2019年02月28日

ニコ動の動画紹介 2018.3月上旬〜中旬



よくMMDでここまでやったというミリシタ再現度。そして実はミリシタサービス開始前の動画という。



2018年正月投稿の動画。この時点ですでに頭がおかしいが,伯方氏の動画はここからさらなる独自進化を遂げていく。





サガフロ2をやりこんだプレイヤーでも驚くほどの,斧の不遇っぷりがどんどん明らかになっていく縛りプレー。サガフロ2が(ラスボス以外)比較的ぬるいゲームとはいえ,この縛りは厳しかった。ロマサガ3の大剣とはまた違った厳しさが。



サブフレームリセットを活用しての全1勝クリア。TAS・RTA界に革命を起こしたサブフレームリセットの流行はおやつさんにも。




幕末志士はPUBGをやらせても面白い。なんでこうおもしろバグに遭遇するのかw




よくぞ粘土で作った。



原点回帰。  

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2019年02月26日

世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:番外編・アメリカ大統領

米帝の君主なので番外編ではないと言えなくもない(ぐるぐる目)

基準はこれまでと同様に以下の通り。

A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。

視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。以下,本編。


《建国〜19世紀前半》
大統領名グレーディング
ワシントン     A☆☆☆☆☆☆
ジョン=アダムズ  D☆☆
ジェファソン    A☆☆☆☆☆☆
マディソン     D☆☆
モンロー      A☆☆☆☆☆☆
J.Q.アダムズ    E
ジャクソン     A☆☆☆☆☆☆
ビューレン     E
W.ハリソン     E
タイラー      E
ポーク       E

本当は次のテイラーまでが19世紀前半なのだが,切れ目が悪いのでこうさせてもらった。ワシントンとジェファソンは当然のA。ワシントンは当たり前すぎて聞かれないかと思いきや,独立戦争時の植民地軍総司令官という角度で出ることがある。ジェファソンは全大統領で最も出題頻度が高いと思われる。アダムズは両方とも出てるのをほとんど見たことがない。一応第2代の方だけDにしておいた。マディソンはどこかの私大で米英戦争時の大統領で見た記憶があったような。モンローは当然モンロー宣言。フロリダ買収とミズーリ協定も彼の時代だが,こちらで聞くことはめったに無い。ジャクソンは男性白人普通選挙の普及と先住民強制移住法でよく出題される。そこから後ろはマイナー。ポークはテキサス併合・オレゴン併合・米墨戦争の大統領だが,全く見たことがない。


《19世紀後半》
大統領名グレーディング
テイラー     E
フィルモア    C☆☆☆
ピアース     E
ブキャナン    E
リンカン     A☆☆☆☆☆☆
A.ジョンソン   E
グラント     C☆☆☆
ヘイズ      E
ガーフィールド  E
アーサー     E
クリーヴランド  E
B.ハリソン    E

比較的マイナーな大統領が続く。B以上だとリンカンの次はマッキンリーまで出てこないし,リンカンは常識として知っているので,ほとんどの受験生からするとアメリカ大統領を全く覚えなくていい時期というイメージだろう。フィルモアは誰だよと思う人と,有名人じゃんと思う人で綺麗に分かれそう。ペリーが持ってきた親書の署名がこの人で,むしろ日本史では頻出(B以上にはなる)。A.ジョンソンはアラスカ買収,南北戦争の戦後処理の大統領だが入試には出ない。この人が南部に融和的すぎて黒人解放が中途半端になったのはアメリカ史としてはそれなりに重要だろうが,高校世界史で扱うものではないと思うのでEで妥当だろう。リー将軍で用語集頻度 グラントは南北戦争の説明文に出てくるのみ。一応CにしておいたがDでもよく,無理に覚えるものではないと思う。


《20世紀前半》
大統領名グレーディング
マッキンリー         A☆☆☆☆☆☆
セオドア=ローズヴェルト   A☆☆☆☆☆☆
タフト            B☆☆☆☆☆
ウッドロー=ウィルソン    A☆☆☆☆☆☆
ハーディング         B☆☆☆☆☆
クーリッジ          C☆☆☆
フーヴァー          A☆☆☆☆☆☆
フランクリン=ローズヴェルト A☆☆☆☆☆☆
トルーマン          A☆☆☆☆☆☆

激動の20世紀前半。最低でもCと全体的に頻出で,またさる方が四選したせいで人数自体が少ない。最初の二人は頻出。マッキンリーは米西戦争で出すか,セオドアの業績に混ぜ込んで誤文にする。セオドアは棍棒外交かパナマ運河かポーツマス条約か。タフトは1グレード下がるが,下がり方がちょうどよく,Bの代表例と言えるだろう。ドル外交で聞くのが普通。桂・タフト協定で聞く大学はさすがに稀。ウィルソンは言うまでもなし。黄金の20年代の二人は意外にも評価が難しい。ハーディングは一定以上の大学だとワシントン会議の主催で頻出だが,実は用語集頻度が△靴ない。クーリッジの方がで高いが,実際の入試でクーリッジが問われるのは難関私大にほぼ限られる。用語集頻度と出題頻度が比例しない良い例であると同時に,どうせハーディングとフーヴァーを覚えないといけないから間が空いていると気持ち悪いという理由で実質的な扱いはBランクという不思議な人でもある。最後3人は言うまでもなかろう。


《20世紀後半〜》
大統領名グレーディング
アイゼンハワー B-☆☆☆☆
ケネディ    A☆☆☆☆☆☆
L.ジョンソン  A☆☆☆☆☆☆
ニクソン    A☆☆☆☆☆☆
フォード    D☆☆
カーター    B☆☆☆☆☆
レーガン    A☆☆☆☆☆☆
ブッシュ(父) A☆☆☆☆☆☆
クリントン   B☆☆☆☆☆
ブッシュ(子) A☆☆☆☆☆☆
オバマ     A☆☆☆☆☆☆
トランプ    ???

おそらく予想通り過ぎて盛り上がりに欠ける。アイゼンハワーは意外と聞き所がない。ノルマンディー上陸作戦かジュネーヴ4巨頭会談か。キューバとの断交で聞くのは勘弁してほしい。フォードさんはね……うん……用語集未収録です。ただ,マイナー界のメジャーなので,出題されたら(聞き方にもよるが)意外と正答率高そう。カーターは一応Bにしたし,私大・国立二次組は覚えるところだろうが,出題頻度はそう高くない。レーガン・ブッシュ(父)はどっちがINF全廃条約でどっちがマルタ会談だっけ? となるやつ。レーガノミクスで問われることは少ない。

クリントン以降はまだ歴史的評価が定まっていないから出題があまりない,という感じ。クリントンは現状だとBでよいだろうが,遠くない未来にCに下がりそう。NAFTA成立・セルビア空爆・オスロ合意とあるものの,それぞれ「クリントンが」というイメージの無さが足を引っ張り,現状でもセットで問われることがあまりないためである。一応オスロ合意に関連しての出題は見覚えがある。ブッシュ(子)は今年の慶應・経済で「悪の枢軸」演説で問われていたが,あれはレアケース。911事件・アフガン侵攻・イラク戦争があるのでおそらく出題され続ける。オバマは「核なき世界」演説で過去に二度出題があり(2013年慶應大・2016年明治大),それ以外だと初の黒人大統領&キューバとの国交回復が間違いなく高校世界史に載るので,おそらく今後も出題され続け,Aのままと思われる。


あとはFGOのサーヴァントな。私がFGOを全くやっていないので,本当にやるなら補助が必要かな。
  
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2019年02月25日

Nothing Escaped His Brush

河鍋暁斎《花鳥図》サントリー美術館の河鍋暁斎展に行ってきた。河鍋暁斎は作品が多数残っていることもあって比較的頻繁都内で企画展が開催される画家であるが,不思議と単独の企画展には行っていなかったので今回が初めてになる。

幕末から明治にかけての日本画家で狩野派の系譜を引き継ぎ……というところまでは狩野芳崖や橋本雅邦と同じ,生まれた年代もほぼ同じなのだが,この二人が日本画壇の表舞台で政治に深くかかわり,美術史の華々しいところで活躍した(ので高校日本史の教科書にも載りやすい)のに対し,河鍋暁斎は純粋に画家として活躍したので出自の割には別枠扱いになっている。そこに不思議さは全く無く,知名度がワンランク下がるのも当然だと思うのだが,そのことでかえって出自の共通性が覆い隠されているとは思う,作風が奇抜で,ぱっと見では狩野派よりも奇想の系譜に見える(しそれはそれで間違っていない)のが原因だろうか。筆禍事件があって弾圧も受けているので余計にそういうイメージが強い。

今回改めて作品を多数見た感想としては,ぱっと見の印象は間違いではなくやはり奇想の系譜に並べた方が良さそうというのが素直なところ。色鮮やかでゴテゴテとしていて,描写が細かくて動的である。無論のことながら狩野芳崖や橋本雅邦だってカラフルで描写が細かいのだが,狩野派らしい落ち着きを感じるのに対して河鍋暁斎は感じない。画題も九相図だったり鳥獣戯画だったり地獄絵だったりで,普通のチョイスではない。明らかにわざと奇をてらっている。こういう人が,自らのアイデンティティは狩野派の末裔で,狩野派の作品保護や継承の活動もしていて,社会的地位が高かったのは面白い現象で,明治という世の一面であるかなと思う。一方で,本展覧会では「狩野派にだって探幽以降に戯画が多くあって,河鍋暁斎はそれを引き継いだに過ぎない」という主張がされていて,これは説得力があったし,面白かった。本展の主眼はここにある。


河鍋暁斎の面白い一面と言えば外国人に対して友好的で,弟子の一人にジョサイア・コンドルがいる。河鍋暁斎のことが現在よく知られているのはコンドルの画帳や日記が残っていて,そこに河鍋暁斎のことが詳述されているからである。コンドルは河鍋暁斎の作品をかなり多数所有していて,それらの多くは現在イスラエル・ゴールドマン・コレクションが所蔵している。今回の展覧会も多数がイスラエル・ゴールドマン・コレクションからの出品になる。なお,気になって調べてみたところ,イスラエル・ゴールドマン氏はロンドンの画商で,別にイスラエル在住ではなかった。コンドル旧蔵品は直接引き継いだわけではなく,買い集めたもののようだ。ジョサイア・コンドルは河鍋暁斎と鎌倉に写生旅行に出かけていて,同行者某は「おっさん二人の写生旅行とか絶対楽しいやつやん」と感銘を受けていた。多分二人だったわけではないが,言いたいことは非常によくわかる。最後を看取ったのもコンドルで,この人種を超えた師弟愛,なかなかに尊い。なお,今回の記事タイトルは本展のサブタイトルで,印象深かったので使わせてもらったが,コンドルの言葉かどうかは確認が取れず(多分違う)。
  
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2019年02月24日

コンテンツも長生きする時代

・8歳少女、湖で1500年前の剣を発見 スウェーデン(BBC)
→ エクスカリバーの亜種ですね間違いない。湖で発見というのも1500年前というのも出来すぎている。おまけに少女の名前がサーガちゃんという。アーサー王はブリトン人だからそこは全然違うが。
→ このネタを英語で検索してみると世界中で同ネタで盛り上がっていて面白い。本人すらPeople on the internet are saying I am the queen of Sweden, because in the legend of King Arthur.ってコメント出しているの,最高では。なお,本人の実際の夢は獣医か女優だそうだ。


・バンクシー代表作、1.5億円で落札直後に自壊 仕掛けシュレッダーで(AFPBB)
・Banksy on Instagram: “. "The urge to destroy is also a creative urge" - Picasso”
→ 現代アートのネタとしては,文脈がわかりやすくて割と好き。これはデュシャンと同じ方向性を感じる。なお,シュレッダーが途中で止まってしまったのは本人としては想定外だったとのこと。そして「破壊への情熱もまた,創造への情熱である」という言葉はピカソではなくバクーニンのものというオチ付きで,手の込んだひねり方をしている。


・【コミケ特集】年間5000サークルと接する同人書店の統括が語る、同人市場の最前線「今人気の作品は”AKB48″の楽しみ方に似ている」(ニコニコニュース)
→ 2017年年末の記事だが,状況は変わっていないので。昔にゲーマーズの木谷元社長が「コンテンツの人気の寿命は3年」と言っていて,00年代は概ねそれで間違いなかったのだが,10年代は間違いなく風潮が変わった。東方もアイマスも型月も終わらないコンテンツになっているし,艦これも当初の勢いは無いにせよしぶとく生き残っている。二次創作の同人の場合,公式の供給が無かったら自然とジャンルも死に絶えていくものだが,公式がソシャゲ化等によって終わりが無くなったというのは大きかろう。漫画の連載やアニメ原作の場合,どうしてもアニメ放映期間が最高潮になって,その後も同人人気が持続する作品はさして多くない。ゲームの方が人気が持続しやすく,そのゲーム原作の二次創作が流行しているので,同人人気の寿命も伸びたと言えるだろうか。


・ドイツ「保守の牙城」で異変 与党、歴史的大敗の見通し(朝日新聞)
→ 極右のAfDに票が逃げないように過渡に右傾化すると,今度は穏健保守の移民寛容派の票が逃げていて,しかもそちらの方が大きいと。逃げた票が一つずれてSPDに行くかというとそうならず,同じ与党の道連れにSPDも支持を失い,緑の党まで流れ着いたというのは面白い(しかも左翼党までは流れず)。バイエルン州でこれで,全国の国政選挙になったらどうなるのか。まあ,次の国政選挙は2021年まで無いので,また情勢が変わっているかもしれない。なんにせよAfDの勢いが止まったのは良いことだ。  
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2019年02月18日

進振り制度の変更にも驚いた

・平成に生まれた料理(増田)
→ 生まれたのか流行したのかは区別しないこととして&平成極初期は私の記憶が無いのでここでは上げないとして。ナタデココの印象は強い。あとブコメを見てなるほど確かにと思ったのは,豚トロ,エビマヨ,ノンアルコールビール,アボカド(Wikipedia曰く1990年から平成の間に輸入量が10倍以上に),タイ米(1993年米騒動の時には考えられなかったくらい定着した),牛丼チェーンの豚丼(こっちはBSE騒動が契機),米粉パン,ドネルケバブ,アヒージョ。自分が食べないものとしてはつけめん(普通のラーメンの方が好き),食べるラー油(辛いので)。食も多様になったものだ。


・東大生はバラモンの夢をみるか?【インド哲学の教授に実態をきく】(UmeeT)
→ 東大は2年の上半期までの成績の上位者から順番に行ける学科・専攻が決まる進振り制度を採用しているところ,イン哲こと文学部思想文化学科インド哲学仏教学専修は定員割れの常連であり,というよりも定員10人のところ1〜3人しか進学せず,0人という年もある。結果としてイン哲在籍者は幻のような存在であり,記事中にある通り,東大生に散々ネタにされてきた研究室で,「卒業にはサンスクリット語とパーリ語のいずれかの学習が必修だが,東大生にしても過酷すぎて卒業が難しいとされる有数の研究室」だとか「卒業後は宗教界のエリートになれる」だとか「学生の多くはそもそも寺出身」等と真偽不明の噂だけが独り歩きしていた。こうして真実が確かめられるのは良いことである。
→ であるのだが,噂の大半が真実というのは驚いた。本当に学生の少なからずは寺出身だったし,卒業後は宗教界のエリートコースだったし,むしろ最近までサンスクリット語が必修だったのは噂よりも過酷だったのでは。卒業してなお恐怖を与えにくるイン哲,恐ろしい。
→ なお,これは今さっき調べて知ったのだが,2017年度から進振りにDAアルゴリズムが採用されたそうで,要するに志望順位よりも成績の方が強くなった+志望が無制限に書けるようになったと考えると理解しやすい。これにより進振りの状況がかなり変わって,特に文学部は研究室が細分化されすぎていて第三志望までしか書けない弊害によって定員割れが多かったのがかなり改善されたそうなので,イン哲も今後変わっていくかもしれない(しそのままかもしれない)。


・築105年、日本最古の学生自治寮「吉田寮」を大掃除してみた_PR(SPOT)
→ こっちは京大のネタ。メルカリやるやんけ。そして期待に違わぬものが発掘されるという。「屋井乾電池」とかは完全に博物館に寄贈レベル。「昭和7年の官報」もかなり強い。
→ 吉田寮退去問題についてはうかつなことが言えないけども,実際にこんな企画になるほど自主的に掃除ができていないようでは”自治”できているとは言いがたいのでは。  
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2019年02月11日

世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:中国王朝編(五代〜清)

五代から清まで。おまけとして中華民国以降。

基準はこれまでと同様に以下の通り。

A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。

視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。また,中国王朝に特別のルールとして,当然Eと思われる人物は省略した他,D以下しかいない王朝は王朝名自体を出さずに省略した。でなければ煩雑になりすぎる。以下,本編。


《五代・北宋・南宋》
君主名グレーディング
朱全忠     A☆☆☆☆☆☆
石敬瑭     C☆☆☆
趙匡胤(太祖) A☆☆☆☆☆☆
太宗      B-☆☆☆☆
真宗      D☆☆
神宗      B☆☆☆☆☆
徽宗      A☆☆☆☆☆☆
欽宗      B-☆☆☆☆
高宗      A☆☆☆☆☆☆

朱全忠はまあ。一問一答で問われた際に朱温と答えてもバツにはならないと思うが,趣味以上の意味はない。石敬瑭はDでもいいかも。五代で唯一Eではないのは,燕雲十六州割譲のため。2018年の入試で彼を含めた五代建国者の多くの出自が突厥沙陀であったことが名古屋大で問われ,我々の度肝を抜いた。用語集の片隅に書いてあるので正式収録とはしなかったが,国立大であるし正式収録でもよかったかも。太宗は北宋の領土を完成させた人物で,用語集頻度ァい靴も趙匡胤とのひっかけ問題が作りやすそうな人物であるが,不思議と入試では見ない。こうしてみるとまだまだ意地悪な問題の種は潜んでいるものだ。真宗は澶淵の盟の時の皇帝だが,出題は極めて稀。神宗は唐の徳宗と同様,普通は王安石の方を聞く。とはいえ,唐の徳宗よりは出題頻度が高い。欽宗も普通は徽宗の方を聞く。「徽」の字は非常に厄介で受験生に嫌われるところ。南宋は高宗の一人だけ。


《遼・金・元》
君主名グレーディング
耶律阿保機(太祖)A☆☆☆☆☆☆
耶律堯骨(太宗) E
聖宗       D☆☆
耶律大石     A☆☆☆☆☆☆
完顔阿骨打    A☆☆☆☆☆☆
チンギス=ハン A☆☆☆☆☆☆
オゴタイ=ハン A☆☆☆☆☆☆
グユク=ハン  C☆☆☆
モンケ=ハン  B☆☆☆☆☆
フビライ=ハン A☆☆☆☆☆☆
仁宗      D☆☆

遼の耶律堯骨は燕雲十六州を得た時の皇帝だが,入試で見たことはない。聖宗は澶淵の盟の時の皇帝。恐ろしいことに,耶律堯骨も聖宗も旧課程では範囲内だった。やはり旧課程は何でも載せすぎである。金は完顔阿骨打一人。なお,省略したが西夏も李元昊一人である。

元に移り,チンギス・オゴタイ(オゴデイ)・フビライ(クビライ)は説明不要だろう。モンケはフラグ(フレグ)の西アジア派遣と,ルブルックとの謁見で出題があるが,センターレベルかというと疑問。そして3代のグユクはこの5人で唯一用語集に項目が立っていない。出題もプラノ=カルピニに謁見した以外のものを見たことがない。まあ,在位短いし。プラノ=カルピニはワールシュタットの戦いの後にモンゴル帝国の内情を探りに行った人だから1240年代,ルブルックはルイ9世のエジプト遠征が失敗に終わった後にイスラーム勢力挟撃の交渉に行った人だから1250年代,と理屈で区別がつくようになれば熟練した受験生である。仁宗は科挙復活の時の皇帝。


《明》
君主名グレーディング
朱元璋(洪武帝) A☆☆☆☆☆☆
建文帝      B☆☆☆☆☆
永楽帝(朱棣)  A☆☆☆☆☆☆
正統帝(英宗)  A☆☆☆☆☆☆
万暦帝(神宗)  B☆☆☆☆☆
崇禎帝      B☆☆☆☆☆

全体的に説明不要感。出題頻度が圧倒的に高いのは永楽帝で,鄭和を派遣した人物という聞き方が多いか。『四書大全』『五経大全』が清の編纂事業とどっちだったっけ? とよく混ざってしまうのが受験生の困りどころ。正統帝は皇帝が捕まったシリーズとしてウァレリアヌスと同様に不名誉な登場をする。もっとも,正統帝は戻ってきているが。出題頻度も正統帝の方が高い。代宗は南宋の高宗みたいに受取拒否すればよかったのにね。万暦帝は壬辰・丁酉の倭乱,万暦赤絵,張居正の補佐・一条鞭法の全国化と聞き方がいろいろあるが,センターレベルと言えるほどには重要視されない。崇禎帝は中国史に通暁している人ほど不思議に思われそう。実際に本人の用語集頻度こそ,世,『崇禎暦書』が頻出なせいで結局名前を覚えないといけない人扱いである。そういう意味では,東西交渉史の比重の上昇に思わぬ形で乗った人とも言えるかも。


《清》
君主名グレーディング
ヌルハチ    A☆☆☆☆☆☆
ホンタイジ   A☆☆☆☆☆☆
順治帝     B☆☆☆☆☆
康熙帝     A☆☆☆☆☆☆
雍正帝     A☆☆☆☆☆☆
乾隆帝     A☆☆☆☆☆☆
嘉慶帝     D☆☆
道光帝     C☆☆☆
咸豊帝     C☆☆☆
同治帝     A☆☆☆☆☆☆
光緒帝     A☆☆☆☆☆☆
宣統帝(溥儀) A☆☆☆☆☆☆

実はEが一人もいない唯一の王朝。やはり近代になると歴史が激動になるし,他の国と比較すると皇帝が前に出てきていたり,元号が歴史用語に含まれていたりするのが大きいのだろう。ヌルハチは建国者だが,ひねりを効かせたい大学は八旗の創始者で聞く。ホンタイジは事績がいろいろあるが,朝鮮の征服が最も聞きやすい。順治帝は乾隆帝までの6人だと出題頻度が1ランク下がる。実は用語集頻度が,靴ないのだが,私も今そのことに気づいたくらい,皆そんなイメージが無いと思う。そこから3人は説明不要だろう。康熙帝については,近年だとブーヴェが仕えた人という聞き方を見かけるが,これも東西交渉史の比重の上昇の一環か。

嘉慶帝はアマーストに会わなかった人という出題しか見ない。人に一人会わなかったせいで世界史に名を残すことになるとは,本人も全く考えていなかっただろう。清の皇帝では最も出題頻度が低く,唯一用語集に項目が立っていない。道光帝・咸豊帝は早慶上智対策枠。どちらも用語集頻度 F閏D襪蓮崙閏の中興」,光緒帝は変法運動と(本人がかかわっていない)「光緒新政」,宣統帝は言うまでもなく,という感じで締め。


以下はおまけ。中華民国以後の主要な政治家。例によってEは省略。

《中華民国(1949年まで)》
君主名グレーディング
孫文   A☆☆☆☆☆☆
袁世凱  A☆☆☆☆☆☆
段祺瑞  C☆☆☆
呉佩孚  D☆☆
馮国璋  D☆☆
張作霖  A☆☆☆☆☆☆
蔣介石  A☆☆☆☆☆☆

Aの人たちは説明不要だろう。軍閥の方々は,高校世界史範囲を無視するような大学だと以前は結構見かけたが,近年はそれらの大学でも出なくなった。その中で,安徽派の段祺瑞は西原借款に関連して世界史よりも日本史で頻出というちょっと変わった事例。一方,直隷派の馮国璋は旧課程なら範囲内だったが,現行では脱落。同じく直隷派の呉佩孚は一応用語集に収録されているのでCにしようかとも思ったが,入試では本当に見かけないので例外的にDにした。なんでこの人教科書に載ってるんだろう……出題頻度・高校世界史における重要性のどちらから考えても不要なような。その他の馮玉祥・曹錕等も用語集の説明文や資料集に載っているものの,近年の入試ではまず見ないのでDかEかのどちらかということで無視してかまわないと思う。


《中華人民共和国》
君主名グレーディング
毛沢東  A☆☆☆☆☆☆
劉少奇  A☆☆☆☆☆☆
華国鋒  B☆☆☆☆☆
小平  A☆☆☆☆☆☆
李先念  E
楊尚昆  E
胡耀邦  D☆☆
趙紫陽  C☆☆☆
江沢民  B☆☆☆☆☆
胡錦濤  B-☆☆☆☆
習近平  ???

最高指導者または国家主席就任者。国家主席代行は省略したが,そもそも宋慶齢以外全員E,宋慶齢のみC(用語集頻度,能仟蠅鮓たことがある)。首相も周恩来はA,残りはDかEである(朱鎔基と温家宝は旧課程では範囲内だった)。意外とデコボコしているのが面白い。華国鋒は用語集頻度△粒笋砲呂茲出題されている印象で,BかCか迷いどころ。ただ,この人を教えないと四人組の排斥自体も小平がやったかのような歴史になってしまうので,その意味で必要か。小平は頻出。毛沢東と周恩来なんて誰でも知っているからかえって出題しづらいのに対し,センターレベルや中堅以下の私大だと使い勝手が良いのだと思う。

李先念と楊尚昆は出題を見たことが全く無い。私自身全く知らない。胡耀邦は現行だと範囲外。趙紫陽は早慶上智対策枠。江沢民は私大ならたまに出ているが,用語集頻度Δ箸い高さに比べると出題頻度は低い。胡錦濤も用語集頻度イ世,まだ世界史的な評価が固まっていないということだろう,入試ではほぼ見ないのでB-とした。今後の歴史情勢によっては江沢民ともどもCやDに下がっていくかも。習近平はそもそもまだ教科書に入っていない。今年や来年によほどの大事件を彼が起こさない限り,5年は後になるのではないか。


本シリーズは基本的にここで終わりである。次回は番外編としてアメリカ大統領編。次次回は気力があったら番外編その2としてFGO登場サーヴァントをやるかやらないか。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(6)

2019年02月10日

世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:中国王朝編(先秦〜唐)

これは元からやろうかなと思っていたところに要望も受けたものであるが,Eだらけになるのは目に見えていたのでどんどんばっさり切っていこうと思う。

基準はこれまでと同様に以下の通り。

A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。

視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。また,中国王朝に特別のルールとして,当然Eと思われる人物は省略した他,D以下しかいない王朝は王朝名自体を出さずに省略した。でなければ煩雑になりすぎる。以下,本編。


《三皇五帝・夏・殷・西周》
君主名グレーディング
堯  C☆☆☆
舜  C☆☆☆
  C☆☆☆
桀王 E
湯王 D☆☆
紂王 D☆☆
武王 C☆☆☆

堯・舜・禹の用語集頻度はと意外と高い。しかし,用語集頻度の割に入試では見ない。堯は用語集頻度を顧みなければDにしてもいいくらい。その中で禹は例外的に,なんと京大で出たことがある。正答率は低かったのではないか。夏王朝については君主がどうとかいうことよりも,いつ二里頭遺跡が高校世界史に入ってくるのかという議論をした方が有意義な気はする。殷・西周の君主は入試にほぼ一切でない。あとから調べたら,何年か1回くらいはどこかしらの私大で出ていたので,D〜Cに修正。


《春秋戦国・秦》
君主名グレーディング
斉の桓公     B☆☆☆☆☆
晋の文公     C☆☆☆
その他の春秋五覇 D☆☆
秦の孝公     C☆☆☆
秦の始皇帝    A☆☆☆☆☆☆

斉の桓公は通常の世界史学習で唯一まともに覚える春秋五覇の代表例。晋の文公は一応用語集頻度がい世,入試ではめったに見ず,早慶上智対策枠に下がる。もっとも,残りの宋の襄公やら呉王夫差やら越王勾践やらになるとほぼ全く出ない。中国史マニアの立命館大でさえ,数十年単位で遡らないと出てこないのではないか。商鞅を採用した秦の孝公は,旧課程だとBの位置付けくらいあったのだが,現行ではなんと用語集未収録。それに伴って難関私大以外では全く見なくなった。これは理由がわからない。確かに削っていいなら削りたい人名ではあったが,他にもっと優先的に削っていい人名があると思うし,考公がいなくなったことで戦国時代の君主が誰一人出てこなくなったので,現行で言えばバランスが悪い。始皇帝は中国王朝で初めてのA。センター止まりなら,ここまで覚える人がいない形になる。胡亥と子嬰は書くまでもなくE。


《前漢・新・後漢》
君主名グレーディング
劉邦(高祖) A☆☆☆☆☆☆
文帝     D☆☆
景帝     C☆☆☆
武帝     A☆☆☆☆☆☆
王莽     A☆☆☆☆☆☆
光武帝    A☆☆☆☆☆☆
明帝     D☆☆
桓帝     D☆☆
霊帝     D☆☆
献帝     D☆☆

高祖と武帝・王莽・光武帝は当然の評価(「莽」の字は正確なものが出ない点ご容赦を)。それ以外は補足が必要だろう。景帝は呉楚七国の乱の時の皇帝で稀に聞かれる。後漢に移って,明帝は伝説上の仏教伝来がこの人の時。桓帝は党錮の禁,霊帝は黄巾の乱,献帝は三国志関連。まあ,三国志マニアの悪乗りのような入試問題で稀ではあるが見かける。言うまでもなく例の企画の収録対象。


《三国・西晋・五胡十六国・南北朝》
君主名グレーディング
曹操(武帝)  A☆☆☆☆☆☆
曹丕(文帝)  B☆☆☆☆☆
劉備      B-☆☆☆☆
劉禅      E
孫権      B-☆☆☆☆
司馬懿     D☆☆
司馬炎(武帝) B☆☆☆☆☆
司馬睿     A☆☆☆☆☆☆
劉裕(宋武帝) C☆☆☆
蕭衍(梁武帝) D☆☆
道武帝(北魏) D☆☆
太武帝     A☆☆☆☆☆☆
孝文帝     A☆☆☆☆☆☆
宇文泰     D☆☆
高歓      D☆☆

曹操と曹丕の区別は,三国志マニア以外の世界史選択者には意外と鬼門。曹丕は魏の建国者で聞かない場合,九品中正の制定がほとんど。劉備と孫権は用語集頻度は最大値のГ世,入試ではあまり見ない。ローマ五賢帝に次ぐB-の典型例。聞き方が難しいのか。司馬懿は出題されるイメージがあるかもしれないが,そもそも範囲外だったりするのは,三国志マニアには意外な事実であろう。司馬一族で一番問われるのは司馬睿。このために「睿」の書き取りをさせられる受験生はかわいそうである。劉裕もマイナーだが,以前に京大で問われて,禹ほどではないが驚いた覚えがある。おそらく正答率は低かった。梁の武帝はおもしろ人物ではあるが,出題頻度では息子の昭明太子には圧倒的に負けている。なお,宇宙大将軍こと侯景はD。2014年に明治大の法学部で出題されたのが,私の知る限り唯一の事例(拙著2巻のp.382)。北魏の太武帝・孝文帝は圧倒的出題頻度。廃仏も漢化政策も強い。宇文泰はどこかで出たのを見たことがあった気がしたが,拙著の収録問題には見当たらなかった。さらに古いか,正解の選択肢ではなかったか。


《隋・唐》
君主名グレーディング
楊堅(文帝)  A☆☆☆☆☆☆
煬帝      A☆☆☆☆☆☆
李淵(高祖)  A☆☆☆☆☆☆
李世民(太宗) A☆☆☆☆☆☆
高宗      A☆☆☆☆☆☆
武則天     A☆☆☆☆☆☆
中宗      C☆☆☆
睿宗      E
玄宗      A☆☆☆☆☆☆
肅宗      C☆☆☆
徳宗      C☆☆☆
武宗      B☆☆☆☆☆

楊堅は隋の建国者で聞くのは当たり前すぎるので,科挙の創始者で問われることの方が多い。唐は,何は無くとも武則天までは全員覚える。高宗は唐の最大版図。中宗は用語集頻度△世,入試で出るのは稀。これも用語集頻度を気にしなければDにしていい。睿宗は全く見たことなし。玄宗は当然のAとして,肅宗は安史の乱の鎮圧者としてたまに問われる印象(玄宗と間違えさせたいようだ)。徳宗は宰相の楊炎が両税法を施行した時の皇帝だが,多くの出題者は楊炎の方を聞く。武宗は会昌の廃仏で意外と出題頻度が高い。
  
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2019年02月06日

クッパ姫の話とか

・太平の江戸、忍者つらかった 甲賀の頭「秘術信用されない」(京都新聞)
→ 武家の剣術等は武士の習いで,たまに武道奨励の風潮も来たから良かったのだろうが,忍術となると……「秘術が信用されない」のもむべなるかな。江戸時代はたまにこういうところで現代のような顔を見せるから面白い。太平とはそういうことか。


・日本100名城を全制覇したので自慢させてください(デイリーポータルZ)
→ これはけっこうな偉業。技術的難易度がある百名山や数が無数にあるダムカードに比べればマシではあるが,日本全国にかなり散っていて,計画的に人生の旅行に織り込んでいかないと達成できない。しかもこの人,間に四国お遍路をサンチャゴ・デ・コンポステラ挟んでるのがすごい。 (元の意味での)聖地巡礼のプロか。
→ 私自身の話をすると,あんまりこだわりがないせいか,実は全然巡ってない(スタンプ帳も持ってない)。行ったところで数えてみたら24箇所であった。百名山に至ってはわずか5つ(富士山・瑞牆山・金峰山・雲取山・八幡平)。来年は,まずは筑波山・天城山ですかね……


・クッパ姫とは【ピクシブ百科事典】
→ 一世を風靡したクッパ姫。なぜヒットしたかと言えば理由は大きく2つ。1つは,二次創作では公式の発信から解釈可能であるという「免罪符」が意外と重要で,今回の場合はスーパークラウンによるピーチ姫化というアイテムの存在が非常に大きかった。解釈可能というところがミソで,こういうものが流行る時は,解釈として無理やりすぎず他人に説明しやすいが,公式にありうるわけではないという微妙なラインだと一番ヒットしやすい。だから公式に逆輸入されても,公式に否定されても割とすぐに冷めてしまう。
→ もう1つは,単純にデザインとして優れていること。全てのオタクと言うとあまりにも主語が大きいが,ある種のオタク受けするデザインになっている。これは最初にデザインした人がよくやったと言える。要するに,ある種のオタク,ツリ目でゴテゴテしたドレスにはめっぽう弱い。私もそうです。はい。二本の角も大柄で筋肉質なのも似合っている。唯一変化の証であるスーパークラウンだけがファンシーなのでかえって目立っているのも「免罪符」としての役割を強調している。
→ というような要素を見ていくと,派生して生まれたキングテレサ姫も同様にヒットしたのも理解できよう。唯一,こういうのは大体日本だけで流行しているイメージがあるが,発端が英語圏だったために世界的に流行していたのは今回に特有かもしれない。
→ 一方で,あっという間に廃れてしまったのだけど,そこは皆「文脈が小さすぎて発展性は低いので,これは定着するものというよりかは一種のお祭り騒ぎ」とわかっていて流行していたところはあると思われる。なお,pixiv百科事典からたどっていっても見つかるが,2019年になってから『New スーパーマリオブラザーズ U デラックス』の英語公式サイトにて,「スーパークラウンをかぶれるのはキノピコだけ」と書かれており,いずれにせよ公式に否定されるまでの命であった。

・クッパ姫×ピーチを「百合」と呼ぶオタクに百合クラスタから警告「ヘテロでジャンル侵略しないで」(Togetter)
→ 派生して。ピーチ姫が攻めな百合おいしいです……と眺めていたら,まだこういう議論をする元気がある人おったんか……という気分。「どこまでが女性同士か」という点での百合の定義は非常に細かく派生しすぎるので不可能,個々人で定義してください,という結論で決着していると思っていた。あるいは,ブコメで某人が書いている通り家族的類似の概念で処理するほかない。また,途中で的確なツッコミが入っているが「「それは百合じゃない!」って言ってしまうのは百合だと思ってる人への宣戦布告」である。Togetter内の序盤の会話はナイーブすぎる。いや,それこそここでケンカしてもしょうがないのでしませんが。
→ その上で言うと,クッパ姫に関する自分の意見はTogetter中盤に出てくるぬまがさワタリさんとほぼ同意見で,スーパークラウンによる性転換の威力についての解釈によって個々人で変わってくると思われ,私自身は「人格や自己認識など根本的な部分を「姫」に変える」ので,クッパ姫・ピーチは百合でOKという判定。  
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2019年02月03日

世界史上の諸君主の出題頻度グレーディング:オスマン皇帝編

要望を受けて。本シリーズでは唯一の中東圏からのお題になるか。

基準はこれまでと同様に以下の通り。

A:基礎知識。センター試験世界史B以上の入試を受けるなら知ってないとダメ。
B:国立二次・MARCH以上の私大を受けるなら必要。
B-:教科書に載っていて用語集頻度もそれなりに高いが,便宜上掲載されているという色彩が強く,実際には入試にはほとんど出ない。ネルウァが好例。
C:高校世界史範囲内・外のグレーゾーン。用語集頻度が低いか掲載されていないもの,または旧課程では範囲内だったもの等,早慶上智対策としてなら見るもの。
D:高校世界史範囲外だが,早慶上智でなら見たことがある。満点が欲しいなら覚えてもいい(が当然推奨しない)。
E:完全な高校世界史範囲外で,早慶上智ですら10年に1回未満のレベルでしか見たことがない。

視認性を高めるために,グレーディングのアルファベットに沿って☆を付した。Aなら6個,Eなら1個である。ズレがあったら☆の数の方が間違いなのでアルファベットの方を信じてほしい。意外と思われそうな人は赤で表示した。また,感覚には個人差があるので☆半分くらいは異論があると思われる。特に綿密にデータを収集してデジタルな判断をしたわけではないので,DとEの差については多く異論がありそうだが,そこはご寛恕いただきたい。以下,本編。


《建国気〜帝国初期》
君主名グレーディング
オスマン1世  D☆☆
オルハン    E
ムラト1世   C☆☆☆
バヤジット1世 A☆☆☆☆☆☆
メフメト1世  E
ムラト2世   E

オスマン1世は旧課程なら用語集に記載があったが,「オスマン帝国の創始者がオスマン1世は当たり前すぎる」ということで当時から大して出題がなかった。なお,旧課程まではオスマン=ベイという表記。オルハンはこういう人って高校世界史のレベルだと評価されないよね,というやつの典型。ムラト1世はエディルネへの遷都とコソヴォの戦いでたまに言及がある。CにするかDにするか微妙なところ。バヤジット1世はニコポリスの戦いでもアンカラの戦いでも言及があり,こちらは頻出。再建に尽力したメフメト1世は入試には出ない。ムラト2世も同様。


《拡大期〜最盛期》
君主名グレーディング
メフメト2世  A☆☆☆☆☆☆
バヤジット2世 E
セリム1世   B☆☆☆☆☆
スレイマン1世 A☆☆☆☆☆☆
セリム2世   C☆☆☆
ムラト2世   E

帝国の拡大期と最盛期はやはり頻出の人物が多い。その中で征服者ことメフメト2世,壮麗者ことスレイマン1世は群を抜く。冷酷者セリム1世は用語集頻度は最大のГ世,この二人に比べるとやはりランクが1つ下がるか。センターレベルの常識かというと,私にはそういう印象はない。無いのだが,チャルディラーンの戦いとマムルーク朝滅亡の歴史的重要性を考えると,センター試験で出なくとも国立二次・MARCH以上の私大では出る今の地位は妥当と思う。セリム2世は旧課程よりも現行の方が頻出というレアケース。10年以上前に高校世界史をやった人だと知らなくてもおかしくない。スレイマン1世時代に実質的に始まっていたカピチュレーションが法制化されたのがセリム2世ということで,カピチュレーションの施行がスレイマン1世からセリム2世で教えられるようになった。加えてレパントの海戦で負けたのもセリム2世ということで,それまでの無名から一転して知名度が急上昇し,グレーディングがEからCにまで駆け上がった。ともあれ,用語集頻度は,靴ないのだが,レアケース故か入試ではそれなりによく名前を見かける。


《停滞期(16世紀後半〜17世紀)》
君主名グレーディング
ムラト3世   E
メフメト3世  E
アフメト1世  E
ムスタファ1世 E
オスマン2世  E
ムラト4世   E
イブラヒム   E
メフメト4世  E
スレイマン2世 E
アフメト2世  E
ムスタファ2世 E

明の後半を彷彿とさせるような暗君と短命の連続で,これで国が傾かずに停滞で済んだのは優れた官僚制の賜物である。よく国力が圧倒的であったから衰退が第二次ウィーン包囲まで明るみにでなかった,あるいはそもそも衰退していないというような言い方がされることもあるが,悪名高い徴税請負制の導入とそれに伴う地方の荒廃,イェニチェリ軍団の弛緩と既得権益化,中間団体の成長による専制国家から絶対王政的な社団国家への変質と,見かけの巨体に比して内実が伴わなくなっていったのが,この17世紀の約100年間だったと言える。特にこの17世紀にはヨーロッパ諸国が「17世紀の危機」に耐えて経済的にも軍事的にも飛躍的な成長を遂げていたのも,相対的に言えば手痛い現象であった。メフメト4世の治世下,大宰相を務めるキョプリュリュ家がオスマン帝国の最大領土を達成したのは内実が伴っていた最後のタイミングであり,そのわずか11年後に第二次ウィーン包囲と大トルコ戦争が起きてしまうのである。ここの11人はいずれも入試で見たことがない。ものの見事に全員Eで,かえって清々しい。


《チューリップ時代〜本格的な衰退の始まり(18世紀)》
君主名グレーディング
アフメト3世     C☆☆☆
マフムト1世     E
オスマン3世     E
ムスタファ3世    E
アブデュルハミト1世 E

この時期の前半は,わずかではあれ勝利や領土の奪還があり,カルロヴィッツ条約直後の惨状と比較するとまだ国勢が回復した時期と言える。「チューリップ時代」と呼ばれるような西欧文化の導入や,逆にヨーロッパの生活革命を受けたコーヒーや綿花の増産・輸出が上手く回っていたのが18世紀前半・半ばのオスマン帝国であった。アフメト3世はその「チューリップ時代」を始めたスルタンとして旧課程までは用語集頻度△波楼脇發世辰燭,現行課程では外れた。CかDか迷ったが,一応Cとしておこう。こうした中興状態が崩れたのがムスタファ3世の時に始まった露土戦争,アブデュルハミト1世の時のキュチュク=カイナルジャ条約による講和であった。大トルコ戦争の時でさえ無かった一方的な大敗を喫して黒海北岸を失い,賠償金を課せられ,衰退の坂道を転がり落ちていくことになる。なお,スルタン=カリフ制のスタートはこのアブデュルハミト1世の時だが,彼の名前は入試で全く出ない。


《苦難の改革(19世紀前半・半ば)》
君主名グレーディング
セリム3世      C☆☆☆
ムスタファ4世    E
マフムト2世     C☆☆☆
アブデュルメジト1世 A☆☆☆☆☆☆

度重なるロシアへの敗戦を受けて改革が始まるが,非欧米圏の近代化がそう易々と進まないことを,先陣を切って世界に知らしめていった時期。セリム3世はイェニチェリに代わる親衛隊としてニザーム・ジェディード(新式軍隊)を組織したが,イェニチェリにより暗殺される。なお,ニザーム・ジェディードは英語のnew orderに当たり,実際にはセリムは英仏を模した財政軍事国家を目指す軍にとどまらない大規模な改革を目指していたとされる。ムスタファ4世はイェニチェリに担ぎ上げられて即位したが,ニザーム・ジェディード軍の逆襲を受けて1年で廃位となった。このニザーム・ジェディードの支持で即位したマフムト2世がイェニチェリの廃止に踏み切り,セリム3世の改革を継承・拡大させた。セリム3世とマフムト2世の二人は早慶上智ではたまに出る印象で,受験生時代に私大対策をしていたかどうかで印象が全く異なるのではないか。

アブデュルメジト1世は即位直後にギュルハネ勅令を発してタンジマートの開始を宣言し,クリミア戦争にも勝利した。スレイマン1世以来,約300年ぶりのセンターレベルの人。しかし,実際のところの改革はセリム3世ないしマフムト2世の段階ですでに大規模に始まっており,ギュルハネ勅令も急死しなければマフムト2世の下で発布される予定だったとされる。そこまでアブデュルメジト1世の名前に重要な意味があるかというと疑問である。それはそれとして,旧課程では「アブデュル=メジト1世」という表記だったのが,現行ではダブルハイフンが消滅した。これはアブデュルハミト2世も同じ。


《滅亡(19世紀後半〜20世紀前半)》
君主名グレーディング
アブデュルアジズ   E
ムラト5世      E
アブデュルハミト2世 A☆☆☆☆☆☆
メフメト5世     E
メフメト6世     E

アブデュルハミト2世はミドハト憲法の制定と停止,アフガーニーの招聘とパン=イスラーム主義による国家統合,青年トルコ革命後の退位と頻出事項が多い。スレイマン1世・メフメト2世と並んで頻出トップ3。以降はスルタンではなく青年トルコ政府が表に出てくるようになるので,影が薄いままオスマン帝国が滅亡する。メフメト6世は受験世界史名物「最初と最後の人」に反して入試で出ない。

なお,このオスマン帝国末期のオスマン主義(立憲主義多民族国家志向),パン=イスラーム主義,パン=トルコ主義,トルコ民族主義という潮流の変遷・角逐は面白いところながら長らく入試ではあまり出ていなかったが,2018年度京大の300字論述で出題されて,受験世界史業界ではちょっとした話題になった。東大でも近々出るんじゃないかと私は警戒している。

ちなみに,その後も名目上の帝位請求者・オスマン家家長は存続しており,2009年にオスマン帝国皇族として最後に生まれたエルトゥールル2世が亡くなった際には多少話題になった。現在はアリー2世だそうで。
  
Posted by dg_law at 23:09Comments(6)

2019年02月01日

ニコ動の動画紹介 2018.3月上旬



検証動画。テントを張っていないので,テントを張ればもう少し暖かくなるだろうが……w




サガフロ2のクヴェル縛り。アニマはたくさん使えるし武器も強いが防御・耐性面が紙,序盤が辛いがアイテムが充実するに連れて楽になる,という特徴があり,マゾ度は低いが面白いプレイングだったと思う。



音楽技法を知らなくても,見た目でわかりやすく驚く話。



同作者による。お見事。




割と珍しい形でのラブライブとアイマスのコラボMAD。



のあさんがアイドルになる物語。ボイスつかないかなぁ。




こんなに合うなんて驚き。  
Posted by dg_law at 14:00Comments(0)