2009年02月24日

『ネコっかわいがり!』レビュー

ネタバレなしには何も書けないので最初から隔離。今からやる気のある人は絶対に読んじゃダメ。ネタバレ踏んでもいいやという人とクリアした人のみどうぞ。


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2009年02月21日

郵便局まとめ

※ この記事を信用して「間に合わなかった、どうしてくれる」と言われても当方責任を負いません。


まず、システムとして。郵便局は一日に1〜2回集荷・配送するようだが、2回以上必ず集荷するのは「ゆうゆう窓口」の存在する郵便局のみのようである。まず、最寄の郵便局にゆうゆう窓口が存在しているかどうかを確認しておくべきだ。回数にかかわらず、必ず集荷するのは午前11時。2回以上ある場合は15〜16時頃に集荷している模様。

そしてここから配送するわけだが、同じ市内ならば出した郵便局で集荷→郵便局間で移動→宛先最寄の郵便局が次の集荷のタイミングで宛先へ配送という流れ。つまり次の次の集荷のタイミングまでに全て行われるため、集荷のタイミングにばっちりあえばたった数時間、どんなに遅くても丸一日で届く(ゆえに2回の集荷の時間帯を知っていることが重要になる)。それ以上で届いていなかったら事故に遭ったと思うほか無い。逆に市外へ出る場合は、詳しいシステムは知らないが、出した直後の集荷から3〜4集荷後にようやく配送になる。よって、自分と相手が集荷の多い地域に住んでいたとして一日半以上、どちらかが悪条件のようなら丸二日は見ておいたほうがいい。

これも意外と重要な事実で、「ゆうゆう窓口」は24時間営業をしており、深夜に出された郵便物は翌日午前11時の集荷にまわされる。また、ゆうゆう窓口のある郵便局、及びその郵便局の管理するポストについては土日でも必ず一回は集荷する。都区内の悠々窓口付郵便局に至っては、日曜の午後以外は全て平日通り行っているとのこと。そしてほとんどの郵便局はゆうゆう窓口がある。したがって、たとえば都区内に月曜必着の郵便物であっても、日曜午前11時までにゆうゆう窓口に駆け込めばぎりぎりセーフとなる可能性が高い(日曜の午前集荷で最寄郵便局に送られ、月曜午前集荷でその郵便局から宛先に届く)。土曜の午後の集荷ならば完全に普通郵便での安全圏である。

郵便局のHPにお届け日数を調べるサービスがあるが、これはあまり役に立たない。気休め程度に。


救済システムについて。代表的なのは速達。これは集荷のタイミングを無視して宛先最寄の郵便局に送られるため、1〜2集荷すっ飛ばすことができる。しかしシステムの説明で述べたとおり、同じ市内同士での移動や集荷回数の少ない場所のかかわる移動ではあまり意味がないかもしれない。それでも不安なら料金は+300円程度なので、かけてしまってもよい。

意外と知られていないのが新特急郵便。郵政民営化されてからできたもので、料金は+800円程度だが、これはもうバイクの運ちゃんを時給800円で雇っているも同然という値段設定である。一応宛先最寄の郵便局は経由するものの、本当に集荷のタイミングを全てぶっちぎって届けてくれる。なので、同じ市内同士ならば1〜2時間程度で届く。ただし、新特急郵便は本来法人向けのサービスであり「継続的に使用すること」が建前上条件になっている。個人で取り扱ってくれるかは、その郵便局の局員の度量次第である。一応、都区内の郵便局はどこも概ね、個人でも新特急郵便が利用可能な環境であるようだ。あと、県外とか遠かったりするとやってくれない可能性もある。

最終手段として、自分が宛先最寄の郵便局へ駆け込む、というのがある。強制的に集荷を経る回数は一回になるので、集荷のタイミングさえわかっていればこれほど手っ取り早い手はない。ものの1〜2時間で相手の手元に届く。相手が私書箱の場合、最寄郵便局駆け込みは救世主となる。私書箱は郵便局内にあるので、局員の方に消印だけ押してもらって自分で投下するという究極必殺技が使用可能である。

この「消印だけ押してもらう」は宛先が必着ではなく消印有効の場合、非常に心強い手段となる。けっこう郵便局員の方は融通をきかせてくれることが多いので、中身がどうにも伴ってない場合、交渉してみるのもいいだろう。あんまり何度もやると顔を覚えられてしまう諸刃の剣。素人にはお勧めできない。


条件分けしたものは続きへ。郵政民営化の威力を知った。小泉さん本当にありがとう!


結論:エントリーシートは早めに書きましょう。

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2009年02月14日

ジョミニVSクラウゼヴィッツ

昨日ジョミニのブックレビューを掲載したわけだが,あのままだと未読の読者はおろか多少なりとも軍事学に興味がある人でも何が何やらさっぱりだと思うので,ジョミニの思想の解説を浅学ながら自分なりに,特にクラウゼヴィッツを比較しながらやってみたい。ジョミニの来歴はブックレビューのほうに譲る。
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2009年02月13日

第133回『戦争概論』ジョミニ著、佐藤徳太郎訳、中公文庫

クラウゼヴィッツと並び称された軍事学の基本書。しかし、いつの間にか歴史に埋没してしまった。

その理由は、読んでみて改めて理解した。確かに極めてわかりやすくまとめられており、クラウゼヴィッツのあの難解な文章を思い起こせば、当時もてはやされたのも納得が行く。しばしばクラウゼヴィッツの『戦争論』は哲学書で、ジョミニの『戦争概論』は科学書だという比較がなされるが、それはその通りだと言える。ただし、ジョミニは自分の理論に関して「戦争は理論通り行われるものではないが、ある程度の法則性があるのも事実という前提でのみ成り立つもの」ということは認めているので、ジョミニを頭でっかちを批判するのは間違っている。ジョミニ自身が立てた戦功も実際に多い。

ではジョミニの何がまずかったのかといえば、この本は近代戦の端緒とされていながらナポレオン戦争の分析にしかなっておらず、その先を予見していない、もしくは予見していながら対策を論じていない。たとえば、今後は兵器の火力が増していくことは予見しているのに、撃滅戦争に関してははっきりと否定している。「国際法で規制するべき」程度しか書いていない。これをもって核戦争を予見した、と解釈するのは、あまりにも突飛であろう。

ジョミニは「戦争の法則性は兵器の性質や部隊の編成が変わっても、変わるものではない」と述べているが、実際にはそんなことはなく、彼が思っていた以上に火力の進化は激しかった。彼はゲリラ戦に関してもその困難さは詳述しているがただ撤退しろと首を振るばかりで、具体策は講じていない。また、訳者は二次大戦におけるドイツの電撃戦やアメリカの火力優勢理論をもってジョミニの理論復活を指しているが、それも「内線の原理」と「決戦迂回思想」が部分的に用いられているだけであって、ジョミニの理論全般が持ち上げられているとは言いがたい。

ジョミニは非常に長生きで、ナポレオン戦争時まではフランス軍にいたがその後はロシア軍に身を置き、クリミア戦争までは見届け、普仏戦争の直前に没した。その普仏戦争こそジョミニがクラウゼヴィッツの理論に屈した瞬間だったわけで、良いタイミングで亡くなったと言えるのかもしれない。いや、内線の原理自体はすでに普墺戦争で、プロイセンの鉄道と電信を使った外線作戦打ち破られてしまっているのだけれど。

そうそう、訳者に一つ言いたい。固有名詞の言語は統一してほしい。一見現地語で統一されているかと思ったら、ファルツはプァルツになってるし、ニコライ一世はニコラス一世になってるし(一方でアレクサンドル一世という表記)、ところどころおかしい。というよりも、日本語がおかしいところも散見された。訳者(自衛隊の偉い人だったようだがそれでこの日本語は……)は亡くなっているうえにこれは文庫版なので、もう直ることはないと思うが……


戦争概論 (中公文庫―BIBLIO20世紀)戦争概論 (中公文庫―BIBLIO20世紀)
著者:アントワーヌ・アンリ ジョミニ
販売元:中央公論新社
発売日:2001-12
おすすめ度:3.5
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2009年02月10日

キメラメキメキ

ボカロには少し距離を置いてはいるが、ルカの持ち物戦争だけは一応流行物として気にはかけていた。いや、まさか蛸で落ち着くとは思ってなかったけども。しかし、マグロは持ち物としてはどうよという気がするし、グラットンソードはブロントさんを知らない人にとっては意味をなさない。持ち物→乗り物→そのもの、という三段オチとしても、タコルカはありなんだろう。デザインも悪くない。この微妙なかわいさときもさの同居は、いかにもニコニコのクリーチャーという感じが出ていて良い。ネギもロードローラーもぶっちぎってクリプトン最大の誤算記録を塗り替えた。




これでゆっくり、ののワさんとニコニコ三大ジャンルすべててクリーチャーがそろってしまったことになり、誤算家なんていう言葉も誕生したようだ。誰うま。しかし、クリーチャーは流行なんだろうか。まあ僕も割と好きですけどねクリーチャー。ののワさんとかゆっくりと言われるとなんとなく動画見ちゃうし。週マスでもののワさんが上位独占することが珍しくなくなったし、ゆっくりは前々からpixiv他各所で見かける。特にゆっくりはもう長いから滅びるかと思ってたんだがそんなこともなく。ゆっくりボイスの影響力も無視できないのだろう。

ただ、個人的にはクリーチャーと言われるとやはりやよクリなわけで、かわいいかきめぇかといえばどっちかっていうと「超キモイ」キメラな気がするから、ち○こ臭のしないキャラを指してクリーチャーというのはやや違和感が無いわけでもない。ののワさんはクリーチャーではなく、やっぱり種族:ののワさんなわけで。そういう意味では、タコルカのクトゥルフ方面への覚醒はある程度期待してたりする。

とりわけ、ののワさんの影響でタコ春香の存在がなかったことにされようとしているのには寂しさが募る。別にタコ春香さんに愛着があるわけではないけども、初代ちん刊八月四週の開幕を飾ったあのタコスを思えば、時の流れの残酷さを思わざるえない。(というか記憶があいまいなんだが、PSPSAV風で初登場したときに「元々はタコス春香さんだったんだけど図像化できないのでタコになった」という説明がついてなかったっけ?私の同じ記憶のある方か過去ログの見れるプレミアムの方、急募。)
  
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2009年02月07日

北都南キャラに関するとある推論

声優の配役が物語の思わぬヒントになってしまうということは案外と多いが(子安とか)、北都南のロリっ子キャラが物語の核心というパターンがあまりにも多い気がして軽く振り返ってみた。以下、ネタバレ回避。

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2009年02月03日

こいびとどうしですることぜんぶ レビュー

(最初に。忙しすぎて一日30分以下くらいしかプレーできず、クリアまで20日以上かかってるので、なんかもったいない作品の浪費をしてしまったような気も。明け瑠璃MCまでエロゲできないかもなぁ。できて一作か。)


エロゲ批評にある種の生きがいを感じている人種に対しては、コンセプトですでに勝ってる作品。そして予想以上のコンセプト達成状態に、クリア直後は良い意味であいた口がふさがらなかった。有名な話だが、開始3分で告白して5分でHシーンに突入する。

玖羽は「二次元でもこんな子いねぇよ!」ってくらい、いい子。だからだろうか、どことなく人間味がない。この作品はヒロインを気に入るかどうかが全て、としばしば言われるが、本当のところはこの人間味のなさにどれだけ耐性があるか、ではないかと思う。

だが、男のほうもいい子なので、この二人にはぜひとも幸せになっていただきたいと、自然に思える。そして実際そうなる。これはこの作品の美点だと思う。また、世の中には「こんなにラブラブな状態のまま持続するカップルなんてねーよ」と言う人もいそうだが、それに関してはすごく身近にそういうカップルがいると私が自信を持って答えることにしよう。あのカップルも8年目やぞ、おい……>関係者各位。あいつらいつまでラブラブやねん。


シナリオは全部ありえないほどこの二人にとって幸運に推移するが、それもゲームのコンセプトの一部かなとは思う。でも、自然甘味料じゃなくて人口甘味料的な甘さに感じてしまう、というのはやはり前述の玖羽の人間味の無さのせいか。ただ、人口甘味料っぷり自体は徹底していて、二人は一度もケンカしないし別れるという話になったことさえなくエンディングまで到達する。そこは褒めてもいいと思う。これでケンカしてたら「話が違うじゃないか」と言って投げていたかもしれない。

もう一つ、エロゲではよくあることだが玖羽が主人公に依存しすぎてて怖い。社会性低すぎて、よく今まで高校生やってこれたと思うレベル。これで成績優秀とか言われても。まあ、付き合うことで社会性の低さが解消されていくのがこのゲームのテーマの一つなので、ある程度仕方が無いのではある。『いちゃラブ大全』の感想のほうで述べた、「ちゃんと将来を考え、結婚まで到達し、周囲からも応援されるようなのは見ていて気持ちが良いいちゃラブ」を地で行く形で、二人が付き合う仲で玖羽が次第に第三者(=友達)を増やしていく。この流れはおもしろかった。

この周囲の人間も、ご都合主義の一部と言われればそれまでなものの、本当に良い人だらけだった。特にハワイ君。最終的にあんなにキャラが立つとは思わなかった。というよりも「(家族が)ハワイ好き」という設定は意外と新鮮だった。トドちゃんも世良さんもマジ良い人。互いの両親もマジ良い人。遠藤父はいいタイミングで出現しすぎ。

最後に、ネタバレにもならないと思うので言ってしまうが、前述の通り開始3分で付き合い始め、ほとんど回想なしにそのままいちゃいちゃし始めるので、付き合ってからがゲームの大半を占める。途中で同棲を始めて挙句結婚するわけだが、これだけ「同棲以後」を中心に描いたゲームは、自分の知る限り『とらハ2』以来じゃないかと思う。自分で気づいて笑ったのは「そうか、設定上18歳以上だから高2でも結婚できるんだwwwwww」ということ。ゲーム内ではどう見ても高校二年生だからなぁ。やられた。「子供が出来ても、中年になっても、おじいちゃんとおばあちゃんになっても……私たちは、恋人同士」けだし名言ですわ。いちゃラブじゃないけど、『とらハ1』の綺堂さくらエンド思い出した。

Hシーンは非常に多く、1ヒロインなのに33シーン。正直遠藤君絶倫すぎるw。使えるかどうかはミヤスリサが好きかどうかによるのでノーコメント。

点数は前述のようにコンセプトとその達成度だけで言えば100点なんだろうけど、テキストや音楽、ビジュアルのレベルはまるで70点前後でしかないのがどうしたもんか。これで玖羽に人間味を持たせることができたら完璧かなぁという期待も込めて、やはり高い点数は与えられない。


どうでもいいけど、「一緒に暮らしたい」のシーンでウリナリのショートコント思い出した。歳なんですね、わかります。
  
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2009年02月01日

暇ないです

まあ、うちのブログで取り上げないわけにはいかないだろう。日本人力士でも陽性反応が出たのにそっちは再検査(≠精密検査)にまわされて、しかも再検査では陰性だった、という話は若ノ鵬がまだまじめに裁判やっていたときに、若ノ鵬の弁護士が明らかにしていた事実なので知っていた。当時から不自然な差別が公然と行われているもんだと思ったのだが、こうして今頃明るみに出るとは。

若麒麟といえば長らく十両で活躍した力士で、今場所十日目には山本山も破っている。見ての通り来場所幕内の可能性もあった。自主引退だそうなので、番付に穴が空くことはないと思うが、もったいないことだ。今後の処遇が気になるがそれなりに厳罰にしないと、逮捕されてもないのに一発解雇された露鵬や白露山のときとの整合性が取れず、日本人びいきと非難されても仕方が無い。ただでさえ現時点ですでに、日本人びいきをしていたという事実が明らかになっているので。ただ、個人的には前に書いた通り、大麻で一発解雇は厳しすぎると思う。

・ニコニコ大百科が案外とおもしろくてときどき見てるんだが、Kanon関連の記事がおもしろかった。各キャラの紹介記事もお勧め。EFZやkanosoを知ってるとなおのこと笑えると思う。栞の記事が一番笑った。確かにその通りなんだけどさ。

上の記事を読んで思ったのは、ニコニコ大百科の立ち位置が絶妙なこと。Wikipediaにもならずアンサイクロペディアにもならずどこに向かうのかと思ったが、その折衷的で意外と使いやすい。今ネット上で知りたいことがあったら一番便利かもしれない。Kanonの記事でもそうだったが、東方キャラの説明でもそうだし、邪気眼や様々なアスキーアート、VIP語源の言葉についても詳細でかつ適度なギャグが混ざってて良い。

・最近発見して腹筋崩壊した。通して見ても全く損は無い。


  
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