2020年09月28日

ネガティブ発言集の力士が優勝

両横綱の休場が発表された時点である程度混戦は予想された。両大関が関脇以下に比べて突出した実力というわけではなく,両大関が優勝候補一番手・二番手ではあるにせよ,それ以外の力士が優勝する可能性も十分にあると見なされていた。その関脇以下では最も順当な人が優勝をした。なお,熊本県出身力士としては初とのことだ。

前兆は十分にあった。先場所の評で「正代も今年の初場所以降の受け将棋ならぬ受け相撲が板についてきた印象。好不調の並が小さいので,このまま持続すれば御嶽海に先行して大関をとっても不思議ではない。」と書いた通りであるのだが,まさか今場所のうちに大関取りを終わらせるほどの成績になるとは思っていなかった。以前から「防御に全振り」スタイルの取り口であったが,受けたら受けっぱなしで反転・反撃までに時間がかかり,もたもたしているうちに倒されてしまっていた。しかし,今年に入ってからは見るからに攻守の切り替わりが早くなり,今場所に至っては立ち合い強く当たって先制攻撃も見せるようになった。立ち合いで胸から当たっているので,まさに攻められても崩れないための要素をそのまま攻めに転じているといったところか。ただし,負けた2つの取組を見るに,攻め急いで良さが死んでいた印象であるので,やはり彼はこのまま受け相撲を突き詰めるべきなのだろう。

正代は現代っ子の一類型で,「(十両昇進に当たって)できればみんなと当たりたくない」「(白鵬戦に際して)ケガしないで生還できたらいい」「(優勝争いしているのに)三賞もらえますかね?」等のネガティブ発言が有名であるが,というよりも冷めているのだろう。メンタルは特に弱いわけではなく,今場所も千秋楽はさすがに緊張が見られたが,逆に言えば14日目までは全く硬さが無かったし,千秋楽も稀勢の里などと比べると全然マシであった。私生活でも漫画をよく読み,動画サイトをよく見て,アニメは直近でメイドインアビスを部屋の若い衆に見せるという悪魔の所業布教活動を行う(なお公式作者も反応していた)といったように割とカジュアルにオタク趣味を公言している。そうした正直さで周囲に愛されていると聞く。遠藤や高安のような古風な力士も,御嶽海や翔猿のような方向性の現代っ子も面白いが,また一人面白いキャラが頭角を現したことを言祝ぐべきだろう。

大関取りとしては直近3場所で32勝,それも大関取りの場所と明言されておらず(これはAbemaで花田虎上氏が指摘していたが私も明言はされていた方が良いと思う),今場所・先場所は事実上横綱不在であるから,今場所の優勝を加味してもちょっと物足りない成績である。個人的にはもう1場所,10勝くらいの緩い基準で様子を見ても良かったかなと思うが,強く反対するほどでもない。両横綱が来場所も出場するとは限らず,引退も近そうなことから大関を3人にしておきたいという協会の思惑がありそうだ。貴景勝と朝乃山も横綱が遠そうということもある。

あとは今場所のトピックというと,再び立ち合いの手付きの厳格化が行われたことと,休場が異常に多かったことか。前者については,以前に何度か厳格化がなされた際に行司ごとの基準が異なっていたり,それでも守らない力士が多かったりで大混乱であったが,今場所はそれほど混乱が見られなかった印象である。何度目かの厳格化でいよいよ皆慣れてきたのか,偶然かはわからないのでもうしばらく様子を見たい。後者は,やはり上手く稽古ができない環境の悪影響がじわじわと出てきているのか。人によってはいつも通りであるが,こういうのは個人差が出すぎるのもあまり良いこととは思われない。本割が崩壊するレベルであるので,協会は何か手を打つべきだろう。


個別評。大関陣。朝乃山は両横綱不在・不戦勝2つあっての10勝はちょっと物足りない出来。相変わらず立ち合いに立ち遅れて右四つになれないと勝負にならない。逆に立ち合いすぱっと立てれば右四つにならなくても押し切れる馬力が見られ,立ち合いで全てが決まってしまうところがある。特に場所が始まってからの3日間は動きが鈍く,もろに立ち合いに悪影響が出ていた。出稽古できるようになれば改善されるのだろうか。貴景勝は好調で,正代という伏兵がいなければ13勝優勝は彼だっただろう。攻め込むと土俵際でやや足が流れる悪癖があったが,そこを突いた力士がいなかった。思い切って引くとはたきこめそうで,ちょっとハラハラしながら見ていたところはある。

三役。正代はすでに詳述済。御嶽海は相変わらず,日毎の出来が違いすぎ,その調子の波は本当に何とかならないものか。一応,これで関脇2場所で19勝だが,来場所13勝優勝で大関という正代パターンは引けるだろうか。大栄翔は先場所と大して変わらないように見えたが,全然勝てなかった。押すリズムが読まれているところがあり,良いところでいなされて崩れたり捕まったりということが多かった。小結と関脇ではまた少し家賃が違うということかもしれない。隠岐の海と遠藤も見るべきところはあったが,今場所は周囲が好調すぎた。

前頭上位。照ノ富士は膝の負傷をかばいながらの相撲になるので,どうしてもそこを突かれると厳しく,上位陣は容赦がない。以前ならもろ差しになられたら外四つか抱えてからの極め出し・小手投げができたが今はそれは難しく,せめて外四つになれれば上手投げが使えるが抱える形だとどうしようもない。隆の勝や阿武咲に負けたのが典型的で,押し相撲で押し込まれてもどうにもならなくなる。ひとまず勝ち越して再小結になるので,再大関までいってほしいところ。隆の勝は今場所も成長著しく,大栄翔とともに貴景勝に押し相撲で挑む後続として活躍してほしい。来場所は新三役になる。

照強は上位の壁に跳ね返された。前頭中盤以下だったら,彼のスピードとパワーのバランスがちょうど良かったが,上位だと途端にどっちつかずになってしまった様子である。小さい割にパワーがあるのが美点なので,今のバランスを保ってほしい気はするが。霧馬山は休場を挟んでの勝ち越し9勝はお見事。右肩の負傷であったのだが,休場明けは負傷を感じさせない動きであった。今場所も動きが軽快で技の切れ味もよく,組んでも離れても取れてよい。霧馬山は今場所も左へのいなし・回り込みが多く,これはいつか対策されるから直した方がいいと思う。

前頭中盤。高安はぼちぼち好調で地力通りの地位に戻っていく。立ち合いの圧力が戻ってきた。戻ってきたといえば阿武咲で,復活まで随分時間がかかったが,阿武咲の押す力も回復してきた。若隆景は11勝したのに三賞が無かったのはかわいそうである。押し相撲でも右四つでもとれるが,ともかく横に動いて自分の形をつくるのが上手く,まだもう少し躍進できそう。炎鵬は完全に動きが読まれるようになり,6勝に終わった。潜る技術をさらに磨かないと厳しい。

前頭下位。まずは翔猿。28歳で新入幕であることから「オールドルーキー」と呼ばれ,体重が120kgしかない割にあんこ体型で足腰が重く,動き回って撹乱してから押すタイプで,翔猿は嘉風に近いが嘉風よりも動きがトリッキーである。名は体を表しており,完璧な四股名である。新入幕11勝,14日目・千秋楽で上位に当てられていなければもう少し勝ち星が伸びた可能性もあり,すばらしい幕内デビューとなった。次に琴勝峰を挙げる。琴勝峰は隠岐の海に近いタイプで懐の広さを活かした引き技や投げ技が光っていた。先場所に比べて幕内のスピード感に適応していて,やっと長所が出てきたと思う。逸ノ城は引くと脆かった。膝が悪いのだろうか。最後に新入幕となった豊昇龍。動きの切れの良さ・勝負勘は叔父の血が垣間見られるが,まだ見るからに身体が小さい。身体が大きくなれば化けるかもしれないが,過剰な期待は本人をプレッシャーで潰しそうなので,身体が大きくなるまでは静観したい力士である。
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2020年09月26日

ニコ動の動画紹介 2019.10月上旬〜2019.11月中旬



テン捕獲回。鹿・猪ねらいの罠猟で,小動物がかかっちゃうことがあるんだなぁ。



MMD杯ZERO2はそれほど見ていなかったが,これはすごかった。この作者のゴジラシリーズはすごい。



もう一つMMD杯ZERO2から。すごく演歌のPVっぽくて良い。



かなり綿密な調査で作られた動画。正直FFTの攻略本の件とFF11の事件だけで十分信用が暴落していると思うが,Wiki丸写しの冤罪はかわいそう。ネットの誤報が1つ訂正されてほしい。



完結。エンディング中も歩数カウントされるから油断できないの笑う。



Togetterのまとめも一緒に。おやつ氏の発売直後のRTAも見ていたので,ギャラクシィが反転したのは思い切り笑ってしまった。サラコマンダーにバグが多いのは普通にひどいのでは。






mobiusP。下半期20選選出。まさに完全再現。皆が見たいものを作ってくれるありがたさがここに。




やーまP。毎年恒例。前者は時事ネタで下半期20選選出,後者は年単位の続き物。フルートの方で「清楚三姉妹が抜けてるぞ」というコメントにも笑った。それ二次ネタや!



I氏。下半期20選ノミネート。見事なエディテッドPV。登場するグループ分けが細かくて完全に思い出ボム。



メカP。下半期20選ノミネート(選出忘れ)。見事な人力ボカロだが,この後で本当に本人が歌うことになろうとは……



そば処五三郎氏。1話とあるが,嘘m@sなので単発。  
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2020年09月17日

『鬼滅の刃』の話とか

・『鬼滅の刃』鬼舞辻無惨はジャンプ史に残るボスキャラだ DIO、カーズ、シックスに連なる“悪の系譜”を読む(Real Sound)
→ この記事の指摘の通り,鬼舞辻無惨の「信念の無いラスボス」っぷりは近年のジャンプの人気バトル漫画としては異例で,同情をかき消す容赦のない小物描写がある。それでいてイケメンでラスボスにふさわしい個としての強さというアンバランスさがあると,それが魅力になる。要素を盛りに盛ることで,かっこいい悪役とは信念や悪の美学を持たねばならないというテーゼを破壊した,斬新で魅力的なラスボスであった。このネット記事が出た後もまだ少しだけ鬼舞辻無惨は出番があったのだが,そこでのセリフが自分をおいて蘇生する炭治郎に対して「待ってくれ頼む」だったのがあまりにも完璧で,有終の美を飾っていた。
→ それにしても『鬼滅の刃』がこれだけの人気作になるとは予想してなかった。あまりにも独特な作風なので広く受容されるのは難しいだろうと思っていたのだが,全然そんなことはなく。ufotableのアニメはめちゃくちゃ出来が良かったが,アニメは絵柄の点でもストーリーの点でも万人受けしやすくなっていて,原作への良い架け橋になっていたように思う。そのアニメも深夜帯だったはずでは,というのはおそらく古い意識で,アニメはネットで見るものという今の常識にとっては大したハードルにはならなかった。結果として独特な作風は強い個性でしかなく,人気は広く行き渡ることになった。そういうことから,『鬼滅の刃』が世間に受けたというのはオタクにとっても良い影響になるのではないかと思う。
→ それはそれとして,アニメが終わった後くらいの頃に仲間内で集まった際に「そういえばワニ先生が『Fate/stay night』のイラストを書いていて驚いた」という話から,そういえば……
・主人公がいわゆる「山育ち」
・主人公の妹が鬼
・主人公が視覚系のバトル異能者
・ラスボスが割と間抜けで傲慢
 という共通点や類似点が見つかり,『鬼滅の刃』はけっこう王道的かつ気づかれにくい型月フォロワーなのではというのはその仲間内でもけっこう驚きの発見であった(無論のことながらこれを少年漫画的かつ全く独自の作風に取り込みきっているのが本作の長所である)。そう考えるとufotableがアニメ化したのは偶然にしては出来すぎているというか,ufotableがねらって『鬼滅』に目をつけたのだろう。全然誰にもつっこまれなかったがこの記事で『まどマギ』『Fate/Zero』『Fate/stay night Heaven's Feel』『天気の子』の並びに『鬼滅の刃』を入れているのはそういうことだったりした。これは真面目に深掘りすると21世紀のオタク文化史としてけっこう重要な論点になると思われるので,プロの学者の人はがんばってみてください。


・何故、あの館は爆破され、爆発し続ける事になったのか? 「紅魔館爆発の元凶を探る」(東方我楽多叢誌)
→ 二次創作で紅魔館が爆発オチの素材になるのはすでに歴史の長い鉄板ネタだが,淵源となると難しい。それをよく調査したと思う。そこで忙しい人のためのシリーズや東方M-1グランプリが出てくるのは想定の範囲内だったが,赤色バニラの同人誌に行き着く可能性があるのは意外だった。ニコ動やふたば発祥のネタではないのかもしれないのだなぁ。東方は他にも発祥が行方不明になった二次創作ネタがありそうなので,二次創作文献学の発達の余地があるかも。


・賞金100万円!秋田の新ブランド米、名称公募始まる(秋田魁新報)
→ 今こそ「米っちゃうな」の出番では……というブコメをつけたが一つもスターがつかなかったでござるの巻。なんでや『こち亀』でも屈指の爆笑回やんけ……手元に『こち亀』が無いのでググったところ82巻だそうで。


・総理の給与はなぜ返納されているのか、怠惰の時は怠惰を知らず(ネットロアをめぐる冒険)
→ 要するに全閣僚の給与一部返納は中曽根政権からずっと続いており,特に3割という額は野田政権以降の踏襲になっているという。菅さんもこのまま踏襲するのだろう。法律に基づかないところでこういう惰性的伝統が生まれてしまうのはよくないことで,もはやその微々たる金額で財政再建に貢献するとかその心構えを見せるとかそういう効果も薄れてしまっているのだから,返納を辞めるか,きっちり給与額を再設定するべきだろう。まあこういう謎のところで伝統が生まれるのは,とても日本の歴史らしい話ではあるが。  
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2020年09月11日

パブリブ出版物・献本物の書評(『ピエ・ノワール列伝』・『亡命ハンガリー人列伝』・『重慶マニア』)

パブリブから献本された書籍の書評その2。『ドイツ植民地研究』は分厚すぎて今読んでいるところ。『旧ドイツ領全史』は受け取ったばかりでまだ開いてないので,この2冊はしばらくお待ち下さい。つながりが深い2冊でもあるし。


・『ピエ・ノワール列伝』
初見時にワインの話かな? と思ったのは内緒だ。ピエ・ノワールはアルジェリアを中心とするマグレブがフランスから独立する前後の時期に,フランスに移住した植民地生まれ・育ちのフランス人の総称である。ピエ・ノワール自体は「黒い靴」の意味だが,それがこの人々を差すようになった経緯は不詳とのこと(本書の冒頭で説明がある)。本書はピエ・ノワールの中から有名人をピックアップして紹介している。代表例を挙げていくと,アルチュセール,ジャック・アタリ,アルベール・カミュ,ジャック・デリダ,イヴ・サン=ローラン,ジュスト・フォンテーヌ,メランション,ジャン・レノなど。ジュスト・フォンテーヌは全くそんなイメージが無かったのでちょっと驚いた。サッカーといえばジダンが入ってないと思った人もいそうだが,彼はベルベル人の家系でかつ2世なのでピエ・ノワールの定義に入っていない。とはいえピエ・ノワールの指す範囲は曖昧かつ複雑なようで,本書でも紙幅をとって説明されている。

本書は286ページあるが一人あたりはおおよそ1〜2ページ,つまり膨大な数の人物が紹介されている。特に芸能人はカバー率が高い。正直に言って私には全く興味がわかない人の紹介も多かったが,逆に言えばそれだけ広くピエ・ノワールがフランス社会に入り込んで活躍していると言えるだろう。その意味で,欲を言えばもうちょっと人数を絞って一人一人を深く紹介してもらえると,ピエ・ノワール初心者にはありがたかったかも。人物紹介以外だと本書はコラムが充実していて,本書を読むような人なら誰でも気になる「アルジェリア(独立)戦争」「フランスの核実験」「ピエ・ノワールの投票行動」等は面白かった。ド・ゴールに裏切られたという”記憶”から国民戦線への投票する人が多いとは,まさに歴史が現代政治を動かしている。






・『亡命ハンガリー人列伝』
こちらはハンガリー人の亡命者を紹介したもの。ピエ・ノワールと違って亡命者を輩出してきた歴史が長いため,18世紀のラーコーツィ・フェレンツ2世に始まり,1956年ハンガリー反ソ暴動による亡命者まで続く。ただし,本書では「なんらかの事情で国外に出ることを余儀なくされた者,または自発的意志で外国に移住した者」を列伝としてまとめているので,厳密に言えば亡命者以外の収録も多い。亡命の波は大きく五度あり,1848年革命・19世紀末の経済的移民・一次大戦敗戦後の混乱・戦間期(主にユダヤ系)・1956年である。本書はこれに沿って紹介が進む。

これもざっと有名人を挙げていくとコッシュート,ヘルツル・テオドール,クン・ベーラ,ホルティ,カール・ポランニー,カール・マンハイム,バルトーク,ロバート・キャパ,フォン・ノイマン,プシュカーシュ(マジック・マジャール),ジョージ・ソロス,ピーター・フランクルといった面々。時代が広く,亡命・移住しているという事情からかさすがに有名人が多く,業績をあまり把握していなくとも名前くらいは聞いたことがある,という人々が多いのではないか。ただし本書もやはり人物一人に長くても6ページ,短いと1ページで,人物紹介としてはやや短い印象があった。カール・ポランニーやプシュカーシュが4ページというのはちょっと寂しく,やはり人物数を絞ってもよかったのではないかとはちょっと思った。とはいえ,これだけボリューミーであるので,亡命者の列伝から自然と近現代ハンガリー史を追うことができる構成となっており,これまたこれだけ多くの著名人が国外に出ていかざるをえなかった歴史をよくよく噛みしめることができよう。





・『重慶マニア』
重い本2冊からいきなり軽めの本に飛ぶのだが(とはいえ本書もネタが軽いだけで219ページもある),中国は重慶市に絞った,非常にマニアックな紹介本である。『ウクライナファンブック』等と同様に地理・観光・料理・文化・歴史など様々な観点から重慶を紹介していくのだが,これまでのパブリブの本とは異なって,圧倒的に観光に重点が置かれている。これは筆者が学者ではないという属性の違いによるところが大きいと思われるが,重慶という都市ピンポイントであって広がりのある国家ではないだけに,この方針は当たっている。というか,とことん無駄にマニアックを突き詰めるのはパブリブの出版方針に一番マッチしているかもしれない。

やはり目を引くのは重慶という都市の広大さ,激しい高低差,異様に生えている高層ビル群が生んだ奇景の数々であり,フルカラーで書籍の冒頭でふんだんに紹介されている。あとはやはり四川料理で,紹介される数々の火鍋に,重慶に行ったらスイーツだけ食って過ごす覚悟を決めた(私は唐辛子をこの世から滅ぼしたいくらい辛いものが食べられない)。このページ赤すぎないですかね……

重慶市といえば一つの市としては異様に広く,北海道よりも広い。三国志で有名な白帝城も重慶市に含まれる。その他に歴史ネタといえば,日中戦争期の中華民国首都であったり,改革開放政策前の重工業都市であったりとやはり近現代史の話が多い。本書では「民国時代の史跡は,国共内戦の影響で大体廃墟になっている」とあったが,写真で紹介されているものを見る限りむしろよく残っている印象を受けた。わずか8年間の首都時代に使われていたソ連大使館の建物が別の施設に転用されて残っているのはなかなか大したものだ。日本とのつながりでは,重慶爆撃の他に,私も知らなかったのだが租界(それも列強唯一の)があったらしい。まあ,日中戦争開戦で閉鎖になり,史跡は現在立ち入り禁止らしいのだが。本書は最後に重慶渡航のためのアドバイスがまとめられているのだが,まさか出版直後に世界がこんなことになろうとは,全く予想だにしないところであった。


  
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2020年09月10日

パブリブ出版物・献本物の書評(『第二帝国』・『タタールスタンファンブック』・『ウクライナ・ファンブック』)

パブリブから歴史系・地域紹介系の書籍が出版されると献本が来るのだが,長らく積ん読にしてしまっていた。さすがに不義理だなと思って重い腰を上げ,巣ごもり期間にまとめて読んだので,紹介しておく。まず以下の3冊。


・『第二帝国』(上・下)
タイトルの通り,ドイツ帝国のあらゆる側面を著述した本。政治・経済だけではなく食生活やスポーツ・衣服にも切り込んでいくのはいかにも伸井太一著・パブリブの出版物という感じ。ニベアが生まれたのも,アスピリンが生まれてバイエル製薬が躍進したのも,黄禍論がはやる一方で柔道が入ったのも第二帝国の時代である。アフリカ植民地もちらっと触れられているが,この2年後にそれ単体の書籍が出ることになろうとは誰も考えていなかったのであった。

個人的な話をすると,下巻の少なくない紙幅が記念碑に割かれているのが嬉しかった。ドイツ帝国は記念碑の帝国でやたらめったら記念碑・記念堂を建てている。それというのも無理やり武力統一したので国民意識を醸成していく必要があり,何かに付けて記念碑が建てられるようになった。ドイツ美術とナショナリズムの関連性は学生時代によく読んでいたところなので,いろいろと思い出しながら読んでいた(なお,純美術史的に言えば記念碑の大半は国家事業で様々な思惑が絡むがゆえに平凡になりやすい,というのが一般的な評価)。本書内ではドイツ帝国と後の第三帝国や現在のドイツとのつながりについて触れられているが,下巻最後のページがドイツ帝国におけるハーケンクロイツの扱いとなっているのはいかにも収まりが良い。






・『タタールスタンファンブック』
ロシア連邦内にあるタタールスタン共和国をクローズアップし,これまたありとあらゆる観点を取り上げて紹介している本。「それどこだよ」という人も多かろうと思うが,そういう人でもわかるような紹介から入って,地理・観光・言語・歴史・文化・社会・生活と進んでいく。受験世界史をやった人なら,イヴァン4世によって滅ぼされたカザン=ハン国のあったところ,と言えば意外とわかるかもしれない。あとは日本とのつながりで言えば,代々木ジャーミーの前身を建てた人物がタタール人だったりする。

私自身全然知らない場所だったので,目新しい情報が多かった。極私的に言えばまたしても美術の話になるが,シーシキンの出身地でシーシキン博物館もあるというのがちょっと驚いた。タタールスタンの主要な言語といえば当然タタール語……と言いたいところだが,実際にはやはりロシア語にかなり押されていて,「当局にタタール語の間違いを指摘したら賞金」という制度があるほど,というのを読んで思わず笑ってしまった。少数言語の苦悩が忍ばれる。なお,タタール語オリンピックというものも開催されていて,本書の著者たちも優勝している。大統領は二言語話者(ロシア語とタタール語)という条件があるのもユニークで,他に言語能力が国家元首や行政府の長の条件になっている国ってあるのだろうかと気になったりした。

タタールスタン共和国はロシア連邦内ではかなり強い自治権を有している国ではあるが,プーチン強権体制にはかなり苦労している様子で,またやはりタタール人とロシア人の間に亀裂もあるようで,それらをオブラートに包んで解説している現代政治の章もなかなかおもしろい。あんな立地でよくがんばってるなと思ったら,石油がわんさか出ていてロシア経済を支えていた。なるほど。






・『ウクライナ・ファンブック』
タタールスタンの次はウクライナである。こちらの方が国としては随分メジャーであるが,じゃあロシアとの違いが言えますか? と言われると難しい。本書もつくりは同じで,地理・観光・生活・料理・文化・言語・宗教・歴史・政治・経済と様々な観点からウクライナに切り込んでいく。地理・観光の章がかなり凝っていて,キーウ(キエフ)やリヴィウ・オデーサ(オデッサ)・ハルキウ(ハリコフ)以外の地域が詳しく紹介されているのが大変に良かった。オデッサと聞いても3機のドムしか頭に浮かんでこない(私のような)人でもしっかり学べるので安心してほしい。

ウクライナ縁の日本人といえばやはり大鵬で,本書でもきっちり触れられていた。他にもスポーツ選手と言えばシェウチェンコ,セルヒー・ブブカあたりは懐かしいと思う人が多かろう。料理もボルシチ,キエフ風カツレツことチキン・キーウは有名で,歴史もコサックに負うところは多い(ちなみに海燕のキエフ風カツレツはめちゃくちゃ美味い)。ウクライナ語もイメージと違ってロシア語とかなり違う。また,ロシア語話者であっても2014年以降のロシアの侵略が全く支持されていないという世論調査の結果もあり,言語・文化と国家の相違の事例として興味深い。そう説明されていくとロシアとの違いがわかってきて,疑問もほぐれてくる。

歴史といえば,本書の帯にもあるように「う,暗いな」と思わざるをえないものがウクライナにはあるが,それもしっかりと説明されている。ウクライナの民族性として被害者意識が強すぎて鼻につくとか言われたりもするが,まあこんだけボコボコにされ続ければそうもなるよな,と。そうそう,あとがきに「編集の濱崎さんから『ウクライナ,明るいな』という書名を提案されて議論が紛糾した」とあって笑ってしまった。私としても大恩ある濱崎さんではあるが,私も「明るいな! う,暗いな……」は帯に回して正解だったと思います。


  
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2020年09月07日

高校世界史上で,ロシアの農奴解放令をどう説明・評価するか

高校世界史深掘りシリーズ。まずは前置きとして,各国で産業革命が進んだ時期をその国の「産業革命期」と呼ぶ。その国で機械を用いた工場が広がり始めてから,主要な工業分野で手工業が駆逐されるまでの期間のことである。並行して国土の主要幹線を鉄道が網羅し,都市化が進み,GDP内の割合や就労者数で工業が農業を追い抜くといった現象が起き,産業革命期の終わりを「産業革命の完成」とも呼ぶ。歴史上で最初に産業革命が始まったイギリスの場合,産業革命期は1770年代〜1840年代とされ,1851年の第1回万国博覧会が産業革命の完成の象徴と言われるのはそうした事情による。

イギリスに次いで産業革命が始まった国家群がベルギー・フランス・アメリカで,やや遅れてドイツ地域である。これらの地域は産業革命期が1830年代〜1860年代(ドイツがそれぞれ10年ほど遅れる)とされる。そう,アメリカとドイツは後発資本主義国と言われることがあるが,それはイギリスと対比した時の話であって,19世紀の欧米諸国全体で見れば全く遅れていない。またドイツ・アメリカは1870年代以降の第二次産業革命の影響が大きかったので,この第一次産業革命が目立たないというイメージの問題はあるだろう。

そして,正しく後発資本主義国なのがロシアと日本である。日本の産業革命期は1870〜1900年代で,つまり明治政府の殖産興業政策から日露戦争頃まで(日本で工業生産額が農業生産額を超えるのは第一次世界大戦中)。ロシアは1860年〜1890年代で,農奴解放令に代表されるアレクサンドル2世による「大改革」によって始まり,シベリア鉄道の敷設に代表されるウィッテの工業化政策によって完成したと見なされている。なお,オランダ・オーストリア・イタリアについては高校世界史上で触れられないが,これらの国々はロシアに近いか,ちょっとだけ早いくらいだったりする。日露が列強の中で極端に遅れていたというわけでもないのだ。なお,これらの国々の始期と完成の事情も深掘りすると面白いのだが(オランダの例外さとか),今回の本題じゃないので割愛する(気力があったら別記事にするかも)。


さて,今回の本題はこのロシアの「大改革」と農奴解放令である。前述の通り,ロシアの産業革命の開始が1860年代のことで,これがアレクサンドル2世の「大改革」に起因するものというのは間違いない。アレクサンドル2世の「大改革」は農奴解放令以外にも,ゼムストヴォ(民政を担った地方自治機関)の設置,企業設立や鉄道敷設の支援策,通貨改革等の多様な改革が行われていて,総体としては文字通りの「大改革」であった。そしてまた「大改革」の中心が1861年の農奴解放令にあるのも間違いない。しかし,1861年の農奴解放令と産業革命に直接的な影響関係を認めるかどうかは別問題になる。

なぜこれが焦点になるかというと,2つの理由がある。1つは単純に,これが産業革命と労働力の関係を分析する上で重要な論点になっているからである(その意味で本稿は農業革命の記事の続編なのだ!)。産業革命が起きるために必要な条件は,資源・労働力・資本・市場の4つである。ロシアの場合,資源はあったが,残りが無い。この点で,奴隷や農奴という存在は足かせになる。彼らは職業選択の自由がなく農業に縛られているので工業労働力にはなりえず,購買力が無いので国内市場にもなりえない。ゆえに,産業革命には奴隷解放や農奴解放が必要になる。ではロシアの農奴解放令は産業革命にとって重要だったのでは?……と思われるかもしれないが,高校世界史でも必ず触れられるように,この時の農奴解放はその不十分さがしばしば強調される。すなわち,
・人格的な自由権は無償で解放,耕地の譲渡は有償
・耕地の地価は高額で,ほとんどの農民は年賦支払いを選択
・年賦の支払いは,ミール(農村共同体)を単位とする連帯責任制
・年賦の支払いが終わるまで,ミール所属の農民は居住・職業選択の自由が制限される
という条件であった。ここから,農奴は人格的に解放されても土地に縛り付けられていたというのがわかると思う。こうした制限は,他の「大改革」によって大きく開花するはずだったロシアの産業革命の足を引っ張ったという評価が根強い。一方で,ロシアの農業は従来自給自足的であったのに年賦の支払いは現金であったため,農閑期の農民が近隣の都市・工場へ出稼ぎに行くことが盛んになった。この出稼ぎの労働やそれによる現金収入は,国内に労働力と国内市場を提供した。専業の工業労働者を供給できたわけではなかったので制度としては不十分であったが,農民人口が膨大であったがために,走り始めの工業には十分な労働力になりえたという評価もある。

もう1つは,高校世界史の特殊事情がかかわっている。高校世界史は用語主義で,かちっとした用語が無いと事象自体がなかったことにされがちな上に,制度史偏重の傾向がある。それゆえに農奴解放令以外の「大改革」の内容は,ほぼ全く触れられることがなく,どうしても「大改革」とは農奴解放令だけを指すことになってしまっている。結果として「農奴解放令”が”,ロシア産業革命の出発点になった」かどうかが,教科書記述上の焦点になる。これに対して「いや,「大改革」が産業革命の出発点になったと,ちゃんと記述すればいいだけでは?」というツッコミを入れたくなる気持ちはわかるのだが,ともかく現状の高校世界史はあまりそうなっていない。また,前述のように産業革命と労働力の問題はイギリス農業革命やフランスの産業革命等と合わせて世界史上の一大テーマであるので,この特殊事情がそこまで悪さをしているとは思われない。

というわけで,実際に各教科書がどう記述しているか確認してみよう。比較するのはいつもの5冊+山川の用語集(・詳説世界史研究)。なお,いずれの教科書にも上述のような農奴解放令の内容の説明はあり,差もほとんどなかったので以下の説明では特に触れない。


《「大改革」への言及が無いor希薄,農奴解放令による産業革命への影響を認めず》
・山川『詳説世界史』:「大改革」については「クリミア戦争後,ロシアは国内改革に専念し」とあるのみで,農奴解放令以外の改革内容には全く触れず。農奴解放令と産業革命の関係には一切言及なし,どころか,ロシアの産業革命についての言及自体が1890年代にならないと登場しない。これ,ロシアの産業革命の”開始”が1890年代という誤解を与えかねないので普通にまずいのでは。


《「大改革」への言及が無いor希薄,農奴解放令による産業革命への影響は認める》
・東京書籍『世界史B』:「大改革」については「一連の改革が行われ」とあるのみ。一方,農奴解放令については「ミール(農村共同体)を統治の末端に組みこみ,他方で,工場労働者を創出しようとする政策であった」と説明されていて,やや詳しい。ただし,目的という形での言及であって,この目的が成功したかどうかの記述がないので片手落ちである。また,山川『詳説』と同様に「ロシアや日本では19世紀末から,国策による産業革命が推進された」という説明になっているが,ロシアはともかく日本の殖産興業がなかったことになっているのは普通に中学日本史と矛盾をきたさないか。
・帝国書院『新詳世界史』:「大改革」については「自由主義的改革に取り組んだ」という記述のみ。一方,農奴解放令については「これにより自由な労働力が多数創出された結果,工業化と資本主義化への道が開かれた」という記述になっていて,これはかなり練られた良い説明になっていると思う。後段で「ロシアは,フランスなどの外国資本の導入により,1880年代に工業化が進んだ」と記述されているので,始期と完成期が明確に違うとわかる(1890年代でなく80年代になっているのがちょっと引っかかるが)。

《「大改革」への言及が有り,農奴解放令による産業革命への影響を認める》
・実教出版『世界史B』:一応ここに分類したが,「大改革」という用語を出しているだけで,内容の説明は無い。農奴解放令については積極的に意義を認めていて,「農奴が解放されて自由労働力が創出されたことで,ロシアでも工業化と資本主義化が進むこととなった」と記述。ただし,煮え切らない記述よりは断然良いが,積極的な評価を与えすぎではないかと思われ,「道が開かれた」という抑制的な記述にとどめた帝国書院との差異が気になるところ。また,後段で「ロシアは19世紀末に産業革命に突入し」とも記述しており,矛盾してない???と首をひねってしまった。ついでに別ページには「ロシアは農奴解放令後の1880年代から(産業革命が推進され)」とあり,この教科書で勉強した受験生は,結局ロシアの工業化が始まったのは1860年代なのか80・90年代なのかがわからないと思う。
・山川『用語集』:「大改革」は立項されていないものの,農奴解放令の項目の説明の中で言及されていて,農奴解放令以外の具体例も挙げられ,「「大改革」は近代的社会制度を導入する契機となった」という評価を与えているのは非常に良い。しかし,そこまでやるのであれば素直に「大改革」を立項すべきではないかと思う。というよりも『新世界史』と実教出版に記述があるのだから,本来であれば用語集頻度△芭項されていて然るべきでは。また,産業革命と農奴解放令の関係性については農奴解放令の項目ではなく,ロシアの産業革命の項目で言及があるのだが,「1861年の農奴解放令のよる労働力創出,94年の露仏同盟完成後のフランス資本の導入,国家の保護などにより,1890年代に産業革命が進んだ」という不思議な記述になっており,逆に言えば農奴解放令は30年間は効果が無かったってこと???と混乱する。

《「大改革」への言及が有るが,農奴解放令による産業革命への影響は認めない》
・山川『新世界史』:「ロシア「大改革」」というコラムが用意されていて,大々的に取り上げられている。「大改革」の内容としてゼムストヴォの設置にも言及している(そのせいでゼムストヴォが難関私大で問われてしまうわけだが)。一方,農奴解放令については概要の説明にとどまっていて,産業革命との関係は言及を避けている。要するに『新世界史』の筆者は「大改革」と産業革命の関係なら言及する価値があるが,農奴解放令単体には無いと考えているようだ。これはこれで筋が通っている。
・山川『詳説世界史研究』:さすがに「大改革」はゼムストヴォの設置を含めてかなり詳しい言及がある。一方,農奴解放令と産業革命の関係は「農奴制が産業革命さらには経済発展を阻んでいるという認識が広まり」という迂遠な説明にとどまっている。また「村団(※ミールのこと)は国家機構の最末端組織と位置づけられ,農村は国家に直接組み込まれた」という記述もあり,農奴解放令の説明としては明らかにこちらに重点が置かれている。要するに農奴解放令は国民国家建設のために発令されたものであって経済は主目的ではない,という立場を採っていると言える。


【まとめと感想】
今回は帝国書院の記述が最も良く,山川『新世界史』も悪くない。東京書籍は「目的」として書いてしまっているのが謎で,もったいない。同様に実教出版は踏み込みすぎているきらいがあるのと,産業革命の始期の記述の矛盾が惜しい。山川『詳説世界史』は無味乾燥な記述になっていて,しかも産業革命の始期が不明瞭なのは実教出版と同様に良くない。山川『用語集』は農奴解放令の説明は良いが,産業革命の時期の記述がやはりまずい。

今回は旧説・新説の対立ではなく,歴史学でいう評価の段階での意見対立が主題であったが,優れた記述があったのは新説好きの帝国書院であった。『新世界史』はゼムストヴォを載せているくらいなので近代ロシア史に詳しく,良い記述になっているのは想像がついていたところ。一方,残りの4冊は残念というか,山川『詳説』・東京書籍・実教出版・山川『用語集』の4冊はロシア産業革命の始期の記述が雑すぎて問題が大きい。これは改善してほしい。山川は例によって「大改革」に言及するのは『新世界史』と『用語集』,しないのが『詳説』という分業体制だったりするのだろうか。今回については共倒れになっている感覚の方が強い。  
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2020年09月05日

ニコ動の動画紹介 2019.9月中旬〜2019.10月上旬



shelfall氏の小ネタ3連発。普通にけっこう致命的で起きうるバグでは。こんなのが残ってて,かつ今まで見つからなかったのだなぁ。



こちらは有用バグ。ただまあ,そんなにスピードアップを集めることになるのはステータスカンストをねらっている人だけなので……



全然気づかなかったけど,言われてみるとなるほど。




Poly Bridgeではない橋ゲー。この回が神回。このゲームの当たり判定どうなってんだよw




リムワの動画を見たことがなかったので,なるほどこういうゲーム,と思って見ていた。



ゲーム実況中に上手く行かなくなるとたまに挿入されていた曲のフルバージョン。歌詞がぴったり。調整が上手い。




かわやばぐ氏。レミ神子だけでも珍しいカップリングなのに,そこにレミさとを突っ込んでくるセンス。変わらず面白い。



カメ五郎にしては凝った料理をしている回。実際にこのハンバーグはめちゃくちゃ美味そう。




MSC2019参加作品。mobiusPとみざむっく(茸原木P)氏の合作。mobiusPの作品なのに勝ち上がれなかったのは,MSCとしては地味だったからかな。映像としては美しいと思う。



まさか!氏。下半期20選選出。MSC2019参加作品。私的優勝作品。完璧なダンスシンクロ,歌詞に沿った場面選択で良質なコメディに仕上がっている。史上最もロコがかわいいMAD。決勝で伸び悩んだのは,MSCの戦い方としては決勝の1分で見せすぎて,フルを見たいと思わせられなかったのが手痛かったか。



しょじょんP。下半期20選選出。MSC2019参加・優勝作品。圧倒的クオリティで文句のない優勝。どう見てもしょじょんPが作ったともろわかりで知名度の追い風があったという点を差し引いても,ハイセンスな可愛さで他の追随を全く許さなかった強さがあった。お見事。



踊るジャイロPシリーズ。ミリシタも踊った。ジャイロPが楽しそうで何よりです。



taiga氏他6名。下半期20選選出。なぜに「プラリネ」はこうも人を泣かせにくるのか。男が歌っても違和感がないし,プロデューサーさんが歌うとなおエモさが増すのもまた不思議な曲。  
Posted by dg_law at 23:00Comments(0)