夏コミ編。正直さしたる差がないのでほとんどコピペになる気もするが,これが既読であることを前提とした応用編と,夏との差異に気をつけて書いていってみたい。
・服装
夏ならば可能な限りの軽装ということが自明なので項目を立てなかったが,冬コミは油断する者がいるので注記しておく。冬コミは冬山登山だと思え。要するに死ぬほど寒い。特に底冷えがとんでもない。入場待機列は,人によっては5時間近い耐久戦となるわけだが,その間ほとんどずっとコンクリートの上である。あれは何度経験しても「ひょっとして自分は氷の上に立っているのではないか」と思わせられる。さらに明け方にかけて放射冷却現象の追加攻撃を食らい,思わず帰りたくなる。靴下二枚履きは常識的措置と言っても過言ではない。集団戦であるならば,交代で周辺の散歩に出かけ,身体を温めても良いだろう。脱ぐのは後でできるし(かさばる荷物になるけど),暑さは根性で耐えられる。寒さは重ね着しないと防げない。過剰防衛くらいの気持ちで望むと良いのではないかと思う。(※ ただし,この筆者は寒がりで体脂肪率も足りてないので,感覚には個人差がありますご了承ください)
・財布
そういえば前回大事なことを書き忘れたな,と思ったので追加しておく。半ば常識となりつつあるが,一万円札及び五千円札は嫌われるので,全て千円札と五百円玉に崩しておくこと。サークル参加側のお釣り事情を考えれば理由は自明であろう。ただし,壁サークルや企業ブースに買い物に行く用事がある場合はこの限りではなく,それなりに大きい単位で持っていても良い。コミケは基本的に現金主義だが,キャッシュカード・クレジットカードが役に立たないわけではない。少なくとも郵便貯金が国際展示場会場内にある点は評価されても良い。もっとも,ATMがしばしば完売しているので緊急事態には少し弱いが。また,クレジットカードがあれば資金が完全に底を尽くまで戦っても,帰りの電車には乗れるしタクシーにも乗れる。
・サークルチェックリスト
前回この項目で「風に飛ばされたら悲惨」と書いたが,冬のほうが海風がひどいので,より飛ばされやすい。もう一部刷っていくのも手だが,それがだるいのであれば最低限のメモだけは残しておくと良い。なれた参加者であれば,配置がわからなくても番号さえ覚えていればたどり着くことがある(実際ある)。もっと言えば,本当に最悪の場合でサークル番号さえわからなくても,事前チェックの段階に残っていたかすかな記憶と独自の嗅覚(笑)を頼りに,目当てのサークルにたどり着くこともある。あきらめちゃダメだ。
・朝飯
冬は夏ほど飲料にこだわる必要が無いので,のどのかわくカロリーメイトでもさして困らない。量食べておかないと体温が下がって日中しんどい。
・飲み物
夏のほうにも書いたとおり,量,種類ともに個人差があるので,断定形で物を言うことは避けたい。基本的には夏よりもかなり少なめでも大丈夫で,むしろ多すぎると重い上に,夏以上にしんどいトイレ競争が待っている。まあ500ml一本で一般的には大丈夫であろう。種類についてはやはりそれぞれ一長一短ある。お茶はトイレが怖いが,それかミネラルウォーターか,はたまたスポーツドリンクか。または,コンビニでホットのペットボトルを仕入れておくのもよい。ホッカイロ代わりになるし,350mlでも,冬ならば十分に戦えよう。(追記)コメント欄でご指摘いただいたが,コーヒーも確かに利尿作用が怖い。私がコーヒーをほとんど全く飲まないので気が付かなかった。
・携帯電話
前回,孫正義が本気出してソフトバンクがドコモ並につながるという快挙をなしとげたわけだが,今回はとうとうAUも臨時のアンテナ塔を国際展示場付近に設置することを決定したらしい。あの珍妙なアンテナが三本並び立つところが見られるとはおもしろい展開。一方,夏コミの時点よりもさらに一層twitter民が増えていることを鑑みるに油断はできない。
・肩掛けかばん
夏コミから特に追加することなし。しいて言えば,夏コミよりも皆厚着なので,尚更かさばるバッグ類は嫌われます。
・(厚手の)トートバッグ
同上。トートバッグ最強説。
・ゴミ袋(45L)
夏よりは時期でないので,天気予報の時点で降水確率が低ければまず降らない。しかし,降られると比較的乾きやすい夏コミよりも悲惨である。また,ときたまホワイトコミケになることがあるが,あれはけっこうな地獄である。過去に二回ほど経験があるが,ロマンチックで会場が沸きあがりテンションも上がる一方で,解けると雨以上に厄介な水滴にしかならないし,帰りの交通機関は止まるし,どうしようもない。いずれにせよ,ゴミ袋は持っていったほうが無難。