2018年05月30日

身延はもう一度行ってもいい

・アニメ「ゆるキャン△」で登場した 山梨県内のモデル地をご紹介!(富士の国やまなし観光ネット 山梨県公式観光情報)
→ 今はテレビ放映が終わっているので全てそろっているが,アニメ開始前から情報を整備していて「公式イラスト」から聖地巡礼のガイドを始めていたそうで。やまなし観光推進機構の気合の入れ方がすごい。本部が山梨県庁にある公益財団法人やぞ。実際,本作や『ヤマノススメ』は聖地巡礼向きの作品ではあるなと思う。風景の美しさを全面に押し出してくれているし,作品に過剰なセクシーさや倫理的にまずいところが無いので。
→ 自分でブログの記事を書いていないが,2ヶ月ほど前にほったらかし温泉に行っていて,同行者が記事を書いてくれているので紹介しておく。聖地巡礼と関係のない金時山とさやわかについては別途語れる機会があればそこで。ほったらかし温泉はかなり整備されており,むしろいたせりつくせりで完全に名前詐欺である。私たちが行った時点ですでに芋洗い状態だったのに,今行ったら大変な混み方になっているのでは。温玉上げは美味で,基本的にゆで卵だが塩味と衣が強いアクセントになっている。身延駅周辺は綺麗な町並みで,日蓮宗総本山久遠寺の門前町の起源を持つだけあって維持に気を使っているものと思われる。みのぶまんじゅうは特筆すべき特徴がないが,普通のまんじゅうとしては十分な及第点で,気づくとなでしこ張りに食ってること請け合い。聖地巡礼の際は必ず食すべきマストアイテムと言えよう。


・iPS細胞研の山中所長をめぐる記事に批判集中 共同通信は内容「差し替え」認める(BuzzFeed)
→ はてなブックマークを普段から使っていて,そこからニュースを引っ張ってきてブログを書く身からするとこれは深刻な問題で,これをやられるとSBMの意味が無くなってしまう。個人ブログやWikipediaなら書き換わるのもやむなしと思うし,ニュース自体が消えるのもまだ許せるが,内容の書き換えはブクマした側の信頼性にもかかわってくる。ネットニュースの弱点ではあるなぁ。


・中国考古学者バクトリア地域に古代「月氏族」の遺跡を発見(AFPBB)
→ 当時の大月氏の勢力圏(バクトリア)は概ね現在のアフガニスタンになるので,ウズベキスタン南部となるとやや北の方になる。記事中にもあり,一昨年の東博の企画展でもあった通り,前2〜後1世紀頃のバクトリアは多くの遊牧民が入り乱れていたので,歴史の解明が困難とされているから,これはかなり貴重な発見になるだろう。


・3千年前の神殿が破壊される、ここが貴重だった(ナショナルジオグラフィック)
→ 一方,こちらは壊された話。ISISではなくトルコ軍の所業という。ヒッタイトの遺跡であるのに。国境を超えたらどうでもよくなるということなのだろうが,あまりにも惜しい。しかしまあ,何のためのユネスコかと考えてみると,かの組織の無力感が。  

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2018年05月29日

幕下からの復活,大関へ

終わってみると順当な結果になった。当初期待されていた力士が,ハラハラするような場面も挟んだものの,概ね期待通りの実力を発揮した場所になったと言えよう。少なくとも鶴竜の出来は先場所よりもよく,優勝に値するものであった。全般的に相撲の内容がよく,私自身の仕事が忙しすぎてろくにまともに視聴できなかったことを除けば,満足度が高い場所であった。土俵の外の騒動も含めて過去5場所ほど予想のできない状態が続いたので,やっといろいろなものが落ち着いた状態とも言えそうである。なにせ昨年9月は上位陣が総休場で内容も低調,11月は日馬富士の暴行事件が場所中に発覚し,以降は先場所くらいまで諸々の事件があって余波が続いた。これで来場所以降も平穏な気分で相撲が見れるとよいのだが。

なお,今場所もAbemaで全日程を視聴した。以下はメモ書き的に。
・先場所までは「相撲ビギナー」枠としてアスリートでもなく相撲に欠片も興味もないような人がゲストで来ていて,非常に冷める回が何日かあったが,今場所は,先場所までにビギナー枠で来ていてその後ちゃんと相撲に興味をもってくれた人(ぺぇさん)や,アスリート寄りの売り方をしている人(先場所も来ていた稲村亜美)等,むしろ完全にアスリート(武井壮)と,人選がかなり改善された。やはり先場所で稲村亜美が評判良かったので,その方向で路線を固めたか。
・しかし,やはり聞いていておもしろかったのはビギナーでは全くない相撲好きアイドルの山根千佳と,相撲好き芸人のキンボシ西田の回。キンボシ西田と谷川親方を千秋楽に持ってきたのが良い采配。
・先場所まで解説で来ていた把瑠都が突然エストニアで政治家になると言って帰国してしまったので,Abemaに出なくなったのは残念。代わって今場所はいろいろな親方が来ていたが,やはり千秋楽の谷川親方が抜群におもしろかった。


個別評。優勝した鶴竜は,場所中に風邪をひいていて体調が万全ではなかったそうだが,ケガ等については先場所よりも良い状態だったと思われる。離れて取れば半ば悪癖の引き・はたきがよく決まり,密着すればもろ差しで入って技巧をこらした寄りを見せた。やはりこの横綱は上手い。四日目の松鳳山戦はそれだけに惜しく,まさに悪癖が出て負けたパターンだが,これがなければ全勝優勝であった。どうせなら全勝優勝してほしかったと思う。先場所11勝4敗という予測を立てていたことについてはこの場で謝っておきたい。一方,白鵬は事実上の2場所連続休場の明けとはいえ,ひどい出来で惨状を覆い隠せていない。得意中の得意で25勝全勝だった栃ノ心にがっぷり右四つで負けたあたり,右四つになれば絶対に負けない白鵬はもはや完全に過去のものという印象も強くなった。上半身はそこまででもないが,足腰が決定的に弱っている。張り差し・かち上げが禁止された影響もまだ強そうで,何番かやりづらそうな立ち合いもあった(単なる張り差しについては問題としない)。そして7場所連続休場となった稀勢の里の状態は,報道で伝わる情報で判断するにかなり絶望的である。もう一度だけでもいいから,あの強烈なおっつけを見たい。

大関陣……は何も書かなくていいですかね。もっとも二人ともそれほど心配していないが。来場所陥落ということにはならんだろう。

三役。大関とりに成功した栃ノ心の相撲は見事としか言いようがない出来であった。グルジア(サカルトヴェロ)人初の大関である。相撲ぶり自体は先場所・先々場所と変わっていないが,気迫の違いが13勝を引き寄せたと言えよう。起点が前頭3枚目とはいえ,3場所計37勝で優勝と優勝次点を含み,鶴竜と白鵬を1番ずつ破っているとあっては文句の出ようはずもない。昨年9月には前頭筆頭で4−11だったこともあり,この絶好調が3場所続くとは思っていなかったのだが,良い意味で完全に裏切られた。最終盤で右手首を負傷していて,四つ相撲はともかく突き押しは全く取れていなかったのが気がかりと言えば気がかり。来場所完治していることを願う。

逸ノ城は無理に痩せていたことで実力が発揮できていなかったことがわかり,225kgまで太ったことで復調したことが発覚した。そう聞くと体重の割に動きが良いのは確かである。痩せた方が良いと勧めてきた身としてはなんとも言えない気分。御嶽海は調子が戻ってきたけど,だからこそ9勝止まりというか,大関取りには地力が一段足りないことがまたしても立証されたというか。足踏みしている場合ではない。遠藤は不運なケガで悲しい。ケガまでの3勝3敗を見るに,調子は悪くなかったのでは。

前頭上位。上位初挑戦の阿炎は,ここに来て初めて壁に当たった様子で,かえって器の大きさが垣間見えた。負け越しとはいえ7−8であり,白鵬戦の金星もあり,悲観するような戦績ではない。突き押しのタイプとしては千代大海系で,突きの威力もあるが引いての勝ち星も多い。変化も上手く,相撲勘が良すぎて気持ちの良い動きをする。組んだときの弱さまで千代大海並なので出世が厳しそうであるが,期待して応援していきたい。

殊勲賞の松鳳山は突き押しからのもろ差しへの移行がスムーズで,もろ差しを警戒すると突き押しのままやられるので,相手は取りにくそうであった。良い形が出来つつある。8勝しかしていなかったのは意外。千代大龍は立ち合いの出足の強さは本当にすばらしいが,そこで決めきれないと押しきれない。MSPを長らく封印しているが,あれなら復活させたほうが良い。立ち合いで崩したなら二の手で引いてみてはどうか。残りでは,大栄翔が5勝,豊山が3勝と惨敗を喫していたが,それぞれ印象が悪くなく,上位陣が好調だとこういう場所もあるよなという感じ。むしろ負けても不調にならないのはすばらしい。上位に定着するのに必要な素養だと思う。

前頭中盤。大翔丸は良いおっつけを見せていた印象。貴景勝は地力の違いを見せて10勝をあげたが,上りエレベーターにならないか来場所に注目したい。あとは隠岐の海が絶不調だった。特に10日目以降。休場した方が良かったのでは。高身長ゆえに棒立ちになるとどうしても目立ってしまう。

前頭下位。千代の国は,相撲ぶりが大きく変わったわけではないが,とにかく動きが良かった。今場所その意味で目立ったのは阿炎と千代の国になる。12勝は立派で敢闘賞は妥当。ケガがなければこれだけ動ける人なんだなぁと再認識した。あとは妙義龍と旭大星を挙げておこう。妙義龍は久々に彼の真骨頂というべき,綺麗な前傾姿勢のまま押し切る相撲が見られ,満足度が高い。やっと感覚が戻ってきたか。あれが持続するなら前頭中盤でも勝ち星を重ねられそうである。

旭大星は新入幕で10勝の敢闘賞。後半はやや息切れしたが,前半は見事であった。プロフィールを見ると得意な型は両前ミツとか右前ミツとか書かれているが,前まわしをうかがっての寄りや投げよりも,単純な動きの良さと技巧で勝ちを拾った相撲の方が目立ち,安美錦を裾払いで倒していたり,隠岐の海を突き出したりと,お前プロフィールに書いてあることとちゃうやんけと。正直今場所ではまだ全く様子のわからない力士であった。来場所にじっくり観察したい。
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2018年05月21日

世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:ビザンツ皇帝編

前述の通り,ビザンツ皇帝編。基準は前回示した通りだが,Cを少しだけ改定した(これによるローマ皇帝のグレードの変化は無い)。

A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。

視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。以下,本編。

なお,前回の記事のコメント欄で「A・Bがほとんどおらんのでは?」という指摘が先んじてあったが,鋭い。今回の見所は「Eにはならず,C・Dになる人たち」だと思います。

《レオ朝〜アモリア朝》
君主名グレーディング
レオ朝の全員     E
ユスティニアヌス1世 A☆☆☆☆☆☆
その他のユスティニアヌス朝の全員 E
ヘラクレイオス1世 B☆☆☆☆☆
その他のヘラクレイオス朝の全員 E
レオン3世A☆☆☆☆☆☆
その他のイサウリア朝の全員 E
アモリア朝の全員 E
まあ序盤はこうなるよな,という。特に違和感・異論は無いはず。ヘラクレイオス1世は以前ほど見なくなった印象だが,それでもCにはなっていないくらい。C+という区分を新設するなら,これになるかも。前はテマ制の創設者として教えられていたが(そもそもこれは史実として疑わしい),現在はどちらかというと公用語がラテン語からギリシア語に変わった時期の皇帝としての出題の方が多い気がするし,その方が有意義であろうと私も思う。レオン3世は言うまでもなく聖像禁止令で頻出。


《マケドニア朝》
君主名グレーディング
バシレイオス1世 D☆☆
バシレイオス2世 C☆☆☆
その他のマケドニア朝の全員 E
おそらく多くのビザンツ帝国ファンの方々に残念なお知らせです。輝かしきマケドニア朝の事項は多くの教科書で出てきません。用語集頻度も「マケドニア朝」の語で◆ぅ丱轡譽ぅス2世以外の名前はほぼ登場しません。そういうわけで,バシレイオス2世が受験世界史のグレーゾーン,バシレイオス1世でようやく「早慶上智なら見覚えがある」,その他となると全く見たことがない。しかもマケドニア朝の事項は課程改定のたびに薄くなる一方である。しかし,個人的にこれは問題だと思っていて,なぜかというとそのせいでほとんどの現行の教科書で「ユスティニアヌスの死後のビザンツ帝国は衰退する一方で,良いところ無く十字軍の時代が来て,ヴェネツィアとオスマン帝国にしてやられる」ような書き方になっているため。えーと,一周回って西欧中心主義的な史観に戻ってないですかね。


《ドゥーカス朝〜アンゲロス朝》
君主名グレーディング
ドゥーカス朝の全員 E
アレクシオス1世 C☆☆☆
その他のコムネノス朝の全員 E
アンゲロス朝の全員 E
アレクシオス1世は用語集未記載で受験世界史範囲外のはずなのだが,早慶上智はおろかGMARCHでも時たま見かける。参考書でも載っていることが多い。なんでこんなに好かれているのか謎。第1回十字軍かプロノイア制に絡んで出題される。個人的にはそもそもプロノイア制自体教えなくていいと思っている。そして,そのノリで言うなら第4回十字軍の原因になったアレクシオス4世も出題されていてもおかしくなさそうだが,なぜかこちらは見たことが全く無い(もちろん無いに越したことはない)。謎。


《ラスカリス朝&パレオロゴス朝》
君主名グレーディング
ラスカリス朝の全員 E
ミカエル8世 D☆☆
コンスタンティノス11世 D☆☆
その他のパレオロゴス朝の全員 E
ミカエル8世はどこの大学だったかは忘れたが出題されたのを見た覚えがある。なかなかの策士ではあり,シチリアの晩鐘との関連もおもしろいのだが,シチリアの晩鐘自体が受験世界史ではマイナー事項である。コンスタンティノス11世は受験世界史名物「最初」と「最後」に該当するため。とはいえ出題は極めて稀。教えている予備校講師も稀ではないだろうか。


次はフランスのカペー朝・ヴァロワ朝(余裕があればブルボン朝)をやる予定。また来月くらいに。
  
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2018年05月14日

非ニコマス系動画紹介 2017.9月上旬〜2017.9月中旬

今回は縛りプレー紹介しかいしていない。





弓縛りは分身技の連射があるものの,盾無し・回復技無し・反撃技無しでかなり苦労していた様子であった。ほとんどの縛りプレーではビューネイよりもフォルネウスの方がつらく,当然破壊するものが一番つらいが,この縛りだとビューネイが一番どうにもならないというのがおもしろい発見だった。それにしてもプレイヤーの根性と努力とセンスに左右される部分は大きいものの,分身技があればなんとかなるもんなんだなぁ。





棍棒縛り。しかもこの作者はあえてエレンの初期設定を得意武器なし・螢惑の星にして虚弱とした。棍棒は武器攻撃力が最高でも30と弱く高威力で乱発できる技も少なく分身技もない一方で,武器固有技(回復技・即死技・ステータスアップ技)が多く,一応反撃技もあり(発動率が他の反撃技より低い),1戦闘に1回しか使えない必殺技がある(居合抜き・抜刀燕返し)と,かなり特殊な武器であった。結果的に武器欄4つをどう使うか,また仕込み杖の抜きどころはいつかという他には無い工夫が必要になる点が見所。無敵振り逃げ戦法も使えば,真・破壊するものをMAXステータスでなくても撃破可能。棍棒の評価を上げざるを得ない。



大剣縛りは過去にトライして真フォルネウスで詰んだ動画があったが,最近になって新たなチャレンジャーが現れた。分身技がない,反撃技が弱い,盾が装備できないし回復技もないという一人旅武器縛りでは最悪の条件で,先行者が詰んだのもやむなしという評価であったが,この走者(期待の狂人)ならという期待も。この大剣縛りが成功すれば,装備縛り一人旅は体術含めた全武器で可能ということになる。頑張ってほしい。



こちらはFF8。ラスボス戦と言えばランダムに魔法が消滅させられる攻撃を受けるが,実はランダムではないことが実証された。通常のプレーだと力Jの魔法でも消されない限り苦戦することはなくなんてことはないが,縛りプレーだと厳しいこの攻撃,制御できれば大きな進歩である。実際にshelfall氏の最少コマンド入力縛りではこの工夫が必要であった。




こちらが実際のラスボス戦とエンディング。結局ほとんどのコマンド入力はDISC1のみ(理論上はDISC1のみにできる)というのがすごい。FF8のカウンターは強い。非常におもしろい縛りだった。他の作品でもできるのかな。  
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2018年05月10日

最近読んだもの・買ったもの

・『だがしかし』9巻。
→ 駄菓子界最大の問題,きのこたけのこ戦争に切り込んだ野心作。ココノツがきのこ派,豆くんがたけのこ派であった。まあ,ほたるさんの出した結論は「全部おいしい」なんですけどね。パイの実にきのこのきりかぶまで登場していてアルフォートが登場しなかった件については絶対に許さない。
→ そしてその後に,うまい棒の妹キャラ「うまみちゃん」を出して,ほたるさんは萌キャラか否かという,この漫画のアイデンティティにかかわる重大な話を。最後が近いからってぶっこんできてるな? その他,ココノツとサヤ師のデート編など,終末が近いので,大きく話が動かない日常パートで入れられることは全部入れたというような巻。『だがしかし』は11巻で完結である。


・『火ノ丸相撲』18巻。第一部(高校生編)完結,第二部(大相撲編)開幕。
→ 優勝の瞬間の反応でキャラの性格を出すのはこういう物語のキーポイントだが,本作でボロ泣きしていたのはやはり桐仁と礼奈であった。この二人はこの団体戦にかかる想いが重すぎてな……部長も万感の思いはあれどそもそもよく泣くイメージ。客席ではこっそり邂逅していた互いの親族,環境・才能の全てに恵まれた草薙の母は,火ノ丸の両親がすでに他界していることを知り,こっそり退出する。勝負を分けたのが火ノ丸の敗戦の経験だっただけに,母が息子の成長を察したこのシーンは意外と重い。
→ 天王寺さん,実際に高校生が幕下十五枚目格付出でデビューしたらとんでもない騒ぎになりそうな。そして主人公は三段目百枚目格付出。11巻の感想でこんなことを書いていたので,なんだか感慨深い。作者は連載開始当初,どういう結末を想定していたのかちょっと気になる。ひょっとしてこの制度ができたから,安心して潮が負ける展開を描けるようになったので,天王寺というキャラを出したか。
→ 大太刀高校相撲部の送別相撲,毎度のことながら土俵作りを手伝ってくれる佑真の手下たち,最後まで付き合いよくて笑ってしまった。大相撲編でもモブで時々登場しそう。なお,五輪砕きは確かに幻中の幻技。狙う人もいないので本当に出ない印象。今の大相撲の決まり手にはないので,決まっても名目上は別の判断になるだろうが。
→ 栄華大学相撲部,佑真に大包平に金剛力とこれはこれで見たいメンバー。番外編でどうですか。
→ そして火ノ丸負傷で舞台は2年後へ。


・『ゴールデンカムイ』12巻。姉畑支遁編終幕,釧路到着,バッタの大量発生とラッコ騒動,都丹庵士登場。
→ 姉畑支遁の元ネタは言うまでもなくアーネスト・シートン。うん,解説するのも野暮だね。なんというか,そこまで似せなくてもいいのに感。そして連載当時にちょうど艦これで神威が登場したこともあって,ウコチャヌプコロが一瞬流行ったのがちょっとおもしろかった。
→ アイヌはウミガメもマンボウもラッコも食べるのか。この漫画見てると,本当に何でも食うなと感心する。ウミガメとラッコは美味そうだが,マンボウはイメージがわかない。どれも食ってみたい。
→ バッタの大量発生,明治期の北海道では何度も起こってたそうだ。これもそういうイメージが無かったので新鮮な話であった。ググるとこんな記事もあった。
→ ラッコ騒動は杉元・白石・谷垣のおもしろ珍道中に尾形が巻き込まれてたのがおもしろかった。尾形,お前はそういうのとは無縁なキャラだと思ってたよ。
→ キロランケとインカㇻマッというまさかの対立軸。そして尾形もここに来て何を考えてるかわからん。のっぺらぼうの正体は果たしてアシㇼパの父か否か。
→  都丹庵士の元ネタは名前から推測しやすく,トニー・アンソニー。『盲目のガンマン』というマカロニ・ウェスタン映画の主役を演じた俳優(兼脚本)だそうだ。風貌はあんまり似てない,かな。  
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2018年05月05日

あるいは紫様の検閲被害

・【東方】お姉ちゃんが普通に地上をうろついてる(2ch東方スレ観測所)
→ さとり様,普通に交友範囲が広かったという。少なくとも聖,華扇,紫様とは接触があるあたり,幻想郷の指導者層の付き合いということなのかもしれないし,実力者は心を読まれてもさして気にしなかったり,読むのを阻害できそうな能力・術を持っていたりするということかもしれない。
>阿求による風評被害がまたひとつ
→ ほんとそれw。
『求聞史紀』も『求聞口授』も阿求の主観で書かれているというのが特徴で,単なる設定資料集ではないところが東方らしさとは言われているが,こんなところでもねじ曲がっているとは。


・護良親王 首級確認 都留・石船神社で公開 /山梨(毎日新聞)
→ 写真付きなのは驚き。「漆や木片、木くずなどで肉付けされている」とはいえ,首級の形が残っているものなのだなぁ。鎌倉ではなく都留にある所以のエピソードも知らなかった。特に鎌倉時代末・南北朝時代に関心があるわけでもないのでこれ目当てに行くことはなかろうが,都留に行く用事があったら参拝しておきたい。


・台湾の「あの宮殿みたいなホテル」に泊まってきた (デイリーポータルZ)
→ 記事中にある通り,台湾(台北周辺)に旅行したことがある人なら必ず気になるあのホテル。案外普通に泊まれるんだなぁ,次に行く時はチャレンジしてみようかなと思って最後まで読むとしんみりした。ライターにとって良い旅行で,本当に良かった。


・激動の1968年から半世紀 夢と反乱、打ち砕かれた希望(AFPBB)
→ 冷戦期を二分するならどこかという議論でよく挙がるのは1968年だ(あるいはより広く取って1970年前後)。同様の理屈で,70年超と長くなってきた現代史を3つに区分するなら,1968年と1989年という年号がよく挙がる。確かに,ベトナム戦争のテト攻勢,アメリカ国内の騒擾,「プラハの春」,フランス5月危機,ビアフラ紛争と世界史的重要事件が目白押しで,アメリカ一国覇権の後退・冷戦の長期化と波及を象徴する事件ばかりである。その中ではフランス5月危機だけが少し性質が異なるか。記事中にある通り,大衆の運動という観点ではくくれるが。


・マケドニア名称論争 新国名で決着機運 国連仲介、ギリシャと協議(毎日新聞)
→ この件,さる有識者のお方に聞いたところ,「現地ではアレクサンドロス大王押しすぎて,同情心がしなしなに萎えていく」とおっしゃっていた。なるほど,記事中にある通り古代マケドニアの範囲と現代のマケドニアはほとんど重ならないので,歴史の簒奪であるなぁ……マケドニア人自身が名前に引きずられすぎていて,普通に「近代以降のこの土地はマケドニアと呼ばれていたのだから,マケドニアを自称して何が悪い」というまっとうな主張だけで押していくべきだったのでは。なんとも残念な戦略ミスである。  
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2018年05月03日

個人的には一橋大の採点講評・解答例が一番見たい

・平成29年度大阪大学一般入試(前期日程)等の理科(物理)における出題及び採点の誤りについて
→ 本件については物理の門外漢なので,気になった一点だけ書いておく。通常,予備校が解答速報をやっているようなレベルの大学は,国公立大・私大によらず,大学職員の入試課の人は基本的に予備校の解答速報はチェックしている場合が多い。東大と早稲田・上智は中の人から直接そういう話を聞いたことがあり,他大でもそうだろうと言っていた。出題ミスの発見には一番手っ取り早く,論述の採点基準の参考にもしているそうだ。
→ ということからすると,この2017年の阪大の物理は予備校間で解答が割れていたので(河合と代ゼミが受験生的な解法・駿台が物理学の本質的な解法とのこと),本来は直後に発覚していて然るべきであった。まず間違いなく,極めて高い確率で入試課の職員は気づいていたはずである。おそらく職員から報告はあったのに作題者がその場では突っぱね,問題解決が10ヶ月ほど遠のいたという構図だと思われる。この事件はだからこそ罪深く,ミスそのものはともかく,問題解決が遅れた点については情状酌量の余地が無い。
→ なお,そういう反省があってのことかはタイミング的に微妙だが,阪大は昨年度(平成29年度)の入試から採点講評の公開を始めた。30年度のものもすでに公開されている。今年度になってからは名大も採点講評(科目によっては公式解答例)を公開し始めた。これで旧帝大で採点講評または公式解答を発表しているのは北大・名大・阪大・九大となり(あとは東京外大も),旧帝大では非公開が少数派になってしまった。東大・京大・東北大は今後どうするのか。東大と京大は意地でも拒否しそうだが……


・告発 税理士試験が抱える10の問題(Markの資格Hack (税理士試験))
→ 国家試験でもこんなんだよ。筆記試験というものの非対称性について鈍感すぎる人が作題者側に紛れ込んでいるのは本当に不幸で,本当は作題者にも適性検査が必要なのだけれど,そもそも能力や意欲が先行して適性にまでは手が回らない(適性まで考え出すと作題者不足になる)ということなのだろう。
→ センター試験も作題者不足には悩まされていて,地理や世界史になると本当に能力・意欲・適性のある人いないために,大学入試センターは作題者に対して過保護になりがちというのが,かのムーミン事件が隠蔽された原因の一つとされている。人材不足というのはかくも悲しい現象を引き起こす。


・「張り手は問題なし」池坊保子氏が白鵬を擁護(文春オンライン)
→ 日本相撲協会は身内の価値観の浄化・適正化を図りたいなら,評議員会と横審の人選を一番何とかすべきだと思いますよマジで。おそらく,親方衆よりも外部の委員の方が浮世離れしていて,こういうところの見識がひどいので。「(モンゴル人は)狩猟民族だからね。勝ってもダメ押ししないと殺されちゃう。良い悪いは別にして、DNAかもしれないわ」なんて発言が人種差別・民族差別だと思わない人が「有識者」とは,という。


・行間には直筆のメモ 康熙帝が学んだ数学書『原論』満州文字版を公開(AFPBB)
>満州文字版は、古代ギリシャの数学者ユークリッドの著書を、清朝時代に中国で活動していたフランスのイエズス会士、ジョアシャン・ブーヴェと張城が編集・翻訳した。この数学書は当時の清朝皇帝、康熙帝が幾何学を学ぶために作成された書
→ これは受験世界史の定番ネタ,明末のイエズス会士の西洋学術伝播の最たる事例「マテオ=リッチによるユークリッド幾何学の紹介」と,それが清代初期でも続いていて,特に康熙帝には高名なイエズス会士のブーヴェが仕えていたこと,清の公式文書は必ず漢字と満州文字の2セットだった(当然皇帝は両方読めた)ことを組み合わせて考えると,タネがわかる感じかなと。清朝皇室は基本的に勉強熱心の家庭で,その中でも康熙帝と雍正帝は群を抜く勉強家であった。
→ 綺麗に受験世界史だけで説明できるネタは貴重。その意味では,この図版を挙げて「本書がブーヴェによって編集・翻訳された歴史的背景を200字で説明しなさい」なんて,阪大あたりが来年の入試で出してもおかしくなさそう。  
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