2022年05月31日

入場規制が無くなったら昼過ぎ入場で参加してもいいかな……

・コミックマーケット99の開催について(2021年11月12日)(コミケット準備会)
→ この11月の発表があり,サークル参加も含む人数を含んでの「1日当たり55000人」だと一般参加者の枠はかなり少なく抽選が厳しいことが予想された上に,東西移動禁止(実際には途中で開放されたようだが)は東西両方に用事ができる可能性が高いために複数人でのチーム参加が前提となる。ということは普段参加しているメンバー3・4人のうち抽選で誰かが漏れたら参加する意味がないなと判断して,不参加になった。あと実はカタログがDVD-ROM派だったので,web限定になったのも参加意欲が削がれた理由だったりする。
→ このブログを古くから読んでいる人はご存じの通り,コミケ参加にはけっこう熱意を傾けていたので不参加の自分がちょっと想像できなかったのだけど,不参加の年末年始は意外と新鮮味がなく,過ぎ去ってみるとすんなり受け入れてしまった自分がいた。こうやって人間はいろいろなものから意外とあっさり卒業していくのかもしれない。現時点でC100も参加する意識がない(意志が無いというよりも意識がないのだ)。リアルの事情でもそろそろ実家から「お盆はともかく年末はいてほしい」圧があったりなかったりする。
→ 同人誌は電子版で買うかメロブに行くかでほぼ手に入ってしまうのだが,やはりコミケの醍醐味はそのお祭りの熱狂の中で買うものを吟味することや,買うかどうかを現地で中身を確認して掘り出し物を発掘すること,特に評論島では委託されないような同人誌を探すこと等にあって,それらが無いのはちょっと寂しいかなと思う。創作者側もこの2年ほどで同人誌の制作よりSkebやFanboxに移行した人がけっこういて,コミケがわずか2年止まっていただけで日本の創作環境は激変したものだ。


・『絶対に解けない受験世界史3 悪問・難問・奇問・出題ミス集』書評(読売新聞)
→ 拙著の書評が読売新聞に載っていた。評者がビッグネームすぎて本当に驚いた。書評は的確で,著者として大変ありがたい。
→ ところで,拙著の書評を載せてくれたのは読売新聞,私に取材をしてくれたのは産経新聞ということで,不思議と保守派の新聞が好意的である。言うまでもなく,限りなく偶然の産物である。一応拙著の中には左派的な意図が入り込んだ入試問題を批判している場面の方が右派的な問題への批判の場面よりも多いのは確かであるが,これは右派の教員の方が絶対数が少ないというだけであろう。大学入試にかかわる問題は左右関係なくかかわれるもの,政治的左右とは別の対立軸を有するものだと思うので,拙著の主張に関心がある方なら,左派メディアからの取材も大歓迎です。


・南ア デクラーク元大統領死去 アパルトヘイト撤廃でN平和賞(NHK)
→ 2021年11月11日の死去。マンデラが亡くなってから8年後のことになった。マンデラの時ほど世界的な反響が薄かったのは,やはり評価が難しい人物だからであろうか。アパルトヘイトを終わらせた功績は間違いなく大きいものの,その直前まで存続させようとしていたのも彼である。またアパルトヘイト廃止後にアパルトヘイトを非難することに躊躇する態度を示し,国民党の責任を認めようとしなかった点で批判を浴びた。それでももう少し悼まれてもよいのかなと。R.I.P.


・イタリア芸術を楽しむ
→ イタリア諸都市の教会や旧市街,美術館を詳細に記録し続けているブログ。大都市はもちろん小都市まで訪れていて,一つ一つの教会やそこにある絵画・彫像の作者までしっかり調べていて,情報量がすごい。だらだら読んでいるだけでも面白いが,イタリアに行く人がいたら参考に。それにしてもこうして見ると,イタリアは適当な小都市でもしっかりとした中世〜バロック期の旧市街・教会・美術作品が残っているからすごい。  

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2022年05月30日

食い意地の張った記事ばかりになってしまった……

・強権企業が島を支配、日本円すら流通せず…ナゾの離島「南大東島」のディープすぎる世界(文春オンライン)
→  面白い記事だった。沖縄系島民と八丈系島民の対立があったのはもろに分割統治の歴史で,バナナ共和国なところも含めて,日本にもあったのだなと。
→ 南大東島はサンゴ礁で出来た島なのでドリーネに水が溜まった池が多く,記事中に「島内に淡水がある」(からサトウキビ=プランテーションが広がった)とあるのはそういう理由である。この辺の話は水辺遍路の記事が詳しい。
・南大東島の池群(沖縄県南大東)(水辺遍路)
→ ドリーネを見てラム酒を飲み(バラムツを食べ)に行きたい気が無いわけではないものの,さすがにあまりにも遠い。天候が荒れて飛行機が飛ばないことを見越して前後に数日の余裕が必要というのが一番ハードルが高い。



・沖縄 魚の大量死も「軽石」影響 四国〜本州にも近づくおそれ(NHK)
・軽石の新島、海没 「流出ほぼなくなった」 福徳岡ノ場 専門家が確認(朝日新聞)
→ 2021年の8月に発生し,10〜11月にかけて沖縄や小笠原諸島を襲った軽石騒動は大きな自然災害であった。いつの間にかニュースを聞かなくなったなと思ったら,噴火元の福徳岡ノ場は明けた2022年1月頃,噴火でできた新島が海没して消滅し,軽石も発生しなくなっていたようだ。誕生した新島はかなり大きかったが,当初から専門家が「非常に脆いので長く持たない」とは言っていた。それでも消滅したのはちょっと残念である。西之島のように残ってくれれば面白かったのだが。


・「炒」「爆」「炸」…中華料理のメニューで使われる漢字を学ぶ(デイリーポータルZ)
→ 話者の認識に従って概念が細分化されていくという言語の特徴……は本ブログの読者であれば十中八九知っていそうなことであるが,それがよく出た結果であろう。漢民族の炒め物・煮物に対する解像度の高さが面白い。記事末尾に出てくる英語版だと逆に焼き物の語彙が豊富なのもまた良い。フランス語やドイツ語だとまた違うものなのだろうか(自分では調べる気力がないので他の人に丸投げ)。


・超ハイカロリー郷土料理、いももちの拡張レシピを考える(デイリーポータルZ)
→ いももちは好きなのだけど,都内だと今一つ売っていない印象。「どこで食べたか」という冒頭のアンケートで東京都が2位だったのには少し驚いた。もっとも,じゃあ北海道の料理のイメージがあったというと私的にはなくて,割りと東日本で普遍的な料理だと思っていた。そんなことないんだな……
→ 本記事の言う通り,いももちは拡張性が高いと思うし,もっと食べられていいと思う。それはそれとして,肉料理のつけあわせ等の本記事の使い方を見ていると,要するに和風ニョッキあるいはクヌーデルなのだなという印象。その意味では餅の代わりとしておしるこに入れるのが一番ニョッキではない使い方として特徴的と言えるのかもしれない。


・『カヌレは大量の余った卵黄を活用するために生まれたお菓子なので、こうなる』成り立ちやお菓子屋さんの卵白・卵黄のバランス管理が面白い(Togetter)
→ カヌレも大好きなお菓子で,カリカリの表面とモチモチの中身という対比はいかにも日本人受けしそうなものだが,そこまでメジャーでもない。お値段が高くなりがちという問題はあるのかもしれない。あと爆発的なカロリー。
→ この辺の話は前に読んだ『お菓子でたどるフランス史』に書いてあったような気はしつつ内容が思い出せない。混沌の極みにある本棚から発掘できたら読み返して探してみよう(という自分向けの備忘録)。  
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2022年05月24日

2022年大相撲五月場所の感想

非常に感想が書きにくい場所である。大関陣が総崩れになりかけたのは,個人的にはこういう場所もたまにはあろう,休場者が出なかっただけマシではないかくらいの感覚である。照ノ富士が大関陣を擁護するコメントを場所後に出していたのがちょっと面白かった。どちらかというとそのせいで三役・前頭上位陣に好成績者が多くなりすぎて番付が渋滞したという弊害が起きている方が心配である。内容も面白い日としょっぱい日が入り混じっていて何ともコメントしがたい。最終的に照ノ富士が優勝したのは大関陣の不振との裏返しであって,皮肉な予定調和である。番付・本割というものはよくできている。割を崩せば平幕優勝になった可能性もあるが,秩序を優先するか優勝争いの面白さを優先するかの完全な二者択一になってしまって,やはり難しい。場所中に能町みね子氏が言っていたが,場所の中盤頃に早々に平幕の好成績者を上位陣や同士で当ててしまえば,大関陣がふがいなくても終盤に本割を崩すかどうかで悩まなくて済むという解決策はある。協会にはちょっと検討してほしい。


早々に個別評。照ノ富士は前述の通りで,体調は良くない場所であったが,前半は単純な実力差で5−3にまとめ,後半は相手の不調に乗じて7連勝で乗り切った。何度か以前にも書いているが照ノ富士の膝の状態のために,照ノ富士が単独横綱である限り優勝ラインは2敗か3敗まで下がってくる可能性が,他の単独横綱の時代よりも高い。その意味での名優勝争い製造機であるのだが,今場所のような展開はさすがに二度,三度は見なくていいかな……

大関陣。貴景勝は日毎の出来が違いすぎて別人のようであった。もとより押し切ってしまう押し相撲ではなく,細かく引いて間合いを測っていなしを入れて最終的に押し出す相撲であるのだが,押す力が弱すぎていなしが効かない相撲が何番かあり,もろくも負けている。馬力が戻ってこないことには,大関陥落は無いにせよ優勝もない。正代は,先場所のようになんだかんだで調子が戻ってきて勝ち越すのではないかと思っていたのだが,予想が外れてしまった。かける言葉がない。御嶽海は前半の二日目の豊昇龍戦で右肩を痛めて全てが狂ってしまった。ケガに弱いというかケガの痛みに弱い。いっそ途中休場でも良かったのかもしれない。

三役。若隆景の大関取りは来場所の焦点だろう。12ー9と来ているので12勝なら昇進,計32勝で許されるような甘い裁定は無いだろう。大関陣の不調が来場所も続くようなら可能性はあるが,カド番の二人がさすがに奮起するような気はする。相撲ぶりは特に変わっていないのだが,にもかかわらず6敗もしたのはやはり大関取りのプレッシャーか。来場所も己の精神との戦いになるのかも。豊昇龍は正代戦が明らかな誤審で本来なら9勝だろう。朝青龍には「ぎりぎりの勝負になるのが悪い」と言われていたようだが,悔しいものは悔しかろう。大栄翔は照ノ富士キラーの地位を確立した。こっそり11勝で,当然大関取りの起点になろう。阿炎は7勝の負け越しで,実力通りか。

前頭上位。逸ノ城は新型コロナウイルス感染で全休だが,出場していたらさらに混沌としていそうな場所だったから残念である。番付は据え置きになるだろうか。高安は不可解な負け越し。霧馬山は2場所連続で膝の調子が良く,普段以上に投げ技がよく決まっていた様子。相撲巧者にありがちだが,動きすぎて負けることがあるのが難点。琴ノ若は上位定着が固まってきた様子で,成長だけで言えばこの上半期で最も著しい成果が出ている。巨体を生かした相撲が型になってきた感じがする。この人が初日から三日連続で大関を撃破したことで,今場所の空気が決まった。玉鷲は本当に衰えない。驚異である。最後まで優勝争いに残っていた隆の勝は相撲ぶりが大きく変わったわけではないが,元関脇であるし11勝でもあまり驚くところではないだろう。よく押す圧力が出ていて,右四つなら四つ相撲でも相撲になるところは意外と御嶽海に近いように思う。

前頭中盤。阿武咲は肋骨が折れているそうで結構心配。翔猿は7勝の負け越しだが,印象は良い。動き回ってさばいて中に入るうざったい相撲を貫徹してほしい。押す力が強くなれば嘉風に近い取り口になるか。宇良も面白い相撲が多かった。途中休場でなければ技能賞が固かっただろう。しかし,無理にこらえてケガを誘発するのは本人のためにならないので本当にやめてほしい。見ていて怖い。若元春も9勝の割に印象がよく,二桁勝っていないことに驚いた。差し勝って左四つにさえなれれば上位でも通用する。あとは差し勝てるかどうか。琴恵光も6勝で負け越しているが,筋骨隆々の肉体が躍動する力強い相撲が多く,面白かった。しかし,小兵の相撲なのかまっとうな右四つの四つ相撲なのかがちょっと中途半端になっているかもしれない。

前頭下位。隠岐の海・碧山・佐田の海あたりが順当に勝ち越しているのは上りエレベーター。佐田の海はもう35歳だが速攻が光っていて衰えず,この人も衰え知らずの領域に入ってきた。敢闘賞は妥当だろう。王鵬は花田虎上氏に「突き押しをやろうとしているが,四つ相撲のほうがいいのでは」と指摘されていたが,そうだろうと思う。あるいは現在は修行期間と割り切って,わざと押し相撲をとっているのかもしれないが。一山本は序盤好調で勝ち越したが,終盤に5連敗があって8勝止まりであった。以前は左上手をうかがいながら押す相撲だったが,今場所は低い立ち合いから突き押す相撲が目立ち,この方がよくとれている気がする。課題は終盤のためのスタミナか。割りと息切れしている場所が多い印象。翠富士は肩透かしがよく決まっていて楽しかった。

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Posted by dg_law at 02:32Comments(3)

2022年05月03日

ニコ動の動画紹介 2021.8月下旬〜2021.9月下旬




とんでもない難易度のアクション(?)ゲーム。これは某パンの比ではない。YouTubeにあったExtraクリアの動画を見てきたが,よくこんなゲーム作ったなと思った。




ペストっぽい疫病で文明が崩壊した設定の中世ヨーロッパで村を再建するゲーム。村人一人一人の性格が細かく設定されているのと,頻繁に盗賊や狂信者集団が襲いかかってきて戦争になるのがポイントで,籠城戦を考えつつも利便性の高い砦と農村(要するにモット・アンド・ベーリーの構築)を考えるかを楽しむゲーム。かなり楽しそうでプレイしたくなった。



解説動画の解説動画。儒学経典の注釈みたいなことになってきた。実際にこの解説動画はかなりわかりやすい。少なくとも全滅で消えるもの残るものの違いは確かにわかる。





声質が非常にマッチしていてすばらしい組み合わせ。



理事長ちっこくてかわいいから好き。





メカPとOriens氏。下半期20選選出。64人も使っているのに完成度が高い。



末定氏。下半期20選選出。初見で腹筋崩壊した。桃子は三角のままで良かったんやなって。RULOのCMからこれを思いつくのは天才の発想。ナレーションで音ハメしているのも笑った。



ヨシキP。下半期20選選出。これを混ぜたかw。言われてみると,何でも聞き流すアカネチャンと無理やり言うことを聞かせるお天気ヤクザは相性が最悪で面白い。



眠子氏。下半期20選ノミネート。人力vocaloidも動画もよくできている。



MP。下半期20選ノミネート。これも芹沢あさひの合うナイス選曲。「飽きっぽい私が」でちょっと笑ってしまった。
  
Posted by dg_law at 12:00Comments(0)