2021年07月30日

ニコ動の動画紹介 2020.8月中旬〜2020.9月中旬



夢のアイテム。原作のコマを再現できるのがすごい。「なかなか商品化されないから」という理由で自作したら,半年後の2021年3月に公式が商品化したためにかえって予言者になった。8月発売予定。



いつものロリ声と地声に近そうな大人声の使い分けがすばらしい。




ヘレンさんのPV途中で仮面が開く謎衣装,この曲だと開くタイミングが完璧。こんなん笑うしかない。



こちらは開いたタイミング集。概ね1分時点で開く。曲によっては開くタイミングでカメラに映っていないことも。



まるく氏。音楽に合わせて映像もテンションが高い。



伯方氏によるビガビガ戦法。ある意味本家なのでお手の物。



終わり詩Pの光らせまくるエディテッドPVシリーズけっこう好き。



セルロイドのおもち氏。声の無いアイドルも含めて全員個別モーションというのはすごい。公式がここまでやってくれるとは思わなかった。奈緒,つかさ社長,時子様,飛鳥くん,かな子,紗南ちゃんあたりが好き。



バチP。下半期20選選出。デレステ2D映像の再現は珍しい。



下半期20選ノミネート。アイドルの面々が1〜3よりも濃い気がする……w  

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2021年07月27日

最近読んだもの・買ったもの(マリー・アントワネット関連作品2つ)

・『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』1〜5巻。
→ 王妃マリー・アントワネット付のモード商となり,ルイ16世治世下のフランスのファッションの中心にいた人物マリー・ジャンヌ・ベルタンの伝記的な作品。
→ 主人公のベルタンは「仕事しよ」が口癖の有能なワーカホリックで,内に男性社会への反発・ファッションへの激しい情熱・強い功名心を持った女性として描かれている。この点では典型的な,ともすれば陳腐な領域に入るかもしれない,前近代の女性の立身出世物と言えよう。ただし,かなり出世欲が強い人物として描かれているのはやや珍しいか。
→ 主人公はあくまでベルタンであるが,同時期に活躍した髪結師レオナール・オーティエとは名コンビを組んでいて,ベルタンの出世に一役買う重要人物としてデュ・バリー夫人や,もう一人の主人公たるマリー・アントワネットも登場して,徐々に歴史の歯車が動いていく。ちょっと面白いのは作者すら予想していなかったことに,シャルトル公爵夫人(後のオルレアン公フィリップ・エガリテの妻)が主要登場人物に浮上していて,物語を上手く動かしているのは既存のマリー・アントワネット物にはなかなか見られない光景か。そもそも史実ではシャルトル公爵夫人こそがベルタンの出世を助けた人物であるようなのだが,本作では当初それをデュ・バリー夫人にやらせようとしていたようであった。しかし,宮廷でベルタンを助ける役がデュ・バリー夫人の一人だけでは足りなくなって,そこを史実に助けてもらっている形なのだろう。ベルタンの個人史としてはまだまだ序盤を扱っている段階の本作であるが,だからこそというべきか,デュ・バリー夫人とシャルトル公爵夫人のインパクトが非常に強い。(作中の時代が1774年4月まで来ているのでもうすぐデュ・バリー夫人は引退なのだが)
→ 政治史やマリー・アントワネット周りの物語は概ね史実通りに進んでいて,マリー・アントワネットを扱ったものとしては定番の「王女メディアのタピスリー事件」「結婚証明書にインクの染み事件」「挨拶戦争」等の事件も扱われているが,そこにファッションを織り込んでくるのが本作の創作性の発露と言えよう。たとえば「挨拶戦争」の解決にもベルタンのアイデアが入り込むのだが,これがなかなか面白い。どういう解決なのか気になった方は本作の読者に向いている。
→ また,大筋ではない部分では改変が多いようで,『乙女戦争』同様に単行本で改変部分の補足説明が多めに入っている。私も詳しくない時代・分野であるので,読者としてありがたい。なお,最大の史実改変はベルタンの容姿で,実際のご本人はあまり美しくなかったようであるが,本作のベルタンは派手さはない美人くらいの容姿で,シャルトル公に口説かれていたりもする。ここは漫画の「顔」である主人公なので仕方のない部分か。
→ ファッション漫画としての出来は正直わからないが,歴史漫画としての本作はいまのところ非常に面白い。5巻時点でやっと1774年4月,まだベルタンとマリー・アントワネットが会ってすらいない。このペースで行くなら完結は早くとも15巻くらいにはなると思われ,そこまで連載が持つことを切に願う……普通にけっこう売れているようなので,そこまで心配しなくてもよさそうだが。





・『悪役令嬢に転生したはずがマリー・アントワネットでした』1・2巻。
→ タイトル通りの作品。言われてみると,史実で最も有名な悪役令嬢である。
→ 転生物あるあるの歴史知識豊かな人が転生したかと思いきやそうではなく,フランス革命で処刑された程度の知識しか持たない(18世紀のフランスを「中世」だと思っている)現代人の女性が転生しているのが本作の特徴である。彼女は当然処刑エンドを避けるべく行動するも,上手く行かなかったり努力が明後日の方向だったり,「現代人しぐさ」でとんでもない言動をしてしまったりする。その結果として1巻から早々に「挨拶戦争」を1年ほど前倒しで解決することになったりしたが,これが吉と出るか凶と出るか,作者のみぞ知る。そもそも史実を知っている人間からすると「革命に至っちゃってもヴァレンヌ逃亡事件でへまをこかなければ,多分死なないよ」ってアドバイスしてあげたくなる程度には,本作の主人公は必死である。
→ そういうわけで早々に史実改変が入るので,史実に忠実も何も無いのだが,歴史に詳しくない現代人が転生したら確かにこうなるし,その結果の史実はこう変わっちゃうだろうなという納得感は強く,史実改変は上手いと思う。単行本2巻時点ではまだ1774年5月でルイ15世が死に,ルイ16世の即位が決まったところであるが,この先にどういう改変が入るのか,特に本作がアメリカ独立戦争をどう扱うのかが非常に気になっている。
→ 偶然にもマリー・アントワネットを扱った作品が2つ並走しているわけだが,ルイ15世やルイ16世,シャルトル公,デュ・バリー夫人,ルイ15世の娘未婚三人組,ノワイユ夫人あたりは本作も『ローズ・ベルタン』もほぼ全く変わっておらず,共通点になっているのが面白い。記録が多く残っていて創作の余地が無いという事情もあろうが,彼らのキャラが濃すぎて改変の必要もないのだろうなとも思った。逆にショワズール公のキャラは全然違うし,『ローズ・ベルタン』では重要人物になっているシャルトル公爵夫人は本作では全く登場しない。また,『ローズ・ベルタン』では第一回ポーランド分割は扱われないが,本作では単行本2巻で墺仏関係の重大事件として扱われる。扱う歴史的事件の差異の比較も面白いところだろう。
→ そういうわけで個人的には楽しく読んでいて今後の展開が気になりまくっているのだけれども,近隣のいくつかの本屋やオタク系ショップで未入荷で,結局そこそこ大きい本屋で買ったので続刊するかどうかを心配している。とりあえずここで宣伝しておきたい。


  
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2021年07月26日

『薬屋のひとりごと』(主にねこクラゲ版)

引き続き,内容の細部をメモしておきたいものよりは,紹介したものを優先して。

・『薬屋のひとりごと』(ねこクラゲ版)1〜8巻。
→ これまたここで紹介するまでもないヒット作である。原作はなろう小説だが,異世界転生ではない。商業では小説の書籍版の他,2つの漫画化があり,月刊ビッグガンガンで連載されているねこクラゲ版と,月刊サンデーGXで連載されている 倉田三ノ路版がある。私が主に追っているのはねこクラゲ版の漫画だが,連載の進みは倉田三ノ路版の方が早く,説明もそちらの方が細かい。にもかかわらずねこクラゲ版で読んでいる理由は単純に絵の好みの問題であるので,個人の好みでどれを追ってもよいだろうと思う。どちらも1話だけ試し読みで無料公開されている。
・薬屋のひとりごと(ビッグガンガン | SQUARE ENIX)
・薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜(サンデーうぇぶり)
→ 舞台は架空の世界の中華風の帝国の宮廷,特に後宮であり,主人公はそこで働く薬師の少女である。そこで美男の宦官(しかし事情により去勢されていない)に気に入られ,持ち前の科学(主に医学・薬学)知識と高い推理力で宮廷に起こる様々な事件・陰謀を解決していく。使われる科学知識と,個別に発生したように見える諸事件の関連性の伏線の張り方・回収が絶妙で,第一部末で全部つながったときには舌を巻いた。高官同士の政治劇の背景で行われる,ブレーン同士の科学知識による殴り合いは読み応えがある。これにあわせて主人公・猫猫と(偽)宦官・壬氏の恋愛劇も進む。偏屈な才女の猫猫に対してイケメン高官の壬氏が執着して追いかけてくる王道の展開だが,二人の絡みも可愛くてよい。個人的には真面目に追っている作品としては初めて「おもしれー女」を見たので新鮮だった。これが例のおもしれー女ってやつか……!
→ 作者いわく,文明の水準は唐朝以降の様々な時代から都合の良いところをつまみ食いして設計しているとのこと。とはいえ,カカオが高級品とはいえ交易であっさり手に入る・煙草が普及している・調度品の陶磁器にどう見ても青花や赤絵がある・小説が普及している等の点から言って土台は明清期であろう。使われている科学知識も前近代の最高峰レベル,あるいは前近代に知られていてもおかしくないたぐいの現象だが,近代には入っていないので,そこだけ飛び抜けて先進的に見えるという不自然さが無いのもいいところ。見知らぬ科学知識に驚くのではなく,ここでその科学知識を使ってくるかというのを楽しむ作品である。たとえば1話で出てくる事件が「おしろいを使っている后妃が体調不良で呪い疑惑」なのだが,これを読んで「それはどう考えても鉛白では?」といぶかしんだ人はこの作品に向いている。
→ なお,科学水準に比べると些事だが,ちゃんと科挙や六部があって中国の官制が機能している描写があるのはちょっと嬉しい。また,登場人物の名前が高順だったり李白だったりする小ネタがしこまれている。
→ これだけ人気なのだから早々にアニメ化の声がかかっていそうなものだが,不思議とアニメ化しない。ドラマCDは出ていて,猫猫の声が悠木碧, 壬氏は櫻井孝宏だったので期待は高い。あと不思議なのはこれだけ人気でこの題材なのに,私の周囲で読んでいる人が全くいないということだ。後述するように,微妙に文化圏が違うからということなのだろうか。
→ なお,本作にはまっていた今年の1月頃に二次創作を漁っていたのだが,『はめふら』並かそれ以上に二次創作の作者も読者も女性で,自分にとっては割と異世界で,これはこれで楽しかった。猫猫と壬氏が本編で全然くっつかないので,せめて二次創作ではくっつけたくなるよね。わかる。

薬屋のひとりごと 1巻 (デジタル版ビッグガンガンコミックス)
しのとうこ
スクウェア・エニックス
2017-09-25




感想文が長くなったので,今回はこれのみで。  
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2021年07月25日

最近読んだもの・買ったもの(『桐谷さん』・『東京城址女子高生』・『フリーレン』)

超絶多忙な時期が過ぎたのでそろそろ漫画の書評も再開させたいが,8ヶ月くらいやっていなかった結果として洒落にならないくらい積まれてしまった。漫画の書評の目的は自分用の(特に歴史漫画の)備忘録が半分,お勧めが半分として書いていたのだが,実のところ前者の意味合いが強いものは書くのに時間がかかり,後者はさくさく書けるので,書評積み消化の意味合いでひとまずお勧めしたいものだけここに書いていくことにしたい。


・『桐谷さんちょっそれ食うんすか!?』1〜11巻。
→ 主人公の美少女高校生の桐谷さんが,周囲の大人や生徒を巻き込みながらゲテモノ食いの道を邁進する漫画。基本的に1話完結。ゲテモノの範囲は皆様ご想像の通りで,最初はカエル・ヘビ・深海魚・コオロギあたりの定番メニュー(?)から始まって,バロット・ざざむし・キビヤック等,次第に範囲が広がっていく。私の印象に残ったのは豚の睾丸(1巻),鯨の膵臓(2巻),豚のキンツル(2巻),豚の脳みそ(3巻),ウーパールーパー(6巻),珪藻土(7巻),猿(10巻)等。猿が一番やべぇなと思った。人それぞれのアウトの境界線が如実に出てくる漫画と言えそう。単に見た目がやばいものというだけでなく,たまにセイタカアワダチソウ(9巻)やウッドアップル(10巻)のような違う変化球が来るのも良い。
→ CGDCTといえば往々にして作者の実体験記になりがちなところがあるが,本作に限って言えばむしろ作者はこれ全部ちゃんと食べてるんだよなと思うと敬意を表するしかない。なお,単行本にはきっちりと実写版の写真が掲載されている。
→ 私もウサギや蜂の子などのレベルでなら食べたことがあるが,本作で登場するものはほとんど食べたことがない。先行して食べていて勝ったと思ったのはワラスボくらい,唯一まだ作中で登場していなくて先行して食べたことがあるものというと雷鳥くらいかな……それもすぐに出てきそうだけど。
→ アニメ化待ってます。ビジュアル的に史上最もアニメ化が難しそうなCGDCTだけど,大丈夫大丈夫なんとかなるって。





・『東京城址女子高生』1〜4巻(完結)。
→ これは完結前に紹介すべきだった。女子高生たちが(主に)東京都内の廃城・城址を巡って散歩する漫画。あまりにもネタがマニアックすぎるので連載が続くのか心配だったが,4巻まで寿命が持ったのはすごいと思う。そのマニアックさゆえに,城址散策の面白さが万人受けするものではないという自覚があって,作中で「理解されないのもまあ良し」という態度が貫かれていたのもCGDCTとしては比較的珍しい。そもそも主人公の女子高生カップルの片割れからして,最後まで歴史そのものにはほとんど興味を持たない。まあ,もう片割れは太田道灌に恋する典型的な子ではあるのだが……
→ そもそも都内にそんなに城址があったっけ? 江戸城と八王子城とお台場と……残りは? という人はなかなか鋭い。1巻に「今までただの公園とか何もない広場とか見てきたから,石垣残ってるだけですごいと思うようになっちゃったわ……」というセリフがあるように,探訪される城址はだいたいが何も残っていない。虚無である。その虚無に感じ入ってみたり,知識で穴埋めしてみたりというのもまた城址散策の楽しみであろうか。城址によらず東京は何気ないところに歴史が埋もれているので油断ならないのだが,その中でも城址にクローズアップして紹介し続けたところは目のつけ辺りが良い漫画だったと思う。次の書評も参照されたい。
・女子高生と一緒にレッツ登城!『東京城址女子高生 1,2巻』(山田果苗 作)感想(Call of History ー歴史の呼び声ー)

東京城址女子高生 1 (HARTA COMIX)
山田 果苗
KADOKAWA
2018-05-15




・『葬送のフリーレン』1〜5巻。
→ なんかもういまさら自分が紹介するまでもないほどの人気漫画であるが……勇者一行が魔王を倒した約80年後,勇者一行にいた不老不死のエルフのフリーレンが,ある目的を持って新たな仲間たちとともに過去の足跡をもう一度たどる旅路の物語。メタネタが多い昨今ではありそうで無かったジャンルであり,金の鉱脈を掘り当てたという感がある。
→ ある程度は平和になって様変わりした世の中,約80年の時間経過を感じさせる出来事,そして自分と同様に歳をとらず過去に囚われた魔族の残党たちといった要素を交えて,フリーレンの旅は進んでいく。フリーレンは,当時の冒険では勇者ヒンメルはじめとする人間たちにさしたる興味をもたなかった風であったのに,ヒンメルら人間たちが亡くなると自分が興味を持っていたことを初めて自覚し,だからこそ当時の自分たちの足跡を追った旅をする。そこに80年越しの情感がある。この情感こそが本作の物語を進める原動力になっている。フリーレンがしばしば口にする「勇者ヒンメルならそうしたと思う」というセリフを,本作が完結するまで,我々はあと何回読むことになるだろうか。


  
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2021年07月24日

偶然にも「どこの国も変わらんな」というネタが3つ並んだ

・英語4技能試験は挫折、ポートフォリオは課題山積……韓国の入試改革の教訓は?|大学入試改革のゆくえ(朝日新聞EduA)
→ すでに日本の共通テストでは4技能活用が撤回されているが,韓国でも同じような改革の流れがあって,同じような混乱が起きていたようだ。知らなかったので驚いた。その知らなかった身でいうのもなんだが,日本の教育改革を進めようとしていた人たちは韓国の事例は調べていなかったのだろうか。
→ なお,これは共通テストでなくとも言えることで,記事中にある通り,日本でも総合型選抜(旧称AO入試)を強化する動きがあるので,やはり韓国と同じ流れである。それにしても,韓国がすでに80%近くが類似する随時選抜になっていたというのは驚きであった。20年前は30%未満だったのだから,大転換では。社会の混乱が大きかっただろうことは,記事中のボランティア時間などの盛り方を見ても理解できる。日本でも制度設計を相当に練り込まないと,同じことになるだろう。


・「お宅のペット、まだ生きてるの?」「転職したい?投獄な」〜ブリテン島から自由が消えた日 戦時下のイギリス第二次世界大戦編〜(枢密院勅令|note)
→ 二次大戦時のイギリスの統制社会の話。一次大戦のことを記した前編も含めてかなり読み応えのある記事になっている。ファシズム国家も真っ青な「欲しがりません勝つまでは」状態だが,勝つ側の覚悟のほどよ。それでも戦後に自由と民主主義が戻ってくるという信頼がなければ,これほど過酷な統制はできまい。
→ アメリカも戦時に日本人を強制収容していたが,イギリスもドイツ人やイタリア人を強制収容していたのだな。それも多くがナチスからの亡命者であったというのは悲劇であるし,当時のイギリスのヒステリーが表出している。
→ 学童疎開にハーメルンの笛吹き作戦(Operation Pied Piper)と名付けるセンス,嫌いじゃないけど気は狂ってると思います。


・バラモンと商人と政党(祖国は危機にあり 関連blog)
・続・バラモンと商人と政党(祖国は危機にあり 関連blog)
→ 1つめの記事にある通り「実際には所得と学歴はかなり比例するのが実情であり」という点は私が昔から気になっていて,にもかかわらずバラモン左翼と商人右翼という区分が成立するのかと思っていたのだが,続く次の文章でちょっと理解した。
>各種データのうち「富」の方が「所得」よりも明確に右翼支持の傾向を示すのもそれが理由だろう。所得の高い人々の中には学歴によってその所得を手に入れている人々と、富を背景にしている人々がおり、21世紀に入って前者が左翼を、後者が右翼を支持しているわけだ。
→ なるほど,富が富を生む状態に入った人々は学力よりも富で優先して物を考え,そこまで行かない程度の富の高学歴は学歴で物を考える。分岐点はそこだ。2つ目の記事にある,環境問題と移民の問題が生じたためにこのようなエリートの分裂が生じたというピケティの指摘も面白い。守る富が無ければ意識が高くなる。
→ さらに,本来であれば全く重なるはずの高学歴と高所得が必ずしも重ならなくなった理由について,このブログの筆者が立てている考察の「エリート過剰生産」も説得力がある。20世紀末以降の先進国は高学歴または高所得のいずれかが当てはまるエリートを量産しすぎたのだ。結果として,そこまで所得が高いわけではない(それでも社会の平均レベルよりは高いという程度の)高学歴層が成立する。これがバラモン左翼の母体になる。確かにどこの先進国でも起きていそうな現象ではある。  
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2021年07月23日

(何度目かの)白鵬の帰還

優勝争いが盛り上がればそれでいい,というのには他の力士の内容が薄く,私事で多忙であったので,その中で見させられる相撲がこれかという嘆き節から感想を書き始めなければならないのは不幸であった。なにかの負の連鎖なのか数名に生気をとられているのか,短くというよりはあっさり終わる相撲が多くて見応えが無かった。新たな謹慎者や感染者が出なかっただけ良しとすべきだろうか。

今場所の注目は照ノ富士の綱取り,白鵬の進退,高安の大関取りであった。照ノ富士の綱取りについては前回の記事で「優勝なら勝利数にかかわらず確実,そうでなくとも過去の事例から言って13勝次点以上なら確実,12勝同点・次点の場合は五分五分」と書いていたが,千秋楽まで14勝,優勝した白鵬にのみ負けるという圧倒的な戦績であっさりクリアすることになった。また,前回「「膝のスタミナ」という意味ではスタミナ不足の力士と同じ弱点を抱えた形であり,これからも終盤崩れる展開が多いと予想される」と書いたが,今場所の照ノ富士は膝に負担をかけない前進相撲がさらに進化しており,あれだけの前傾姿勢を維持しているのにはたきに落ちないのは,腰が重く,力士としては理想の姿勢と言える。組めば無論のことながら無敵に近いが,押すだけ決着がつくことが多く,取組時間が短く終わったのもスタミナの維持に貢献していたのだろう。本人が「膝のこともあるので残りの相撲人生は長くない」と明言しているので悲壮感があるが,綱取りの時の相撲を貫ければ膝に負担は少ないと思うので,可能な限り長く綱を張ってほしい。

白鵬もまた,初日・二日目の相撲はかなり危なかったが,これを乗り切ったことで相撲勘を取り戻していった。優勝したことはさして不思議でもなく,末期の大横綱とは「出場すれば優勝するが,そもそも出場できない」ということが常態化するものであって,出場しても優勝できなければ引退するのである。初日・二日目は白鵬の力士人生の分水嶺で,これを乗り切れなかったら引退もありえた。しかし,乗り切った以上は10勝以上は固い。取り口はやや変化があり,序盤・中盤は張り差しからの離れて取る省エネ相撲というのは通常通りだが,普段であれば終盤は右四つに組んでの盤石相撲に切り替わるはずであった。しかし,今場所の白鵬は13日目までこの省エネ相撲が続き,14日目と千秋楽も奇策で乗り切ったという点で異なる。白鵬は不安定でも省エネ相撲をとらざるを得ないのは全盛期と違って盤石相撲で15日間とるだけのスタミナがもう残っていないからだが,その盤石相撲を15日間で一度もとらなかったとなると,もう盤石相撲をとるスタミナが本当に残っていないのかもしれない。

ここでの私の感想は2つ。まず,白鵬が「前半省エネ,後半盤石」という戦略を取り始めたのは2013年頃からであったが,いくつかの場所で切り替わりが上手くいかずに後半戦でボロ負けしていた。そこへ行くと今場所は13日目までは悠々と省エネ相撲に徹していて,今の幕内上位陣は明らかに白鵬になめられている。まあこれだけ大関や大関候補が不在・休場では仕方がないとは思うのだが,それにしてもあれほどなめ腐った取り口で白鵬がやり過ごせてしまう辺り,今の幕内上位陣の弱体は深刻である。次に,白鵬の相撲の価値は盤石な相撲が中核であって,省エネ相撲はあくまで余技であってほしかった。以前から白鵬は省エネ相撲すらとるのが厳しい体調である際には,ラフプレーに走って周囲を閉口させる傾向があった。不調時の省エネ相撲をラフプレーで補って優勝するスタイルは2016年頃に最も多用されていたが,さすがに批判が多かったためにその後は鳴りを潜めていた。それが今場所の千秋楽の照ノ富士戦に限って復活したのは,5年も経っていれば皆忘れていると思ったか,一番くらいなら許されると思ったか。その5年前に私は「ラフプレーでしか優勝できないならもう優勝するな」と書いているが,あの頃はそれでもまだ相手が大関・横綱なら盤石相撲に切り替えていたし,そうでないと負けていたのであるし,そこにたどり着くまでのスタミナを持たせるためという擁護はあった。ところが今場所はそれすらなく,よりによって14日目を奇策で,千秋楽をラフプレーで乗り切った。照ノ富士も白鵬が最初からラフプレーで来るとわかっていれば対応できたであろうが,まさか千秋楽であの取り口の方が来るとは思っていなかっただろうという点で,あのラフプレーは奇策でもあった。あんな取組を千秋楽にとる横綱白鵬は見たくなかったというのが偽らざる本音である。

ラフプレーの代表格であるところの「(張り差しで視界を遮ってからの)かち上げの振りをしたエルボー」については,武蔵丸親方が「もうルールで禁止にしては」と提言していた。完全に同意する。昨今の脳震盪の危険性への対処を考えても,このまま残していい技ではないだろう。たとえあれを有効活用できるのが,現状では類稀な技巧を持つ白鵬だけだとしても。


その他の力士の個別評。大関。貴景勝は初日を見る限りで調子が良さそうだっただけに,二日目に大ケガで休場したのは悲しい。よくわからないタイミングでよくわからない場所をケガする大関であるが,来場所復帰できるだろうか。正代は強い日と弱い日が交互に出現したのは先場所と同じで,全般的には大関取りのときの防御力がない。

三役。高安は二日の休場がもったいないが,出場できていても9勝止まりだったので,いずれにせよ大関取りは途切れていたか。左差しにこだわって差し負けたり押し負けたりしていた印象。長い相撲が多かったが,ぎっくり腰なのに大丈夫なのか。長い相撲が得意で勝ててはいるが……。御嶽海はかも不可もなく。若隆景はおっつけが効く間合いになれば勝てるが,なれない辺り,他の上位陣による研究が進んでいる。おっつけ一本ではやはりきつい。明生はよくわからないが勝ち越した。初日の白鵬戦の善戦以外は印象が薄い。

前頭上位。逸ノ城は馬力が戻ってきたというよりもやる気が戻ってきたと評した方がよさそう。ここ3場所ほどのやる気は一体。いや,奮起しているのは良いことなのだけども。あとは豊昇龍くらいしか書くべき人がいない。豊昇龍は先場所に開花した足技に磨きがかかり,加えて今場所は投げ技も強く,あとは出足か寄る力がつけば手がつけられなくなりそうである。もう大関候補に名を挙げてもいいだろう。今場所は上位戦がありそうであまり無かった場所になってしまったので,来場所の上位戦フルコースをどうさばくかに期待したい。翔猿は奇策に出るのはいいが,もうちょっと考えてから奇策をとってほしい。奇策の持ち腐れになってしまっている。

前頭中盤。霧馬山は先場所まで膝が悪く,下がると脆かったが,今場所は下がらない相撲が多く,組んでからの投げがよく決まっていた。上位戦が入る位置に戻ることになる来場所に期待したい。玉鷲はまだ衰えている様子が見えないのがすごい。喉輪で突き放しそのまま押し出すか,組まれそうになったら小手投げで一発逆転というスタイルが完成されている。

前頭下位。琴ノ若は上りエレーベーターなだけという気はするが,12勝は見事で,彼が勝っていなければ今場所の白鵬・照ノ富士の独走がさらにひどかったことを考えると今場所の功労者である。身体能力が高く,今場所はそれに加えて右四つになるのが早く,投げの打ち合いも制するなど技巧が見られた。このまま右四つの本格派として開花してほしい。一山本は喋りが闊達すぎてYouTuberっぽいと評されていたのが一番おもしろかった。確かにインタビューを見ていても,終わり間際に「チャンネル登録よろしくお願いします」っていいそうな雰囲気があった。相撲もよく動く取り口ではつらつとしており,良い意味で社会人経験者とは思えない若々しさがある。終盤,勝ち越しがかかったプレッシャーで動きが硬かったのがもったいない。最後に,復活の宇良。居反りなどの技巧はそのままに押す力が圧倒的に増して帰ってきた。この人に敢闘賞が無かったのはあまりにもケチである。


豊響が引退した。北の富士に「平成の猛牛」とあだ名をつけられ,とにかく一直線に押す相撲で注目を浴びていたが,猛牛すぎて変化や横の動きには弱かった。山口県の響灘に面する豊浦町の出身で,後援会の名誉会長は安倍晋三であった。2005年の初土俵から出世は早く2007年には幕内にいたが,上位には定着できず,前頭の中盤・下位を移動していた。2018年以降は体調が思わしくなく,幕下でとっていたが,この度とうとう十両復帰を諦めた形だが,十分に長い力士人生であり,その長寿を誇ってよい。

旭日松が引退した。現在でこそ大量の塩まきパフォーマンスといえば照強だが,数年前はこの人であった。気風の良い押し相撲をとる力士ではあったが,押し相撲を貫徹するには身体が小さく馬力が足りず,幕内では押し負ける相撲が多かった。幕内在位はわずかに4場所だが,取り口や塩まき以外にも明るく楽しいキャラで印象が強い。この人も2018年以降は幕下で長くとっていたが,6月に引退届を出していた。

勢が引退した。稀勢の里・豪栄道・栃煌山と同年代のいわゆる「花のロクイチ組」の一人であるが,出世は遅く,2005年に初土俵で新入幕は2012年3月である。しかし,その後は長く幕内に定着し,典型的なエレベーター力士であった。最高位は関脇。右腕の使い方がとにかく巧みで,右四つで寄るというよりは右下手投げ・すくい投げが強く,左四つからの小手投げも強烈であったが,不思議と右上手投げだけはあまり見なかった。個人的には右すくい投げの印象が強い。身長が195cmと恵まれた体格で膂力もあったが,器用さに欠けるところがあり,右腕が効かなければ何も出来ず,ケガも多かった。ケガが多い割に強行出場するため,連続出場1090回という大記録を持つが,適当に休場していた方が力士寿命が延びていた気がしないではない。歌が上手い力士としても有名で,いろいろな意味でキャラの濃い力士であった。お三方とも,お疲れ様でした。
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2021年07月11日

ニコ動の動画紹介 2020.7月中旬〜2020.8月中旬



11年経ったのだなぁ。当時と今の違いが面白い。




とどトド氏。ドラクエ4は随分とかかったが,ドラクエ1はさすがにそこそこ短い。





unsung star氏。下半期20選選出。VTuberがブームが終わって定着したという意味では2020年らしいMAD。歌詞がめちゃくちゃ良い曲。



しかりよ氏。小梅のおしゃれなPV。



メルト氏。下半期20選ノミネート。カノンごのうたのリスペクト。「いわゆる「G線上のアリア」・・なんですが、今回は原曲キーで作ってます。(「G線」バージョンだと1オクターブちょっと低くなる)」とのこと。



Vulturnus氏。下半期20選ノミネート。Dye the sky. は傑作MADが多いが,これはStraylightに焦点を当てたもので,彼女らによく似合う。



ひななななめ氏。下半期20選ノミネート。どこから湧いてきたこの発想。何をやらしてもしっくり来る芹沢あさひのキャラもすごい。



下半期20選選出。象ちゃんですPの中でも「アイドルは楽器」感が強いやつ。



下半期20選選出。デュオ曲限定のメドレー。こうして聞いてみるとまだまだミリシタに来てない曲がある。Decidedがすごい。



メカP。下半期20選ノミネート。時事ネタ。私も2020年は帰省しなかったなー。  
Posted by dg_law at 02:04Comments(0)

2021年07月05日

そこでファティマ第三の予言が出てくるとは予想できなかった

・【電信 19世紀のグローバル情報ネットワーク】(Togetter)
→ 大英帝国が電信に支えられていたことがよくわかるまとめ。この方のまとめはこれ以外も社会経済史で面白いものが多いのでお勧め。
→ 大英帝国がそれ以前の覇権国家と決定的に違うのは交通・通信インフラを全世界的に独占していて,工業生産力や軍事力で激しい追い上げを食らっても帝国がしばらく持続した点にある。それゆえに科学技術の発展でインフラの敷き直しを強いられると強みを失い,覇権国家から転落せざるを得なくなった。この意味で言えばアメリカはICT関連で最先端を行っているうちは覇権を失わないはずであるが,この先の世界はさてどうなることやら。


・品田悦一「万葉ポピュリズムを憂う」(白水社)
→ なるほど万葉ポピュリズム。私は庶民の詩も入っているとして万葉集が持ち上げられる理由が「「美しい国、ニッポン」のために犠牲になれ」にあるとは全く思わないが,大陸の文化の影響を受ける前の日本こそ美しいと考える本居宣長的な素朴な信仰が現代日本にもまだまだ残っていて,それが庶民を包摂するために生きているという指摘は納得できるものだった。
→ なお,このエッセイは2019年11月に書かれたものであるが,その後に品田氏は本稿を大幅に加筆して『万葉ポピュリズムを斬る』という著書を出版している。エッセイを載せていた白水社ではなく講談社からだが。より理解を深めたい方はこちらを読むとよいだろう。


・正直、中国にはアメリカを滅ぼしてほしい(増田)
→ タイトルからは想像できない,ヤード・ポンド法への不満を高らかに謳い上げた増田文学の傑作。無駄な博学っぷりとテンションの高さが楽しい。「習近平を宇宙大将軍に」「菅がこの先生きのこるには」辺りから漂うネットの古株感に,「ヤードポンド法はディープステートの陰謀」や「総合的俯瞰的に判断して」という時事ネタを入れるセンスよ。個人的には「ゴルフと言えば?はいヤードポンド法。はいダメ。」という理不尽さが好き。


・「誤解を招いた」という「反省そぶり」を看過してはいけない(ハーバー・ビジネス・オンライン)
→ ほんとそれ。国民が誤解したことにして処理させてはいけない。誤解していないのだから。本件によらず,政治家が「国民の誤解を招いたようなら,お詫びする」と言ったら「国民は誤解していないが?」とつっこむことを記者の方々にはお願いしたいところ。記事中にある通り「不快な思いをさせたとすればお詫びしたい」も同様で,こうしたお詫びが出る時は大概において(多数のもしくは一部の)国民が不快に感じたかどうかが問題の本質ではない。政治家として不適切な何かしらの言動を行ったことが本質なのだから,そこを認めさせないとダメなのだ。  
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2021年07月04日

やはり摩多羅隠岐奈のインパクトは大きかったと思う

・【東方】 妖怪種族が自力で異変起こして6ボスになったこと一度もないよね(2ch東方スレ観測所)
→ 一度も無いは完全に言いすぎだが,近年の作品はラスボスが神になりがちではある。東方の設定から言って信仰か恐怖かの差異はあれども人間の思念が無いと生存できないという点で神と妖怪の差異が薄いが,とはいえ元ネタが日本神話やそれに類するもの(中国神話とか)に登場する方々は明確に神と分類していいだろう。とすると種族:小人を妖怪に入れるなら針妙丸で同様に2013年,あるいは黄昏作品をカウントしての秦こころで2013年,どちらも外すなら聖白蓮で2009年まで遡らないと妖怪が出てこない……まあ疫病神と貧乏神はどちらかといえば妖怪ではないかと思われるので,彼女らをあちらに入れるなら一気に2017年まで近くなるが。
→ 作品数で言えば,針妙丸と依神姉妹を妖怪と見なさない場合で,Win版以降で明確なラスボスがいない作品を除くと,18作品中で妖怪が異変を起こしてラスボスになったものは6作品のみ(紅・妖・萃・地・星・心)。そして輝針城までは1:1のペースだったが,直近6作品が全て妖怪ではない種族が起こした異変になっている。妖怪ではない種族の内訳は蓬莱人1・閻魔1・神5・天人1・仙人1・小人1・人間1・神霊1で,実際に神が多いものの実は妖怪よりも少ない。ただし,この5のうち4つが最新の4作(依神姉妹・摩多羅隠岐奈・埴安神袿姫・天弓千亦)と固まっているので「最近の東方はラスボス神様ばっかり」という印象は事実として間違っていない。というかそれ以前は実は八坂神奈子だけである。閻魔と神霊は神みたいなものでは? と言われてしまうとそうなのだけれども。
→ 東方の作品群を時期で区切ると,花映塚・文花帖までのWin版初期作品,風神録から心綺楼までの宗教戦争期,それ以後と3つに区切られると思うのだが,宗教戦争期が終わったら宗教ネタが減るかと思いきやむしろ神様が表に出てくるようになるという意外な展開となった。個人的には摩多羅隠岐奈が出てきて幻想郷の「賢者」の1人が神様だったというのが一番衝撃だった。今後のラスボスの種族にも注目していきたい。
→ なお,これがEX・PHボスだと12作品中で妖怪9・神様3・蓬莱人1と一気に妖怪が多くなる。


・科学マンガ「Dr. STONE」がヒット 「読ませる戦略」を原作者らに聞く(日経クロストレンド)
→ 私自身はジャンプで連載は欠かさず読んでる,単行本は買っていない,アニメ1期は見たけど2期は途中から時間が無くなって見ていないくらいの読者なのだけれど, ジャンプで学習漫画的な知識を使ったバトル展開をやっていい,という道を開拓したのはすごいと思う。あれだけ理科のお勉強的な内容であってもバトル展開ならジャンプの読者がちゃんとついていくし,ちゃんと学習漫画として子供の興味を引くのにも成功しているという。ブコメにもあったが,『暗殺教室』の下地があったから『Dr.STONE』も成功したという側面はありそう。
→ 確か有料会員でないと読めなくなっているところに書いてあったと思うのだが,本作は「基礎科学的に正しければ,工学的には無茶・ご都合主義であっていい」を突き詰めているのが面白さを生み出していて,良い意味でリアルさが無い。一方で,主人公たちが使う科学が高度になるにつれてそれを物量的に支える社会的制度も大規模化・高度化していかざるを得ず,そのためのご都合主義もどんどん拡大しているのは仕方が無いながら,ちょっと陳腐さが漂う。確かに社会が大規模化したので議会制民主主義の政府を建てて,その背景的理論として社会契約説を持ってきて……というのは本作にそぐわないので避けたのは当然の判断であろう。しかし,たとえば先週のジャンプの展開で代わりに龍水個人のカリスマと資本主義経済の原理で乗り切っちゃうのは,工学ではなく科学的な嘘に近い感じはした。社会を大規模化させない形で物語を展開できなかったものか。


・不動産屋さんに教えてもらった店でクレープを食べたら『これは家賃を払ってない味だな』と思い謄本を見たらやはり“自己保有店舗”だった(Togetter)
→ 個人経営のお店で実際にある話。ブコメで指摘されていたが,この家賃を払っていないからその分原価の高い良いものを仕入れられるから美味くなる店とは逆パターンとして,それほど美味しくなくてあまりはやっていないのに支出が抑えられているからなぜかつぶれない店というのもよく見る。類似パターンで「年金もらってる味」(参考記事)。我らが文京区だと海燕は正直「家賃払ってないし,年金ももらっている」味なのかなという感じはする。異常に美味い上に異常に安かったので。
→ その海燕はシェフが7/2に73歳で急死された。最後に仕込んだボルシチが7/3現在で残っているあたり,本当に急死だったのだと思われる。海燕はTwitterでバズって人気店になる前から頻繁に友人との飲み会に使っていて,シェフともコロナ前に何度かウォッカを飲みながら話をしたことがあった。もうそれもできないと思うと極めて残念である。2019年11月頃からシェフの体調不良で休店しがちになり,最近ランチで行ったときもシェフが気力的には元気そうではあれ明らかに痩せやつれていたので,心配ではあった。やつれ方から言って癌だろうとは思っていたが,やはり胃癌が発症して転移があって……という死因だったようである。ご冥福をお祈りします。  
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2021年07月01日

2021上半期ニコマス20選

ポータルサイト

今回も参加します。

<総評>
公式のPVは良い物が多かったけど,ニコマスはそれほど活気がなかった半年だった。いい加減シャニマスのアイドルを楽器にする「次」が見たいかな。


1.劇場版シャイニーカラーズ(でこちゃん氏)



放クラ,主人公チームが似合いすぎる。シャニマスもミリオンライブ並に「なんでそんなイベントCGがあるのさ」って状態になってきた。途中で「ふゆたちは空中戦じゃ」って出てくるのは予想可能回避不可能。笑うしかない。


2.【シャニマスMAD】 Dye the sky. 【MV Edit】(bluespirit氏)



Dye the sky. はあまりにも名曲なので,無限にMADMVが作られてほしい。


3.【手描き】放クラと283プロでダンベル何キロ持てる?OPパロ【未完成】(tktk氏)



まだ色を追加するなら完成をいつまでも待ってます。現時点でも十分にすごい。


4.如月千早 MADLIVE EXP!!!!!vol.441(しょじょんP)



長すぎて敬遠されているのか,伸びていないしょじょんPの大作。曲順のわかりみが深い。


5.【合作】シャニマスマイムマイム【祝3周年】(合作)



定番のネタ要素,泣ける要素を散りばめつつ,合作の多様性もありつつ高い完成度。すばらしい。


6.絶対に中華を食べさせるミナコチャン(マハラギ氏)



チョコミントのアレのパロディが来るとは。プロデューサーさんじゃなくて同僚を太らせるのはやめたげて。


7.【静止画PV】14平米にスーベニア【久川凪】(ととろP)



個人的上半期最大の衝撃,「14平米にスーベニア」のMADPVその1。試聴版公開から一週間以内にこの仕事はジェバンニと言っていい。


8.甜花ちゃん寝る権(とりにてさん)



突如流行したチャンネル権動画の最高傑作。ハッピーエンドで良かった。


9.14平米にスーベニア【久川凪】(マンモス氏)



「14平米にスーベニア」2つめ。マンションポエムラッシュが楽しい。こうして改めてじっくり読むと曲の歌詞が天才すぎる。


10.クソワロタ(メカP)



今期はメカP枠無しかなと思っていたら6月に入れざるを得ないのが来たw。こういう動画が沢山上がってたのが昔のニコニコなんだよな今の新参は(ry。
  
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