2012年08月31日

『東方コミュニティ白書2012』覚書(2) pp.53〜117

(1)からの続き。

遅ればせながら,今回も良質な情報を届けてくれた著者,阿求の父こと久樹輝幸氏に感謝を。

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2012年08月29日

『東方コミュニティ白書2012』覚書(1) pp.1〜52

3巻目となる『東方コミュニティ白書』。今回の本書は,まず毎回掲載されている人気投票の分析と,それ以外としてはコミュニティ規模の盛衰に焦点を当てつつ「東方のコミュニティに衰退は見られるのか」というテーマを立てたものとなった。これに対する答えは,著者はあえて明確には書いていないものの,一読すればおおよそ皆同じような答えになるのではないかと思う。「確かに数字として縮んだ部分も無いわけではないが,それ以上に現状を維持した部分が多く,拡大したものもあるため,衰退とまでは言えない」というのが,私の感想である。以下は,それぞれのページについて,いつも通り所感をコメントしていく。

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2012年08月27日

松実玄の能力で打ってみた

すでにやった方はおられるし(「麻雀アニメ&麻雀ゲームあれこれ」さん),シミュレーターまであったようだが,何事も自分でやってみないと,ということで実験検証。

やり方は上記のブログとほぼ同じだが,鳴いても続行することにしたため,その点だけ異なる。槓ドラもできる限りやってみた。

1.赤ドラ4枚を抜いた状態で,まず1つだけ山を作ってサイコロを振り,ドラを確定させる。これが常に親の山になる。
2.ドラになった牌を引っこ抜き,ドラ8枚+通常牌23枚=31枚で「松実玄山」を作る。
3.残りの3つの山は普段通り積む。
4.裏ドラについては考慮しない。槓ドラは,槓をした段階で”すでに河に流れた牌”及び”すでに他人の手の中にいる牌”については考慮しない。通常の山3つに残っている場合は,松実玄山のドラではない牌と交換。
5.誰かor自分が鳴いても,松実玄役のツモ牌はずれないものとして進行する。

4の槓ドラの作業はけっこうめんどくさかった……が,槓ドラが松実玄役に与える影響は大きい(後述)。

ルールは『咲 -Saki-』のものに則る。赤牌4枚,東南戦,アリアリ。牌譜なんてものはとっていないので,結果だけ。

松実玄役: +44
下家:    −31(ハコ)
対面:     +6
上家:    −19

結論:とてつもなく強い。

一般人(というか無能力者)相手なら,相当下手でない限り毎回圧勝できると思う。+44でとどまったのは,最初の2局くらい慣れてなくて一般人の思考回路で打ったため。「そのうちドラは勝手に手の中に入ってくる」という未来予知打法を身につけないと松実玄の能力は使いこなせない。この無駄になった2局のうち1局はあがれていたと思う。松実玄役が上がったのは2回で両方子の倍満(16000)。というよりも,倍満以下にはならないと思う。ほとんどの場合,配牌時点でドラ4はあって,ツモっていくうちに最低ドラ6くらいまでは増える。ドラは字牌が2回,老頭牌が1回,中張牌が5回。流局1回(東場親流れ),親の連荘1回。松実玄役の放銃なし。後述するが,狙い撃ちとか無理だから。役の形はある程度推測がつくものの,当たり牌を読むのはできない。守備面もはっきり言ってほとんど問題ない。作中で松実玄が大炎上してたのは,おそらく別の理由である(これも後述)。


利点1.未来予知打法ができる
できる,というかこれをやらないと上がれない。欠点1にも通じるが,あらかじめ特定の牌(特に赤牌)は手に入ってくることを前提に計画を組まないと,配牌だけ見た最短ルートを突き進んでいくと破綻する。逆に言って,5p2枚と5s5m1枚ずつはほぼ必ずツモってくるのだから,「三色確定」とか「嵌張待ちでツモ頼り」とか,通常ではあまりない手が組めるし,折り込んでさえいれば手作りはそれなりに早い。ドラが字牌でしかも三元牌だったときなんてウハウハで,上がった倍満のうち1回は「白のみドラ7」というひどい手であった。もっとも,予定していた5pが来ないので予測外れ等の状況に陥ることもあるが……(欠点2を参照)

利点2.打点がとても高い
なによりの利点は言うまでもなくこれ。倍満2回で平均16000の打点……と言い切ってしまうには無論のことながらデータ不足だが,他家の上がりにせよ流局にせよ,テンパイにせよノーテンにせよ,局が終わった段階では最低ドラ5はあったし,当たり前の話だが流局したときはドラ8の状態であった。これに最低でも役が1つは付くわけで,どうやっても平均打点は倍満くらいになるだろうと思う。

利点3.相手の打点が著しく下がる
前述の先駆者も指摘していたが,案外見過ごされているこれ。さぞかし宮永照もしんどかったに違いない。今回の実験でも他家の上がりは親のメンタンピン5800が最高で,あとは3900が2回と2600,1000しかない。そもそも私の打ち方がメンタンピン狙いの打点低め和了率重視ではあるので,私が普段通り打った他家3人分は打点が低くなる,というのは考慮すべきだろう。しかし,それでも私とて普段は1000や2000じゃ上がらないので,相当しんどい上がり方であったというのは想定してほしいところだ。というか,早上がりしないと松実玄役がでかいのを作ってしまうので,どうしてもこうなる。そういう意味では,おそらく松実玄は新子憧との相性は悪い。



欠点1.作れる役が極めて限定される
おそらく最大の欠点がこれ。赤牌3種が来るので清一色・混一色は無理,当然チャンタ・純チャン・一気通貫も無理。なお,ほとんどの役満も無理で,いけそうなのは数え役満と四暗刻くらいである。

ドラが4枚そろうことを考えるに七対子も事実上不可能だ。同様の理屈で平和も苦しい。”23444456s”というように使ってドラを無理やり雀頭にすればいけなくはないが,そんな状況自体作るのが困難である。タンヤオなら行けるだろうと思いきや,ドラが么九牌になった瞬間死ぬし,確率的に考えれば8回中3回はそうした回があることを想定しておくべきだ。そして何よりリーチがなかなかかけられない。すでにドラが8枚手の中にある,もしくはまだ来てないドラが当たり牌という状況でない限り,リーチをかけたら能力の縛りに違反するからだ。これがかなりきつい。

結果的に,ツモのみ・タンヤオのみ・特急券あたりが主戦力になり,ちょっとがんばって三色・イーペーコー・対々和あたりが狙えそうな役になる。実際のところ,打点が高くなると言っても三倍満までが限界で,数え役満を作るのは相当きついと思う。原作の松実玄はしばしばツモ・ドラ7などで上がっているが,あれは仕方がない。上がれる役が非常に少ないので,手作りのパターンはどうしても少なくなる。松実玄ご本人のように長く打ってなれてるならまだしも,一般人がいきなりこの能力で打ったら窮屈で仕方ない(と思う)。


欠点2.テンパイを作りづらい
配牌を開いてみると「どう考えてもこれは5mが一枚も必要がない……」という手だったときの絶望感。そしてツモでも延々と萬子の中張牌が来ないときの焦燥感。しかもこれがよくあるから困る。利点1の完全な裏返しで,そこにも書いた通り「未来予知打法」以外の打ち方ができず,しかも上がれる世界線がなかったりするので,とても徒労感を感じる麻雀になると思う。これが普通の麻雀なら浮いた牌を捨てて終わりなんだが。もっとも,テンパイまでいけば利点1を利用して高確率で上がれる。

また,松実玄の能力の場合,槓せざるをえない上に槓すると自分が苦しいという状況が多発するはずである。というのも,ドラ4枚のうち4枚目がツモの後ろの方に隠れていてツモらずに済むというパターンは,やってみるとわかるがさして多くない。しかも上記のようにドラ4枚を分解して複数の面子に使うことは難しく,結局のところ暗槓として使うしか無い。しかし,槓をすれば当然表ドラが増えるわけで,そこで欲しい牌の付近が開けばよいが,大概の場合は配牌から鑑みてさして欲しくもないところが開く。しかもこれで赤牌4+ドラ8で最悪の場合手のうち12/13が埋まり,身動きがとれないどころか赤牌4枚が完全に浮いてしまい,絶望的な状況になる。槓をするならせめて終盤に。これは作中の描写としておかしな点で,阿知賀編3巻までで本人自身が槓した状況が一度もないはずである。

欠点3.守備面は弱い?
言われているほど弱くない。ここが原作の松実玄が必要以上に炎上している点で,無理なら無理でさっさとベタオリすればいい話である。仮に手の中のドラがすでに8枚あっても,残り5枚でなんとか降りられるだろう。実際やってみればわかるが,ノーテン罰符覚悟でがんばればそう無理でもない。少なくとも狙い撃ちされるということはなく,そんなことができるのは宮永照とか園城寺怜くらいなので,そういう魔物に遭遇したらあきらめましょう。松実玄に足りないのはさっさとベタオリする勇気と魔物に遭遇しない運気である。


他キャラとの相性考察
未来予知打法で行けばステルスモモはあまり影響を受けずに上がれるだろう。まこもさすがに「ドラが全く来ない麻雀」なんて記憶に無いだろうし,撹乱できそう。井上純の流れ操作にも無関係にドラだけは集まってくるだろうし,原村和のイマジンブレイカーも初美の裏鬼門を無効化にできなかったのと同様に消せないだろうし,このあたりとはうまく戦えそう。

逆に言って,早上がりされるとどうしようもないので池田華菜,新子憧あたりには相性が悪い。天江衣の場合,海底を槓でずらして邪魔できそうだが,打点高めの食い仕掛けモードで対処されると逆に玄の側が沈むから対応される。キャップや部長,かじゅあたりにも能力に気づかれると対処されそうで。何より早上がりのまま打点だけが上昇していく宮永照とは相性が悪い。松実玄の能力はとても内向きなので,対処のしようがない。また,未来予知打法という点で上を行く園城寺怜との相性が一番悪い。なぜぶつかってしまった……というところだが,まあ『咲 -Saki-』にはよくあることである。

相性という観点で一番見たいのは宮永咲との槓対決で,咲が先に槓をすれば嶺上開花で上がらないとしても,ドラを増やして玄の手を窮屈にできる。逆に玄が先に槓した場合には嶺上牌を横取りしてしまう戦略がとれる。でも原作でそんな場面が訪れることはまずないだろなぁ。インターハイの個人戦でもぶつからないし。

  
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2012年08月26日

誰のレゾネかで攻撃力が変わる

・テディベア路上で犯す 自慰男逮捕(日刊スポーツ)
→ 淫乱テディベアを思い出すか否かでネット中毒か否かが判別される(笑)。
→ 私は「むしろ某エロゲを彷彿とさせるが,タイトル書いた瞬間ネタバレになるので書けない。残念である。」とコメントし,さらに「きっとテディベアが人間に見えたんだよ,うん。(追記)どのエロゲか通じてるのか不安でならない。」と続けたのだが,実際のところこっちを連想した人はどの程度いたのだろうか。直接的ではないからなぁ。スターをつけてくれた人でさえちゃんとわかってた人が少なそうな気が。どうせなので言ってしまうけど(ネタバレ注意),『素晴らしき日々』ね。
→ ついでに言うと,これ罪状がよくわからない。わいせつ物陳列罪的な方向なら理解できるのだが,単純に異常性愛だから逮捕されたのなら,それは怖い。


・FEG破産から新生K-1誕生まで──。一体「K-1」で何が起きているのか!?(Number)
→ 案の定FEGは倒産していた。が,K-1という競技そのものは存続するらしい。GLORYにSHOWTIME,そして石井元館長のアマ路線とバラバラである。もう一回テレビに出るのは難しそうだなー。どうしても海外中心になるだろうし。


・#美術史家が主人公のRPG まとめ(Togetter)
→ どういう発想でこうなった。確かに,アイテムやモンスターの美術的価値を考察してしまい,先に進めないようなw
→ 「アトリビュートを集めて聖人を召喚する」アトリビュートというか聖遺物というかw
→ 「錆びた鎧を修理して伝説の鎧にしたいが、指定文化財のため国の許可を得た後一定期間展示しなければならない」これはうまい。
→ 「ラスボスがクレメント・グリンバーグに見せかけて実はヨーゼフ・ボイス」ちょwwwwww


・飛ばないテントウムシを開発 害虫アブラムシ退治のため(朝日新聞)
→ 「棒のてっぺんまで登っても飛び立てず、すごすごと下りてくる」とかかわいい。
→ ブコメでテントウムシのサンバネタが出ていたが,年がばれる。
→ 以前からもっと直接的に遺伝子をいじって羽のできないテントウムシが開発されていたらしいが,こちらのほうが見た目がいいわな。長期的な世代交配すごい。


・商店街はなぜ滅びるのか(琥珀色の戯言)
→ 日本の伝統だと思われていたものは意外と新しいの一種か。
→ 商店街にはあまり興味はないが,国策と社会の関連として本は気になる。
  
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2012年08月25日

ネットミームにおけるリズムは重要

・東方名言スレ(2ch東方スレ観測所)
→ インパクトは「美しく残酷に」かなぁ。
→ 幽々子のお料理めぐりについては,日本の動物分類が伝統的に「畜獣」・「禽鳥」・「龍魚」・「虫介」であったことが元ネタじゃなかったかと。竹+龍=「籠」とダブルミーニングで。
→  「私は一生、死ぬ人間ですよ。大丈夫。生きてる間は一緒にいますから」はレミ咲好きとして外せない。


・せかにゅ:失脚させる目的で上司のPCに児童ポルノ 英で男性起訴(ITmedia News)
→ 言うまでもなく「これだから単純所持は」案件。警察の捜査にもいろいろあるっぽいし,やっぱダメでしょ。これが解決できない限り,児童ポルノの単純所持処罰は絶対に賛成できない。


・海外AmazonのKindleストアで、日本の同人誌の英訳版が無許可販売されている件について(ULTIMO SPALPEEN)
→ 続きまして似たような案件。今回の案件は無論著作権としてもひどい話ではあるのだが,それ以上にレイプレイ騒動を思い起こさせる話でもある。
→ 根本的にはインターネットがこれだけ広がった以上,各国個別の倫理コードにあわせて,取り締まりをするというのは究極的には無理であろうし無意味であろう。一方,言語が一種の障壁になっているのは皮肉であるし,本質的な障壁ではない。
→ なお,直接の問題となった同人誌については全てamazonから削除された模様。今回に限ればこれで落着か。


・んtんとどkzとどkz尾rまたはい異kk(Togetter)
→ ある種の違和感がないのは,昨今の片山さつきが常に不自然であるからではあるのだろう。もしくは,片山さつきのbot化。


・ミャンマー西部に非常事態宣言、宗教対立が深刻化(ロイター)
→ 民主化の進むミャンマーではあるのだが,軍政の圧力が薄くなったがゆえの事件も起きているということか。国民国家の作りづらい地域に軍政がはびこる理由ではあるだろう。


・タピオカをでかくする(デイリーポータルZ)
→ けっこうタピオカ好きなので,食べてみたい。作る技術も設備もないが(他力本願)
→ 白玉でいいじゃんとかわらび餅でいいじゃんとかは禁句である。
→ しかし,煮込むのに2日かかるとは難物。


・ストップ・ザ・ジャパン!アジアが総力を挙げて日本代表打倒を図るも、ドローが精一杯の巻。(スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム)
→ 6月頭のワールドカップ予選3連戦。無事2勝1分で終わったものの,後味悪いのがこのオーストラリア戦であった。相手チームは悪くないのだが,審判がひどすぎた。
→ これもフモフモさんに言わせればこうなるのだからおもしろい。フモフモ氏の静かな怒りを感じるエントリであった。
→ 一方,審判と泥沼な地形にやられたのは確かだが,オーストラリアが真っ当に強く,日本代表に弱点が見られたのもまた確かであった。攻め急ぎすぎていて拙攻をしていたように見え,全体的に前線がらしくない動きであった。
  
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2012年08月23日

歴史的コピペミス

・warn.txt(2ch)
→ 2ch側が名指しで一部コピペブログの転載禁止を決めたのは,意外な展開であった。
→ ニュー速VIPブログは巻き込まれ感があるが,元スレ非表示が問題点の一つであった以上,避けられなかったのかもしれない。ひろゆきの鶴の一声で決まり,スレに挙げられたブログだけ禁止になるという展開は,良くも悪くも牧歌的と言えるか。
→ 5ブログは,はちまJINの2つは単なるニュースサイトに転換。やらおんも当初実況板や自ブログのコメント欄まとめ,レスロンダリングなどいろいろやったが,最終的にはここもニュースサイト化して落ち着いた。ただし,転載がやんだわけではなく,個人ブログの記事丸々転載など別の問題も起きている。まったく反省していない。結果,この3つはPVこそやや減ったがそれなりの存在感を残して存続している。
→ ハム速は自らの記事のコメント欄やそれ専用の掲示板などからレスをまとめる自給自足だが,ここもPVをあまり減らしていない。意外にも更新が止まりかかっているのがニュー速VIPブログで,やはり今までスレまとめを中心に更新してきた人が自分で文章を書いて更新し続けるのは無理があったようだ。割りと行けると思ってたんだけどな,ニュー速VIPブログの管理人。


・1815年3月 パリ(祖国は危機にあり!)
→  「ナポレオン帰還に対する新聞報道変化」のコピペに関する考察。
→ 誤訳ではなく仏語の時点でコピペミスってるというのがとても興味深い。というか,訳の時点でのミスではないということ自体が珍しい気もする。
→ 大体デュマのせい。


・管理画面トップのマイナーチェンジをしました(Blogger Alliance お知らせブログ)
→ たまには本拠地,ライブドアな話題でも。
→ トップ画面が軽くて見やすくなったので,かなりの良マイナーチェンジだと思う。コメントやトラックバックの新着が見やすくなり,記事別のPVが新設された。
→ あの存在する意味がわからなかったブログキャラが消えたのも好印象。うざったくてやぼったかった。ブコメだと高評価なのに,コメント欄見ると賛否両論なのが。文句言う人は目立つということか。逆に言って,livedoorブログなのにはてブ使っている人の多いこと。そりゃクリップはサービス停止しちゃうわ。


・5日付「転載ちゃんねる」記事に関する一部報道について (虚構新聞)
→ ”昨今、本紙虚構記事を現実化させ、謝罪記事を出させようとする悪質な試みが相次いでおり、日々対応に苦慮しております” 現実は悪質だからね,仕方ないね。虚構さんには,日経や産経に負けぬようがんばってほしい。
→ ところで,最近の虚構新聞さんは橋下いじりで楽しそうだが,あの騒動やそれ以前に,「虚構さんは右寄りだから橋下いじりが足りない」と言っていた人たちが昨今の記事にノーコメントで,自分の中でかなりもにょっているのだが,名指しするわけにもいかずさらにもにょっている。ということはこの場で書いておきたい。自分の発言には責任を持て。
  
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2012年08月21日

ユーモアセンスもイギリス人らしい

《眠り姫(いばら姫)》バーン=ジョーンズ三菱一号館のバーン=ジョーンズ展に行ってきた。ラファエロ前派は日本人にとってなじみがないようで,なんだかんだでちらほら来ている。これはまあ,ラファエロ前派という名前ではなじみがないが,ヴィクトリア朝期の美術ということでは日本人的な憧憬があるせいかもしれない。どれに行ってもだいたい混んでいる。今回も会期末ということもあったが,けっこう混んでいた。

というわけで,バーン=ジョーンズといえばラファエロ前派の大物である。ただし中核のメンバーではない。だからこそなのか,一番原理主義とも言える人で,中世のモティーフにとことんこだわった人物であった(ロセッティは象徴主義的で,ミレイは題材こそすばらしいが中世風ではない,アルマ=タデマは大理石以外に気合を出せ)。逆に言って,物語性が強く,象徴性は薄い。今回の展示も物語画を中心に組まれており,中世のものだけでなく,歴史画に分類されるペルセウスの物語なども展示されていた。なお,エロゲネタで行くと5次聖杯戦争のライダーさんが首を切られているシーンの絵もあった。バーン=ジョーンズの場合,題材だけでなく描写も中世風であることがあるが,これらを示す作品もいくつかあり,地元ネタで,アーサー王伝説の絵画もあった。

そのなかで,今回の展示の目玉であったのは「眠り姫(いばら姫)」である。大きさからしてもう大作なのだが,緻密な筆致,構成を見ても代表作と言ってよい。「いばら姫」もいくつか話にパターンがあるが,周囲の人間も眠らされてしまったパターンをとったようだ。ディズニーの映画がどのパターンだったか記憶になかったので今Wikipediaを見に行ったら,そもそも呪い自体が「100年眠る」ではなくて「王子のキスまで眠る」へ改変されていた。20年ほど前に見たような気もしたが,そんな改変だったかな。すっかり忘れてしまっている(もっとも,覚えている方がおかしいレベルで昔の話ではある)。

ただし,難産でもあったようで,もともと一枚に時間をかける性質な上に,若い頃から死ぬまで人気を保ち続けた稀有な画家でもあったから,常に注文が舞い込んでいた。しかも,中世志向のおかげもあり建物のフリースや祭壇画などの発注,タペストリーの原案,さらに本の想定や挿絵の仕事なども多く,油彩画にかけられる時間は限られていたのである。おそらく,書き上がらなかったことが原因ではあると思うのだが,当時こんな風刺画が新聞に載ったらしい。さらに,本人自身がこの作品に限らず,引き受けた注文が完成せずに溜まっていく様子を自虐的に描いており,その絵が展覧会の最後に飾ってあった。これを貼りつけたTシャツが売っていたので,思わず買ってしまった。

ちなみに,これだけ多くの題材を扱うだけあってインテリで,オックスフォード大学出身である。神学部に入ったにもかかわらず,お決まりのパターンとして,在学中はひたすら中世の物語を読んでいたそうで,そこから画家へ転向した。22歳でようやくロセッティに弟子入りしているから,画業のスタートはそれほど早いとは言えず,そこから急激に画壇へ上り詰めたという話はそれだけで出世ストーリーとして成立しそうである。盟友ウィリアム・モリスと出会ったのも大学在学中のこと。さらに縁戚関係は非常に豪華で,『ジャングルブック』のラドヤード・キップリング,同時代アカデミズムの画家エドワード・ポインター,さらに後の首相スタンリー・ボールドウィンがいる。  
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2012年08月17日

非ニコマス定期消化 2012.4月中旬〜5月上旬

Fate/ZeroMAD多め?



そういえばこのブログでFF10について語ったことがないのではなかろうか。最後にやったまともなFFで(11以降未プレイ),スフィア盤やバトルシステムは嫌いじゃなかったし,ボイスやシナリオもそう嫌いでもなく,FF8よりは好印象かもしれない。難易度もダメージ限界突破やアイテム調合を知らない状態で突っ込むとけっこうしんどいなど,意外とバランスがとれていた。ただ,相変わらずミニゲームをコンプしないと取れない最強装備や今ひとつかわいくないユウナ,微妙に不気味の谷現象なグラフィックにどうも耐え切れず,一周クリアしたところで飽きてしまった。

しかしまあ,こうして見返してみるとシナリオは意外と悪くなく,細部に気を使って作られてたんだなーなどとのんきに追っている。



えろすえろす。Tda式アペミクさんも,ままま式GUMIさんもとてもエロい。



テトさんもエロい。こちらは直接的なエロさではなくて色気。ちゃんと31歳っぽく見えるように顔が作ってあるから良い。



まあ,パンツレスリングもある意味御三家同様の素材にはなっているので。これが作られるのはそれほど違和感がない。



もはやニコニコではあまり珍しくない,よく似ててうまい人の歌ってみた。しかし,よく水樹奈々と高山みなみに似せられるもんだ。



いつもの東方原作改変の人。今回も恐ろしい弾幕がいろいろと。





二期EDがとても良いので,トレスの派生が多く作られた。これもその一つ。Stay nightプレイ当時は好きになれない主人公士郎君だったが,Zeroのストーリーを知ると彼(と彼になつくセイバーさん)を見ると安心するようになるのは,けっこう共通した現象らしい。彼くらい突き抜けたものが型月世界には必要なのであろう。



ギャグ短編。こち亀のBGMは反則だと思うの。



こち亀のry。うっかりケイネスさんとうっかり切嗣さんの戦い。



DXアゾット剣シリーズその1。大爆笑。そしてこのアゾット剣は,この後Fateの歴史とともに受け継がれることになる。

  
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2012年08月16日

野菜ホールディングス(笑)

・脱走ペンギン、江戸川の橋付近で捕獲 (読売新聞)
→ 根性のあったペンギンの話題。今回わかったことは,案外と江戸湾の魚で暮らしていけるもんだということ。ペンギンは決して野生ではなかったはずだが,案外と魚を捕えることができたようだ。魚の側も(いろんな意味で)見知らぬ外敵で警戒できなかったのかもしれない。
→ 名前が募集されていたので,半ば冗談でブコメに「337号だから”みみな”だ」と書いたが,まほろまてぃっくネタというのが意外と伝わらずちょっとだけ寂しかった。なお,実際には「337号だから”さざなみ”」と決まったようで,発想としては意外と近く,ちょっと驚いた。


・シガチョフ事件(Wikipedia)
→ こんな事件があったとか知らなかった。衝撃である。オウムも意外と規模が大きかったからなぁ。とは言っても,自分もまだ幼かったのでそれほど印象があるわけではなく,いつの間にか地下鉄サリン事件を起こして話題になっていた感じがした。
→ 実はそういう事情で,弁解している「あー言えば上祐」のほうが教祖本人よりも印象が強い。その上祐史浩が止めてるというのがなんともまあ。


・『児童ポルノと法:反規制言説におけるナショナリズム』学会発表原稿(包帯のような嘘)
→ とてもおもしろい話だった。レイプレイ騒動に関する分析他。
→ 問題が複雑すぎて言及が難しいが,レイプレイ騒動に限定して言えば,いろんな意味でイクオリティー・ナウが余分なことしたのかな,と読んで思った。外圧と受け取られて排外と結び付いたところはあると思う。この頃はまだある種の牧歌的なところが残っていたので,国内の宗教右派だけが暴れていれば,そう目立たなかったのかなと。
→ ロリコンがLGBT同様性的マイノリティとして認められることはあるのだろうか。


・野村ホールディングス定時株主総会の株主提案がぶっ飛んでいると話題に(市況かぶ全力2階建)
→ ぶっ飛びすぎ。>野菜ホールディングス
→ こうなると100個の提案全部見たい。文体がちまちまと変わっており,第10号だけやけになれなれしい。本当に金のかかったジョークである。  
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2012年08月14日

C82の活動記録

今回は一日しか行ってないやる気ない仕様なので,日中よりもいろいろあった夕方以降を中心に。

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2012年08月11日

C82 チェックリスト(三日目)

今回は三日目のほうがチェック数が多い。
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2012年08月10日

C82 チェックリスト(二日目)

パソコンが壊れてなければとっくの昔に更新が終わっていたはずだった(言い訳)。というわけで遅ればせながら。今回の二日目は代打にまかせているので,書いてあってもショップで買うもののほうが多い。


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2012年08月09日

朗報:データのサルベージに成功

前日の日記にある通り,午後の有休を申請して秋葉原に行き,新PCを購入した。即断即決即セットアップ,インターネットに接続するところまでは滞り無く進み,さて問題はクラッシュしたらしき旧PCのHDDからのデータのサルベージである。が,案外とあっさり解決した。

手順としては,旧HDDを外付HDD化して,USB接続で新PCにつなぐ。そして新PCにファイル復元ソフトを入れて,旧HDDにかける,と。今回使ったのは,Googleで検索して上のほうに出てきたという理由で選んだ「かんたんファイル復活2」である。検索上位なだけあって使用方法が簡単で,すぐにすごい勢いでサルベージしてくれた。結果的に旧HDDにあったデータのうち,主要部分はほぼすべて回収できたように思う。

回収可能だったのにもかかわらず回収しなかったのが,マイピクチャとマイミュージックで,これらは容量が膨大だというのもさることながら,保存しておいて意味があるのかどうか,正直HDDのこやしになっていた部分が多かったからだ。正直,いい清算の機会ではあったと思う。よく見るもの・聞くものだけ選別して後日改めてサルベージしたい。

一件落着で,明日も無事に,普通に出勤できそうだし,コミケも参加できそうだ。ああ,忘れずプリンタのドライバだけインストールしておかないと,また前回のような悲劇になりかねないな。
  
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2012年08月08日

悲報:PC重体

今朝方,何人かの友人には緊急的に連絡したが,昨晩うちのPCのHDDが派手にクラッシュした。HDDってあんなに突発的に死ぬんだなーとか妙に冷静になってしまった。というか壊れ方が妙で,クラッシュしたのには違いないのだけれど,OS自体は普通に起動するという。しかし,起動しても9割方のファイルが認識されない(アイコン自体が表示されない)ので,どうしようもないのだけれど。逆に言って1割のデータは平常通り認識されていて,なぜかGoogle ChromeだとかOutlookだとかは生きていた。他のブラウザやOfficeは死んでいるのに。こうなると,データのサルベージがうまく行くか不安である。

とりあえず,今日の午後の半休(有休0.5日)を申請して先ほど通ったので,午後からアキバのソフマップに行って新PCを調達してくる。新PCは,また適当にソフマップオリジナルのにすると思うが,さすがにOSはXPから7に格上げ,Officeもついでだから新しくしようかと思う。


それで,喫緊の事態としてコミケがあるわけで,特にサークルチェックリストが旧PCのHDDからサルベージできるか否かが極めて重大な案件である。ここからの場合分けを書いておく。

1.新PCが今日の午後のうちに購入&セットアップできて,かつ旧PCのHDDからのデータサルベージがうまく行った場合
→ 最良のパターンで,明日から何事もなかったかのように平常営業に戻れると思う。

2.新PCは購入できたが,配送されてくるのが明日
→ もう1日有休を追加して,明日セットアップ&データサルベージ。とりあえず今晩はネカフェで耐える。

3.新PCは購入&セットアップできたが,データのサルベージには失敗した
→ もう1日有休を追加して,明日泣きながらサークルチェック。

4.なんらかの事情で新PCの調達(及びデータサルベージ)に二日以上かかり,コミケ初日に間に合わない
→ コミケ上京者の誰かにノーパを持ち込んでもらって,とりあえずそれでコミケをやり過ごす。この場合,コミケはほぼサークルチェックなしで臨まざるをえない。


実のところ,バックアップはそれなりに取ってあって,サルベージできないと非常にまずいのは過去のコミケのサークルチェックリストと,Sleipnirのブックマーク,ブログの記事の原稿メモ,Excelで管理している長期的な予定表くらいなものだったりする。その意味では,夏コミさえなんとか突破できればサルベージできなくてもそれほど被害は大きくない。寄りによってこんなタイミングで壊れなくてもなぁ,とは思う。

壊れた原因として熱は考えられ,排熱には気を使っていたところではあるのだが,いかんせんエアコンも故障しており,こっちの調達には時間がかかっていて,ここ1週間ほどエアコンなしで過ごしていた。これが人体には良かったが,PCには悪影響だったのかもしれない。エアコンとの連鎖反応で壊れただとすると,とても悲しいところである。まあ実際のところ熱は関係なくて,おそらく単純に寿命である。4年10ヶ月,天寿を全うしたと言ってもいいだろう。お疲れ様でした。


追記(18時頃)
新PCは購入でき即日セットアップ,ネットにつなぐところまでできた。あとはデータのサルベージだけかなぁ。  
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2012年08月06日

契丹文字かっこいい

彩色木棺芸大の契丹展に行ってきた。遊牧民系の展覧会としては以前にあったモンゴル展以来だが,あちらはいくつかの民族をピックアップしてという感じであったのに対し,こちらは契丹のみである。ただし,内モンゴル自治区中心で中国主導という点は変わっていない。その意味で言えば,契丹というのはやりやすかったのだろう。彼らの活動拠点はモンゴル高原東部で,どちらかと言えば内モンゴルであるから。なお,先に九州国立博物館に巡回しているように,今回の展覧会は九博と内蒙古博物院の研究協力の成果のお披露目でもある。

見た感想としては2つ。まず,思っていた以上に中国文化の影響下にあったということ。確かに契丹はその中国化の結果遊牧民としての気質を失って弱体化,滅亡したのであり,その発端は北宋から多額の歳幣を約束させたセン淵の盟(1004)の影響が強いとされている。しかし,今回の展覧会でそれ以前から,むしろ916年の建国当初から契丹族自身が「唐の遺風の引き継ぎ」を自任しており,かなり自覚的に唐風文化を吸収していたことがわかった。装飾品はやはり馬具中心で,意匠も遊牧民らしいものに仕上がっているものの,つくりが繊細で洗練されている。ところどころに技術的稚拙さは見られるものの,無骨とは逆に言いがたい。これらは彼ら自身の手先が器用だったというよりも,渤海を滅ぼし,さらに燕雲十六州を得たことで多くの農耕民を得て,自前の都市を持っていたからこそできたことではあるだろう。一方で,契丹人が農耕民の文化を好み,摂取したからこそ,こうした融合された品々が誕生した。

けっこう熱心な大乗仏教徒であったという点も遊牧民としては特異で,これも占領地の漢人から広まったものらしい。仏教国にありがちな大蔵経も作っているし,陀羅尼経もあり,もちろん仏像もある。これらの品々は元々仏塔から発見されたものであるのだが,(当時は都市が広がっていたのであろうが)何もない草原のど真ん中にこんな白塔が建ってたらインパクトが強すぎる。

慶州白塔



2つ目の感想として,意外と最近発掘されたものが多いということ。1990年頃からになってやっといろいろ発掘が進んできたらしいことは,出土品の発掘年や展覧会にあった映像資料からうかがえた。無論のことながら,今回の展覧会は日中共同研究の成果発表の意味合いもあるので,比較的出土の新しいものを中心に展示しているという事情はあるだろう。それにしても,保存状態がよく明らかに貴重品とわかる展示物が多い。ゆえに,今回の展覧会は多少なりとも遊牧民に興味がある人であれば必ず満足できると思う。少なくとも今回の最大の目玉である彩色石棺は2003年発掘で2010年修復完了であるから,本当にごく最近という感じがする。なお,この石棺に収められていた人物はいまだ特定されていないものの,建国者耶律阿保機の妹という説が有力なそうだ。

お土産で,契丹文字Tシャツなる楽しげなものが売っていたので買ったのだが,Mサイズのものは自分のが完全に最後,Sサイズはまだ数着あるようだがこちらもかなり数が少なくなっているようだ。さすがに切れっぱなしということはないと思うが,見つけたら確保しておいたほうがいいかもしれない。けっこうかっこいい。
  
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2012年08月02日

百合ゲー三昧

長らく放置していたエロゲの進捗状況でも更新しておく。前回。

・WWL → クリア済,レビュー済。NavelのFDは本編の延長戦なので,やっておいて損はない。
・ネブプラス → クリア済,レビュー済。一方,こちらはやる価値があまりない。
・魔法使いの夜 → クリア済,レビュー済。
・彼女と彼女と私の七日 → 割り込みその1。クリア済,レビュー済。

・白衣性恋愛症候群 → 割り込みその2。百合ゲーを連続して崩してしまおうかと。夏コミまでのクリアが目標だが,割りと長いっぽいのでいけるかどうか怪しい。
・WhiteAlbum2IC → インストールはして,ちょっとはプレイした。しかし,夏の暑さの中やるのは間違っているだろうというと,夏コミまでにクリアするという目標を放棄したので中断中。夏コミで語り合おうとか言っていた人ごめんね。そのかわり白恋を押し売りする機械になっているかもしれぬ。もはや年内クリア目標。

・淫蟲猟域 → Liquidの。某ゲームの派生とあってはやらざるをえない。
・美少女万華鏡1・2 → そろそろ手を付けようかなと。短いし評判そこそこいいし。ホワルバ2で心がすさんだ頃にでも。


美少女万華鏡の次は『マジ恋』と『ドラクリオット』あたりに目をつけている。が,基本的にホワルバ2がいつ終わるかわからない情勢なのでいかんともしがたい。あと,やる気がないわけではない作品として,ねこねこソフトの『ゆきいろ』,『この大空に,翼をひろげて』,『闇色スノードロップ』あたりを挙げておく。さらに7月末のエロゲー戦線がなかなか豊作のようなので,これは後日チェックしておきたい。ただし,これらに手を付けられるのは早くても来年1月くらいだろう。今年も年間15本くらいが限界かな。

発売したら即やるであろう新作としては,『まほよ』の続編と『大図書館の羊飼い』。だが,両方来年というのが確定しているので,気長に。
  
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2012年08月01日

彼女と彼女と私の七日 レビュー

先に書いておくと,端的に言って名作である。百合ゲーでフリーゲーム,という非常に特殊なゲームである。フリーなので公式HPからダウンロード可能であるが,夏コミにサントラ付のパッケージ版が発売されるので,今からプレイするならそっちを買うことをお勧めする。ショップ委託もあるそうである。


公式HPを見てくれればわかる通り,まずCGのクオリティが高い。また,実際にやってみるとわかるが音楽とテキスト・シナリオの質も悪くない。しかもフルボイスである。短いには短いが,普通にプレイして6〜7時間ほど,読むのが早ければ5時間ほどはかかる程度にボリュームがあり,低価格路線の商業作品程度には作品規模がある。これでフリーというのは驚異でしかない。あとがきで作者たち自身が「こうしたものの安売りは業界の価格破壊につながる」ということを述べているが,にもかかわらずフリーである。

それでもフリーにした理由そのものが,本作の高品質のために犠牲となったものであるとも言える。すなわち,金銭がかかわることで3人のチームワークが崩れてしまうのを避けたことと,それぞれの本業優先で制作したため,ボリュームと比較すればあまりにも長い制作期間がかかったことだ。2chで「同人ゲーム 作 ら な い か」が立ったのがなんと2008年5月,やっとメンバーがそろったのが2009年4月,そこから公式HPが開設され作品公開の目処が立ったのが2010年7月,そして2011年3月にやっと完成した。丸3年近くかかっており,どこの大作だという話なのだが,声優さんやスペシャルサンクス,名無しのスレ民たちを除けば主要スタッフが3人だけなのだから仕方がない。ちなみに,3人だから絵・シナリオ・音楽かとおもいきや,絵とシナリオが同一人物で,3人目はスクリプトだったりする。

やる気と時間(と能力)をかければ高品質なものはできるという点では,まさに同人の醍醐味であるだろう。一方で,きちんとお金をかければ大概良い物ができる,という対義語もある程度正しいのではあるのだけれど。


さて,一方。評価に「低価格であることorフリーであること」を考慮するべきか否かというのは常に我々レビュアーに立ちはだかる問題である。個人的には価格を考慮してもよいと思う。というよりも,価格によらず,全ての外的事情を外して作品そのものを評価するというのは非常に困難で,究極的には内的感想と外的要因の分離は不可能である。繰り返していうが,これは価格に限った話ではない。バグの量やその修正過程,特典の種類や質・量,パッケ絵(その意味ではパッケ版かDL版かということ自体),さらにはその人のプレイ環境等々,感想に影響を与える外的要因というのは無数にあり,”純粋な感想”というものは幻ではないかと思う。

しかし,これだけの作品をフリーで配布されるのは,それはそれで気が引ける話であって,むしろそのことが作品評価に影響しかねない。今からプレイするならばパッケ版を勧めるのはそうした理由もある。いずれにせよ,私はフリーで遊ばせてもらったこと自体を評価したい。点数をつけるなら,85点弱。


百合ゲーとして見るなら,やや異色の作品ではあるかもしれない。それこそ,同人らしい作者のエゴが存分に出ている。受け攻めのリバはしない,貝合わせとかない,ふたなり色は薄い(出ないわけではない),そもそも18禁である点自体等。私自身の好みで言えばド直球でもなく外れているわけでもなくという感じだが,十分に実用的であった,とは言っておく。

シナリオについて。凝った設定の割に短く綺麗にまとめたのはすごいと思うが,そもそもあれだけ凝った設定にする必要があったのかどうかはやや疑わしい。その辺の自信の無さはジャンル名「エセ魔法学園でエセオカルトな18禁ガチ百合ノベル」にも現れている。確かにエセオカルト……ではあるかな。一応,魔法が科学となってしまった世界におけるオカルトの存在意義,という話ではあるので。(ネタバレ:ぶっちゃけて言えば型月の魔術と魔法の違いではあるので,斬新さはない。)一方で発展の余地はあり,あの凝った設定が続編の伏線なのであれば,それは大いに期待したいところだが。
  
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