追いつかない。全く影の薄いボス、カンタダでさえかなり強化されている。そのくせ三連星は縛りの関係上三人しか使えないままなので、相対的にSFC版よりもかなりの差がつくことになる。

PS2版であることのメリットは、「ふくろ」があるから無限にアイテムを所有でき、長大なダンジョンを越しやすくなったことぐらいである。PS2版でのチャレンジは、録画の困難さ以上にこちらの問題が控えているからだろう。実際、実はPS2版でスライム三連星を上げていた人がいたのだが、なんとデモンズタワーでレベル70なのに、ジャミに全く歯が立たなかったため、更なるレベル上げのため心が折れたか、更新が止まっている(検索をかけてみたが見つからなかった、消してしまわれたか)。なお、先行しているSFC版スライム三連星でも、トロッコ洞窟時点でレベル66である。今後、縛りプレーに参入したいなら、スライム以外の三連星で、PS2版を期待したい。それでもブラウニーやおどる宝石ならなんとかなるのだろうか。




ブラウニー冒険記。DQ5好きなら必ず見るべき動画。




はぐれメタル冒険記。守備力511上限は初めて知った。上限が無いPS2版のほうが、はぐれメタルに限れば楽なのかもしれない。




まさかのヘンリー冒険記。しかし、レベルの割にステータスが低い……




完全にゲマで詰んだばくだんベビー。




無謀臭漂いつつも善戦している、PS2版でしかも一人旅なスライム冒険記。これにはがんばってほしい。瞑想覚えればジャミは倒せるはず。


  
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2008年10月03日

ニコマス・お気に入り作品保管庫(37) AA〜AZ

ここからアルファベット。

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2008年10月02日

キラークイーン レビュー

ルールが複雑なバトルロワイヤル、と説明するのが一番簡単だろうが、その結果むしろ人狼のほうが、ゲームシステムとしては近いような気がする。大量の二次創作が作れそうな設定であるし、それこそ、もう少しルールを整えれば第二の人狼として話題になる要素さえ秘めていると思う。

とは言いつつも本作そのものは単なるADVで選択肢無し。単に読み進めるだけでクリアできる。第一章と第二章があり、持っているPDAと首輪の番号、基本ルール等に変更は無い。単に最初の六時間で起きる出来事が違うのみである。ルールは第一章序盤に説明されるので、熟読しておくことをお勧めする。ただし、ゲーム開始前にあらかじめHPで読み込んでおき、自分なりに解釈してからゲームを開始してもおもしろいと思う。(キラークイーンの公式HP

こういったゲームにしては珍しく、一章のほうが出来が良いという評判だったが、やはりその通りだった。二章はあまりにも種が割れている以上に、展開が読みやすすぎて興ざめであった。CVで展開が読めた、と言ったら言い過ぎかもしれないが、まあ正直そんなところである。健速が基礎設定も考えたのかどうかは知らないが、そうだとしたなら彼はこういうのもちゃんと書けるのかと驚いた。主人公だけは相変わらず自己犠牲の塊で「健速乙」だったが。

なお、攻略可能なのは一章が咲実、二章が優希であり、他のヒロインにはほとんど触れられない。PS2版では麗佳が攻略できるらしいが、シナリオの評判があまり良ろしくない。惜しいことだ。正直、麗佳が一番かわいいと思うのだが。CGがかなりスプラッタなので、苦手な人は回避されたし。けっこう簡単に人がばったばったと死んでいく。

プレイ時間は一章が5時間くらい、二章が3時間くらいで、おまけ含めて8時間くらい。同人1800円でこれだけ楽しめれば、費用対効果は十分すぎるくらいおもしろかった。ただ、月姫、ひぐらしの領域に達するには今ひとつ物足りないのも確か。特にCGは枚数が足りない上に時折別人に見えるから閉口した。


以下、ネタばれ。
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