2017年09月26日

非ニコマス系動画紹介 2017.3月下旬〜2017.4月中旬

『けもフレ』のMMDで極楽浄土がすごく流行っていた時期。



理由を考えるに,
1.そもそも「極楽浄土」は,『けもフレ』によらずMMDダンスの登竜門みたいなところはある。(当然,極楽浄土のダンスの完成度自体も高いし,MMDの再現度も高い。)
2.あまり性的な匂いのしないフレンズたちがセクシーなダンスを踊るというギャップがすごい。特に後半。
3.「ジャパリパーク自体が“極楽浄土”みたいなもんやし」という理屈が立ってしまった。
あたりではないかと思う。大体どれも出来はよいのだが,とりあえず発端のトキと,



際立って出来の良かったミミちゃん助手(博士の方もすごい)と,
(ところで,元の動物のサイズはワシミミズクの方が圧倒的に大きいというのが,助手は本気で博士を尊敬しているというのとあいまって,博士と助手の関係にとって良い追加要素になっているのは本当に上手い。)



人間代表かばんちゃんと,
(これもMMDには直接関係ないけど,動画のような最終話段階のかばんちゃん,たまにフルアーマーかばんちゃんって呼ばれてて笑う。ZZかな?)




オチ的にサーバルちゃんを貼っておく。動かない方,「今日こそは動きそう」ってコメントが必ずあって,「忙しい人のための粉雪」を彷彿とさせる状態になっている。




公式から「難民キャンプ」を提供された衝撃。「難民ホテル」の称号を与えられたのも納得である。



以後,セルフ難民キャンプ(本来的にはこれが正しい難民キャンプ)が乱立したが,ボイス付きのものは珍しい。




「※音声は「けものフレンズradio!!」と「けものフレンズアワー」から」とのこと。



Tool Assisted Servalちゃん。あるいは強くてニューゲームサーバルちゃん。  

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2017年09月25日

異常事態に異例が重なった低調な場所

横綱・大関陣7人中5人が休場するという異例の場所であった。三役以下の幕内(途中出場も含む)も含めると8人まで増える。3横綱2大関が休場となったのは1918年夏場所以来,99年ぶりとのことだが,そこまでさかのぼらなくても,休場者8人は野球賭博事件に絡む謹慎処分者6人を出した2010年の7月場所以来になると言えば,どれだけの異常事態かわかろう。これだけケガが多いのは本場所6場所だけで予定が詰まっているところに,地方巡業が隙間なく詰め込まれる過密スケジュールに加えて,ケガを保障する制度が一切ない点にある。公傷制度の復活に対する議論は結局のところ協会内では扱われないままここまで来ているが,それが無理ならさすがに巡業を減らすべきではないか。本場所を年5場所にするのは無理であろうから。

優勝争いも実に混沌としたものであった。しかし,あえて言ってしまえば,本来であれば日馬富士の圧勝で終わっていた場所であったと思う。前半の3日目からの3連敗は3日目の不可解な敗戦を引きずってのものであり,不運である。日馬富士自身も悪いのだが,あの場面で悪くない人はいない。
・琴奨菊:手付き不十分であるにもかかわらず立った。現在の基準で言えば明らかに止められる水準であるのは本人もわかっているであろうところ,そのまま相撲を続行した。
・日馬富士:手付きに関しての判断は行司と審判に委ねられているところ,セルフジャッジで立ち合い不成立とみなした。
・行司&審判:手付き不十分で琴奨菊を止めるべきところ,その判断を日馬富士に委ねた挙句,成立とみなして続行させた。
それぞれ過失はあるものの,責任を取るべきは明らかに行司と審判であって,日馬富士の黒星で決着をつけてしまったのは今場所最大の汚点である。昨今の相撲人気はとどまるところを知らず,今場所も15日間満員札止めであった。しかし,上述の過密スケジュールにケガの問題,加えて手付き基準の不統一と実のところ協会には問題が山積しており,少なくとも今場所に限って言えば協会の場所運営は完全に落第点である。

これで相撲内容がおもしろければ「上位陣が軒並み休場でも何とかなるもんだなぁ」と書けたところだったが,何人かの気を吐いた若手を除けば白けムードの漂う土俵であった。無論,周期的にこういう場所が出現してしまうのは仕方がない。しかし,その要因の一部が人災というのはやりきれない。


暗い気分を振り払っての個別評。優勝した日馬富士は前述の通り。序盤の余分な3連敗がなければ気力充実の場所だったと言えよう。大関以下とはさすがに隔絶した地力の差がある。なお,最大で3差ついたところからの逆転は1949年以降で史上初とのこと。ついでに言うと,同一場所に金星を4つ配給しておきながらの優勝も史上初っぽいが,こちらは確証がない。

豪栄道は昨年の9月の精神力があれば優勝できていたかもしれないが,今場所はメンタルが弱かった。3差を覆された史上初の力士という変な記録が残ってしまったが,大丈夫だ。こういうのは大体負けた側の力士は何年か経つと誰も覚えていないものだから。ヴァレンティンに56本目のホームランを打たれた投手の名前を,もう誰も覚えていないのと同じである。ただし,豪栄道の調子が良かったかというと疑問である。単に上位陣のほとんどが不在でかつ日馬富士が序盤に3連敗したから優勝争い先頭に立って目立ってしまっただけで,序盤から引きの相撲が多く,彼自身は並の調子だったのではないかと思う。照ノ富士は最近相撲が変わりつつあり,膝も手術をして治りつつあるところだったと聞いていただけに残念であるが,来場所の10勝を期待したい。高安はちょっとなんとも言えない。

関脇・小結。御嶽海はさほど印象がないが,関脇で8勝しておきながら印象がないあたり,かえって地力が付いた証拠なのかもしれない。しいて言うと,今場所は意外と組んで勝ってたかなと。嘉風は日によって出来が違いすぎた。玉鷲は序盤に右足首を捻ってから攻撃力が如実に落ちて,それでも食いしばっての7勝という様相。この人が元気なら,今場所の評価ももう少し上向いたかもしれない。栃煌山は全然ダメだった。これだけ横綱・大関がいない場所くらい大勝してほしかった気も。

前頭上位陣,今場所はここだけ書くところが多い。琴奨菊は中盤の4連敗が謎。序盤を見ていると「これは大関琴奨菊」と思ったのだが,中盤見るからに不調で「平幕琴奨菊」,終盤は再び戻ってきて「大関」だった。調子の良い時の琴奨菊は馬力もさることながら,左四つで寄っているように見えて右から突き落とし・小手投げが出る。今場所は4・10・15日目にこれで勝っているが,間の期間はすっぽりとこの動きがなくなったので顕著。北勝富士は7勝ながら高安戦の不戦勝を含み,動きは鈍かった。3月以降では最も不調だったのではないか。

阿武咲は新入幕から3場所連続の二桁勝利が史上初とのこと。とんでもない記録が生まれたものだ。先場所の段階での私は「来場所の成績は5勝と予想」なんて書いていたので,阿武咲の方向に土下座しておきたい。ただ,上位陣不在の中だったのも事実で,幸運の10勝ではあるかなと。また,9〜11日目で3連敗したときにはスタミナが切れていて,残りも全部落とすのではないかと思っていたのだが,見事に盛り返した。これが若さか。突き押しの人に思われがちだが,もろ差しで勝つことも多く,突き押しの中でも栃煌山寄りのタイプかもしれない。要経過観察。千代大龍は中盤まで明月院スペシャルことMSPがよく決まっていたが,終盤ははたきのタイミングが読まれて失速した。宇良は初日から休むべきだった,とだけ。貴景勝はまずまずの動き。


前頭中盤。逸ノ城は先場所に引き続き,やる気のある日と無い日の差が極端で,明らかに相手を見て変えている。あれはよくない。輝は惨敗。取り口を完全に研究されている感じ。あとは勢も惨敗していた。生命線の右腕が痛いのではないか。残りは可も不可もなく,特に書くことがない。

前頭下位。千代丸は突き押しから四つ相撲への転換が功を奏している様子。あの腹を使わないのは確かにもったいない。大翔丸は10勝しているが,決まり手の多くが突き落としで,引いて勝ち星を拾っていた。必ずしもそれが悪いわけではないが,うーん。遠藤と魁聖は上りエレベーター。一方,登れなかったのが隠岐の海で,彼もどうも逸ノ城と同じに見える。新入幕の朝乃山は幕内で通用しての10勝。右四つになると滅法強く,そこだけ取ればすでに前頭下位の力士ではない。押し相撲になってもそれなりに取れるのも長所で,差し負けるくらいなら離れて取ったほうが具合が良さそうである。前頭中盤に上がってどうなるかが非常に楽しみ。一方でどうも通用しないのが豊山。立ち合いの瞬発力の差,かなぁ。

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2017年09月21日

最近読んだもの・買ったもの(『東方文果真報』他)

ようやく6月発売のものにたどり着いた。

・『東方文果真報』。
→ 東方のひねくれた書籍その第……何弾だっけ。週刊誌風の体裁でフェイクニュースブーム(?)に乗っかったもの。フェイクニュースの話題はすぐに過ぎ去るだろうと読み,数年後には幻想郷入りしていそうなことを予測しての本誌となった。そういう事情もあって時事ネタが乱発されている。まさかのトランプ大統領ネタまで。「どうせいつか全部幻想入りするんだから」という開き直りが使えるのは強い。
→ フェイクニュースの内容は,東方の雰囲気を知っている読者には大体真相がすぐにわかる仕様で,射命丸さんがどういう風に事実を捻じ曲げて報道しているのか推測しながら読むとおもしろい書籍。
→ 「水素水」ネタと「白砂糖の恐怖」ネタがぶっこんであったのはちょっと驚いた。水素水はともかく砂糖で来るとは,科学の子である神主もニセ科学ネタは気になるところなのだろうか。お子さんもいるし。
→ 週刊誌なので,ちょっとエロスな袋とじグラビア(という名のフルカラーイラスト)もあり。東方公式でここまで露骨なエロスを投げてきたの,さりげなく初めてでは。神主の冒険が見られる。





・『へうげもの』24巻。大坂夏の陣開戦から終戦まで。秀頼は気絶させられて大坂城を脱出,淀君・大野治長らは自害。真田信繁らは戦死。織部は監禁状態,重嗣は秀頼の子を匿って金森宗和とともに逃避行の旅へ。
→ 何が何でも織部を殺したい猜疑心の塊になっている家康と,なんとか織部を助命したい秀忠,豊臣を完全に滅亡させる気はない諸将と,徳川軍が全く団結できていない。しかしながら圧倒的な物量で豊臣軍を押しつぶしてしまう。無粋を尽くして真田信繁を討ち取った家康と,織部の「ひょうげ」を用いて危機を脱出した秀忠・柳生宗矩という差も,今後の展開を考えると趣深い。
→ 本巻最後に出てくる粟田(口)焼について。金森宗和が後押しをしていたのは事実。ここで登場する野々村清右衛門は,後に野々村仁清を名乗り,粟田焼から自立して御室焼を開くことになる。しかし,野々村仁清というと活躍したのは本作から約30年後の1640〜50年代であるから,この頃は相当に若いはずである。作中の容貌はそこから考えると少々老すぎにも見えなくもない。


・『NEW GAME!』6巻。新人の入社と,『PECO』の完成・発売,八神コウのフランスのゲーム会社への出向。
→ 新人二人がそれぞれ別方向に向上心がありすぎて何かずれているという。ラフな格好が許される社風とはいえ,パジャマのまま出社する紅葉さんは確実にヤバイ子。ただ,周りを全く気にしていないとか,コミュニケーションの必要性を感じていないとかいうほど振り切れてはおらず,完全に空気が読めないわけでもなく,気を使われたらそれに気づけるし,単純に「真面目すぎて何かがずれている」子。振り切れていない分,かえって珍しいキャラ造形かもしれない。上手く話せないせいで引っ込み思案になっているけど空気はめちゃくちゃ読めるひふみんとは上手くいってるけど,基本的に天然で空気は読まなくても多くの人と自然にコミュニケーションができてしまうタイプの青葉とは噛み合ってないというのが絶妙にリアル。そんな紅葉が八神やひふみんを介して青葉を理解して,次第に職場に溶け込んでいくのは読んでいてい安心した。でも根本的に治ったわけではないから,この子はほっとくとまたパジャマで出社するんだろうなw
→ そして八神コウはフランスへ。フランスに関係者が集まっているし,明らかにフランス編が本編に挟み込まされて進んでいく雰囲気。遠山さんはもっと引き止めるかと思ってたけど,案外すんなりと。まあ,付き合いが長い分,八神本人にああ言われたら納得するしか。一方で青葉は濃密な1年間だっただけに,あの別れの挨拶の後もしばらくは放心状態だろうなぁ。気持ちは非常によくわかる。  
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2017年09月20日

ましてや人力状況再現なんてなぁ

・星になるひと(内容の浅い資料集(仮))
→ ドラクエ4はプレイ状況に応じて称号が変わっていくのであるが,本来ありえないような状況になると「改造コードの星」という称号になるものと思われる。しかし,実際にはこのセーブデータは改造されておらず,あくまで状況再現だけで短いプレイ時間でありえないレベルになっているにもかかわらず,このような称号に。「改造コードの星」何ていう称号が用意されているのもちょっとした驚きだが,それ以上にPS版のドラクエ4が発売された2001年当時だと,まだプレイヤーが状況再現なんてことをやるのをスクエニ側が把握していなかったということが推測されるのが,非常におもしろい。
→ なお,調べてみると「改造」とついた称号は3つあり,意外と豊富であった。「改造コードの星」は,3時間以内に勇者のレベルが31になるとこの称号になるようだ。


・「それっぽさ尋常じゃない」2分20秒でRPG一本クリアした気分になれる動画を作ってみた(Togetter)
→ これは本当にそれっぽくておもしろかった。完全に1本クリアした気分になった。すごい。イベント戦(Lv.30〜)が好き。
→ でもこれ,ドラクエでもFFでもない感じはする。そして私はドラクエとFF以外のRPGはサガシリーズくらいしかやらないのに,このBGM集は「標準化されたJRPG」感が強くて,郷愁さえ感じる。どこから来ているんだろうか,この感情は。


・「AIR」の舞台・和歌山県美浜町、「アニメ聖地150」選出( ITmedia ビジネスオンライン)
→ なんでまた今更と思ったら,海外のアニメファンの投票によるらしい。それなら妙に古い作品が出てきてもわからなくはない。
→ しかし,150から88箇所に減らす過程で漏れてしまった模様。この過程では「国内ファンの投票分を加えて」選ばれたそうなので,とすると古い作品は不利かもしれない。国内ファンで今更『AIR』を挙げる人も少なかろうし。
→ そういえば,私も一度も行ったことがない。しかし,これはさすがにあまり行く気も……
→ 『AIR』といえば,昔「なんで和歌山なんだろうな」「KEY山地だからじゃねーの」という会話を15年くらい前に友達としたようなこともあったような。


・驚愕の新種!その名は「サザエ」 〜 250年にわたる壮大な伝言ゲーム 〜(国立大学法人 岡山大学)
→ こういうこともあるもんなんだなぁ。
→ “発見者”が「フグ田」ならぬ「福田」准教授だったり,sazaeが絶妙にラテン語の属格に見えたりと,登場する名前同士に奇妙な縁を感じる話である。  
Posted by dg_law at 07:30Comments(0)

2017年09月14日

最近読んだもの・買ったもの(『官能先生』他)

・『官能先生』1巻。
→ 舞台は昭和のいつ頃か,少なくとも平成ではない時代。出版社に勤めるかたわらで自分でも小説を書いて副業としている主人公(40歳)が,喫茶店で働く女性,雪乃(22歳)と運命的な出会いを果たして一目惚れし,同時期に官能小説の原稿も依頼されて,いろいろと思い悩む,という展開。イブニング連載分が1巻となった。
→ メインヒロインの雪乃さんがとんでもなくかわいいんだこれが。恋路に奥手で古めかしい恋愛観を持った,ツンよりのクールビューティー。そんな性格なのに制服がかわいい喫茶店で働いている。完全にストライクですわ。雪乃さん,恋路に奥手なのは何やら事情がありそうで,この辺が物語の主軸になりそう。生粋の小説家で文学的発想にあふれているものの,不器用な生き方をしている主人公との年の差カップルの行く末は。そして,そもそも2巻の発刊予定はあるのか,気になるところである。





・『火ノ丸相撲』15巻。引き続き白楼高校VS大太刀高校。副将戦決着から大将戦の完全決着まで。
→ 不良に厳しい漫画,やっと佑真さんにデレる。この1勝のために1巻からずっと厳しかった感ある。
→ 天王寺VS火ノ丸はどちらも相撲オタクで互いのことを研究し尽くしている,どちらもチームの面々が大好きでその個性をも吸収して強くなってきたと極めて似た者同士。となると問題になるのはやはり体格差であるところ,火ノ丸が唯一上回ったのはこの一戦に掛ける重みであった。この点,天王寺はかえって百戦錬磨すぎたのかもしれない。
→ 川田先生が特に影響を受けた力士で「朝青龍」を挙げていた。特に意外というわけではないが,私と同世代かやや年上の層だと,相撲を見始めたというと若貴時代,本格的にはまったのはよくも悪くも朝青龍というパターンは多かろうと思う。そして平成20年初場所千秋楽結びの一番。伝説の一番と言って差し支えなく好角家ならそれでさっと通じるあれを朝青龍の思い出で挙げてくるあたり,本当に経験が全く同じである。それから約6年後,2014年にこういう漫画が始まってそれなりに人気を博しているというのは感慨深い。


・『乙女戦争』8巻。ジシュカがオレープ派を結成,ジェリフスキー謀殺,自称ボヘミア王がポーランドから到着,帝冠と王冠をめぐるカルルシュテイン城攻防戦,シャールカ捕縛・死刑宣告からの妊娠して恩赦・出産・ボヘミアへの帰還,内戦終結。
→ 例によって史実は漫画として描きやすいようにかなり整理・シャッフルされている。詳しくは巻末の解説に。ジェリフスキー謀殺はじっくりやるのかと思ったら1話,しかも回想で消化された。巻に入っているのか,それともシャールカの物語としての本作にとっては本筋ではないと判断されたか。この8巻で急激に時間が進んだ点(1422年初から1424年6月まで)やその後の展開を見るに,両方ありそう。なお,ジェリフスキー暗殺の経緯は意外にも史実そのまま。また,徹底抗戦を訴えるオレープ派と穏健派が対立し,教義上の急進派であるターボル派は静観するという三つ巴から,ターボル派が現実を悟ってオレープ派と和解して穏健派を一時的に打倒するという大きな流れは史実通りである。
→ シャールカがフニャディ・ヤーノシュとくっついたことで,本格的に話の終着点が見えてきた。あとの大きいイベントはジシュカの死亡とフス派内戦の再燃かな。  
Posted by dg_law at 01:59Comments(0)

2017年09月10日

コンテンツ自体はともかく元ネタは制覇したい

・温泉むすめ
→ 最初見たときは16人しかいなかったのに,いつの間にか37人にまで増えてて驚いている。しかも確か,この間某所でやってた展示を見ると,基礎的な設定と立ち絵だけある子まで含めると60人くらいいるはず。人気が出たら声と細かい設定をつけて出番を増やすというデレマス方式をとるつもりなのだろうか。確かに日本全国に温泉はあるので,『艦これ』並に元ネタは豊富だが……
→ これ,原画が一人一人違うのはさりげなくすごい。しかも,アニメ絵の方で絵柄の統一を図るから,原画の方は雰囲気バラバラでよくて,場面と状況によって元絵とアニメ絵を使い分けているのは妙案と言わざるをえない。ところで,原画家はpixivのイラストのランキング上から乱獲しましたよねというのがすごくよくわかる。その意味で,変な統一感はある。
→ 国内旅行はそれなりにこなしているけど,意外と温泉に入っていないのだった。裸のお付き合い(意味深)があるのは,メイン9人だと草津・箱根・下呂の3人だけ。由布院はこの間の九州旅行で,別府を優先してほぼスルーしたからカウントしていない。有馬温泉は今年中か来年中には行く予定。その他の37人を含めても,4人増えるだけ。行っててよかった玉造温泉。
→ そういうご縁とか全く無視して原画とキャラだけで言えば,まあ乳頭ちゃんですよね。はい。乳頭温泉入りに行かないと(使命感)


・なぜ『けものフレンズ』はヒットしたのか? 現役CGアニメ監督にその要因を聞いた(ネタりか)
→ 「絵と深みのギャップ」「明らかな低予算なのに可愛い絵柄」「謎の小出し」。全部確かにその通りで,なるほどと。


・迷惑ウニ、廃棄野菜で美味に変身? 商品化へ実証実験(朝日新聞)
→ 廃棄野菜で駆除対象なので上手くいきそうに見えて,人件費と輸送費を考えるとどうなるんだろう,という。その意味では研究と言わず,「地元の県立海洋科学高校や京急油壺マリンパークと連携」したまま人件費度返しで商品化まで進めて,廃棄野菜と駆除対象という文脈込で売った方が採算取れるのかもしれない,とは経営を1ミリも知らない部外者目線からの放言として。
→ それはそれとするならキャベツを食ってるウニの光景が最高にシュールなので,ぜひとも成功してほしい。この光景ごと売れて欲しい。ウニの自然な生育環境ではキャベツは存在しないが,美味いんやろなぁ……栄養価が高い食物を食べると生殖巣が膨らむという考えるとわからんでもないが,食えること自体が不思議だ。



→ 「何て?」が一番耐えられなかったw
→ 意味を持った歌詞を伝えるボーカルと音としてのボーカルって役割が違うし,前者って割りと無視されがちなところあるよねってパロディとしては極めて秀逸な出来。はてブで「(歌詞が聞き取れない)洋楽」って指摘してた人は鋭い。  
Posted by dg_law at 23:10Comments(2)

2017年09月06日

最近読んだもの・買ったもの

・『火ノ丸相撲』14巻。引き続き白楼高校VS大太刀高校。先鋒決着から副将戦の始まりまで。
→ 先鋒戦の部長の敗因は対人戦の経験不足,急激に強くなったというのは裏を返せばそういうことだ。そして次鋒戦の蛍の敗因は,どれだけ努力と工夫を積み重ねても半年で覆せないものはあるということだ。つまるところ,この二人の敗因の根は同じで,取り返せないものは取り返せないし,相手方にも懸命の努力はあるということだ。これは本作で徹底されているテーマであり,だからこそそれを取り返しに行く五條や火ノ丸の戦いが輝く(この二人にしたって挫折は多い)。ひるがえって本作のトリックスター國崎はここまで挫折がほとんど全く無い……が,この人の挫折の話は次巻に出てくるのでそこで。
→ 中堅戦の國崎は,ここまでずっとレスリング由来のトリッキーで多彩な技と,相撲の独自の動きの融合にあった。その最後を飾ったのが突き押しからの寄り切りと純相撲な技という,一周回った奇抜さである。そういえば千葉県決勝も國崎の決め手は下手投げであった。
→ そして最後に副将戦が始まる佑真さん……これだけ「心」の強さが強調される相撲漫画というジャンルで心が弱い子というだけでもうキャラが立ってる。


・『U.Q.HOLDER』13巻。刀太くん過去を垣間見る,明日菜さんちょっとだけ再登場。そして現実へ,再び時は動き出す。ネギVS刀太開戦。
→ ここからが雑誌移籍後。明日菜さんの再登場は素直に嬉しかったし,良いところで出てきた。この頼もしさは,冗長には過ぎたが『ネギま』の積み重ねがあったからこそではあるか。フェイトがやたらと刀太くんの身柄を欲しがるのは,刀太くんが一般化可能な不老不死の成功例だからだった。ネギくんにあっさり反論されているように,仮に人類が生病老死から解放されても,人類から「苦」は残るだろうし,根本的に敵さんの行動原理は「過去の怨嗟」だからダメだろうなぁ。ここまで引っ張ってきたにしては浅くて残念ではあった。これは残りの伏線も期待できないかも。


・『八雲さんは餌づけがしたい。』3巻。妹さん登場。
→ この兄にしてこの妹ありである。基本ジト目。
→ 我が家もクリームシチューはご飯にかけなかったな……
→ 大和くんがだんだん柊子さんのことを気になり始めているのだけど,柊子さんの方はそういう目で見ていないし,大和くんもそれに気づいているという関係,すばらしい。
→ 亡き夫の情報が少しずつ。元教授と女子大生だったということは,かなりの年齢差があった模様。男>女の年齢差からの,女>男という年齢差へ。


・『冴えない彼女の育てかた』11巻。加藤と延々とイチャイチャしている回。
→ そして次巻は大変なことになる。一応クリエイター論的な話も展開されているが,とにかく加藤がかわいすぎてそれ以外が全部飛んでった巻。別に加藤を特別好きなわけでもない私でそうだったのだから,世の加藤ファンはとんでもないことになったのでは。
→ p.115のエピソード,企画屋の実話じゃないですよね……(共通ルートを書いたところでライターが逃げたので,二日で個別ルート二人分を書くことになった)
→ 今回も『ホワルバ2』のセルフパロディが(p.163)。うん,「三年かけてやっと決着ついたと思ったら二年後に白紙に戻っちゃって,最終的に心が壊れるくらい悩む」なんてことをされたら,プレイヤー胃痛で死んじゃうよね。お前,何人のプレイヤーを殺したと思ってるんだ。
→ p.183は『パルフェ』ネタ。「あまり嫌じゃないのが嫌だった」。里伽子さんのセリフでしたっけ。  
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2017年09月05日

海外の「世界史」出題ミスも興味はあるのだが

・「不服従のフランス」からEUへのレジスタンスが始まる 反骨の左翼メランション急上昇の秘密(ニューズウィーク日本版)
→ 大統領選挙前の記事ながら。メランションさん,私が思っていたよりもヤバイ人だった。政策が極端なのもあるが,
>ベネズエラの大統領ウゴ・チャベスやキューバの最高指導者フィデル・カストロ(いずれも故人)を崇拝し
 というのを見ても,一周回って新しく見えるけど,実のところオールドタイプの極左なのではと思わせられる。右か左かという違いはあるし,国民戦線と比べたら民族差別に陥っていない分まともではあるにせよ,ベネズエラの現在の惨状や,キューバだって独裁政権には違いないという部分をスルーして崇拝しているなら筋金入りの反米極左であろう。そこはアメリカのサンダースやイギリスのコービンとは決定的に違うし,私はメランションについては全く支持できない。
(追記)
→ と書いたら,サンダースやコービンもチャベスを支持した過去はあるという指摘を受けた(例えばこういうTweetもある)。「過去」になのか「現在も」なのかは考慮してあげるべきポイントではあるかなと思う一方で,そこは総反省してほしい部分であり……欧米左翼,軽々しくあれに飛びつきすぎたのでは。情報と意見を修正しておく。


・フランスのゲイはなぜ極右政党に投票するのか(BBC)
→ これもフランス大統領選に関連して。投票行動はシングルイシューでは決まらないという話でもあるし,ムスリムが増えれば結局同性愛者は身が危なくなるのではないかという懸念もわからんではない。弱者同士の連帯は難しいというのは,悲しいことだ。


・世界史に「勤王運動」を入れた誤りについての報告
→ 非常に珍しい,偶然見つけた海外の公的な入試の,“世界史の”出題ミスの事例。問題自体は解答可能であるものの,本来ベトナム史の科目として出題するべきだったものを,世界史の試験用紙に記載してしまった,ということらしい。世界史もベトナム史も必修であるから生徒は解答できたため,大きな問題はなく試験が終わったらしいのが不幸中の幸いか。「9年生」ということは中学3年生の試験だろう。日本の教育課程だとまだ未分化でどちらも社会であるから起こり得ないミスではある。仮にセンター試験でミスプリで世界史Bに日本史Bの問題が掲載されていたら,大惨事に違いないが。


・天才三谷幸喜監督映画全7作と脚本作を3段階評価してみた(アノ映画日和)
→ 見ていない(そして見る気もなくなってきた)『ギャラクシー街道』以外は大体同じ感想。
→ 『清州会議』はコメディではなく,三谷臭が薄く,このノリで大河をやっていたら『真田丸』はコケていたと思う。三谷っぽさを強くしたのが勝因。『みんなのいえ』は,悪くないけど小さくまとまりすぎてるというのも同感。三谷幸喜ファン以外が見たらつまらないと思う,という意味で他作品より評価が落ちるというのも同意できる。
→ 『12人の優しい日本人』と『笑いの大学』は監督じゃないけど,作品に漂う雰囲気が完全に三谷作品なんだよなぁ。要するに三谷幸喜らしさとは原作・脚本なのだろうと思わせられてしまう2作品。
→ 『ステキな金縛り』はおもしろいけど,他の作品に比べてなぜだか影が薄い。更科六兵衛さん,なんで『真田丸』に出てこなかったのか。カメオ出演してほしかった。
→ 個人的には『ラヂオの時間』も「三谷」評価で良いと思う。どうしても1本に絞って選ぶならこれにする。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(2)

2017年09月03日

顔の「目」と「口」の部分に注目

アルチンボルド《夏》西美のアルチンボルド展に行ってきた。アルチンボルドは名前を知らなくても絵は知っている人が多そうな画家で,まあ見ての通りの寄せ絵である。1526年にミラノで生まれて修行を積み,1560年頃からオーストリア=ハプスブルクの宮廷に仕え,基本的に不遇になることはなく約25年間宮廷画家であり続けた。この間,3人の神聖ローマ皇帝(フェルディナント1世・マクシミリアン2世・ルドルフ2世)に仕えている。この時期の皇帝たちは,西に新教徒,東にオスマン帝国という苦難の時期を過ごしているので,アルチンボルドの珍奇な絵はさぞかし癒やしだったのであろう。

その後1587年に引退し,ミラノに凱旋帰国。余生は自らの伝記を口述筆記させることに費やしたそうだから,後世の名声を強く気にする人物であったようだ。こういう画風の人にしては意外とも言えるし,こういう画風の人だからこそ誤解されることを避けるべく気にしたと考えると納得もする。1593年,生前の名声にも後世の名声にも不安のない状態で病没。生前から売れていたという画家は多いといえど,余生まで含めてこれだけ完璧な人生設計を送った人も珍しい。作品同様,人生も奇抜に見えて設計上手だったのかもしれない。もっとも忘れられていた時期がないわけでもないらしく,再発見は20世紀初頭だそうだ。様式としてはマニエリスムに分類され,これは妥当というかむしろ彼こそがマニエリスムと言えるだろう。

彼の作品の寄せ絵は,動植物や道具などを組み合わせて顔に見せるというものであるが,じっくり見ると上手く顔に見せる工夫として口と目を上手く処理しているのがわかる。他の顔のパーツよりも処理が難しいのがこの2つで,なにせくぼませたり瞳を作らないといけない。《四季》では,春は花,夏と秋は目がベリー系の果実で,夏の口はチェリーとえんどう豆,秋の口は栗。冬の処理が一番上手くて,目は木のくぼみ,口は猿の腰掛と思われる。これらの寄せ絵は,皇帝ルドルフ2世の肖像もあるように,あくまで「笑い」を引き出す描写であることに徹しており,むしろ身体を構成する要素にライオンや黄金の羊を組み込むことでハプスブルク家の歓心を買うようなつくりなっていた。笑いが風刺や嘲笑につながりやすく,モデルの尊厳を維持しつつ笑いをとることの難しさを考えると好感が持てるところで,爽やかですらある。ただし,アルチンボルドが全く風刺作品を作らなかったかというとそうではなく,当時の宮廷の(頭が固くて嫌われていた)司書や財務官をもろに馬鹿にした肖像画も描いていたりして,なるほど,寄せ絵を全力で悪意に使うとこうなるのだなという実例を見ることができる。

こうした奇抜な表現の伝統というと,どちらかというと北方のイメージの方が強い。ブリューゲル然りヒエロニムス・ボス然りである。しかし,本展によればアルチンボルドのイメージソースは全く系統が異なり,故郷の北イタリア由来であるという。なんとなく北方系で,ウィーンやプラハで活動しているからああなったのだと思っていた。個人的には,これが一番の驚きであった。


ところで,本展を鑑賞中「ヨーロッパにも四季ってあるんだね」という信じがたい言葉を耳にしたのだが,逆説的にアルチンボルドの奇抜な寄せ絵はそういった層にまでリーチするということで,「笑い」ほど文化固有のものはないと言われる一方,この「笑い」は少なくとも現代の日本のマジョリティを貫通したとは言えるだろう。めちゃくちゃ混んでいるので,行くならなるべく空いた日時をお勧めする。
  
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2017年09月02日

非ニコマス系動画紹介 2017.3月下旬

とんでもなくFF6学会が揺れ動いた時期。



突然出てきたすごいバグ。これをエディさんが見逃すはずがなかった……というかすぐに応用を思いつくこの人が怖い。




エディさんによる悪用版。タグの「神回避」と「無神論」が面白いw。とうとう三闘神(四闘神)とは誰も戦わなくてもよくなってしまった……ということは低歩数に影響が出るということで,再走が確定。




2015が来てた。ノミネート作品が事実上2つと少ないが,2つとも伝説級のクソゲーすぎてヤバイ。2016の動画は来ないのかな……




アプリ版未プレイなのでありがたかった。『旧約聖書』タグが言い得て妙。『けもフレ』は未来の神話であった。



タイトル誰うま。三人に分裂した時「本体は右」ってコメントしたやつw



おーいしおにいさん,サービス精神旺盛だったなぁ。



かわいい。





徒歩で日本一周を目指している人。ほとんど1日1回近況報告の動画をあげているがすごい。その報告動画とTwitterでおおよその位置がわかることもあり,凸者が非常に多い(差し入れも非常に多い)のが特徴であり,本動画の美点。そうそう,この動画で知ったのだが,バイクはもちろんのこと自転車で日本一周はかなりメジャーなチャレンジなのね。徒歩者もこたつさん以外に普通にいて驚く。  
Posted by dg_law at 00:28Comments(0)