2022年04月28日

登山記録9(鋸山,丹沢大山,大持山)

No.23 鋸山
〔標高〕329m
〔標高差〕325m
〔百名山認定〕無し
〔ヤマノススメ〕13巻
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕2A+
石切場として長期間開発されていたため,人工的な奇観が生まれたことで有名な山。千葉県は最高標高が沖縄県よりも低い(408m)県であるため,329mでも千葉県内ではそれなりに標高が高い部類に入る。登山道は浜金谷駅側からと保田駅側からに大きく分かれているが,浜金谷駅側から登るのが主流。保田駅側からは鋸山中腹に建てられた大規模寺院の日本寺がある。なお,保田駅近隣の寿司屋で「保田駅側が本来の日本寺の表参道なのだから,こちらから登るべき」と主張された。しかし,登山としては保田駅側よりも浜金谷駅側から登った方が面白いので,日本寺自体が目的というわけでもなければ浜金谷駅側から登るべきだろう。

浜金谷駅から登るとさらに道が2つに分かれ,比較的緩い車力道と関東ふれあいの道に分かれる。ついでにロープウェーも通っている。私は関東ふれあいの道から登ったが,車力道の方が観光名所が豊富なのでこちらから登った方がよさそう。関東ふれあいの道は道中の眺望が良いが,それは合流後にも見られるのであまりメリットがない。ロープウェーも山頂駅からの登山道が険しいのであまり意味がなさげ。ちょうど合流地点(標高180m)くらいからは石切場跡になっていて,非常に見応えがある。

コースタイムは3時間半くらいで難所も特に無く,石切場付近はすべて階段で舗装されている。しかし,階段の傾斜が急でアップダウンもかなり激しいため,獲得標高は標高差の倍の600mくらいになるから,それほど楽な登山ではない。スニーカーで十分登れるが,運動不足なら太ももの筋肉の心配はした方がいい。なお,標高300m地点に展望台があって,東京湾が一望できる(上掲Twitterの3枚目)。そこから奥に山頂があるが,登山道が特に面白みがないし眺望も無いので,ピークハント目的でなければ行く意味がない。展望台で引き返して問題ない。なお,下山してから気づいたのだが『ヤマノススメ』でのひなたとここなはこの展望台で引き返しており,しろ先生が「山頂はむっちゃ地味」と補足していた。聖地巡礼の意味でも山頂は行かなくてよさそう。

展望台から保田駅側に下山すると日本寺に入る。拝観料をとられるが,回避しようとすると大きく迂回することになるので注意が必要(関東ふれあいの道の正規ルートがこの迂回路で,おそらく関東ふれあいの道の事実上の通行料が発生するのを避けるためにこの迂回路が設定されたものと思われる)。日本寺は大規模な石窟寺院で見応えがあるから,よほど拝観料をとられたくない場合以外は迂回しなくてよい。ただし,この日本寺は創建が18世紀末で,しかもそこから長く放置され,戦後の高度経済成長期になってから大規模な造営が進んだため歴史が浅く,権威付けのために胡散臭いエピソードを山ほど盛っているのが一周回って面白い。開山からして聖武天皇の勅詔と実際の18世紀末から1000年以上盛っていて,空海や良弁が修行に来たことになっている。一番笑ったのは源頼朝が植えたとされるソテツ(樹齢800年)。当時は実際には開山してないのだから寄った可能性は極めて低いだろう。

下山後は漁港が近いだけあって美味しい寿司屋があるから探してみてほしい。アジが名産らしい。鋸山の数少ない欠点は東京からちょっと遠いことで,内房線の本数がそれほど多くないので旅行は計画的に。『ヤマノススメ』では飯能から行っているわけだけど,よく日帰りしたな。


No.24 丹沢大山
〔標高〕1252m
〔標高差〕850m(ケーブルカー麓駅から)
〔百名山認定〕三百名山
〔ヤマノススメ〕14巻
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕2A
丹沢の入門編,気軽に行ける観光地。コースタイムはケーブルカーを使わなかった場合で4時間半ほど,ケーブルカーを使うと1時間くらい減る。整備は極めて行き届いていて高尾山並だが,標高差の大きさを見ればわかる通りに階段や登山道はそれなりに急で体力は必要。眺望はケーブルカーだけで行ける中腹の阿夫利神社が一番良いので,眺望を楽しむだけなら登山不要。麓は信仰の山らしく豆腐屋と,猪鍋屋が多い。私が行った時は豆腐屋に寄ったが,次に丹沢に行った時は猪鍋を食べたい。




No.25 大持山(ウノタワ)
〔標高〕1294m
〔標高差〕930m
〔百名山認定〕無し
〔ヤマノススメ〕10巻
〔県のグレーディング〕無し
〔私的な難易度と感想〕3B-
天気が曇りそうだったので眺望を期待しなくていい山ということでここをチョイス。しかし,実際にはこの日は快晴でもったいないことをした。『ヤマノススメ』の聖地ということでもなければまず選ばない山であるが,実際に登山として面白かったかと言われると微妙である。足元だけで言えばスニーカーでも登れるレベルだが,道の整備がひどくて完全に野に帰っていた箇所もあり,急坂や突発通行止めも多くて登山慣れは必要と感じた。完全に封鎖されている登山道も多くて,2022年春現在で言えば名郷バス停から鳥首峠を通るルートか,武甲山側から下ってくるルートの2つ以外は通行禁止である(したがってリンクを貼ったサイトのルートはそのまま通れない)。その鳥首峠を通るルートもボロボロで,これだけひどいのは関八州見晴台以来であったから,やはり原因は埼玉県の整備にありそう。武甲山は整っていたのでやる気がないわけではないと思いたい。なお,『ヤマノススメ』ではあおいとひなたが積雪期にチェーンスパイクを履いてあっさり登っていたが,あおいの体力でチェーンスパイクであの急坂は無理だと思う。原作の不自然ポイントを発見できたのは,残念聖地巡礼の数少ない収穫であった。

目的のウノタワは「鵜の田沼」とも書くように山中に突然沼の跡地らしき広場が出現する。観光名所になりうるかと言われるとそこまで広いわけではなく,単に広場という以外に特徴も無いから厳しい。そこから50分登ったところに大持山のピークがある。眺望がそれほどあるわけではないのでピークハント目的か,武甲山まで縦走する目的以外で立ち寄る意味は無いだろう。……そもそも大持山を登る人はアニメ未登場の聖地に登ってしまうような奇特な『ヤマノススメ』原作オタクか,埼玉県の山を全部制覇しようとしている極まったハイカーのいずれかだけだろうから無用な助言だろうが。



なお,名郷バス停から行くルートでは,リンクを貼ったサイトにもある通り,白岩集落という廃村を通り抜ける形になる。私は本物の廃村を間近で見るのは初めてであったので,けっこう印象深かった。また,武甲山との競争に負けたらしき石灰岩の露天掘りの廃鉱と廃工場もあって,こちらも面白かった。むしろこれらを見に行く目的で大持山登山を計画すべきかもしれない。  

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2022年04月25日

’10年代のTVアニメ各年ベストとか

・「’10年代のTVアニメ各年ベスト」企画の集計結果発表(highland's diary)
→ 参加した。それぞれの年の投票理由は以下のツイートからたどれる。

→ 10年中6年は投票先が1位だったのでミーハーチョイスの面目躍如であった。以下はランキングを見ての雑感。
→ 2010年の『四畳半神話大系』が1位なのは意外。『けいおん』2期か『Angel Beats』が強いかと思っていた。2011年で『TIGER & BUNNY』がランキングに入っていないのは意外というよりも投票者層がうかがい知れる感じ。そういう層によるランキングだと思えば不思議ではない。2016年の『ユーリ on ICE』が弱いのも同じ。2012年は自分でも投票しておいてなんだけど『ガルパン』が2012年のイメージではなくて,その意味では「これ」という作品がなかった年なのかもしれない。私だったらツイートにもある通り『ガルパン』でなければ『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』に入れるが,こちらはランキングに入っていない。2013年も近い傾向で票が割れているのがランキングからわかる。
→ 2017年はあまりにも出来が良かったので『アイドルマスターSideM』に入れたが,このランキングの参加者層に沿うなら『プリンセス・プリンシパル』に入れても良かったなと思った。2018年は「君ら別の年なら1位とれるで」というアニメがランキングに並んでいて怖い。なんだったんでしょうね。2019年は,今となっては『鬼滅』に投票しているのを誇るべきかもしれない(投票のタイミングが2019年11月なので)。ただ,次点を挙げるなら『まちカドまぞく』になるし,2019年11月時点での投票ならこの結果はわかる。
→ 2020年と2021年を仮に選ぶなら,2020年は『ごちうさ』3期,次点で『はめふら』1期と『放課後ていぼう日誌』。2021年は『ゆるキャン』2期,次点で『メイドラゴン』2期と『SSSS.DYNAZENON』。『やくも』2期と『吸血鬼すぐ死ぬ』も良かったし,2021年もかなりの当たり年。2022年はこのまま行くと『着せ恋』が当確気味。


・皇の器 - 織部匡 -(少年ジャンプ+)
→ これは非常に面白かった。居城が紫禁城で内閣大学士や司礼監太監がいるのいったように明朝を8割ベースにしつつ,微妙に他の王朝から持ってきた様子で,架空なのに現実にあった王朝のような世界に感じられる。帝室の姓が「姫」なのは周を模しているか。叡宗は簡単に探した感じで見つからなかったが,唐の則天武后の子が睿宗でちょうど第5代であった。あちらは特に名君ではないが。話もベタだけどかえって史書にありそうな”逸話”感あって大変良い。


・「美術館で初めて笑った」「観音様じゃなくてキャノン様」火縄銃を構えた観音様やユーモア溢れる仏様を描いた作品が福岡で展示中(Togetter)
→ これが本当のCannon……ってやかましいわという見た人の99%がダジャレを思いつきそうな絵巻。福岡市美術館所蔵とのことなので,常設展に展示されていることを期待して福岡に行ったら見に行ってもよさそう。作者の狩野昌運は知らない画家だった。養子で狩野姓になり,晩年は福岡藩の黒田家に仕えたとのことで,福岡市美術館に作品が残っているようだ。代表作はおそらくフリーア美術館にある酒呑童子絵巻だろう。あとは貝原益軒の肖像画を描いているのが不思議なつながりでちょっと面白かった。  
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2022年04月19日

ニコ動の動画紹介 2021.8月上旬〜2021.8月下旬



文字通りの縛り。必須戦闘がそれなりに多いので序盤とレティス以外はけっこう行けるかなという印象。



案の定レティスで大苦戦。その後のボスがさして苦労しなかったことを考えても設定ミスな強さだったなと思う一方,実は私自身は通常プレーで苦戦した覚えがない。なんでじゃろ……



ラプソーン戦。ここである視聴者が「流石にこのステで竜神王は無理、絶対回復追いつかない。1形態でも倒せたらケツからパスタ食うわ」などというコメントを打ってしまったばっかりに,作者がそれを次パートで取り上げて続編決定。お祭り騒ぎに。



苦行の果て。最後の8連戦は試行回数が約1700回だそうで……ドラクエ縛りプレーの傑作がまた一つ完成した。




こちらはドラクエ3RTAなんでもあり。ピロ彦氏がファミべでの攻略が解説している。この年の年末のRTA in Japanでの走りの布石のような。





メジロマックイーンが楽しそうで何よりです。続の方は「ルールブックの盲点の1点」の大百科を参照のこと。





だぶくろ氏。下半期20選選出。よくこれだけ描いたとしか言いようがない。



マハラギ氏。下半期20選選出。原曲何回聞いても泣いちゃうので,こうやってニコマスで見れて嬉しい。



メカP。下半期20選ノミネート。見事な犯行声明w。



tktk氏。下半期20選ノミネート。とうとう完成。おめでとう。すごい完成度。  
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2022年04月16日

アイマス各ブランドの戦略とか

・ミリシタのアイドルたちって、実は魅力無い?(増田)
→ (残念ながら)割りと同意できる記事。デレマスが「濃いキャラを多めに用意した,誰かは刺さるやろ」という戦略で成功したのに比べると,ミリマスは「数は絞ったので,これから皆でキャラを深めていこうな」って作りだったために,入り口の狭さで負けた感ある。入り口の広さは大事というのを再確認させられたような。私自身ミリマスのアイドルは全員認識するまでにけっこう時間がかかった。やはりスタート時点での余白が多すぎて,もう少し素材の味が必要だった。
→ 加えて言えば,確かに37(39)人は約200人に比べれば少ないが,13人に比べればかなり多い。人数が少ないほど公式はリソースを注ぎ込みやすいのだから,時間をかけてキャラを深めていくなら数は絞った方がいい。13人と合わせて50人というのはその戦略をとっていくにしては多すぎた。実のところ分け方も問題で,プリンセス・フェアリー・エンジェルの分け方は外から見ていて非常にわかりにくい。正直私も誰がどれだったかいまだに覚えていない。ユニットの組み方も多様で自由度が高いが,反面やはりわかりにくい。デレマスのクール・キュート・パッションは覚えやすい分け方だったし,トラプリやLIPPSのようにくくりとして強いユニットもある。
→ こうした諸々の事情が重なって,人気・盛り上がり・二次創作のいずれも運営側の思惑よりも分散して深まらなかったのではないかと思っている。無論,今からリストラは絶対無理で,多くのPは52人全員に愛着があり,どのアイドルにも一定数の固定ファンがついている。人数を絞るべきだったというのはあくまでサービススタート時点での話であり,こういうコンテンツでリストラはご法度だからこそ初期人数は深く考えるべきなのだろう。この今更人数を絞れないという点ではデレマスも相当危うい橋を渡っている。こっちはこっちで約200人のアイドルにどうやって「仕事」を分散するか,声なしアイドルのPに見捨てられた感を出させないかが困難な課題になっている。
→ そしてこの文脈で考えると,シャニマスは「初期アイドルは16人に絞る」「前のユニットが深掘りされてから,ユニット単位で新アイドルを追加」「ユニットごとにしっかり分けて分類をわかりやすく」「公式からの供給は強火に」と,見事に既存ブランドの反省点が押さえられている。強いコンテンツになっていったのもわかる。
→ なお,SideMも人数が約50人でミリマスと同じ状況に陥っている気も……  
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2022年04月11日

敗訴してやる気がなくなったのでは読者は納得しない

・GIGAZINE倉庫破壊事件、控訴審でも編集長が敗訴 「契約書偽造」の主張認められず(弁護士ドットコムニュース)
→ 事件が起きてから2年半経って,こういう結末となった。これを予想していた人はあまり多くない……が少なくもないという感じではなかろうか。当初からGIGAZINE側も何か隠しているだろうと指摘していた人はそれなりにいたと記憶している。
→ やはりGIGAZINE側の主張で無理があったのは「「祖父の死とともに、建物のある土地まで編集長のものになる」という契約が存在した」「「長年、土地代を請求してこない地主は、無償の土地使用を黙認していた。」という点で,法律論はわからないが客観的に言って通らないと誰しもが思うだろうし,地裁の判断を見るに法律論でもやっぱり通らなかったようである。建物の固定資産税は払っていたが土地の固定資産税は払っていなかったのは致命傷だろう。地代を払わないならそちらは発生するだろうに。
→ しかし,それはそれとして一審の「地主は取壊工事の前に、権利関係を十分に確認していなかったが、取壊工事には、編集長らを脅かす意図はなかった。」という事実認定,及び控訴審の「取壊工事によって脅かし、退去を迫るという「不当な意図」は推認できない」という判断はよくわからない。建物の登記がGIGAZINE編集長になっていたのは確かであるので,最終的にGIGAZINE編集長の借地権の消滅が確認されて更地にして返却しなければならないということになったにせよ,当時の状況にあっては不法な破壊だったのでは。反社らしき人が出てきた不動産会社側も胡散臭い。それもあって刑事事件としても西淀川署が動いていたと思うのだが,そこら辺の真相・結末は報道されていないので全くわからない。
→ なお,この二ヶ月後に実際に取り壊し工事が行われた。結局のところGIGAZINEが報道してくれないことにはわからないことが多いので,さすがにGIGAZINEは何か公式声明を出すべきであろう。
・GIGAZINE倉庫、朝から取り壊し始まる 合意得られず強制執行(弁護士ドットコムニュース)


・ポディマハッタヤさんを訪問
・ポディマハッタヤさん、逝去のご報告
→ おそらく日本で一番有名なスリランカ人(少なくともバンダラナイケと並ぶ)が亡くなっていた。会いに行った日本人がいて,その後もその人とつながりがあったから訃報を知ることができたのだから,不思議な縁だ。「一本の鉛筆の向こうに」が掲載されていた時代にはこれほどインターネットが急成長するとは思われていなかったから,その意味でも隔世の感がある。まさか死因が新型コロナウイルス感染症とは。ご冥福をお祈りします。


・元横綱・朝青龍の甥、豊昇龍。「一番のプレッシャーは叔父さんのツイッター」(web Sportiva 向正面から世界が見える〜大相撲・外国人力士物語)
→ 豊昇龍の長めのインタビュー(?)記事。インタビュアーの発言が全く出てこないので自筆の文章に近い雰囲気。豊昇龍を応援している人ならかなり面白い記事になっていると思うので一読を勧める。日本語が流暢で外国人意識が薄いところはいかにも新世代という感じがする。若隆景を強くライバル視しているのは取組からも伝わってくるところだ。これからの活躍に期待したい。


・植民地の歴史に消えた、アフリカ・ベニンの世界唯一の「女だけの最強軍隊」(クーリエ・ジャポン)
→ ややこしいのだが現ベナン共和国に存在したのがダホメー王国,現ナイジェリアに存在したのがベニン王国である。本記事はダホメー王国の方なので記事名は「ベナン」にしてほしかったところ。つづりは同じだが,旧フランス植民地なのでフランス語読みでベナンになる。ダホメー王国もベニン王国も黒人奴隷の輸出国であった。
→ 閑話休題,有料記事ではあるが元記事の英語記事は普通に読める。女性戦士の部隊を「世界唯一」と言ってしまうのはかなり怖いが珍しいのは間違いなく,私も知らなかった。なんでまた女性戦士の部隊が組織されたのかというのははっきりとはしていないが,戦争により男性不足に陥っていたという説があるようだ。  
Posted by dg_law at 01:36Comments(0)

2022年04月05日

『へうげもの』は愛されてるよなぁ

・文化人類学者さんの驚き「モンゴルで日本式の暴走族や特攻服が輸入されていた」→実はあの漫画の影響で、世界各地で特攻服を着る人が出てきていた模様(Togetter)
→  『東京卍リベンジャーズ』は始まったときに,マガジンのヤンキー漫画まで波及するとはループ物の広がりはすごいなとは思っていた。雑誌で目を通すだけでそんなに真面目に読んでいるわけではないが,主人公だけタイムリープするタイプの王道だから,話が面白いとは思う。しかし,アニメ化してここまで国際的にも人気爆発するとは全く予想してなかった。ついでに『東大リベンジャーズ』とかいうパロディ漫画が派生するなんて予想してなかった。
→ そういう雑な読み方をしているので今が何回目のループなのかもう覚えていないが,さすがに今のループで終わりかな。けっこう引き伸ばした印象。
→ そういえばこの間に東京タワーに階段で上ったときに,ちょうどコスプレデーと重なっていたというのを上り始めてから知ったのだが,女性による『東卍』コスが一番多かった。モンゴルに特攻服を来た若者がいるのもなかなか新鮮だが,東京タワーに大量のマイキー君がたむろっていたのもけっこう面白い光景だった。


・途上国で調査をしてる方が語る「自動車の燃料の不足と、ヒャッハー系山岳少数民族による略奪と転売」の話が変わらず壮絶(Togetter)
→ この人の話は低開発国のすごい話がどんどん出てくる。はてブされているものでかなりたどれる。福音キャバクラの話が先進国のアレな人たちを巻き込んでて割りと好き。
→ しかし,地域がけっこうわからない。些末な部分でのフェイクが入っていると思われるので特定は難しいだろう。伏せる意味はわかるので特定に執着するのも良くないのでやめよう。

(コメント欄参照)

・ほぼ全身の骨格出土 千々石ミゲルとみて鑑定へ 諫早・4次発掘調査(長崎新聞)
→ 天正遣欧使節に対する私の興味関心は正直薄いのだが,彼らのニュースが不思議と入ってくる気がする(伊東マンショの肖像画とか19世紀後半のフレスコ画発見とか)。ともあれ,確かに千々石ミゲルの棄教が偽装だったと実証されたら高校日本史の教科書……ではなく用語集が書き換わるレベルの学説の切り替わりになるのは確かである。続報は少し気になる。


・細川忠興が記した書物の裏に石田三成らの自筆書状(NHK)
→ 登場人物が『へうげもの』オールスターズでテンション上がる人が多数。かく言う私も書状を読んでいて,完全にあの漫画の絵とセリフで再生された。古田織部の「忠興に対して「刀を貸してほしい」という趣旨に続いて、「あまり大きいものは困る」と細かい要望を記しています」という言動があまりにも漫画のそれ。どうせならNHKは山田芳裕氏にコメントを取りに行ってもよかったかもしれない。なお,後陽成天皇の即位式は『へうげもの』で描かれていない。
→ 前近代の日本は紙が貴重だったので,けっこう重要そうな記録であっても再利用されて裏側が私的な手紙だったりするというのはよくある話で,ほとんどの文献は裏側まで調べられていそうなものだが,東京大学史料編纂所永青文庫が持っている細川忠興の自筆の能に関する史料のレベルでも,まだ裏側はきっちり調査が行き届いてなかったりするものなのかというところが個人的には最大のニュースバリューだった。それも戦国時代の割りと世間の人気が高い武将が多い分野で。  
Posted by dg_law at 12:00Comments(7)

2022年04月03日

ワクチン(モデルナ製)接種3回目の記録

2回目の記録はこちら。前回同様にTwitterで3時間おきに経過報告をしていたので,まとめておく。

準備:前回とほぼ同じだが,食料をタンパク質中心に変更。解熱剤(1回2錠でイブプロフェン150mgのもの)・ポカリスエット1.4L・冷えピタ1箱・ハムとベーコンとチャーシューと豆腐と納豆。直前の昼飯はケンタッキーで万全の布陣。またこれも前回同様,ワクチン摂取したのは木曜日の午後で,金曜日はあらかじめ有休にしておいた。


----------------------------------初日(木曜日)-----------------------------------

3時間経過(18時):36.3度。平熱。腕の痛み含めて不調無し。

6時間経過:36.7度。腕はやや痛いが1・2回目よりも痛みが弱い。ちょっと眠いがこれは単純な疲労だろうと思う。他は身体に変化なし。

9時間経過(24時):37.1度。ちょっと上がってきたけど,引き続き腕が少し痛い,眠い以外の症状は特に無い。この日は解熱剤無し,冷えピタ無しで寝られると判断。この時点では「さすがに量が半分だから症状も軽いな」等とのんきなことを考えていた。

-------------------------------二日目(金曜日)----------------------------------

18時間経過(9時):6時間ほど睡眠をとっていたが身体が火照っていて目が覚めた。これは前回と同じパターンであり,早速嫌な予感がした。熱を測ると体感は38度超えなのに37.4度でやや拍子抜けであったが,朝飯を食べたら解熱剤を飲んですぐに二度寝に入った。

21時間経過(12時):どうにも眠くなくなったので起床。熱は37.1度。体感はさして変わらず,なんとなくうっすらとした火照りと悪寒がある。食欲はあるので昨日大量に買ったハムを食す。前回はこの時点で38度を超えていて,かつ食欲も全く無かったので,かなりマシな状況。

24時間経過(15時):熱が38.0度に上昇。倦怠感も出てきた。結局のところ前回よりも体調悪化が遅かっただけかもしれない。頭は何とか働いているが書き物ができるというレベルではなく,受動的な作業なら可能だったため,さしあたって溜まったアニメを消化。平家物語の9話のBパートで号泣。眼精疲労からか,遅めの昼寝に突入して3時間ほど横になる。

27時間経過(18時):37.8度。昼寝から起床するも,体調は3時間前とさして変わらず。軽い倦怠感との戦い。チャーシュー中心の夕飯を食う。アニメ視聴よりは何かできるような頭になったので,固くない文章の読書等で時間をつぶす。寝続けるしかないよりは断然マシだが,能動的な作業ができないのはそれはそれで苦痛であった。

30時間経過(21時):37.4度。倦怠感が抜けない。

32時間経過(23時):38.8度。イブプロフェンが切れたのか急上昇し,結果的に前回よりも高い体温を記録した。一応1回2錠,間を3時間程度開けて1日3回までを守っていたのだが,こうなるならもう少し計画的に飲むべきだったかもしれない。実際に額を触ると如実に熱く,身体の火照りもここが最大。ただし,熱ほどの倦怠感はなく,引き続き軽い程度のものが持続した。起きたら下がっていることを期待して就寝。

-------------------------------三日目(土曜日)----------------------------------

42時間経過(9時):10時間睡眠。異常な寝汗と空腹で起床。さしあたってポカリスエットを飲み干してから入浴。ベッドを確認すると寝汗がひどすぎてパジャマも毛布も水没したような状況になっていたので,3回に分けて全て洗濯した。また,激闘の結果なのか,脇の下のリンパ節が腫れた。これは今まで無かった症状。最終的にこの腫れは五日目(月曜日)まで続き,腫れたまま出勤し,その日にやっと収まった。一方で腕の痛みはほぼ消えた。熱はまだ37.3度あったので解熱剤は飲んでおく。

45時間経過(12時):37.0度。倦怠感は改善され,ほぼ普通に日常生活が送れそうな雰囲気に回復した。書き物ができる程度に回復したので,午前中はブログの更新(白鵬引退記事)に勤しむ。早めの昼食を食べて体力回復傾向にあるせいか,猛烈に眠気に襲われたため,この後にお昼寝。熱はまだやや高いが,二度目の時も体調が回復した後もしばらく平熱まで戻ってこなかったので,そういうものなのだろうと思う。

50時間経過(17時):36.8度。5時間の昼寝。前回は接種後48時間のうち合計26時間も寝ていたようだが,今回も50時間のうち30時間くらい寝ていたので,実は大差がない。ただし,前回は起きていた22時間もほぼまどろんでいたところ,今回は意識がはっきりしていて,特に三日目突入後はかなり頭がはっきり動いていたので内情は少し異なる。

-------------------------------四日目(日曜日)----------------------------------

60時間経過(3時):37.0度。ほぼ日常生活に戻ったかに思えたが微熱が一向に引かない。また前述の通りリンパ節の腫れが残ったままで,ふいに脇をしめるとそこそこ痛い。そのために寝返りを打つと覚醒してしまいなかなか寝付けなかった。

69時間経過(12時):起床。36.8度。微熱と脇の痛みは全く変わらず。

3回めのワクチン接種



【完走した感想】
前回よりはマシだけどきついものはきつい。倦怠感が前回よりも軽かったのは良かった。前回よりも高い熱が出てしまったが,解熱剤接種のタイミングをミスったためだろう。食欲が前回よりは減退しなかったこともあり,タンパク質を多めに接種すれば副反応が和らぐ説を採用して食事はそうしたが,これは私に限って言えば効果が怪しい。逆に前回よりも辛かったのは解熱しきらずに延々と長引いたことで,前回は60時間後くらいまでに完全終戦したが,今回は80時間後くらいまで何かしらの症状が続いた。特に前回には全く無かったリンパ節の腫れが腕の痛みと引き換えに現れたことで,不意打ちだったこともあってけっこうこたえた。

4回目を打つかと言われると,公衆衛生への貢献を考えると打った方がいいのはわかるものの,さすがにちょっと躊躇する。デルタ株・オミクロン株に対応しておらずそこまで効果があるわけではないと言われてしまうと,この副反応の強さとは割に合わない。モデルナの方が副反応が強いことは知りつつ,30代男性という社会的に相対的に恵まれた属性であること,またそれなりに体力はある方だと思うので,甘んじてモデルナを打っていたところはある。しかし,計3回モデルナのワクチンに耐えたので,さすがに次くらいはファイザーの軽い副反応を体験してみたいというのが本音である。  
Posted by dg_law at 18:22Comments(0)

2022年04月01日

2022年大相撲春場所の感想

照ノ富士の休場はショックだったが,土俵内容が充実していて,見ていて非常に楽しい場所であった。好調の力士と不調の力士の差が激しかったが,好調の力士同士が上手く当たるように本割が組まれていて,そこは審判部の割が上手くいったところかなと思う。



この能町みね子氏の短評が完璧なのではあるが,自分の言葉でもまとめておきたい。

その土俵を牽引し,優勝した若隆景は近年急激に力をつけている注目株で,優勝するとまで思っていた人は少なかろうが,大活躍することは期待も予想もされていた。私自身も先場所の評に「完全に上位定着した雰囲気。新関脇にも期待が持てる」と書いている。言うまでもなく左右からおっつけて崩しそのまま押し出していくスタイルが主体だが,押せずに組んでしまったパターンでもかなり相撲になり,特にもろ差しになると強い。この器用さを身に着けたのが躍進のポイントだったのではないかと思う。Abemaで解説していた花田虎上氏も「大関取りのためには四つ相撲を磨いてほしい」とコメントしていたが,同感である。また,上位陣相手に連戦しても調子を落とさないメンタルの強さもあり,今場所の優勝決定戦も見るからに緊張していたが,高安よりは動けていた。それが初優勝の直接の鍵だったのであり,大関取りにも有利に働くだろう。関脇で12勝は当然大関取りの起点であり,大卒なのですでに27歳,このワンチャンスでとってしまってほしい。なお,表彰式で表彰状読む人が皆苦戦していたので地味に笑ってしまった。

次点の高安は大関時代の馬力が戻ってきていて,白鵬に「ジューシー」と評されてネットの相撲クラスタでちょっとだけ流行った。しかしまあ,稀勢の里から引き継いでしまったらしいメンタルの弱さが彼を初優勝から遠ざけている。私も,まさか優勝決定戦で負けるほど硬いとは思わなかった。優勝決定戦は良い内容だったのだが,あれは両者が緊張で固まっている中で力を出そうともがいていた,その必死さが観客に感動を与えたのであって,万全同士で当たったようには見えなかった。その中で地力は高安の方が高かったにもかかわらず,より動きが固かったのは高安の方であったのだ。親方チャンネルに出演していた元稀勢の里こと二所が関親方は「自分がとっている時より緊張する」と見守っていて,高安が優勝決定戦で負けると見るからにショックを受けていたのには,申し訳ないけど笑ってしまった。それに対して「当時の稀勢の里ファンの気持ちを理解した稀勢の里」と言われていたのを見てさらに笑った。いやでもマジでそれ。


その他の個別評。今場所は書くことが多い。照ノ富士は膝の調子次第ではこういう場所もある横綱ということは皆わかっていたので,今更どうこう言うことはあるまい。新型コロナウイルスに感染して10日間稽古ができなかった調整遅れが全てだろう。御嶽海は11勝で及第点だが,終盤にスタミナが切れて動きが鈍くなって10日目以降が3−3なのだから,本質的には大関昇進前とそれほど変わっていないのかもしれないと思った。正代は「正代直也の直は立ち直るの直」という横断幕を見てから本当に立ち直ったので,Twitterの相撲クラスタは盛り上がっていた。どこかを痛めていたようには見えないし,それならこんな急激に立ち直らないと思われるから,やはり精神的なものだったのだろうか。千秋楽に若隆景を破った相撲は,若隆景が固くなっていたことを差し引いても見事な正代らしい相撲で,身体が相手と密着すれば不格好でも負けないパワーが出るし,膂力も強い。逆にカド番を脱出したところでスタミナが切れたのが貴景勝で,終わってみれば8勝止まり,あと少しスタミナ切れが早かったら……と考えると正代よりもぎりぎりの脱出劇であった。貴景勝の相撲は押し切るというよりも切れ味鋭い押し引きの駆け引きで,それも一撃で決めるのではなく何度も繰り返して崩すところに特徴がある(その意味で千代大海のCSPともまた全く違う)。とはいえ押しに力があって足が前に出ないと引きも決まらないから,スタミナが切れて足が止まるとどうしようもない。大関取りのときは千秋楽までもったのだが,まだまだ若いのにどうしたことか。

三役。阿炎は本人の相撲ぶりはさして変わっていないが,ちょっと相撲が読まれてきている感じ。隆の勝は今場所の上位陣では珍しい不調組。豊昇龍は千秋楽後にTwitterの朝青龍に「俺の新小結も8勝だった」と妙な慰められ方をしていた。馬力がついてきたが,それに伴う相撲振りの変容に身体の感覚が追いついていない感じがした。それが相撲の雑さに現れているのではないか。

前頭上位。大栄翔は初日・二日目に正代・照ノ富士を倒して今場所行けるかとおもいきや,周囲も好調で8勝に止まり,しかも小結に上がれるかも怪しい。不運と言っていい。宇良は4勝止まりで上位の壁に跳ね返された。不調には見えなかったので,地力の問題だろう。相撲は面白く,各力士の対策に見応えがあった。幕内の最上位は低くつっこんで技の工夫を凝らしても,勝てないものは勝てないのだな。逸ノ城も9勝で良い活躍,引き続きやる気があって上位に再定着している。巨体を上手く使えている気がする。阿武咲は良い押し相撲なのだが,やはり大栄翔や貴景勝と比べて一歩分の馬力が足りない。それがエレベーターになっている理由だろう。霧馬山は膝の調子が成績にそのまま出ていて,調子が良かった今場所は投げの切れが異常で,これも今場所の上位が盛り上がった一因であった。前頭4枚目で10勝しているのだし,技能賞をあげても良かったのではないか。

前頭中盤。まずは琴ノ若。初場所の評に書いたこととほぼ同じになるが,今場所はよくパワーが出ていて相手を圧倒していた。敢闘賞は妥当で,間違いなく今場所を盛り上げた主要人物の一人。右四つが基本形ながらもろ差しも多いし,左四つや押しでも取れるから万能である。もう少しスピーディーに技が出ると上位に定着できそう。若元春は弟の活躍に引っ張られて新入幕にして9勝,左四つになるとなかなか強い。翔猿もよく身体が動いていて9勝しているが,相変わらず動きすぎての自滅も多い。

前頭下位。琴勝峰は二代目琴手計も生まれたことだし気合が入っていたと思う9勝だが,案外押し相撲で勝っていて,むしろ四つ相撲は豊山に敗れている。結果は出ているものの取り口がちょっと瞑想している感じも。その豊山は惜しい負け越しで,突きの威力はあるのだが,回転が遅い。天空海は掛け投げが全然決まらず,もう打たない方がいいのかも。錦木は約3年ぶりの勝ち越しだそうで,まわしを取らずに押していくか,右四つに組んでの左からの小手投げがよく決まっていた。新入幕の荒篤山は惜しい負け越しだが,幕内の立ち合いの早さになれれば,押しの馬力が出て定着できそうな雰囲気はあった。一山本も幕内で二度目の勝ち越し。馬力が足りないながら低く構えての動きがよく,何とか白星を拾っていた。

最後に見られなかった人のために,千秋楽エンディングを貼っておく。

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Posted by dg_law at 07:30Comments(4)