2013年12月30日

C85サークルチェックリスト(三日目)

これが年内最後の更新になると思います。皆さんよいお年を。
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2013年12月29日

C85サークルチェックリスト(初日・二日目)

あまり艦これの影響を受けていない模様。

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2013年12月26日

2013年自薦記事

昨年の。今年も10+αで選出。ノミネートはもういくつかあったのだが,絞って落とした。結果として展評枠・大相撲枠が消滅したが,しかたあるまい。10の並びを見ると,咲記事・報告系記事・歴史ネタの3つで固まった。この3つは伸びやすいし,書いてて楽しいのもまた確かであった。


1.『咲-Saki-』の登場人物が宇宙麻雀を打ったらどうなるか(1/26)
本格的に咲考察に言及した最初の記事じゃなかろうか(玄になりきって打ってみたは去年)。思わぬところで他者にいろいろ影響を与えていたようで,非常に思い出深い記事。

2.受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2013 その1(上智大)(3/8)
受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2013 その2(慶應大・早稲田大)(3/9)
毎年恒例ではあるのだが,年年アクセス数を集めるようになっている。もはやうちの看板記事の一つ。決定的にそうなったのは,今年をやったからであって,自薦しないわけにもいかない。

3.第221・222回『三国志 7・8巻』宮城谷昌光著,文春文庫(4/11)
宮城谷昌光の劉備に触れることができたのは僥倖であった。私のそれなりに長くなってきた三国志歴において,重要な転回点になった。この三国志シリーズは書評としても毎回良い物が書けている気がするので,一つ挙げておきたい。

4.人類史において最重要な『5つの出来事』は?(4/25)
今年も歴史系の記事をいくつか書いたが,書いてて一番楽しかったのはこれ。条件をつけてあれこれ考えるのは楽しい。

5.松実玄は裏ドラにまで能力を及ぼしているのか議論について(6/24)
一時期咲界隈で話題になった松実玄裏ドラ論争に首をつっこんだもの。予定説→阿知賀女子「学院」→カルヴァン派もしくは聖公会系……?という発想が降りてきたときにはネタの神が降臨していた。

6.東駐車場待機列の覚書(8/15)
案外伸びなかったのだけれど,自分では貴重な証言・参考記録なのではないかと自負している。探してみたが,入城待機列については意外とまとまった報告がないので。

7.阿知賀編の説得力(9/5)
あわせて3つ,今年はよく咲記事を書いたなぁと。ただし,本記事については咲記事というよりも,スポ根物全般の分析といったほうがよい。その意味で,咲記事としても書いたせいで,少々論理構造が繁雑になったところは否めない。前2記事もそうだが,とても良いリアクションが返ってくるから,咲界隈は読者に恵まれていると思った。

8.『ネギま!』に対する私的落穂拾い(9/11)
赤松健論として自薦できる水準にあると思う。UQHOLDERはここまで予想してたよりもおもしろく,少年漫画に特化した策はここまであたっているのではないかと。今後とも注視して読んでいきたい。

9.love is blind ―まどか☆マギカ劇場版[新編]感想・考察 ※ネタバレ(10/30)
まだ一応ネタバレ自粛中なので,コメントは差し控えたいというか,ほむらちゃんほむほむとしか言いようがないというか。意外とネストリウス派にツッコミが少なかったのが残念といえば残念。

10.「ロボットは東大に入れるか」発表会(11/23)レポート(11/25)
これは受けると思っていたし,実際に伸びてほっとした記事。読者の読みたいところを割とよくまとめることができたのではないかと思う。記事中にも書いたが,この研究は今後も追っていくつもり。次の報告会がいつあるのか全く知らないけど。


〔番外編〕
・大洗巡礼記
思い出の記録ではあるんだけど,巡礼記としては平凡かなぁと。

・なぜローマは崩壊したのに中国帝国は存続したか
これは本当に軽く書いて突発的に伸びた記事。あれだけ伸びるならもうちょっとしっかり書けばよかったと思った。追加補足記事を書こうかとも思ったが,書かないままずるずると。  
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2013年12月23日

世界改変により不要になった銃火器をほむらちゃんが返却に来た説

・ボカロカテがGW以降おかしい件(バブル崩壊?)(遺作Pのブロマガ)
→ 投稿作品数維持・総マイリスト数維持のまま,中央値ダウンならそれはニコマスの通った道。次に来るのは総マイリスト数の低下。要するに,多様化が進んだ一方で1作あたりの再生数は減り,しかも伸びる動画と伸びない動画の格差が激しくなる。しかし,そうすると数字が伸びなくなったのを受けて,中堅制作者たちがゆっくりと,少しずつ場から去っていく。そしてジャンル規模自体が縮んでいくのである。さてボカロはどうなるか。
→ 個人的には,ボカロはアイマスと違う道を行くと思っている。ジャンルとしての性質が違いすぎる。アイマスは公式からの投入が途絶え,または公式からの素材の種類が変質した結果としてそうなったが,ボカロはそもそも公式頼りのコンテンツではない。良くも悪くもPたち次第であろう。
→ ただし,総合ランキングに顔を見せるボカロのPVの数はここ半年ほど,以前より減っているという実感はある。


・陸自、弾薬管理ずさん 88億円分、帳簿と在庫数合わず(朝日新聞)
→ ブコメが安定のほむらちゃんに向けられる疑惑の視線。
→ ただ,「思ってたより多い」らしいので冤罪っぽい(二重に)。
→ まじめに考えると,足りないのなら理由も想像がつくし(横流し・紛失・予算の中抜き)大問題だが,余った方と言われると原因がわからないし比較的問題性は低い。記事中には帳簿の誤記とあるが,だとすると納入した業者の側がかなり損を出しているのでは。あとは,訓練さぼってたやつがいてずれたとか。


・ドイツとイスラエルの和解とパレスチナ問題 武井彩佳 / ドイツ現代史、ユダヤ現代史(SYNODOS)
→ 浅学にしてこの辺の事情はあまり知らなかった。ゴリゴリのリアルポリティクスというかなんというか。アデナウアーは傑物。


・ブロガーが先行追及、アブラハムに業務停止命令(THE PAGE,Yahooニュース)
→ はてな村的に近縁すぎてそういう感じはないが,一応そういうことなんだよなw>「ブログでの言論がリードして行政処分に至ったという点で非常に興味深いケース」
→ 確かに隊長は一般人ではないが,ブログが主戦場だったことに意味があるわけで。
→ 金融は門外漢だが,これは元切り込み隊長が必死だったので気になって追っていた。無事に追及が認められて良かった。


・宮城谷昌光さん 12年がかり「三国志」完結(読売新聞)
→ 文庫組なのでまだ8巻までしか読んでないが(この間9巻は買った),記事サブタイトルの「際立つ新しい劉備像」の通り,本作の劉備は確かに斬新でおもしろかった。何度も三国志を読んでる人にも,お勧めできると思う。
→ 四知の楊震から始まって,1巻の内に党錮の禁にたどり着かなかったので「これ本当に完結すんの?」と思ってましたごめんなさい。安心して追おうと思う。
→ ついでに,私の7・8巻の書評。この三国志のハイライトはこの辺りである。


・慰安婦問題の拡大阻止 92〜93年、東南アで調査せず(朝日新聞)
・[戦時性暴力]強制連行の証拠は(探さ/公表させ)なかった!(追記あり・タイトル変更)(Apes! Not Monkeys! はてな別館)
→ これは前提覆る。「ちゃんと調査したけどそんな資料なかった」をよりどころにしていたネット右翼はそれなりに多そう。ちゃんと調査してないどころか,調査する気もなかったというのは。
→ これに対するそのネット右翼層の反応は,はてブに流れてくる範囲でしか観測してないが,まるで見ない。スルーされてるかな。
  
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2013年12月22日

WORLD END ECONOMiCA Episode.3 レビュー

Epi.2のレビューはこちら。Epi.3にて完結である。案外と致命的なネタバレ無しで書けそうだったので,ネタバレ無しで書いてみよう。

Epi.3を単体で見るならば,これは経済が政治に衝突する話である。政治が無力であった月面都市は,だからこそ壮大な実験都市でもあった。政治的しがらみの無い環境で,経済がどこまで羽を伸ばせるのか。そうして必要最低限の政治と,最大限の経済が都市にもたらすものは何か。この都市を格好の舞台として,政治と経済,国家と個人のかかわりに迫ったのがEpi.3と言える。もちろん,突然話が政治に移ったわけではない。ここはネタバレになるから書けないが,Epi.1・2,特に2での展開があったからこそ,うまいこと話が政治につながった。まさに,経済が徐々に歩み寄って,政治に衝突したのである。してみると,支倉凍砂が最初から書きたかったのはEpi.3で,1と2は舞台を整える作業に過ぎなかったのかもしれない。本作はEpi.1も2も刺激的なストーリーであったが,Epi.3はストーリーどころか,扱う題材自体が刺激的極まるものであった。

別に語られている政治思想が危険なのではない。ではなく,「政治の役割とは何か」というテーマに切り込んだこと自体が刺激的であったし,本作はこのテーマを投げっぱなすことなく一定の解答を出した。しかもそれは「経済を放任すれば恐慌が,格差が」という一般論ではない。人によっては受け入れがたい解答かもしれない。だからこそ,本作は名作と言ってよい。陳腐化が進み,ともすれば目を背けてしまいがちな昨今の現実の政治ではあるが,本作はそこで再び「政治とは何であったか」を問いなおしてくれたと言えよう。それも,極めて大胆にも,経済の方角から直球で。よく危険球退場にならなかったものだ,というか,だからこその同人という舞台なのだろう。この企画を通す勇気がある会社は,エロゲメーカーならありそうだが,その他の企業では無い気がする。

こうしたテーマ優先の作品はストーリーの側がおざなりになりがちだが,そこは支倉凍砂,経済の話ありの恋愛の話ありのでうまいこと話を引っ張った。この点,中だるみが起きたEpi.1よりも2や3はうまくなっていた。


一方,本作を三部作として見るならば,主人公の一代記にほかならない。彼は苦難の道のりを乗り越えて,夢と野望を捨てずに歩いていった。彼の努力と才覚が引き起こした大きな流れは,彼の活動領域を次第に広げていった。これは彼の扱う金額の大きさにもそのまま現れている。Epi.1では,せいぜい数百万から数千万の規模であった。それでも,一人のデイトレーダーが,そして周囲の数十人たちが人生を狂わせられるには十分な金額であったが。Epi.2は,取引が個人ではなく,企業体となった。結果として扱う金額は軽く億単位となり,企業間の抗争にも巻き込まれていく。そしてEpi.3では国家経済全体にかかわることで,数千億,数兆単位の資金が飛び交うことになる。段を追ってスケールが巨大化していく。各エピソード間には4年ずつ開きがあり,つまり作中で計8年の時間が流れているが,この時間的開きによって,突然数桁増えることの違和感を減らしている。終わってみるとうまい仕掛けであった。


なお,Epi.3を買うとEpi1・2は同梱されているので,今からやるのは十分にお勧めできる。ついでに言うと,次の冬コミで完結記念のファンブックを頒布するようなので,可能なら10日でクリアすると良い。全Epi.を通して経済学・金融知識を要求されるが,作中それぞれかなり丁寧に説明されるので,それほど心配はいらない。Epi.1-3までぶっ通しでやっても20時間はかからないと思う。






以下,ネタバレを少しだけ。
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2013年12月21日

街と街の隙間・切れ目

・駅の間のどの街ともいえない感(デイリーポータルZ)

面白いし,あるある。確かに,街と街の切れ目ってある。御徒町は特にそれを感じる。あそこは上野と秋葉原の空白地帯だ。御徒町と秋葉原の切れ目は,まさに1ページめの写真のところか,もう一つ手前の末広町駅のところ。御徒町と上野の切れ目は,アメ横の南端・上野広小路。

同様に,秋葉原―神田―東京(大手町)もある。新宿―代々木―原宿―渋谷も,それぞれ「あ,ここで切り替わる」というのが明確で,歩いてみるとおもしろい。代々木も新宿と原宿間の空白地帯だけど,御徒町よりは存在感あるかも。渋谷の範囲はすごく納得いく。東急百貨店を超えたら松濤だし,NHKと国立競技場を超えたら原宿,東は青山学院の手前。南端は行かないからあまりイメージないが。銀座がぶれないのは,区画整理がはっきりしているからだと思う。

というわけで,自分の思いつく限り「どこまでこの街?」をやってみた。


秋葉原
→ これは自信作。他の人のイメージと違っても,自分の中での秋葉原はこの範囲。
→ 上記の通り,北辺は末広町のあたりで,それを超えると徐々に御徒町になる。東側は,前は山手線内側原理主義でUDXもヨドバシも認めてなかったが,最近寛容になって昭和通りまでは秋葉原と思えるようになった。西側は妻恋坂から昌平橋にかけてだが,他の人の投稿でもほぼこのラインなので,これは秋葉原ユーザーの共通見解なのだと思う。実際,そのラインでメイド喫茶等が消滅して普通のビル街になる。南側は,これは自転車で北上して秋葉原に入るとわかるが,神田川の手前で急激に秋葉原くさくなる。これは本当におもしろいので,やってみてほしい。


上野
→ 基本,上野公園とアメ横が自分にとっての上野。駅の東側は,割りとすぐに入谷・浅草のイメージ。 北東部は正直良く知らないので適当。南側は前述の通り,上野広小路。そこから南は御徒町。
→西側は意外と悩んだ。池之端とかいう空白地帯がある。とりあえず,旧岩崎邸は本郷の領土,言問通りの北側は根津を基本路線に画定した。どうじゃろうか。
→ 他の人からけっこうずれてるかとおもいきや,意外とずれていなかった。


本郷
→ 北端は文京学院大。これを越えると本駒込。古書店がなくなるのがイメージの創出として大きいと思う。東側は東大のキャンパス。根津との境界は正直曖昧。弥生は自立しておらず,本郷と根津で分割されている感じ。そして池之端とかいう空白地帯が以下同文。南東部は本富士警察署。これを超えると湯島のイメージ。
→ 本郷三丁目のすぐ南は御茶ノ水の水道橋のイメージ。りそな銀行を越えたら本郷じゃなくなる感覚は,けっこう共有されるのではなかろうか。東側は路地がごちゃごちゃしてるのが本郷,すっきりしだすと白山というイメージで区切った。西北端に税務署がある。


御茶ノ水
→ 北辺はサッカーミュージアムで,真北はそのまま前出の本郷になる。東側もぴったりと秋葉原に接触。南側は靖国通りで,これを越えると出版社街・古本屋街(神保町)になるから。西側の境界は水道橋になるが,これは割りと適当。ただ,病院一群は御茶ノ水のイメージなので,そこで区切った。
→ 他の人のを見ると,神田川の北側に御茶ノ水というイメージが無いらしい。これは自分が本郷民だから,川の北側にも御茶ノ水のイメージがあるのかもしれぬ。


水道橋
→ 水道橋というか,水道橋+後楽園+春日の範囲。結果として意外と広かった。あえて三分割するなら,川の南側が水道橋,後楽園はまさに後楽園,文京シビックセンターより北が春日である。東はかなり飯田橋駅に食い込んでる。
→ 基本的に,御茶ノ水や本郷に比べると路地が整ってて人工的。かつ神田のイメージではない部分がこの領域に入る。作ってみて思ったのは,意外と自分の中で確固としたイメージがあった。
→ 実はついでに湯島御徒町も作ってみたのだが,案の定はざまの空白地帯以上の何物でもなかった。


新宿
→ 南端はJR病院。このすぐ南に踏切があって,これを越えたら代々木。もしくは,紀伊國屋書店が境界線。文化学園大学はギリギリ新宿かなぁ。
→ 西端は中央公園,北端はベルサールと西武新宿駅。ここを越えると一気に高いビルが無くなって,大久保という雰囲気になる。電気外祭りがベルサール新宿で開催だが,新宿としてはギリギリだと思う。西武新宿駅は,南口以外は新宿ではない。北すぎ。
→ 東端は花園神社とバルト9。新宿御苑は一応入れといた。しかし,新宿御苑を入れなければ綺麗に長方形だったので,惜しい気も。
→ 新宿は,南端こそ一致が見られるものの,他の方角はまるでバラバラで,人によるイメージの違いがおもしろい。そもそも都庁から歌舞伎町って広すぎるんだよな。西と東で全く文化が違うので,それぞれでイメージマップを作って集めたらそれはそれでおもしろいかも。


代々木
→ 北辺は新宿に接続。南辺は明治神宮。東はドコモタワーだが,結果として新宿でも代々木でも千駄ヶ谷でもない空白地帯が誕生した。なんだここ。
→ 西は西新宿との境が曖昧。代々木駅から遠すぎるので外したが,街の雰囲気だけで言えば文化学園大学の南側も代々木っぽいと思う。
→ 原宿も一応作ったが,便宜的に入れた明治神宮を除くと,非常に狭い範囲ということがわかった。作ってないが,表参道も多分すごく狭い。


渋谷
→ 最後に渋谷。前述の通り,東急百貨店を超えたら松濤。ただし,その南に広がるラブホ街は渋谷のイメージの範囲内。神泉は独立した街ではなく,北部は松濤,南部は渋谷でも駒場でも松濤でもない空白地帯。南辺はあまり詳しくないが,でっかいビルが無くなったら渋谷じゃなくなる。とにかくすぐに渋谷のイメージがなくなるのが南辺で,正直新南口のあたりは相当に渋谷的イメージが薄い。
→ 北側はNHKと国立競技場を超えたら原宿,東は青山学院の手前。元記事にある通り,原宿と渋谷の境目は衆目一致しており,すぱっと切り替わるのでおもしろい。


  
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2013年12月19日

サイドバーの存在意義とは

・『World of Tanks』meets『ガールズ&パンツァー』「ゲームでアニメ再現してみた」(コラボ記念TGS特別企画)

→ やはりあのマウスの倒し方は内側のカーボンコーティングありきだった,ということだなw>ヘッツァー
→ プレイヤーに聞いたところ,WoTでは踏まれるときっちりダメージが入るらしい。その意味でも,ゲーム内再現は苦しい模様。


・ブログのサイドバーって言うほど必要か?"UserHeat"を使ってみたら恐ろしい結果が…(iPhone持って珍スポいてくる)
→ サイドバーが無いと記事が横長になりすぎて(特にワイド画面だと)読みづらい,と文句を言われたので,うちのブログではつけている。それ以外の意味は確かにあまり無い。
→ あとまあ,正直自分用というのも。過去記事探すのには使う。サイドバーを一番使ってるのは間違いなくブログ主本人。


・歴史用語における「変」と「乱」の違いについて(tukinohaの絶対ブログ領域)
→ だよね。>「結局のところ歴史用語はデファクトスタンダードなので〜〜厳密に定義するのは難しいようです」
→ ただまあ,最初に名づけたやつのセンスと語呂の良さで決まっていいものかと思うこともある。「承久の乱」のように,意味的/価値判断的におかしいから変わったというほうが少ないわけで。
→ 世界史だと,「靖難の役」が昔「靖難の変」だった,というのがある。あとは,ちょっと違うけどセポイ(シパーヒー)の乱からインド大反乱とか。


・ニュース - 環境 - 13世紀の超巨大噴火、火山を特定(ナショナルジオグラフィック)
→ 当時のジャワ島ならシンガサリ朝だが,そっちには何か記録はないのか。しかもシンガサリはジャワ島東部なので,ロンボク島はよけいに近い。記事中に”古ジャワ語の文書「ロンボク年代記」(Babad Lombok)”とあるので,ロンボク島の記録があるなら,ジャワ島にもありそうである。


・World War II in Europe: Every Day - YouTube

→ 一日単位というのはHoI2っぽく。
→ よくもまあこれだけ戦線動いたなと思うと同時に,そりゃ被害も甚大だよなと。これは塹壕線が主だったWW1との大きな違い。


  
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2013年12月16日

最近買ったもの・読んだもの(『死体泥棒』他)

・『死体泥棒』。唐辺葉介の作品。物語の骨子を単純に言えば,「ラスコーリニコフが逮捕される前にソーニャが事故死したらどうなるか」が仮定としてあると考えて,大体間違ってないと思う。ラスコーリニコフが改悛して立ち直るのはシベリア流刑になってからなので,その前にソーニャが死ねば当然ラスコーリニコフが立ち直る機会は与えられない。一点,本書が『罪と罰』と違うのは,主人公は義憤にかられて罪をおかしたわけではないことと,犯した罪は殺人罪ではなくタイトルの通り「死体泥棒」である。ソーニャにあたる人間の死体を盗んでしまったことが,彼の罪にあたる。
→ 本書の結論は(ネタバレにつき伏せ字)結局耐えられなくなって事実上自首するし,立ち直れない,である。妥当にもほどがあるのだが,ひねりがないと言えばひねりはない。もうひとひねりあるかと思っていたので,少し拍子抜けであった。
→ 2011年の作品に今更突っ込むのもアレだが,またしても感覚ずれてる主人公と娼婦の組合せでドストエフスキー的展開か,という指摘はせざるをえない。ぐぐってみると,さすがに同じ指摘をしている人が見つかった。ロシア文学パロはこの人の持ち味だからそこを変える必要はないと思う。しかし,さすがに『罪と罰』以外のところからのものを読みたい。


・『冴えない彼女の育てかた』3巻。夏コミ回&新キャラ(後輩)登場回。見方によってはえりり回。おい加藤の出番。
→ コミケという現場もいろいろあるもんですが,今回のような展開があっても全然不思議ではない。時々驚くほどうまい人が島サークルにいて,なんで売れてないのと思いながら衝動買いすることはある。島サークル時代のCradleの同人誌をサンクリで偶然見つけて買ったのは,私のできる一つの自慢。丸戸さんのあとがきにもある通り,ああいう夢と希望に満ち溢れた場所でもあるのですよね,コミケは。
→ 1巻当初の危惧であった,「丸戸の文体がエロゲっぽすぎてラノベにこなれてない」問題は,3巻まで来て解決した感がある。むしろこれでエロゲに戻ってこれるのかな。エロゲとラノベを並行している人は何人かいるが,そもそもラノベでエロゲ文体臭さが問題になったのは丸戸くらいなので参考にならない。そもそも,今後丸戸がエロゲに戻ってくるのか否かという根本的な問題もあるが。


・『シュヴァルツェスマーケン』5巻。いよいよBETAによる国家の崩壊と,シュタージのクーデタを契機とした内戦が起きて物語が急激に展開していく。
→ 何より重レーザー級の強さが印象に残った。オルタ本編だとレーザー級と大して変わらずタケルや冥夜がばっさばっさ倒してた覚えしかないが,技術レベルが違うとこんなに苦戦するのかと驚いてしまった。
→ 思ってたより案外とあっさり絶対防衛線が崩壊したのも少し驚いた。まあ666中隊がBETAに張り付いたままだと内戦がシュタージの内紛で終わってしまって,666中隊が気づいたときにはモスクワ派が勝利していたなんてことになりかねないので,物語の都合上こうせざるをえなかったのだろう。
→ 以後は「国家消滅後の亡命政権の主導権争い」という不毛極まりない戦いに突入していく。しかも未来を知っている我々としては,ここで勝利しても……という極限的なやるせなさがすごい。そんなことも知らず文字とおり必死にがんばるテオドールくんに,読者として何と声をかけてあげればよいのか。


以下は叛逆ネタバレ。

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2013年12月10日

非ニコマス定期消化 2013.6月下旬〜7月下旬



冬コミの時期が近づいてきましたが,夏コミからこのジングルになった。またこのジングルを聞くことになる。個人的にはかわいくてけっこう好き。確かに「探しものはなんですか〜♪」も味があってよかったけど。




とんでもなく高いクオリティに度肝を抜かれた。動画も実況も絶妙に自然であった。下はCMだけ抜粋。



セーム・シュルトがドクターストップで引退だそうで。本当にK-1の時代が終わってしまったなぁと。最後まで最強でした。お疲れ様でした。



これ着任してなくても泣けるから卑怯。みんな史実の死に方が悲惨すぎる……



ものすごい角度からのプロの犯行。こういうの聞くとやっぱプロすごいなと思う。表現力が全然違う。



謎の躍動感。どことなく元のOPと同じだからすごい。



バグの大きく減っているPS2版でのTAS。言うてもまだまだたくさん残ってるバグをTASさんは使いまくるわけですが。



何その謎の選曲。とんでもなく懐かしいんですが。



スイートマジックの振り付けもすごかったけど,この振り付けもすごい。



引き続きぺんた発掘中。順番に見てくとだんだんキレが増していくからすごい。
  
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2013年12月08日

子鴨かわいいからね,仕方ないね

・哲学者カントめぐる議論が白熱、相手に発砲 露(AFPBB News)
→ そんな前世紀的な。「ロシアの声」だったら信用してなかったような事件である。
→ その行為はカント的に正当化できるか否か,と言えば間違いなく否であろう。議論の相手を殺してよいという格率は普遍的に成り立ちそうにない。その辺当事者ご両名に聞いてみたいところだ。


・室町幕府一の名君は足利義教(歴史的速報@2ch)
→ 鴨ネタでいじられすぎやろw。足利義教もまさかそんなにいじられるネタになるとは,あの世で思っておるまい。
→ それはそれとして,名君だったとは思うが室町幕府自体の構造的弱体が全ての足を引っ張ったし,その構造改革までは手が着かなかったので,イメージの割りにラディカルな変革者でもないかなと。暗殺された点も含めて,織田信長に近い。


・胃の中でアルコール醸造、飲まないのに泥酔状態 米で症例(CNN.co.jp)
→ これ胃じゃなくて腸だったような……と思ったらamino_acid9さんが出していた。翻訳元の記事では腸になっているらしい。
→ 昔ドクターKでこれを扱ってて,印象深く記憶に残っている。なお,ドクターKではその炎症を起こしている部分を手術で切除して解決していた。


・核爆弾落下、あわや大惨事 米南部で61年 広島原爆の260倍(産経新聞)
→ キューバ危機の前年か……と思うと割と人類やばかった。
→ こういう情報発表がある脇で秘密保護法が通っているという偶然。


・毛宗崗本における華佗の最期(三国与太噺)
→ これだから毛宗崗本は(日本人並の感想)  
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2013年12月07日

なぜローマは崩壊したのに中国帝国は存続したか

・なんでローマは崩壊したのに中国帝国は存続した?(歴史的速報@2ch)

そもそもローマ帝国再興は土台無理な話として,むしろ「なぜフランク王国は西ローマ帝国再興にさえたどりつかなかったのか」という話で考えた方が建設的であろう。で,結論としては,フランク王国が北魏になれなかったってことだろう。クローヴィスからシャルルマーニュまで300年,ゲルマン人の大移動開始からなら450年弱,ちょっと時間が開き過ぎた。北魏は道武帝から太武帝までわずかに約50年。八王の乱から数えても,太武帝の統一まで約150年。間に一度苻堅による統一があるから,西欧に比べれば分裂していた期間は短い。八王の乱から隋の統一まででやっと300年だ。だから皇帝の求心力が低下しきらず,統一への求心力が維持された。

もう2つ大きな違いとして。隋は後漢の領域のほぼ全てを覆ったが,鮮卑の旧領であるモンゴル高原は保持できていない。その後,唐が中国王朝としてモンゴル高原を征服する。一方,フランク王国は旧領のドイツ地域の大半は保持したものの,旧西ローマ帝国領は全土回収できなかったどころか,その半分も支配できていない。要するに軸足が北魏よりもまだ「蛮族寄り」にあった。すなわち,シャルルマーニュとは隋の文帝ではなく,まだ北魏の太武帝の段階であったのだ。北魏は太武帝の次代,孝文帝の代で漢化したが,シャルルマーニュの頃には西ローマ帝国の痕跡が消滅していた。同化するべき先自体が無かったからこそ,まずは復活させるところから始める必要があった(カロリング・ルネサンス)。

そうそう,元スレのレスに「同化力が中国のほうが強かったから」とあったが,これは一理あると思う。ローマは偉大なりしといえども,ゲルマン人を同化しきることはできなかった。この辺はローマの多様性・柔軟性が裏目に出たところではあるかなと。結果として,ローマ法とキリスト教は残ったけど,ローマ的な生活は滅んでしまった。まさにピレンヌ・テーゼ的なお話で,文明圏として分裂すると再統一は難しい。その上で,あえて「地中海世界再統一」の話をすると,ユスティニアヌスがラストチャンスで,イスラーム教徒が出てこようがそうでなかろうが,無理だったのではないかなぁ,という話は前に書いた。→ ピレンヌ・テーゼ考(nix in desertis)

つまり,西ローマ帝国の復活のためには,ヴェルダンだのメルセンだの言って分裂している場合ではない。それどころか,少なくとも700年ほど早いレコンキスタと北アフリカ奪還を果たす必要があり,かつカロリング・ルネサンスが持続する必要もあり,その間,450年振りの西ローマ皇帝の権威を高め続けることも必要であった。つまり,もう何人かシャルルマーニュクラスの英雄が続く奇跡が必要であった。うん,絶対無理。セーブ&ロードが許されているSLGでもきつい。

じゃあなんで西欧はそんな分裂傾向強かったの?ってところでは,やはり政治体制の違いと農業形態の違いだろうなぁと。西欧は封建制に入りかかってたけど,中国は官僚制の整った中央集権制。あと米と小麦の違いに,農業技術の発展具合の違い。生産性が高いほうが統一はしやすいかというと微妙だが,大軍勢を起こせるので政治的な動きは早い。北魏だって一度真っ二つに割れているわけだが,その後さっさと再統一されているわけで。

その他,元スレのレスにいくつか反応をしてみる。「オスマン帝国はいいところまで行った」ようなそうでないような。当時の西欧はすでにかなり強大なので。第一次ウィーン包囲はかなり死者を出して撤退してるし。全盛期のスレイマン大帝でそれだから,モロッコとハンガリーが攻勢限界だったのでは。
→ 「中国は北方民族のおかげで統一された帝国が維持された」のはどうかなー。地理的に考えても,華北統一の理由にはなっても華南関係ないし,歴史的経緯を考えても,これが直接の理由になってることは無いと思う。ただ,ヨーロッパは縦深が深く,ロシア平原からパンノニア平原までで遊牧民の侵入が食い止められているという事情はある。でも,本題に立ち返るなら,そもそもゲルマン人は遊牧民ではない。
→ 「西欧のほうが山がち森林で統一が難しかった」森林の要素は大きかったと思う。遊牧民の機動力が削がれるので。でも,山がちという点で考えると,ロシアからフランス北部は大平原地帯なわけでそうでもないのでは。中国も華北の中原を除けば山がちな部分が多いので,一概には。
  
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2013年12月04日

最近買ったもの(ガルパン関係その2)

『ガルパンもっとらぶらぶ作戦です!』1巻。表紙はシリアスだが,ものすごい表紙詐欺で中身はギャグ漫画である。ギャグ漫画ゆえ,一部キャラが原作よりかなりぶっ飛んでるが,嫌な方向ではないので安心して読める。一番大変なことになっているのは華さんで,何かにつけて花を活ける華道キチガイになっている。食事の健啖っぷりも健在。秋山殿とダージリンさんとノンナさんは……まあ言わなくても想像がつく方向で。ダー様は出てくるだけで笑えるから卑怯。
→ 本編の設定をうまく使っているのは好印象で,なぜかやたらと多い風紀委員ネタとか,エルヴィンの水に溶ける水着ネタとか,スノー・ウォーに出てくるKV2のニーナとか,ちゃんと拾っている。あと,桂利奈ちゃんのアニメ好き設定がここで初めて生かされた気が。
→ ちなみに,もっとぶっ飛んだものが読みたければ作者のpixivアカウント(弐尉マルコ)のほうを見るとよい。公式はよくこの漫画を通したなと思ったが,pixivのほうと見比べると大分マイルドに調整されたんだなと思う。
→ 総じてギャグが半端無くおもしろかったので,キャラブレイクにある程度耐性があるなら強くお勧めしたい。ガルパンを見てて,この漫画を読んでないのはもったいない。黒森峰・アンツィオ他,まだ掘り下げてないキャラも多いので,2巻に期待。


・ガルパンアンソロジー本。メンバーが非常に豪華で,才谷屋龍一や弐尉マルコ,槌居といった公式漫画の面々に,みんな大好きEXCELさん,百合成分的に秋★枝,そしてオオトリに小林源文というガルパンファンのツボをいろんな意味で突いた面々であった。どちらかというと日常シーンを取り上げた作家が多い中,当然のように戦車ネタで描く野上武志,戦車整備ネタで来たEXCELさんに,思わず「おい少女出てこねえぞ」とツッコミを入れざるを得ない源文先生がいて,戦車成分と少女成分がうまいこと並立・共存していたと思う。融合していたとは言いづらいが。


・ガールズ&パンツァースタッフ本。夏コミで頒布されたもの。通販で購入した。中身はスタッフたちのコメント・イラスト集,小物設定ラフなどのメイキング集,スタッフによる第11話コメンタリー風座談会,ロケハン制作日誌。
→ まず何よりスタッフたちの感想を見ると,声をそろえて「日程がきつかった」「みほたちの戦いとともに制作現場も激戦化していった」とあるので,よほどとんでもないことになっていたのだろう。まあ,そうじゃないと総集編2回挟んだ挙句,どうにも完成しなかった11・12話は放送延期になったりはしないわな……
→ 11話コメンタリー風座談会は,監督以外の主要なスタッフによる。なぜ11話かというと監督が多忙で欠席だったから,らしいがよくわからない。
→ レオポンをワイヤーでつないで登坂するシーンで,おりょうが「れおぽんダイエットするぜよ〜」と言っているのに対し,「おりょうが大洗で一番脂肪分高そう」というつっこみが入っていた。確かに,おりょうが一番むっちりしている,というか他の歴女3人が細い。あんこうだとさおりんがそのポジションで,華さんは別枠としてもあとは細い。さおりんむっちりネタは,らぶらぶ作戦のほうで割りといじられてるが,そういえばおりょうのほうはいじられてないなぁ。
→ あと,渡河とみぽりん八艘飛びのシーンは相当労力がかかったらしく,スケジュールが落ちそうな中で水島監督のゴリ押しで入ったようだ。あの八艘飛びは話題になったので,入れたのは結果的に正解だが,あのシーンにそんな労力かかってたとはわからなかった。もくもく作戦の煙は3Dで作られていて,他のシーンでは手描きの煙もあるようだ。見分け付かない。
→ ちなみに,ミリタリーワークス集と総作画監督のお仕事集の3点セットが買った。ミリタリーワークス集は戦車の内装が描かれていて,キャラがいたことで実際のアニメではほとんど見えなかった部分の様子がわかる。
  
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2013年12月03日

暁の水平線(ただしインド洋)

・最近,初めてスカイツリーに登った。開業してかなり経つし,もうさすがに空いてるだろうとおもいきや,まだまだ入場1時間超待ちであった。これは割りと半永久的に混雑しとるかもしれんね。


・ドレミの歌のソ以降の盛り上がりは異常(増田)
・ドレミの歌のソ以降の盛り上がりは異常 〜理屈編〜(増田)
→ よくわかるのだが,VIPでやれ案件。なぜ増田でやった。
→ 「みんな」の時点で具体的なものじゃなくなるので不穏さが増す。言われてみると「ファイトのファ」は不穏すぎる。
→ 続きの記事は,音楽の緊張と緩和の話,的な。


・【宦これ】 #宦官これくしょん まとめ(初期版)(Togetter)
→ 端から端まで笑かしてくれた。つくるコマンドの破壊力が異常で笑うしかない。
→ 一番人気はやはり鄭和だよなぁ。思わぬ接点で元ネタとつながった。
→ 司馬遷のような特殊な存在は,潜水艦的なポジションで登場させればいいのでは。
→ あ,僕も黄皓は猫耳のイメージしかないです。コーエーの影響は強いというか,二次創作の影響は強いと言うべきか。
→ 中国以外だと,ナルセスが一番知名度高い?
→ 仏像コレクションは実働し始めたので,これもいけるって(無責任な放言)


・魔法少女小圓(维基百科)
→ いつの間にか中国版Wikipediaデビューしていたらしい……参照されたのはまどマギのこの記事。作品分析の微觀の項目の脚註にいる。キャラのキリスト教登場人物への当てはめについての内容が拾われていた。
→ 実は,確かにもっと指摘されててもおかしくないのだが,自分しか書いていないので不思議には思っていたところではある。ときどきそういうことはある。そういうのの多くは大体自分の疑心暗鬼か勘違いなのだが,このまどマギのは割りと自信あるので,拾ってくれたのは嬉しい。


・【東方】誰にも心を開かないパチュリーを落としたレミリアはかなりのジゴロだと思う(2ch東方スレ観測所)
→ やっとパチェレミが評価されたか,というジョークは置いといて(昔から普通にある)。
→ 多分昔にいろいろあったんだろうなぁと思うと妄想が広がる。パッチェさんは基本的に猫みたいな子なので,レミリアの絶妙な包容力と幼さのバランスが居心地良かったんだろうなぁとか。レミリアからしてみれば,パチュリーはおもしろい子だと思う。その観点で言って,レミリアが自分を倒した霊夢が気になっているのも当然で。
→ 咲夜といい美鈴といい,紅魔館は不思議な集合体なんだけど,なんだかんだレミリアのカリスマ(?)の下で団結してるからすごい。他の集団は,集合している由来が比較的はっきりしているので。同じように,由来が明確ではないのは命蓮寺組だけど,あそこも少なくとも「聖白蓮に助けられて」という点は明確だから,紅魔館ほど謎ではない。  
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2013年12月02日

第229回『エロゲー文化研究概論』宮本直毅著,総合科学出版

エロゲーの歴史をまとめた本。1980年頃からの30年以上の歴史をまとめている大著である。まじめに考えてみると,これだけまとまったエロゲー史の本はこれが初ではないかと思う。

本書の特徴を2点挙げると,まず1980年頃から書き起こしている点。「どこからがエロゲーか」・「どこを起点として歴史を書き起こすかというのは歴史書としてどうしてもつきまとう問題だが,本書は前述の通り,その起源の起源から書き起こしている。ともすれば1990年代半ばから書き起こしたくなるのがエロゲー史だが,本書はPC-88,少しだけではあるがさらにその前のエロゲーから書き始めている(つまり『ナイトライフ』の前)。この頃だと,『ナイトライフ』自体がそうだが現代のエロゲーとは似ても似つかぬものであり,すなわち「エロゲーとはなにか」という定議論に直結する。そこにも当然触れ,「この定義であれば○○が原初」としているところは親切と言えよう。そこから少しずつ時代が進んで,最後には2012年まで到達する。

二つ目の特徴として,歴史書として中庸的と言える。歴史書というと,代表的な事件や人物,文化史ならば作品や作家だけをピックアップして取り上げ,「大きな物語」を抽出してダイナミズムを読者に悟らせるのが一つ。このやり方はわかりやすいし,抽出の仕方がうまければおもしろくなるが,どうがんばっても落ちるものは出てくる。もう一つのやり方は逆に,細かな事項も逐一拾って,とにかく全部書き出す。このやり方はその時代の理解に立体感は出てくる。が,マイナー事項重視になりやすいので,事件別の重要性がつかみづらく,かえってその時代の空気は理解しづらくなる。文化史であれば名作選になってしまいがちで,「で,様式は?」という話にもなり,また紹介作家・作品数の多さから一つ一つは極めて短くなる。一長一短なのだ。

本書は,そのどちらかに偏ることを頑張って避けているところはある。なるべく大きな流れも追いつつ,やや脇道の作品紹介もそれなりにこなして……という。バランスをうまく取っていると思う。作品紹介だけではなく,当時の事件やPCや媒体の進化などにも触れている。宮崎勤の事件や沙織事件,横道への波及としてドラクエ2のあぶない水着や,赤松健の『ラブひな』等にも触れている。用語の解説も適切で,萌え起源論なんかは割と目から鱗だった。なるほど,土萠ほたる説は消える。これは重要な検証だ。あと,みさくら語の解説も傑作で,これほど的確にみさくら語の意味を解説したものはないと思う。

というように高評価を下した上で,あえていくつかケチをつけると,まずそれでも漏れているものがいくつかある。まず,ケロQ諸作品にほとんど触れられておらず,『終ノ空』はクトゥルー神話の特集項目で触れているものの,『二重影』と『素晴らしき日々』は出てこない。前者は伝奇物の傑作として『月姫』時代の象徴だし,後者は哲学系エロゲーの頂点の一つであり,そういうブームが過ぎ去った残滓だと思う。『顔のない月』は館ものとして触れるべきだったと思うし(見落としてたら申し訳ない),ういんどみるは『はぴねす』の準にゃんに触れてほぼ終わりだ。あとBlackcyc(というか和泉万夜・上田メタヲ)もほとんど記述がなかった気がした(例によって見落としてたら申し訳ない)。この辺は書き落としじゃなかろうかと思う。

もう一つは,ほぼ年号順にトピックを並べてはいるものの,あるメーカーやライターが出てきたら,その人の初出作品の年号で全作品を記述したがる傾向があり,部分部分ではぶつ切りで時系列が行ったり来たり,やや煩雑な章立てになっていた。せっかく年号順に章立てされているのだから,一々区切ったほうがむしろわかりやすかったのではないかと思う。それに関連して,ゲームやブランド・ライター名の索引が欲しかった。何分大著であるので,ある作品やライターが話題に出たかどうか,どこのページに書いてあったのか探してページを戻す機会が多かったのだが,索引が無いのでこの作業は困難を極めた。つけてくれれば便利であった。

(追記)
twitterのフォロワーの方が教えてくれたのだが,ネット上に索引があった。別ページをあわせるとゲームタイトル,作家名,ブランド名の索引となっている。これで検索してみたが,上記で漏れていると書いたものはやはり漏れていた模様。しいて言えば,ういんどみるは『ウィッチズガーデン』でもう一度触れられていた。



  
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2013年12月01日

咲関連の気になったもの(13年7月中旬〜8月中旬頃)

・シノハユ Side story of -Saki- の舞台は島根県松江市!(片腹大激痛)
→ 咲の背景特定班の仕事の速さは驚異的。いろんなコミュニティに属したが,これは本当に異常な早さ。
→ なんでそこで高速道路とソーラーパネルに気づくんだよとつっこまざるをえない。


・「咲-Saki- シノハユ」第0局の“はやりん暗号”を解いてみた(仮想と現実の真ん中あたり)
→ そして謎解きも超音速であった。作る方も作る方で,解く方も解く方やで……
・【咲-Saki-】シノハユの「はやりん暗号」は間違っていた【検証】(フリテンリーチで流して)
→ と思いきや,暗号自体が間違っていたという。実地調査大事。聖地巡礼(舞台探訪)大事。
→ しかし,リッツもまさか間違って暗号作ってしまったとは思っていないだろう。リッツの実地取材の時期と,今の状況が違うのか。リッツがgoogleマップを使って暗号を作成したせいでずれたのか。気になるところだ。
→ まあ,咲2050年説をとって,「2050年ではこうなんだよ(震え声)」というのが一番手っ取り早い解決策ではありますがw,それを言っては元も子もないのでありまして。


・和の右手打ちは最速・最善手へのロジックか?(とっぽい。)
→ 逆方向に振り切った結果として魔物の境地にたどり着いた和の矛盾がこんなところにも。toppoiさんの別記事にもあるように,これは彼女なりの固有結界の展開なのかもしれぬ。
→ ちなみに私は左利きで左手打ち。右手で打とうもんなら確実にチョンボの嵐でござる。


・【考察】咲-Saki-大会ルールのまとめ(麻雀雑記あれこれ)
→ ここまでのご自身の,および界隈の考察のまとめ。こういうのあると参照しやすくて助かる。
→ 「連風牌対子は4符」と「大明槓の責任払い」が読んでてそんなルールあるんだ,と思ったかな。あとは見たことある感じで。
→ ダブル役満無しというのはこういう麻雀漫画としてストイックなんだけど,単純に一発逆転要素がありすぎるのを防いでいるのだろう。そういうの咲っぽくないので。むしろ最近はリッツが積極的に4チームの点数をひらべったくしている傾向が強いので,阿知賀編はダブル役満はおろか倍満で逆転という展開であった。


・【考察】絶対安全圏は実は配牌を4向聴以下にしている?(麻雀雑記あれこれ)
→ もう一つ,しののぬさんのところから。これもとてもおもしろいデータ。実は早いうちから穏乃の侵略が始まっていたのか,それともリッツの数え間違えか。
→ こうなると全局分賽の目がほしい。すでにそういう検証あるんかな,とつぶやいたところ,しののぬさんご本人から咲グラフさんがやっていたことが示唆された。これを踏まえたさらなる研究が待たれる(他力本願寺)。
→ それはそれとして,咲グラフさん元気なんですかね。このデータの蓄積は間違いなく咲界隈に影響を与えたので,心配。  
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