・コミックマーケット99の開催について(2021年11月12日)(コミケット準備会)
→ この11月の発表があり,サークル参加も含む人数を含んでの「1日当たり55000人」だと一般参加者の枠はかなり少なく抽選が厳しいことが予想された上に,東西移動禁止(実際には途中で開放されたようだが)は東西両方に用事ができる可能性が高いために複数人でのチーム参加が前提となる。ということは普段参加しているメンバー3・4人のうち抽選で誰かが漏れたら参加する意味がないなと判断して,不参加になった。あと実はカタログがDVD-ROM派だったので,web限定になったのも参加意欲が削がれた理由だったりする。
→ このブログを古くから読んでいる人はご存じの通り,コミケ参加にはけっこう熱意を傾けていたので不参加の自分がちょっと想像できなかったのだけど,不参加の年末年始は意外と新鮮味がなく,過ぎ去ってみるとすんなり受け入れてしまった自分がいた。こうやって人間はいろいろなものから意外とあっさり卒業していくのかもしれない。現時点でC100も参加する意識がない(意志が無いというよりも意識がないのだ)。リアルの事情でもそろそろ実家から「お盆はともかく年末はいてほしい」圧があったりなかったりする。
→ 同人誌は電子版で買うかメロブに行くかでほぼ手に入ってしまうのだが,やはりコミケの醍醐味はそのお祭りの熱狂の中で買うものを吟味することや,買うかどうかを現地で中身を確認して掘り出し物を発掘すること,特に評論島では委託されないような同人誌を探すこと等にあって,それらが無いのはちょっと寂しいかなと思う。創作者側もこの2年ほどで同人誌の制作よりSkebやFanboxに移行した人がけっこういて,コミケがわずか2年止まっていただけで日本の創作環境は激変したものだ。
・『絶対に解けない受験世界史3 悪問・難問・奇問・出題ミス集』書評(読売新聞)
→ 拙著の書評が読売新聞に載っていた。評者がビッグネームすぎて本当に驚いた。書評は的確で,著者として大変ありがたい。
→ ところで,拙著の書評を載せてくれたのは読売新聞,私に取材をしてくれたのは産経新聞ということで,不思議と保守派の新聞が好意的である。言うまでもなく,限りなく偶然の産物である。一応拙著の中には左派的な意図が入り込んだ入試問題を批判している場面の方が右派的な問題への批判の場面よりも多いのは確かであるが,これは右派の教員の方が絶対数が少ないというだけであろう。大学入試にかかわる問題は左右関係なくかかわれるもの,政治的左右とは別の対立軸を有するものだと思うので,拙著の主張に関心がある方なら,左派メディアからの取材も大歓迎です。
・南ア デクラーク元大統領死去 アパルトヘイト撤廃でN平和賞(NHK)
→ 2021年11月11日の死去。マンデラが亡くなってから8年後のことになった。マンデラの時ほど世界的な反響が薄かったのは,やはり評価が難しい人物だからであろうか。アパルトヘイトを終わらせた功績は間違いなく大きいものの,その直前まで存続させようとしていたのも彼である。またアパルトヘイト廃止後にアパルトヘイトを非難することに躊躇する態度を示し,国民党の責任を認めようとしなかった点で批判を浴びた。それでももう少し悼まれてもよいのかなと。R.I.P.
・イタリア芸術を楽しむ
→ イタリア諸都市の教会や旧市街,美術館を詳細に記録し続けているブログ。大都市はもちろん小都市まで訪れていて,一つ一つの教会やそこにある絵画・彫像の作者までしっかり調べていて,情報量がすごい。だらだら読んでいるだけでも面白いが,イタリアに行く人がいたら参考に。それにしてもこうして見ると,イタリアは適当な小都市でもしっかりとした中世〜バロック期の旧市街・教会・美術作品が残っているからすごい。