2021年06月28日

普通に「採石跡湖」でいいような気もしなくはない

・ジスカールデスタン元仏大統領死去 コロナ感染、94歳(朝日新聞)
→ 2020年12月の記事。94歳ならコロナ感染というよりも老衰に近かろうと思う。
→ 第五共和政の大統領の中だと,言わずもがなのド=ゴールとミッテラン,シラクに挟まれてやや影が薄いポンピウドゥとジスカールデスタンだが,前者は文化芸術を振興してポンピドゥ・センターに名を残し,後者は第1回先進国首脳会議ことランブイエ・サミットを主催して歴史に名を残した。そういうわけで昔の高校世界史だと早慶対策では出てきたのだが,近年では完全に範囲外となってしまってほぼ見なくなった。シラクも同様に範囲外となったし,ミッテランも頻度だが入試ではめったに見ない。20世紀後半の歴史も整理されてきて歴史的評価が固まり,「10〜20年前までは重要そうに見えたけど,2010年代後半以降の視点から見るとそうでもないな……」となって現代史の人物は取捨選択が進んでいる。高校世界史で登場させる人物名を減らす流れと重なったのも大きい。
→ ジスカールデスタンの場合はサミットの現代的意義が低下しているのと連動している節はあり,中国の台頭やロシアの策動を抑え込みきれておらず,さりとて環境問題等ではそれらを含んだ新興国を取り込まないと実効性が薄く……その意味では今年のサミットは意義があったかなとは思うが。
→ なお,同時代の西ドイツ首相シュミットは5年前に亡くなっているが96歳でこちらも大往生である。シラクは2019年に亡くなっていて,これで生き残っている元フランス大統領はサルコジ以降の2人だけとなった。サルコジもオランドも65歳前後なので,しばらく間が開きそう。


・「どうだ明るくなったろう」山本唯三郎の意外な人生をたどる(デイリーポータルZ)
→ なかなか破天荒な人生である。しかし,没落の理由が戦後恐慌なので,教科書でそこまで書けば学習効果が高いような。「なお,この人物は戦後恐慌により没落した」的な。共通テストのネタにも使えそう。なお,亡くなった1927年は金融恐慌の発生年。


・馬越丁場湖(岡山県笠岡)(水辺遍路)
→ これは見ごたえがある。岡山の北木島は採石が盛んだったために同じような湖が何箇所かあるそうで,観光に行ってみてもいいかもしれない。岡山の離島なのでちょっと難易度が高いが……
→ なお,石切場に溜まった水で形成された湖を丁場湖と名付けたのはこの北木島の人々のようで,同じような湖は日本に何箇所かあるが,採石跡湖を丁場湖と呼ぶと書いているのはほぼ北木島に関連するページのみである。確かに採石跡湖の方が,そのまますぎてちょっと風流さに欠けるが意味はわかりやすい。なお,英語ではquarry lakeと呼ぶそうで,Wikipediaにページがあってちょっと驚いた。まあ,英語と日本語含めて5言語にしかページがないので,世界的にメジャーで人気の観光ジャンルというわけではなさそう。  

Posted by dg_law at 02:29Comments(0)

2021年06月20日

ニコ動の動画紹介 2020.6月上旬〜2020.7月中旬




海に覆われた惑星に墜落し,海底を探索しながら脱出の方法を探るうち,人類より遥かに先行した文明を持ちながら滅んだ異星人の遺跡や異常なサイズの巨大海洋生物に出会い,図らずも惑星の謎を解き明かすことになっていく……というストーリーのオープンワールドゲームSubnauticaの実況動画。私の場合は道を覚えるのと精密なアクションが苦手なので絶対に自力クリアができないたぐいのゲームであるが,行動の自由度の高さと凝った設定・ストーリー展開が高度に合わさっている傑作だと思う。気になる人はひとまずこの実況を見てみるとよい。なお,現在は続編も発売されていて,この実況者はそちらの動画も投稿している。




高難易度パズルゲー。自分でも最終ステージのアクションステージ以外はクリアしたけども,キャラは確かにかわいかったが,ゲームとして面白かったかと言われると,よほどパズルゲー好きな人ならという印象。他人の実況プレーでやった気になるのもありかなと思う。キャラは間違いなくかわいいので。




スタントマンとして危険な映像を撮影するゲーム。面白そうなのだが,TASで見ていてもわかる高難易度なのと,やりたいことがPS2の映像では追いついていない感じが。発想は良かったけど時代が早すぎたゲームと言えそう。





上半期20選ノミネート。まさか!氏。タイトルで勝ってる。ダンスシンクロが良い。



下半期20選選出。依田芳乃誕生祭。たらひPの久々の一作。いつもながらお見事。



こまり氏。「お兄ちゃん」のたたみかけが強烈。



曲のチョイスの絶妙さ。



しょじょんP。下半期20選選出。まだPVは生きてるし,アイマス2のグラも死んでないなって思う。



あずまうど氏。下半期20選ノミネート。お見事というものから,ちょっと苦しいものまで。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)

2021年06月17日

土師器と須恵器の違いを初めてちゃんと調べたかも

・土師器と須恵器、原料の違いは? 決め手はある物質(朝日新聞)
→ 高校日本史の古墳時代で必ず登場しつつ,「土師器は弥生土器の後継,須恵器は渡来人由来」というふんわりした説明だけであっさり終わる土師器と須恵器だが,要するに土師器は野焼き,対して須恵器は窯焼きである。土師器は純然たる土器だが,須恵器は釉薬をかけていない素焼きではあるが,「すえ」の名前の通り土器と陶器の中間になる。この研究によれば,さらに土質も違うということのようだ。窯で焼くから斜面の場所をとるために須恵器は山の土,野焼きでさっと焼く土師器は田の粘土という違いが出てくるのは面白いし,それで生産過程の証明の追試になるのも面白い。


・標高2000メートルの盲腸県境と危険すぎる県境(デイリーポータルZ)
→ 一応この県境は知っていた。この経緯で設置されて,その奥の院が無くなっているのは諸行無常を感じるところ。行ってみたい登山の一つ。
→ 鎖場も岩場もあり,けっこう危険でしかも一泊二日が前提となると,グレーディングは6Cか7Cかなと推測していたのだが,山形県がグレーディングを発表していて(前は中部・北関東の内陸県しか無かったがどんどん広まっていて良いことである),そこで見るとDPZのルートと近いルートで7Cになっていたから,推測は正しかった。登山が初めてに近い人だったらグレーディングA,運動神経に自信があってもBにとどめておくのが正しくて,完全に初心者が一人で行っていい山ではない。6年前の記事に言うのもなんだが,この人がガイドを雇ったのは正解。なお,やまクエではレベル68だった。


・「ドット絵だけのキャラが見る人によって解釈が分かれる現象」が好きすぎる (Togetter)
→ わかる。ドット絵だと思わぬところが目に見えるので,ドット絵以外の絵で正しい造形が判明した時に顔の形が想像と全然違うことがけっこうあった。ガストラ皇帝の事例が出ているが,まさにFF6やクロノトリガー辺りの,表現力の限界に挑んでいる辺りの一番空目する。あと『サガフロンティア』でもけっこう空目していたことが,Remasterで綺麗になって判明したのが最近の驚きだった。グリランドリー,そこに目がついてたんか……


・第3回 学費無償化のコスパを担保するためには(Humony International)
→ 記事全体の論調にはさして反対するところがないが,
>出題にミスがあると大学はお詫びをし、社会的制裁を受け、結果、大学はさらに出題内容のチェックに人と時間を使うことになります。
 と言われると,出題ミスで社会的制裁とかあったっけとは思ってしまう。近年だと京大の物理の出題ミスは大きく騒がれたし,あれだけピンポイントで騒がれたのはちょっと異常であったが,逆に言って社会的制裁と言っていいほど多数から批判を受けたのはあれくらいで,他の大多数の出題ミスは見過ごされているか,そもそも指摘を受けても無視して無かったことにされていることの方が多い。「大学はさらに出題内容のチェックに人と時間を使うことにな」っているとは言いがたい。
>設問を易しすぎず難しすぎず作成し、過去問との重複がないか、出題ミスがないかチェックすることなど、大学教育の本質とは大きく外れており、高校や予備校に勝てるはずはありません。
→ というのはおっしゃる通りではあるものの本質は外していて,本ブログの読者はよく知っているように,出題ミスや不適切な難易度の出題の少なくない割合は出題者の趣味や(専門外の領域の)知識不足に由来するものであって,必ずしもチェック不足によるものではない。正直に言って研究者の良心的な意味での資格を疑うものもあり,匿名であることをいいことに無責任な行為をしているところもある。出題ミスの構造的な問題に切り込みたいなら,もっとちゃんとミスの実態を調べてから記事を書いてほしかった。  
Posted by dg_law at 22:59Comments(0)

2021年06月06日

「甲申政変」と「甲申事変」は,歴史総合ではどちらが主流か

1884年に朝鮮王朝で起きた開化派によるクーデタ未遂事件を,甲申政変または甲申事変と呼ぶ。この呼称の揺らぎはどちらの方が正しいとかではない。ではないのだが,なぜだか高校世界史では「甲申政変」,高校日本史では「甲申事変」と呼ぶのがデファクトスタンダードになっている。それとは少し話がずれるのだが,以下のそれぞれのGoogle検索結果数も面白い。(全て2021年6月5日現在)
「"甲申政変"」 約360,000 件
「"甲申事変"」 約41,500 件
「"甲申政変" "世界史"」 約 11,300 件
「"甲申政変" "日本史"」 約 4,830 件
「"甲申事変" "世界史"」 約 4,000 件
「"甲申事変" "日本史"」 約 6,270 件
つまり,一般的には「甲申政変」 の方がメジャーであるが,「日本史」と組み合わせた時に限って「甲申事変」の方が多く使われているということだ。なぜこのような違いが生じたのかはそれ自体興味深いが,私には調べる手段を思いつかないので,どなたか興味関心と時間と気力がある方にお願いしたいところ。

それはそれとして,これまで分かれていてもさしたる問題はなかった。なぜなら世界史の入試問題を作る人も世界史の受験生も当然「甲申政変」で覚えているし,逆もまた然りで,2つの用法が交錯することが無かったためである。しかし,来年度の2022年度から話が変わる。世界史と日本史の近現代史部分だけを融合させた「歴史総合」なる新科目が高校の地歴課程に登場するからである。では,歴史総合ではどちらの表記にあわせることになるのか。どちらの表記も積極的に採用する理由もなければ不採用にする理由もないだけに,難しい。しいて言えばGoogle検索結果の示す通り,甲申政変の方が一般に定着した言い方であるのでこちらを優先すべきという消極的な理由か,執筆者が日本史畑なので甲申政変を選ぶかくらいしか思いつかない。各教科書執筆者・編集者の皆さんもさぞかし……さして悩まずに適当にどちらか選んだに違いない。まさかこんな非生産的なことで会議はしていないだろう。私だってその立場なら深く考えずに甲申政変にする。

そういうどうでもいい状況だからこそ,かえって歴史総合の各教科書がどちらを採用したのかが気になって,調べてきてしまった。現在は教科書展示会をやっているので(たとえば文京区),歴史総合の教科書は自由に閲覧が可能である。以下,各教科書をざっと読んだ簡潔な感想とともに紹介する。ちゃんと読むのは来年4月でいいやと思っているので,本当にざっとしか読んでいないのでご注意を。歴史総合の教科書一覧は,文科省が発表している次の資料の13ページめから(ノンブルは4)。
・高等学校用教科書目録(令和4年度使用)
ついでに各教科書会社のHPにリンクを張っておいたので,参照してほしい。いずれの教科書も資料集と見まがうくらい資料・図版が掲載されていて,これからの時代はそういう区別が無意味になるかもしれない。そうそう,多くの教科書でQRコードが貼られていて,NHK 等の動画に即座に飛べるようになっていたのも新しいなと思った。あとは地理総合・公共も含めて多くの教科書がSDGsに強く言及していたのも特筆すべき点だろう。

【東京書籍】
・『新選歴史総合』:甲申事変
・『詳解歴史総合』:甲申事変

→ 『新選』は非受験用,『詳解』は受験用で,厚み以外にはあまり差がない。2冊以上出しているメーカーはいずれも同様の構成。日:世の割合はやや世界史が厚めな印象だが,「甲申事変」だった。『新選』の方はざっと見ただけでもハム語族どころかスーダン語族が載っていたり,モンテネグロの主要宗教がスンナ派になっていたりしたので検定をやり直した方がいいと思う。『詳解』は流石にしっかりとしていた。普通に使える良いものだと思う。他のメーカーの教科書が世界史と日本史のページをくっきり分ける傾向が強かったのに対して,ここは混ぜ込んでいたのが特徴的。たとえばミドハト憲法と大日本帝国憲法を同一ページに記述するなど,歴史総合という科目の特性を考えればこれは効果的だろう。


【実教出版】
・『歴史総合』:甲申政変
・『詳述歴史総合』:甲申政変

→ 無印が非受験用,『詳述』が受験用。どちらも悪くないオーソドックスな作りで,逆に言って際立った特徴もなかった印象。日・世の割合が五分五分。


【清水書院】
・『私たちの歴史総合』:甲申政変
→ 既存の課程で日本史はA・Bともに出しているが世界史はAのみ,基本的に非受験用の教科書に特化したメーカーであるが,『私たち』もやはり非受験用。今回の12冊で最も薄い。というよりもペラい。でも歴史総合の履修内容として必要なものはちゃんと入っていて,制限の中でよくこれだけ破綻なく省略し得たなという意味で,今回の12冊が示す教科書の多様性の現れとして良いと思う。非受験用としてはこの厚さの方がむしろ適正なのかもしれない。また,てっきり日本史に偏った内容かと思いきや日・世のバランスはとれていて,表記も「甲申政変」だったのでちょっと驚いた。


【帝国書院】
・『明解歴史総合』:甲申政変
→ 既存の課程で世界史A・Bしか出版していないメーカーであり,予想通り世界史が厚めの記述。また,歴史総合は近現代のみを扱う科目であるところ,前近代の記述がかなり分厚く,続けて世界史探究の教科書もよろしくねというメッセージ性が強い。


【山川出版社】
・『歴史総合 近代から現代へ』:政変・事変を併記
・『現代の歴史総合』:甲申政変
・『わたしたちの歴史総合』:用語を出さず「親日派のクーデタ」と表記
→ 大正義山川出版社は強気の3冊。紹介pdfの3冊のフォントの違いが教科書の性格をそのまま示していて笑える。『近代から現代へ』が受験用で,これは帝国書院のもの同様に前近代が分厚く,本編の近現代も太字の用語が多い。受験用としては最適解だと思うが,分厚すぎてちょっと心配になる。甲申政変・事変については唯一の併記で,このバランス感覚よ。『現代の』はチャレンジングな1冊で,最も資料集との融合が激しいのがこれ。資料の量が異常に多く,私は割と好き。最後の『わたしたちの』が非受験用で,大変ポップなつくりになっている。甲申政変は未収録。しかし,これが山川さんの出した非受験用への解答とするとなかなか趣深い。用語はここまで削れるのだという決意と,これからの歴史教育は受験を考えないなら(あるいは受験を考えたとしても)かくあるべしという意見表明と受け取った。ともあれ,山川さんは3冊で甲申政変・事変への対応が異なり,思わぬ面白い結果が得られた。


【第一学習社】
・『歴史総合』:甲申政変
・『新歴史総合』:甲申政変

→ 既存の課程では日本史Aと世界史Aしか出していないので,今回もてっきり非受験用1冊だけかと思いきや,ここに来て受験用を1冊用意してその市場に参戦してきた。無印が受験用,『新』が非受験用。ただし,やはり経験不足なのか,無印はちょっと中途半端な印象を受けた。もうちょっと分厚くてもいいのでは。『新』の方は山川の『現代の』と同様に資料集にかなり寄っていて,悪くない。『新』はてっきり「言及なし」かと思いきや,本文ではなく欄外の年表に「甲申政変」と記述あり。


【明成社】
・『私たちの歴史総合』:甲申事変
→ なんというか,教科書執筆陣を見て察してください。既存の課程では日本史Bのみの出版で,歴史総合には興味がないかと思いきや参戦してきた。中身はやはり日本史が濃いめ。目次の右端のコラム一覧を見ると雰囲気がよくわかると思う。昔の日本人はすごかったアピールが非常に強い。あと,案の定だが南京事件に「実態や人数は様々な議論がある」と注釈を入れていたことはこの場で報告しておく。この流れからもわかる通り,表記はやはり「事変」を選択。


〔まとめと感想〕
12冊中,甲申政変が7冊,甲申事変が3冊,併記が1冊,言及なしが1冊。もうちょっと割れるかなと思っていたので,甲申政変がマジョリティという結果になったのは予想外であった。また,併記がもうちょっと多いかなと思っていたが,山川の1冊のみ。前述の通り,山川の3冊の対応の違いが見られただけでも今回の調査には収穫があったと思っていて,甲申政変・事変は割と良い目の付け所だったのかなと思う。他にも「この用語,世界史・日本史でデファクトスタンダードが異なってるのでは」というものがあれば,また調べに行くかもしれない(し,面倒になって来年4月の正式購入待ちにするかもしれない)。


〔余談〕
本記事執筆を並行して,Twitterでアンケートをとっていた。

前述の通りの法則であるので,これはちょっと予想外の結果である。てっきり50:0:0:50に近い数字になると思われたので。日本史だと甲申政変で習わないことは示されたが,世界史は甲申事変優位で別れている。私のTLの年齢層は私に近いと思われるので15〜25年前の世界史の教科書は「事変」だったのだろうか。TLで当時の教材を持っていた人が調べてくれたが,少なくとも山川は「政変」で,私の記憶も山川は「政変」であった。ありうるとしたら,当時の東京書籍あたりが「事変」だった可能性はある(現在の東京書籍の教科書を調べたら「政変」だったので,この仮定が正しいならどこかでデファクトスタンダードに寄せたということになる)。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(4)

2021年06月01日

サガフロンティアRemaster

去年のGWは『聖剣伝説3ToM』をやったのにもかかわらず感想を書きそびれたので,今年のGWにやった『サガフロンティアRemaster』くらいは何か書き残しておく。

世間の評判がかなり高いように,プレイアビリティの向上は本当にすばらしかった。『サガフロ』はしばしばマップの移動経路がわかりづらいと言われていたが,今回はマップの出入り口に矢印がついていて少なくともマップの切り替わる箇所はわかるようになっていた。強くてニューゲームも,引き継ぎ要素が細かく選択できてありがたい。ただ,敵の強さを引き継ぐべきかどうかが微妙なところで,引き継ぐと前の周までに鍛えたキャラと合流するまでの間がかなり苦しく,かと言って引き継がないとあまりにもぬるくなりすぎる。いっそのこと開始時の敵ランクを1〜9選べても良かったのかもしれない。また,ステータス画面も改良されていて,以前は斬攻撃に対する防御力以外は事実上のマスクデータであったからなんとなくで装備を選ぶしかなかったが,リマスター版は全てオープンになったので,ボスの技に合わせて細かく防御を調整できるようになった。実際にここをマスクデータにする意味ある? というところだったので,良改変だろう。おかげで電磁活性鎧が安値の割にとんでもなく優秀な装備ということが判明したりした。あとはグラフィックが綺麗になったのが思っていたよりも良くて,ライザさんに惚れ直したよね。


各シナリオの感想など。真っ先にやったのが一番ラスボスが弱いエミリア編で,保険でQUI90超えの時の君を連れて行ったものの,結局ディーヴァが思っていたよりも早くてそこまで意味はなかった。まあ,雷防御を固めていけば倒せるし,最後はライザがDSCで締めてくれた。本当にこのシナリオはライザが敵を投げ飛ばして進んでいく。以後,トキノくんはセルフ縛りとした。次にT260G編。メカはアイテムを引き継げば最初から強いのは自明であって,さすがにヌルゲーになりすぎた感じはした。リーサルドラグーンを持ってボロの闘技場というのも味気なかったかも。ただ,引き継ぎを考えてゲンさんとリュートを育てておきたかったのでじっくりと進めた。ジェノサイドハートは即死耐性装備を持っていき忘れてカーネイジでヒューマンが壊滅し,結局T260Gとレオナルドの二人で倒す羽目になってしまってちょっと閉まらないラストだった。

3人目はブルー編を選択。3周めで「三種の神器は引き継げないが草薙の剣は引き継げる」「砂の器以外のゴサルスの商品は引き継げる」ことがわかったので,以後は基本的に毎回ムスペルニブルの黒竜と済王は倒してアイテムを収集することに。ブルーはそこそこ鍛えて完全体になった際にINT・WIL・PSYは99になるようにした。地獄の君主はオーバードライブ+停滞のルーン+万能油のお約束を決めた。4人目はレッド編。メタルアルカイザーの行動順だけはさすがに覚えていなかったので,そこだけはあらかじめ実家から持ってきておいた解体真書を見た。HP計算をしていたわけではないが,偶然にも真の首領のとどめが真アル・フェニックスになったので最高に気分良く締め。

5人目はクーン。花火の君はハイドビハインドを縛ってチャレンジ。多段斬り+跳弾+逆風の太刀+ロザリオインペールまたは神速三段突き+適当なモンスター技で5連携が2回出て突破。ハイドビハインド無しで突破したのは初めて。マスターリング戦はパープルアイをゲンさんにつけておくのを忘れてマリーチの魅了凝視が刺さり,味方に二刀烈風剣が襲いかかって1回壊滅した。NEW GAME+でも油断ならない。6人目はリュート。特に語るところはない。

7人目で追加シナリオが多かったアセルス。脱出イベントはセーブを分けて全部見たが,トリニティ・ラムダ基地拉致ルートが一番面白かったかな。エミリア編と話がつながって整合性もとれる。焼却炉ルートは本当に下着の立ち絵が出てきてちょっと笑った。イカは幻魔を買わずに突破。竜麟の剣があれば要らんよね。他の追加イベントでは,生命科学研究所が良かった。アセルスシナリオ好きとしては,このためのリマスターだったと思う。フルドの工房はもうちょっとイベントを足してほしかったかな。エンディングは人間エンドだった。個人的には半妖エンドが一番好きなのだが,NEW GAME+でさくさくと進めたら妖魔武具が揃う前にファシナトゥールに戻ってきてしまい。

最後にヒューズ編。シナリオは裏解体真書のアレを思い起こさせる無茶苦茶っぷりで,これだよこれという満足感。1本1本が短くて,なるほどNEW GAME+が前提というか,このためのNEW GAME+実装だったのだなと。強化ラスボスは最弱のディーヴァでさえとんでもない強さだったので,やろうと思えばワンダーバングルを全員分そろえる・落雷見切りはあらかじめ全員覚えてくる・QUI99トキノくんを解禁する辺りで攻略できそうだったけど,さすがに面倒になってやめた。というわけで隠しボスのパープルシャドウには会っていない。攻略を見てもさすがに理不尽な強さなのでやらなくていいかなと。そんなに元のサガフロで「サガシリーズなのにラスボスが弱い」と言われていたことがしゃくだったのだろうか。元のサガフロでもオルロワージュやマスターリングあたりは他のサガシリーズのラスボスと遜色なく強かったと思うのだが……(真・破壊するものや完熟エッグは比較対象として不自然として)。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)