・ドラクエ、FF、サガシリーズのキャラクター年齢まとめ( 最終防衛ライン2)
もはや定番になりつつあるシリーズ。ドラクエにしろFFにしろ,他のRPGにせよ10代後半が多い。この辺はJRPGでとやかくいわれる一つの要因である。が,本題はそこではない。ゲーム内時間の経過というのは自分にとって,そのゲームの持つリアリティにおいて非常に重要な要素であり,何かしら整合性がとれてないとげんなりする部分である。
ドラクエ5方式って良いと思うんだけど,案外広まらなかった。FFTも同様の事例。FFTは章をまたぐと+1,+2歳されていくが,マップ移動の際簡単に数日経過するので,普通にプレイしているだけでも2〜3年くらいは経過する。加えて,密猟だったり儲け話だったりを処理しているとゲーム内時間が普通に5年くらいかかる。結果,オリナス王子がもう10歳くらいなのに絵だけ赤ちゃんのまま,というプレイヤー多数。このような作品は時間の経過がリアルで良いと思う。
ただし,ドラクエの世界については,5のように時間経過が明示されておらずとも,実はそれなりに年数をかけて彼らは旅をしているんじゃないか,とも推測できる。宿屋で一泊=一日経過ではなくて,実際のところは数日か数週間経過していると見るのが妥当である。基準はやはり5になるのだが,たとえば,奴隷脱走からグランバニアまでの青年期前半で丸二年経過しているわけだが,その間に720回も宿屋に泊まるプレーヤーも稀だろう。加えて,息子・娘に助けられてからイブール戦までも2年経過しているが,これも同様。他のドラクエにもこの考えを適用するに,実際は旅立ってからラスボスまでにどの作品でも数年は経過してるんじゃないかなぁ,と推測できる。
3や7なんて,実は10年くらいは軽く経ってそうな話だと思う。父探しの旅がそんなに短かったらげんなりする。7の場合はさらに,FFTと同様の事情で,ゲームが長すぎて宿屋に泊まった回数だけでも軽く丸1年はカウントできそうな気がする。つまり,前段で提示した5方式で考えるなら,やはり10年くらいは数えられそうである。いいじゃないですか,ラスボスの時点では妙齢なマリベル。また,3も7も両者とも,移民の町があり,これも数日で発展するというのではリアリティがない。(もっとも,プレイアビリティの都合で,プレースタイルによっては一瞬で町が完成したり発展したり,建て替わったりする。まあ,そこは目をつぶりたい。町の建て替えのためだけに宿屋に泊まる作業とか,仮に強制されたらやりたくはない。)
5や8は冒頭の描写が良かった。ここまで主人公たちが十分に長い歳月旅をしてきており,プレイヤーが主人公として振舞えるようになるのは,実は旅の途中から,というのが明示されるからだ。今後の旅が長いことも,ここで暗示されている。こういった演出はなされるべきであろう。(にもかかわらず,主人公がレベル1から始まるのはご愛嬌。これもまたゲームの仕様上仕方がない。)
元ネタの話のことも少しだけ書くと,FFのキャラのほうが年齢高めなのはやや意外に思えたが,若いという印象があるのはFF8・10のインパクトじゃないかと思った。スコールもティーダも17歳で,なんというか年相応の若さがあるキャラである。ドラクエは逆に,主人公が寡黙(と言っていいのか)ということもあり,年齢の割に老けて見えるのかも。