2016年10月28日

最近読んだもの・買ったもの

・『NEW GAME』1・2巻。アニメ放映部分。アニメがおもしろかったから買ったクチ。
→ 読んだ感想としては,原作も及第点ではあるのだけれど,やっぱりアニメ化が神がかってたのもまた確かなのだなという。『ごちうさ』もそうなのだが,ここまで絵が整っててストーリーがしっかりあると,狭いコマで短いスパンで落ちを用意しないといけない四コマだと逆に支障があるように思う。これも丸々『ごちうさ』アニメの感想とかぶるのだが,そこで話が約10分ごとにひとまとまりになって,絵も大写しで動かせるアニメになると制約が外れたのが,アニメ化でとても良かったのではないか。もちろん声優さんがはまり役だったとか,マイナーチェンジとして最初からディレクターのしずくさんが表に出てきてるとかいう点もアニメ版の美点であるが。
→ そういうのは横に置いといて欲望のままに感想を言うなら社会人百合おいしかったですの一言に尽きる。りんコウの破壊力ほんと半端ない。
→ なんだかんだ言って3巻以降も買うと思う。というか買う気はけっこう前からあるのだけれど,アニメ化が終わった途端に最寄りの本屋などで一斉に平積みから消え,どころか書棚にもなくなってしまい,大きな書店に行くチャンスをうかがっている状態という……そりゃ発売直後一週間とかアニメ化のタイミングの売れ行きにしか出版社が注目しなくなるはずで,そもそも買えないのではどうしようもない。


・『アド・アストラ』10巻。カヌシウムの戦い,マルケルス戦死,バエクラの戦い,ハスドルバルのアルプス越え,メタウルス川の戦い,ハスドルバル戦死。
→ スキピオの取り逃しとしか言いようがないハスドルバルのアルプス越えをどう処理するかと思ったら,わざと越えさせたことにしてしまった。バエクラの戦いも,ただのハスドルバルの敗戦ではなく,ほとんどわざと負けた形に。ついでにネロの復讐戦であるメタウルス川の戦いや,その後のヌミディア騎兵が裏切る伏線にもなっていて,改変としては安直ではあれ上手く伏線をまとめていた。また,ハスドルバルがアルプスを越えた時点での兵力は不明であるが,本作ではその最小値に近い約3万を取ったようである。あわせてメタウルス川の戦いもどちらかというと丘の迫る狭い地形にローマが誘い込んだのが真相のようだが,ハスドルバルを名将として描く本作では兵力の小さいハスドルバルが正面の狭くなるメタウルス川河畔を選んだという描き方になっていた。改変の理由が見えやすいのは良いことだ。
→ 最後で弟を殺されたハンニバルが怒りで震え上がっているが,史実的にはこの先のハンニバルは割りと動きがないままイタリア退去までいくはずで,何か大幅な創作を入れてくるということだろうか。でまあ,それを織り込んだ上で11巻はイリパの戦い,スキピオの凱旋くらいまでかなと予想しておく。あとこの漫画,ここまでギスコーネが一切出てきていないが,この先ではさすがに出さないわけにはいかないはずで,どうするんだろう。


・『リボンの武者』5巻。VS黒森峰(エリカ)。
→ エリカさん,スピンオフでも散々な役回りである。最近割りとまじでかわいそうになってきたので,せめて公式ではどこかで報われるものがあってもいいのでは……(エリカ主人公のスピンオフも始まったけど,あれは過去編な時点でどう考えても報われないわけで)。
→ 黒森峰他に戦車の戦力では劣る大洗が勝てた理由や,劇場版で大洗が大学選抜に勝利した理由として,考察界隈では「将官たる者の数の違い」が「作戦の柔軟さに与えた影響」と散々指摘されていて,円盤のコメンタリーでも公式から言及されていたわけだが,作中の描写としてここに触れられたのは本作のこの巻が初めてになると思われる。それでエリカの代の黒森峰が「個々で作戦を理解し,決断しうる将官の育成」を方針として掲げたのは自然な流れで,その黒森峰も確かに見てみたいところ。今回はあっさり負けたけど。
→ しかし,本作はさすがに同じ展開続きではあり,ちょっと飽きていた。「戦車道の名門がタンカスロンに参戦するも,タンカスロンのルール無用っぷりに適応できずに敗退」という展開はもうワンパターンでは。まだ登場していない戦車道名門校というと聖グロリアーナのダージリンや,エリカのリベンジで出てくるまほが率いる黒森峰は,さすがに何か手を打ってくると信じたいところ。  

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2016年10月24日

非ニコマス系動画紹介 2016.7月下旬〜2016.8月下旬

MMD杯は次回にまとめて。




MMD杯あわせ名物。ひょっぱなから52回全滅バグw




アミノさんのFFT2周目。縛らないプレーだが,縛らないことのいかに難しいことか。結局魅せるべくガチガチに縛っていた。下は嘘予告PV。




「セルフィのアレ」で通じるプレイヤー共通観念。すさまじい努力と発想の数々であった。




散々「外国語がひどい」と言われた結果,切れて本格派の声優を投入する艦これ運営陣であった。結果DMM英会話とか言われていたりするが,確かにこの英会話教材っぽい感じはなんだろう……



すばらしきぽいしぐ。



狩猟生活3年目ラスト。というよりも狩猟生活のラストっぽい。だんだん狩猟の腕が上がっていくのがおもしろかった。鹿肉も猪肉もうまそうだった。
  
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2016年10月23日

近世の社会史はどこのもおもしろいかも

・カオス駅四天王:京急蒲田・名鉄名古屋・近鉄大和西大寺wwwwwwwwww(VIPPERな俺)
→ 「同じホームに路線や行き先の異なる列車が入る」「ホームの配置が狂っている」等の事情により,運行状況・人間の導線に混乱が生じている駅,という定義かな。ニコニコ大百科にもあった。あまり流行しそうにない概念だが,発想自体はおもしろいと思う。
→ 蒲田要塞こと京急蒲田行き先がカオスな名鉄名古屋は有名どころ,というか私はそれくらいしか知らなかったので,大和西大寺は初めて知った。ここもすごいな……
→ 迷宮駅との違いは狭くても成立することや,ホームの位置自体はわかりやすいことか。大概の迷宮駅はホーム数が多すぎることによって発生しているので,概念的にずれているものとはいえ,重なりにくいと思う。迷宮駅の一部分である京王新宿駅が,そこだけ見ればカオスとかはあるけど。


・“きのこたけのこ戦争”を描いた襖絵「明治物語」が悠久の時を感じる 「平治物語絵詞」からオマージュ(ねとらぼ)
→ 何度も書いているように私はきのこ=たけのこ戦争はめちゃくちゃどっちでもいいが,「歴史をパロディした言辞」が本当に伝統あるものに回収されて利用されるという現象はとてもおもしろいと思う。“ネタの逆襲”とでも言うべきか。西洋画なら油彩画だろうが,日本画だから障壁画で完璧だ。
→ 「平治物語絵詞の「三条殿夜討巻」の一場面をオマージュ」だそうで,ボストン美術館所蔵の品である。これで行くと炎上した館にいるきのこが平氏,攻め込んでいるたけのこが源氏になる。ということは,この場は源氏方=たけのこ勢の勝利だが,最終的な戦役全体では平氏方=きのこ勢の勝利になるのでは……? いや,治承・寿永の乱まで含むなら源氏方=たけのこ勢の勝利か? なかなか双方を悩ませるモチーフをとってきたものだ。


・食へのこだわりをタイプ分けしてみた。(pixiv)
→ 自分の場合は4番が8割,2番が2割というくらいか。よほどまずいかからいことが想定される以外はとりあえず口に入れてみるので。その中で美味いものが出てきたら嬉しい。逆に味の予想がつく場合なら,可能な限り好みにあったものを食べたい。


・【江戸時代の身分制度論】士農工商から身分的周縁へ(Kousyoublog)
→ Kousyouさんが半年ほどブログを止めて書いていた大作記事。書き始めたら「あれも入れて,これも入れないと良い説明にはならない」で収集つかなくなり,自分の脳内はともかくブログの記事にはまとまんねぇやこれ,になるのは自分にも見に覚えがある。というよりも現在進行系で“文科省主導の2020年新テストの行く末”についての記事がそうなっていて,これいつ完成させていつ公開させよう……状態だったりするのはここだけの話である。
→ 本題は江戸時代の身分制度と社会様態についてであるが,読み進めていって思ったのは,アンシャン・レジーム期のフランス社会に非常によく似ているということである。江戸時代が思っていた以上に社団国家だったんだなぁと。身分的職能分担が存在している,明らかに身分ごとの集団として社団が成立している,幕府と社団間に特権と奉仕の関係が成立している,金銭や実力による個人の身分上昇・下落はある,近世的な経済成長が身分内の階層分化や身分間の利害不一致を進めて社会不安が訪れた等。書き並べてみるとますます似ている。
→ そんな感想をつぶやいていたらKousyouさん本人から「日本の近世社会史は昔からフランス絶対王政期との比較史が盛んだったんでやっぱり社団国家っぽい分析におのずとなってくるんだよね。」というコメントをいただいた。なるほど,分析自体も似てきてしまうのか。  
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2016年10月22日

ポケモンGOは全くやっていません

・「Pokemon」の「e」の上にあるチョンって何?? ( 英語びより)
→ 簡素化していく過程で削ぎ落とした関係で,フランス語やドイツ語と比較したときに英語はアルファベットにひっつく特殊記号がなさすぎるのだけれど,その名残が見えておもしろかった。「ちなみに、この「 e 」をつけても英語圏の人で「ポケモン」と呼ぶ人はほぼいません(笑)。」とのことだが,アメリカ人自身,もはやアキュートアクセントの存在なんて(知ってはいても)気にしていないのであろうなと思う。
→ ちなみに,略称を「Pockemon」にするなり省略前の「Pocketmonster」併記するなりしておけばこんなことには,というのは,比較的有名な話ではあるが,こういう事情があってちょっとできなかったというのを補足情報として。
→ さらに補足として,forvoだと欧米人に意外とちゃんと「ポケモン」と発音されていて,これはforvoに投稿するような人だからなのかとか考えるとなかなか興味深い。


・元横綱千代の富士の九重親方が死去 がん転移で闘病(日刊スポーツ)
→ 若貴時代からしか相撲を見ていないので,現役時代の相撲は録画でしか知らず,自分にとっては九重親方の印象の方が強い人であった。また,自分より10歳ほど年上の相撲ファンだと,ガチだった派と八百長だった派でケンカが始まる人という印象も強い。そういうわけで世間の相撲好きほどショックではないが,何十年後かに白鵬や朝青龍が亡くなった時のことを考えると理解はできる。
→ 昭和から平成へ,蔵前から両国へという二つの意味での時代の変わり目の横綱で,大横綱の系譜で言っても,輪湖までと若貴以降では横綱のキャラクターやそれを取り巻く雰囲気が全く異なっているように思う。その意味で,彼が「ウルフ」という強烈なキャラで時代の転換点を担ったのは,後世から見ると興味深い現象だったのかもしれない。
→ なお,1世代上の北の湖が亡くなったのが昨年ということを考えると随分と早死のように思えるが,実はこの二人,年齢的にはあまり変わらない。北の湖が1953年生まれで,千代の富士が1955年生まれである。北の湖が異常なスピード出世で,一方千代の富士が横綱としては遅咲きだったので,相撲人生としては千代の富士が1世代遅れのような状態になっている。北の湖も千代の富士も10年以上横綱をやっているが,在位期間が重なっているのは4年ほどであり,その4年間に北の湖は休場が多く優勝も少ないということも,このような印象のズレに影響を与えていると思われる。ちなみに,横綱経験者で現在最年長はむしろ大鵬の世代に入る佐田の山になる(78歳)。いろいろなデータを参照してみると他の横綱はまだまだ生存していて,北の湖と千代の富士がそろって早死であるというのが見えてくる。大横綱はやはり心労がたたるのだろうか。


・【東方】 旧約酒場だけど旧約にアダムってキリスト教ネタが使われるのは初めてじゃない(2ch東方スレ観測所)
→ 東方なのに西洋っぽいという出オチで『紅魔郷』が作られたのは有名な話だが,探してみると『紅魔郷』以外でもけっこう使われているのだなと。印象深いのはやはり早苗で,御神渡りとモーセを重ねてくるとは,と当時思ったものだ。日ユ同祖論は(2007年当時としても)トンデモとしてもほぼ死んでいるけど,だからこそ幻想入りして早苗が重ねたのだと考えるとなかなかおもしろいが,神主がそこまで考えていたかは疑問かな。
→ 今書いててまだ買ってもないし聞いてもないことに気づいた。この週末に買いに行きます。


・What Would Cities Look Like if They Were “Tokyo-ized”(Spoon & Tamago)
→ 日本人の建築家がやっているプロジェクトなこともあり,異様に看板と宣伝がごちゃごちゃしてる情報過多で野放図な状態を見ると「ああ,このうざったさは東京だ」と確かに思うw。前にも同じことを書いた気もしたが,これはこれでもう都市“東京”の味になっていて,ありなのかなと。ひるがえって,東京駅の丸の内側から皇居一帯のオシャレ感であり「海外っぽさ」も,こうした要素が抜けているからなのだろう。三菱地所が再開発をしていてきっちりとした都市計画に基いているのでもあり。
→ 一方で,自分が行ったことある台北やバンコク,グーグルストリートビューで見た感じの上海や北京を眺めても大体東京っぽい感じではあるので,東・東南アジアの大都市がゴテゴテしているのかもしれない。あちらが東京を参考にしている可能性もあるが。
→ してみると,パリのシャン・ド・マルス公園の花見化と,ヴェネツィアのサン・マルコ広場のお祭り化はちょっと違和感が。どちらもハレの日の光景であるので。平時の上野公園や築地本願寺がゴテゴテしていたなら意味はあろうが,これだとただのハレの日化,またはEdo-izeでは。  
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2016年10月19日

そもそも「むこうし」とは読めない

・大相撲・荒汐部屋 ☓ モル — 誰からも愛される招き猫
→ ここ半年で急激に知名度を増したような気がするモル親方。荒汐部屋というと稽古場見学がオープンなのと蒼国来のイメージしかなかったが,1つおもしろい特徴が増えた。稽古場を見守る猫の姿がとても良い。
→ 実はモル親方,白鵬の天敵で,陰の角界最強かもしれない。


・クローン羊ドリーのクローン姉妹たちは寿命が短くなっていないことが判明(GIGAZINE)
→ ドリーが偶然早死したことで世界に与えてしまった影響,とんでもなく大きそう。20世紀末,クローン短命ネタは流行してたよなぁ。


・トルコ:放送24局 免許取り消し 公務員2.5万人処分(毎日新聞)
→ エルドアン政権はクーデター以降に急進化を強めているが,これは割りと決定的なような。まあそもそも本来トルコは首相の権限が大統領を上回っているはずのところ,首相はエルドアンの傀儡しか任命されていない歪な状態なので,むしろあいまいになっていた権威主義体制が表に出てきただけかもしれない。そしてこの現政権の強大な権力を支えているのが,エルドアン主導で改憲された,国会と大統領の権限を強化したことでEUに「民主的」と評価された2010年憲法なのだから,どうにも上手くいっていない。政治を動かすのは人間が半分・制度が半分ではあるが,今回は明らかに人間の側が悪い。
→ エルドアンとAKPはそれでも次の選挙に勝つ気があるのか,それとも本格的に民主主義から離脱するのか。前者だとすると,それだけトルコの国民分断が進んでいるということで,それはそれで暗い展望しかない。世俗と宗教で割れ,知識人とポピュリズムで割れ,トルコ人とクルド人(他マイノリティ)で割れ,どうなっていくのか。


・「長岡宮は京都・向日市に」半数しか知りませんでした(京都新聞)
→ 普通に知らなかった案件。そりゃ普通は長岡京市にあると思うだろう,たとえ地元民でも。
→ そもそも「長岡京で町おこし」自体が無謀なのでは。それくらいしかないという考えとか,使えるものはなんでも使おうという発想は理解できるけど,それにしても。ついてくるのは熱狂的な藤原種継ファンくらいでは(いるのかそんなの)。あそこで種継が暗殺されていなかったら,その後繁栄したのは北家ではなく式家だったのか,それとも対して歴史は変わらなかったのか,少し気になる。結局仲成・薬子の代で終わっていたような気もするが。
→ 簡単に調べてみたら向日市の周囲の自治体が合併して長岡京市になる際に,向日市が参加しなかったのが原因で,向日市は1889年以降一度も周辺市町村との合併や再編に応じていない歴史があるらしい。それで向日市は周囲の4分の3が京都市に囲まれているような状態になっているが,平成の大合併でその歴史に幕を下ろす気にはならなかったのではないか。長岡京市側も,戦後直後の再編時に「長岡町」となっていて,1972年に「市」に変わった際,新潟県に長岡市がすでにあるために急遽「京」をつけて現在の名前になったそうなので,成り行き上仕方がない気はする。いやー,でも向日市と長岡京市が合併すれば解決する話であるし,今からでも何とか。しませんかね?
→ あと「難関私大の日本史で出そう」という意見がありえそうで怖い。同志社大あたりの担当者が見てないことを祈ろう。
  
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2016年10月18日

咲関連の気になったもの(16年4月中旬〜16年6月下旬頃)

・郝慧宇(ニコニコ大百科)
→ 自分も中国麻雀を覚えたので,その経験から言えば,非常に中国麻雀らしい役で上がっている(一色三歩高,花龍,大于五,全帯五),一色三歩高と花龍は割りとよく見る,大于五と全帯五はめったに出ない気がする。ちなみに,一色三歩高で上がったときはツモ上がりなので,底点の8点を足した31点オールの93点になる。日本の麻雀の感覚で言えば親の倍満で8000オールかな。こんなの上がったら勝ったも同然ですわ。
→ これを含めて上がったものを実際に取れる点数に換算すると,31点(93点)―22点(38点)―32点(48点)―33点(49点)で,これはすさまじい火力である。日本の麻雀なら三尋木プロばりの。ハオさん,中国麻雀なら明らかに何かしらの能力者では。(まあ,咲さんが本気で中国麻雀に適応して嶺上開花で上がりまくると,これを超える火力になりかねないけど)


・咲-Saki-:スピンオフマンガ「怜-Toki-」連載へ(まんたんウェブ)
→ もうすでに連載が始まっているが,初めて聞いた時には驚いた。リッツはスピンアウトこれ以上増やして大丈夫なのか,というのもあったし,「単純に嘘から出た実」っぽさが強すぎて逆に嘘くさく感じたからだ。『怜-Toki-』ってアニメ阿知賀編で散々ネタにされていたので……というか私が『咲-Saki-』を読み出したのも,ちょうどあの頃なので,懐かしいと言えば懐かしいし,ある意味私が触れた初めての『咲-Saki-』の“二次ネタ”だったのかも。あれから4年以上経ったが,その間に物語は思ったより進んでないのか,思ったより進んでいるのか,何かもう感覚が狂っててよくわからない。麻雀漫画には『アカギ』みたいな状態になってるのもあるしなぁ……


・最近の咲関連のコミック売上について(エトピリカ!!)
→ 貴重なデータ集。『咲』本編はなんとなくもうちょっと売れているのかと思っていた。20万部を割っているのは意外。逆に言えば少数精鋭というか,売上の割にファン活動は盛んな界隈というのが裏付けられた気もする。
→ より意外だったのは本編とそれ以外の売上の乖離で,本編読んでる人の7割くらいは『阿知賀編』も『シノハユ』も読んでいるだろうと思っていたので,売上で見るとむしろ3分の1の方が近いというのは驚いた。ただまあ,『シノハユ』は『阿知賀編』に比べると本編との連動性に距離があって,読まなくても何とかなってしまう度合いは高く,『阿知賀編』に比べるとライトなファン層を取り込めていないのかもしれない。その意味では『阿知賀編』の売上も気になるところ。『日和』と『リッツ』はこんなもんかなと。しかし,そりゃ売る側は本編と『シノハユ』や『日和』を同時発売にして,何とか本編と売上を連動させようとするはずである。


・戒能プロ考察 その2 テスカトリポカと照魔鏡の関連性について(私的素敵ジャンク)
・戒能プロ考察 その3 謎だらけのキングについて(私的素敵ジャンク)
・戒能プロとの考察 その4 大生院と石鎚山について(私的素敵ジャンク)
→ 戒能プロ考察シリーズ。アメリカ大陸の神話はほとんど知らないので,テスカトリポカと聞いてもアステカ神話だったかな? という程度の印象だったのだけれど,照の照魔鏡との「煙の立つ鏡」つながりはおもしろい。
→ 「キング」は,とりあえず今のところソロモン王のことだと思うことにしている……追加情報が来るまではいかんとも。多分にミスリードくさいのではあるが。とはいえ,戒能プロの年齢から言って『シノハユ』では扱ってくれそうになく,本編でもインターハイをやっている限りどこまでやってくれるのか怪しい気もするので,本格的な追加情報はそもそも出てくるのか不安もある。
→ 非常に適当なことを言うと,咲世界は異世界(異境)が普通に存在しているので,神話同士につながりを見る汎神論的な世界観を取るとするなら,石槌山で修行した結果,世界のどこの神様でもある程度降ろせるようになってしまったと考えるとそんなに違和感はないかもしれない。そうなると戒能さんのイタコとしての能力が高すぎてアンタ麻雀打ってる場合じゃないだろ感も出てくるのだけれども……w  
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2016年10月17日

サンドイッチの受けた風評被害

・GRAND SUMO Highlights - TV - NHK WORLD - English
→ NHKが場所中毎日,高画質・英語音声付23分ハイライト映像の無料提供を始めたらしい。実にすばらしいのだが,こんなコンテンツ作ったならもっと宣伝すればいいのに。一般に全く知られていないのがもったいないし,日本人(日本語話者)としても録画しそこねた回があったらこれを見ればいいので,重宝する。
→ これ私にとってはリスニングの勉強になるのでは……すごく聞き取りやすい日本人英語ではあるけど。


・ファンタジーにおける「騎士学校」の源流は?(Togetter)
→ 言われてみれば。やっぱり士官学校が原型なのだろうか。と同時に,とすると「中世ファンタジー」じゃなくてやっぱり「近世」じゃねーかといういつものツッコミが。
→ この手のまとめだと,識者が何人か出てきて,少なくとも「ファンタジーと現実の接点になった歴史的作品」くらいは何作か挙がってくるパターンが多いが,結局出てこなかった。Togetterの拡散範囲が微妙に狭かったか,これが非常に根の深い問題だからか,いずれかはわからない。


【艦これ】あんたが私の提督?…ふーん、悪くないかな (艦これまとめ速報〜かん速〜)
→ 順番は「ふーん,あんたが私のプロデューサー? まあ,悪く無いかな」だ。「ふアプ」で覚えよう。(アイドルマスター警察)
→ サンドイッチネタ,けっこう通じる範囲広いのかなw。『奴隷との生活』は修正版でクリアしたので,私も伝聞でしか知らないけど。確かに一部の艦娘と提督の関係性は,『奴隷との生活』の奴隷と先生の関係や,『わんことくらそう』の飼い主とペットに通じるいびつさがあるなぁと思った。そこが二次創作の土壌にはなっていて,艦これ人気が長続きている理由の一端かもしれないなと思う。


・メイ首相就任後もイギリス首相官邸ネズミ捕獲長は職務続行 なお肝心のネズミ捕りはさぼっている模様(Togetter)
→ 仕事サボりすぎて更迭されたところまでは知っていたので,むしろお前いつの間に復帰してたんかという印象。後任に失踪癖があったなら仕方がない。
→ 本業はサボっていても来客の歓迎,アンティーク家具の寝心地の確認には活躍しているそうなので,もうそれでいいんじゃないかな。ちゃんと来客の歓迎をしているのかも怪しいところだと思うが。ラリー氏,微妙に威厳がある顔なのがかえって腹立つのがポイント高い。


・車中泊で各地の日本庭園行ってきたから勝手にBEST25を挙げてく(哲学ニュースnwk)
→ こうしてみるとけっこう行ってない場所がある。京都もまだまだ行ってない場所があって,さすがは京都である。
→ 旧安田庭園は非常に小さいのでこのラインナップにあると違和感がある一方で,こじんまりしてて入場無料で,「普段使いの庭園」という言い方になるのはなんとなくわかるところ。旧古河庭園が入っていたり,小堀遠州作庭が多いところからしても,この人はコンパクトな庭園が好きそうな印象。旧古河庭園は私も大好きです。
→ 9位の満光寺,東三河は地元だけど知らんかった。こんなところあるのね。浜松市の龍潭寺は行ったことがあるが,おそらく小学生か中学生の時なので,あまり記憶にない。もう1回行ってもいいかもしれない。
  
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2016年10月11日

『哲学の誤読 ―入試現代文で哲学する!』入不二基義著,ちくま新書

本書は大学入試に使われた哲学の現代文を使って,哲学的な考察を行うというコンセプトの本である。そこには様々な「誤読」が介在する。すなわち,出題者自身が本文を読解できておらず,したがって全く頓珍漢な設問になっているもの(第1章)。出題自体は適切であったが,内容が高度すぎて予備校の解答速報や参考書でさえ適切な読みができていないもの(第2章)。本書の筆者である入不二氏自身がある種の誤読をしてしまい,文章の意味を今ひとつとれなかったもの(第3章)。そして本文自体に矛盾を抱えており,結果的に複数の読みが成立しうるもの(第4章)。この4章で構成されており,「入試の現代文には様々な誤読が介在されてしまう余地がある」からこその『哲学の誤読』という書名になっている。

私が本書を読もうと思った理由はほとんどの読者にはお察しの通り,本書のコンセプトの一部がまんま拙著の現代文版であり,事実,受験現代文をメッタ斬りにした解説であった。拙著と目的・方向性が完全に合致しているのは第1章だけで,これは私の分類でいうところの「悪問」ということになろう。起きている誤読の悲惨さとしてはやはりこの第1章が極まっていて,出題者が誤読して作題した時の“転倒”の大変さは,社会科の比ではないのかもしれないと思った。なにせ入不二氏が「私の答案は,きっと0点だろう」とまで書いている。第2章は私の分類で言うところの「難問」ではあるが,そこは現代文である。社会科と異なり「受験範囲」というものが存在していないため,これだけ超越的難易度であっても「範囲外」にはならないせいか,入不二氏はその鋭い舌鋒を誤った解説をしている予備校や参考書だけに向けている。しかし,私の目線から言えばこれを受験生に解答させるほうが無理筋であろうと思う。

第3章は誤読しているのが著者本人なだけあって問題自体は成立しているものの,引用元が早稲田大の現代文であり,本格的な論述問題を含んでいないことから,入不二氏は「本文が極めて興味深い考察を展開してくれているのに対して,設問のほうはそれに釣り合っていないと思われる。」とあり,これはこれで辛辣なコメントである。その意味で第4章はここまでの3つとやや毛色が異なり,本文の筆者自身がある種の誤解に基いて執筆したため,文章に複数の読みが成立しうる。しかし,奇跡的に設問は複数の読みが生じる部分を避けているので,出題ミスには当たっていないという事態が起きている。しかも設問自体は良問という,これはこれでおもしろい転倒であろう。作題者が意図して避けたのか,本当に奇跡が起きたのかは不明であるが。

全体として批判は実にまっとうで読み応えがあり,おもしろい。本書は名著である。出版が2007年であるので取り上げられている入試問題も2007年が最新というのが玉に瑕で,是非とも2016年版を読みたいところだ。

なお,本書の著者の入不二氏は,駿台の講師をしていたことがあり(追記:氏の担当は英語らしい),そこから大学教員に転職した人物であるから,受験的な現代文にも,大学教授の立場にも,もちろん哲学自体にも十分に知悉しており,どこかに偏った立場からの解説にはなっていないのが本書の美点である。この点,拙著はやはり受験生と予備校の立場から書いた雰囲気が強いなと思わせられた。また,本書で扱われている哲学は主に時間論と実在論であるが,これは著者の専門分野がその辺りだからである。なので,欲を言えば,別の分野の哲学だとか,美学・芸術学,文学あたりの文章も扱ってほしかったとは思うが,これは本当に過剰な要求であるだろう。


以下は余談として。本書で取り上げられた入試問題は,第1章のとんでもない悪問が北大,第2章の「超難問」が東大,第3章のつまらないながらも成立した問題が早稲田大,第4章の良問が名古屋大である。そう,世界史の悪問・難問ラインナップからは考えられない“転倒”がここでも起きている。やはり注目したいのは東大で,補足と私の思い出話も兼ねて少々語らせて欲しい。厳密に言えば,ここで取り上げられているのは東大の第4問,文系だけが解く大問で,昔から現在まで「超難問が多い」とされている部分である。私が受験生だった時にも過去問を解いて「こんなの絶対解けない」と早々に諦めた部分であり,本試験でも適当に字数は埋めたものの,開示点数を見るにおそらくほとんど0点だったのではないかと思う。

本書に取り上げられた2002年の第4問も,高校生当時に赤本で解いて「解説読んでも何言っているのかさっぱりわからねぇ!」と言って投げ捨てた問題だったと思うが,それから十数年も経った今になってその『赤本』の偉そうな解説が全く見当違いで間違っていたことが発覚し,湧き上がってきたものは下がる溜飲が半分・十数年越しの怒りが半分で,この複雑な内部の葛藤を一体どう処理すればいいのか,悩んでいる。と同時に,世界史や日本史では東大がきっちりとした良問を出すのは「範囲」を律儀に守っているからなのだなということの再確認にはなった。実は東大は,今回のような文系現代文や理系数学ではしばしば予備校に怒られるような(まさに早稲田大や一橋大の社会科のような)超難問を出す,というのは本書で指摘されるまでもなく有名な話だったりする。にもかかわらず問題化しないのは,現代文や数学には厳密な「範囲」が存在していないからである。なお,東大が公表している受験生のデータを分析するに,にもかかわらず数学は満点を取っている受験生が珍しくないものの,国語は最高点が8割付近(比較的満点を取りやすい古文・漢文が配点の半分を占める“国語”のくくりで,である!)にしかならない年がある,という違いは特筆に値するだろう。その意味で,理系数学はほっといてもよい。でも,東大はいい加減,あの無駄な第4問をやめよう(提案)。



  
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2016年10月07日

『高慢と偏見とゾンビ』

イギリスの傑作古典小説『高慢と偏見』になぜかゾンビをつっこむという,どう考えても作者の頭がどうかしているパロディ(マッシュアップ)小説の映画化。原作の『高慢と偏見』が好きだったし,どうB級映画化したのかが気になったので見に行ったら,予想通りの面白さであった。

ストーリーの基本ラインは『高慢と偏見』の通り……と言いたいところだが,ゾンビが混入されているせいで後半は大きく捻じ曲げられていくことになる。というか前半も,本筋から外れていないだけで,原作では優雅なお茶会で姉妹が語り合うシーンがカンフーの修行しながら語り合うシーンに変わっているし,何よりダーシーが高慢さを捨ててリジーに愛を告白する(が,リジーの偏見により振られる)という原作屈指の名シーンもなぜかカンフーバトルになるというぶっ壊し具合で(私が見た劇場はここで観衆一同大爆笑であった),この映画最大の“加害者”はゾンビというよりカンフーだったのではないかと思う。

本作のゾンビ周りの設定は作中で語られるが,大体以下の通り。

・大航海時代により人間がゾンビ化する疫病が世界中に流行してしまい,人類は割りと存亡の危機。
・イギリスもゾンビ化によりロンドンが壊滅し,生き残った人々は郊外に館(というか要塞)を構えて生活している。
・この世界の淑女の嗜みは戦車道ならぬカンフー。
・この世界のグランドツアーはイタリアではなく,中国または日本へのカンフー修行。(私的にはここで一番爆笑した)
・この世界の教養はフランス語やラテン語ではなく,中国語と日本語。
・ゾンビにかじられると自分もゾンビ化する。
・ゾンビは頭を優先的にかじろうとする習性がある。(人間の脳が好物)
・頭をかじられてゾンビ化すると理性を失うが,その他の部位をかじられてゾンビ化した場合は理性が残る。
(したがって人間に擬態して社会に溶け込むゾンビが出てくる)

一番下に挙げた設定が意外と重要で,「理性を保ったゾンビは,ゾンビとして“貴族”である」「“貴族”ゾンビが統制すれば,ゾンビも秩序を形成できる」「“貴族”ゾンビとなら人類は共存できる」と主張する登場人物が現れ,これが原作の「高慢」要素に混ざる。また,実際に人間に擬態するゾンビが出てきて登場人物たちが互いに疑心暗鬼になり,それが本筋の「偏見」にかかわる。この設定のおかげで上手いこと原作とゾンビが融合できてしまったのではないかと思う。


原作の知識は当然あったほうがよく,今から読むなら光文社古典新訳文庫が読みやすくてよい。が,最悪の場合はWikipediaなりを読んでいけばよいかと思われる。




原作既読者に向けて興味を持たせることを言うと,

・原作の登場人物描写が非常に忠実に再現されていて,ミセス・ベネットとコリンズ牧師のウザさ,ダーシーとリジーの聡明さ,ビングリーのイケメン具合,リディアの俗っぽさ等,ピタリとはまった配役・演技・脚本になっている。
・大きな設定の変更は,ダーシーはゾンビ対策専門の軍属(階級は大佐)になっていることくらい。
・その中で,原作と一番描写の違う登場人物はウィカム。原作のウィカムはこんなにかっこよくなかった。
・本作のロンドンはすでにゾンビによって陥落している。原作ではロンボーン(ロングボーン)とロンドンの行き来があって,それが一つ登場人物たちのすれ違いの要因になっていたと思うが,本作もそれは健在。むしろロンドンがゾンビ化していることで,ビングリー一家がロンドンに帰ったあたりから原作から話がずれていくので注目してほしい。


ところで,ひょっとして自分が最年少だったのではと思うくらい観客の年齢層が高かったのがとても驚いた。まあ原作を読んでないと興味を惹かれないとは思うけど,高年齢層だと今度はゾンビに興味が持てないとは思われ,改めてどこの層を狙った映画なのかよくわからない,とその場で考え込んでしまった。結果的にはどちらかというと『高慢と偏見』のファン層に引っかかったようではあるが。
  
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2016年10月06日

最近読んだもの・買ったもの

・『ゴールデンカムイ』8巻。夕張編(江渡貝)編,偽刺青人皮の誕生,谷垣の過去編。
→ 舞台は日高から夕張へ……ってアレ,戻ってない? アイヌにニシン漁,競馬に炭鉱まで出てきて,実は本作は明治の北海道紹介漫画というのが一番正しい表現なのでは。
→ 土方がのっぺらぼうの正体を「ロシア出身のアイヌ」で「反政府パルチザン」と推測していた。この推測が正しければ,作中でほのめかされている通りキロランケも同様の出自であり,あからさまな裏切りフラグである。
→ 『ゴールデンカムイ』の変態コレクション,江渡貝くんは人皮から作る剥製マニアであった。本当に気持ちの悪いド変態が出てきて,あまりの気持ち悪さに笑ってしまった。さらっと母君が「あなたを去勢した」とか言ってて,なんかこう小技が効いてる感が。
→ ところで,本作の特徴である淡々とした豆知識の補足,ファッションショーに関する記述は事実ですが(シャルル・フレデリック・ウォルトはオートクチュールの始祖でもある),キャットウォークについては嘘だと思います(そもそもキャットウォークは歩き方のことではない)。
→ 第7師団,二階堂もすっかり病んでいて,素面っぽく見えるけど平然と付き合っている月島さんも大概である。大丈夫なんですかねあの中隊。
→ アイヌの女占い師インカラマッも鶴見中尉の協力者であった。これは正体が露見した後,谷垣は困るだろう。すっごいフラグが立ってる。
→ 行者にんにくはちょっとしたツテがあって時々食べるのだけど,味噌つけて食うとマジで美味い。


・『火ノ丸相撲』11巻。童子切安綱VS鬼丸国綱。
→ 川田先生が作者コメントで本作のリアリティについて,貴花田(後の貴乃花)の幕内昇進17歳8ヶ月を出して言及していた。私も貴乃花の事例を出して言及したことがあるが,やっぱりそうなるよなと。稀勢の里も18歳3ヶ月で幕内に昇進しているし,むしろ漫画がなかなか現実を上回れない事例かも。
→ 天王寺獅童,高2にして昨年度のアマチュア横綱だった。高校生も確かに出場できるが大学生・社会人もいるのでそうそう勝ち上がれまい……と思いきや,実は現実に高校生でアマチュア横綱を取ってしまった事例がある。つまり,これもリアリティの無い設定では決して無かったりする。
→ ところで火ノ丸相撲連載開始当初には三段目付出の制度はなかったのだけれど,作中で言及していた。「日本出身力士は10年優勝していない」という設定もそうだが,本作はベースになる年度が固定されていない。作中での時間経過は半年も経ってないが,すでに現実世界の2014〜16年の様相が完全に混ざっているというおもしろい現象が生じている。
→ 鳥取白楼高校のモデルは明らかに鳥取城北高校だったが,本作の横綱刃皇関もその出身と判明した。とすると刃皇のモデルはやはり白鵬になるが,作中での描写はむしろ朝青龍に近く,あえて特定されないように混ぜてあるのかも。
→ 火ノ丸母が亡くなっているのが明示されたのは,ここが初めてか? 
→ この生き急いでいる漫画,さくさくとライバルキャラと主人公を当ててくる。それにしてもここで天王寺戦を消化してしまったのはもったいなかったような。久世戦以上に負けが見えてたし。しかし,連載を見ていると13巻か14巻あたりでリベンジマッチがあるようなので,期待しておこう。


・『ご注文はうさぎですか?』5巻。ココア帰省編,チマメ隊の高校見学編,文化祭編等。
→ 季節は2年目の夏から秋にかけて。ちょっとずつ時間が進んでいる。高校見学の様子からすると,チノはココア・千夜の高校,マヤとメグはリゼとシャロの高校に行く感じだろうか。というよりもその頃にはリゼは卒業しているが,そこまでやるのかな……と考えると,リゼの卒業で区切りなら,実は作品寿命がそんなに長くなく,作品内時間であと半年未満である。そう考えると寂しくなってきた。リゼ卒業後も続いて欲しいかな。
→ 文化祭編は登場人物全員が同じ学校だったら,という感じでとても良かった。本作は主要登場人物の学校が別というのが一つユニークなポイントではあるけど,だからこそこの話は貴重な一瞬というのがよく出ていて,ちょっと感動さえしてしまった。前述の作品寿命のこともあって,しんみりしていたせいもあるかもしれない。  
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2016年10月01日

非ニコマス系動画紹介 2016.7月上旬〜2016.7月下旬



確かに最低レベルは更新できているけど,その過程で生まれる副産物やHP9999が攻略に有利過ぎるw。それにしてもエディさんはどこに向かっているんだ……





完結済。セレクト禁止でRTAなんてすごいこと考える。RTAらしく,安定性の高いルートで,高ステータスによるラスボス撃破になっている(ダメージソース自体は分身技だけど)。




今更ながら,アミノさんのFFTプレイ動画(鬼畜王ラムザシリーズ)を見始めた。印象深かったのは以下。



1章ですっごいディリータを鍛えてると思ったら。花を持たせてあげたい場面ではある。



あまりにも何度も何度も別パターンで倒される,苦情王キュクレインの誕生した動画。JPをちゃんと稼いでいれば,一人旅でもいろいろ倒し方があるというおもしろさ。



セルフ死の宣告+柔術道着による死ぬ死ぬ詐欺他,話術と陰陽術があれば大体のことはできてしまうというのは本シリーズによる新しい発見だった。あと,装備変更の有効活用も見どころ。



みんなのトラウマ,フィナス河の赤チョコボ群が意外にもあっさり倒されていく。



FF8のこういうバグ,発売から15年以上経って一人の縛りプレーヤーが発見していくのはおもしろい。FF6やロマサガ3はコミュニティがあってプレーヤーが複数人いるからなぁ。




こういう役はまあ華扇ちゃんだよねw

  
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