・駅の間のどの街ともいえない感(デイリーポータルZ)
面白いし,あるある。確かに,街と街の切れ目ってある。御徒町は特にそれを感じる。あそこは上野と秋葉原の空白地帯だ。御徒町と秋葉原の切れ目は,まさに1ページめの写真のところか,もう一つ手前の末広町駅のところ。御徒町と上野の切れ目は,アメ横の南端・上野広小路。
同様に,秋葉原―神田―東京(大手町)もある。新宿―代々木―原宿―渋谷も,それぞれ「あ,ここで切り替わる」というのが明確で,歩いてみるとおもしろい。代々木も新宿と原宿間の空白地帯だけど,御徒町よりは存在感あるかも。渋谷の範囲はすごく納得いく。東急百貨店を超えたら松濤だし,NHKと国立競技場を超えたら原宿,東は青山学院の手前。南端は行かないからあまりイメージないが。銀座がぶれないのは,区画整理がはっきりしているからだと思う。
というわけで,自分の思いつく限り「どこまでこの街?」をやってみた。
秋葉原
→ これは自信作。他の人のイメージと違っても,自分の中での秋葉原はこの範囲。
→ 上記の通り,北辺は末広町のあたりで,それを超えると徐々に御徒町になる。東側は,前は山手線内側原理主義でUDXもヨドバシも認めてなかったが,最近寛容になって昭和通りまでは秋葉原と思えるようになった。西側は妻恋坂から昌平橋にかけてだが,他の人の投稿でもほぼこのラインなので,これは秋葉原ユーザーの共通見解なのだと思う。実際,そのラインでメイド喫茶等が消滅して普通のビル街になる。南側は,これは自転車で北上して秋葉原に入るとわかるが,神田川の手前で急激に秋葉原くさくなる。これは本当におもしろいので,やってみてほしい。
上野
→ 基本,上野公園とアメ横が自分にとっての上野。駅の東側は,割りとすぐに入谷・浅草のイメージ。 北東部は正直良く知らないので適当。南側は前述の通り,上野広小路。そこから南は御徒町。
→西側は意外と悩んだ。
池之端とかいう空白地帯がある。とりあえず,旧岩崎邸は本郷の領土,言問通りの北側は根津を基本路線に画定した。どうじゃろうか。
→ 他の人からけっこうずれてるかとおもいきや,意外とずれていなかった。
本郷
→ 北端は文京学院大。これを越えると本駒込。
古書店がなくなるのがイメージの創出として大きいと思う。東側は東大のキャンパス。根津との境界は正直曖昧。弥生は自立しておらず,本郷と根津で分割されている感じ。そして池之端とかいう空白地帯が以下同文。南東部は本富士警察署。これを超えると湯島のイメージ。
→ 本郷三丁目のすぐ南は御茶ノ水の水道橋のイメージ。
りそな銀行を越えたら本郷じゃなくなる感覚は,けっこう共有されるのではなかろうか。東側は路地がごちゃごちゃしてるのが本郷,すっきりしだすと白山というイメージで区切った。西北端に税務署がある。
御茶ノ水
→ 北辺はサッカーミュージアムで,真北はそのまま前出の本郷になる。東側もぴったりと秋葉原に接触。南側は靖国通りで,これを越えると出版社街・古本屋街(神保町)になるから。西側の境界は水道橋になるが,これは割りと適当。ただ,
病院一群は御茶ノ水のイメージなので,そこで区切った。
→ 他の人のを見ると,神田川の北側に御茶ノ水というイメージが無いらしい。これは自分が本郷民だから,川の北側にも御茶ノ水のイメージがあるのかもしれぬ。
水道橋
→ 水道橋というか,水道橋+後楽園+春日の範囲。結果として意外と広かった。あえて三分割するなら,川の南側が水道橋,後楽園はまさに後楽園,文京シビックセンターより北が春日である。東はかなり飯田橋駅に食い込んでる。
→ 基本的に,御茶ノ水や本郷に比べると路地が整ってて人工的。かつ神田のイメージではない部分がこの領域に入る。作ってみて思ったのは,意外と自分の中で確固としたイメージがあった。
→ 実はついでに
湯島と
御徒町も作ってみたのだが,案の定はざまの空白地帯以上の何物でもなかった。
新宿
→ 南端はJR病院。このすぐ南に踏切があって,これを越えたら代々木。もしくは,紀伊國屋書店が境界線。文化学園大学はギリギリ新宿かなぁ。
→ 西端は中央公園,北端はベルサールと西武新宿駅。ここを越えると一気に高いビルが無くなって,大久保という雰囲気になる。電気外祭りがベルサール新宿で開催だが,新宿としてはギリギリだと思う。西武新宿駅は,南口以外は新宿ではない。北すぎ。
→ 東端は花園神社とバルト9。新宿御苑は一応入れといた。しかし,新宿御苑を入れなければ綺麗に長方形だったので,惜しい気も。
→ 新宿は,南端こそ一致が見られるものの,他の方角はまるでバラバラで,人によるイメージの違いがおもしろい。そもそも都庁から歌舞伎町って広すぎるんだよな。西と東で全く文化が違うので,それぞれでイメージマップを作って集めたらそれはそれでおもしろいかも。
代々木
→ 北辺は新宿に接続。南辺は明治神宮。東はドコモタワーだが,結果として新宿でも代々木でも千駄ヶ谷でもない空白地帯が誕生した。なんだここ。
→ 西は西新宿との境が曖昧。代々木駅から遠すぎるので外したが,街の雰囲気だけで言えば文化学園大学の南側も代々木っぽいと思う。
→
原宿も一応作ったが,便宜的に入れた明治神宮を除くと,非常に狭い範囲ということがわかった。作ってないが,表参道も多分すごく狭い。
渋谷
→ 最後に渋谷。前述の通り,東急百貨店を超えたら松濤。ただし,その南に広がるラブホ街は渋谷のイメージの範囲内。神泉は独立した街ではなく,北部は松濤,南部は渋谷でも駒場でも松濤でもない空白地帯。南辺はあまり詳しくないが,でっかいビルが無くなったら渋谷じゃなくなる。とにかくすぐに渋谷のイメージがなくなるのが南辺で,正直新南口のあたりは相当に渋谷的イメージが薄い。
→ 北側はNHKと国立競技場を超えたら原宿,東は青山学院の手前。元記事にある通り,原宿と渋谷の境目は衆目一致しており,すぱっと切り替わるのでおもしろい。