2022年10月26日

ニコ動・YouTubeの動画紹介 2022.4月下旬〜2022.6月上旬



やりこみプレーヤー目線の欠点。オーディンやギルガメッシュの乱入オンオフ機能が欲しかった,ドローが面倒すぎる等,納得できるものが多い。



たいたぬ氏。この回も大いに笑わせてもらった。毎回本当に有事だよ!




普段はRimWorldでやりたい放題のなんでもするセイカさんが別ゲームに出張した番外編。このゲームは設定自体がすごい。客を殺して別の客の料理の材料にして,ハンバーガーショップを経営する。見るからに高難易度だが,プレイヤーの腕で面白い実況になっている。




カメ五郎氏がいつの間にか田舎に定住していて驚いた。どんどん庭を造成していっていて,それに伴って住む野生動物・植物が増えていっているのが面白い。



ウマ娘のよく描けてる手描き。



これもウマ娘の手描き。これも上手く描いてる。



mobiusPのモーションキャプチャーのオリジナルモーションシリーズ。これまたキレのあるダンスで,アクターさんもすごい。



FF6のオペライベントはスーファミの音声の限界に挑んだような作りだったが,こうしてボイスロイドのボイパで再現されると隔世の感がある。





2つともまさか!氏。迷ったが,下の作品を上半期20選選出。ダンスシンクロが上手いし,歌詞に沿った場面のチョイスが良い。元気に歌っている麗花さんがかわいい。



シンシア氏。上半期20選選出。これは2年経ったからできる再現。これが作れるだけ辻野あかりのボイスが増えたということで感慨深い。  

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2022年10月22日

外交的「パイプ」にも種類はあるだろう

・番号間違い以外に「問題自体も不適切」名古屋大学の入試でミスあった設問 専門家が指摘した“2つの不備”(東海テレビ)
→ 弊ブログでも取り上げていた名古屋大の世界史の出題ミスについて,元慶應大経済学部教授の延近充氏がインタビューに答えていた。本ブログ上でも何度か取り上げているが,慶應大・経済学部は慶應大では例外的に良問が多く,受験世界史悪問集への収録が非常に少ない。氏はこの慶應大・経済学部の良問路線を主導した人物であり,それに関連する出版物もあり,地歴の出題ミスについての見識と権威という観点で最適な人選である。とはいえ,受験地歴の事情に造詣が深くなければその辺の事情を知らないであろうから,東海テレビはよく調べてくれた。
→ このページを見る限り番組も要点がよくまとまっているのではないかと思う。私としてもここに書かれていることに異論が無い。このインタビューについては延近充氏本人が自分のホームページで反応しているので,そちらもあわせて読みたい。確かにメインキャスターがそうコメントしていたのであれば,問題の本質が伝わっておらず,残念である。


・防衛省がミャンマー軍幹部らの教育訓練受け入れ 人権団体から批判(朝日新聞)
・ミャンマー軍の留学生受け入れ 批判受け、来年度から中止に 防衛省(朝日新聞)
→ 上は3月に流れてきて驚いたニュース。相手が軍事政権であれ悪辣な独裁政権であれ,将来的に民主化する期待を込めつつパイプを維持しておくこと自体は必ずしも批判されることではない。とりわけミャンマーの軍事政権とのつながりは,まさにそういうものであったと思われる。しかし,2021年の軍部クーデタを経た2022年にもなって,軍幹部の教育訓練を受け入れるのはパイプとして直接的に過ぎ,外形的に民主化・少数民族への弾圧に手を貸す行為にしか見えない。真相は不明だが,防衛省の「文民統制下の自衛隊を理解してもらい、本国で生かしてもらうため」という説明はいかにも白々しい。本当にそういう趣旨で教育訓練が行われたのか疑わない人は少ないだろう。
→ そうして9月になって来年度は継続しないことが決められた。当初の説明通りの趣旨であるなら継続すべきだったところ,あっさりと日和った。停止の理由を民主派市民の処刑に求めているが,これもまた今更感が強すぎて白々しい。


・日本の労働生産性はなぜ低いのか(メモ)(hidekatsu-izuno 日々の記録)
→ 扱いの難しい「労働生産性」という概念について,様々な指標を用いて考察し,あれこれの俗説を排除して,冷静に検討している面白い記事。日本社会全体の労働生産性向上のためには「高度な人材の育成(IT分野がより望ましい)と女性の社会進出の促進」という結論は妥当だろう。N=1ではあるが,私の働いている実感とも合う。  
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2022年10月20日

「正解」に対する権力性において,受験国語は地歴より重いのかもしれない(2022年早稲田大・教育学部国語の問題について)

・入試国語選択問題の「正解」について――早稲田大学教育学部の説明責任/重田園江(SYNODOS)
→ 例の企画をやっている人間として非常に共感する記事。入試の国語は著者が解いても満点にならないことは多々ある。それは,入試問題では抜粋された文章のみを用いて解答を出さねばならないところ,著者は抜粋されていない部分の文章を含めた周辺情報を豊富に持っているので,どうしてもそれらも加味した解答を出してしまうため。また,著者はその分野の専門家であっても受験国語の専門家ではないので,受験国語のお約束を外した解答を出してしまうためである。しかし,本稿をでは著者の重田先生はこれらの点に自覚的で,予備校の解答速報との比較も出しての慎重な検討を行い,これらを克服している。非常に誠実な批判である。だからこそ早稲田大当局の対応の杜撰さが目立つ。

例の企画で散々書いている通り,受験世界史での出題ミスや悪問は,それらが認められず・訂正されずに放置されることで,受験生に誤った歴史理解を促すことになり,また知の権威である大学もまた知的誠実さを欠くことがあるのだという社会に対する極めて悪いメッセージの発信になる。これは国語でも全く同じことで,かくのごとき著者からの批判に回答しないのは,権威の失墜であると同時に,大学教員の国語力の低さをアピールすることになりかねず,引いてはすでに蔓延している受験国語そのものに対する不信感を醸成しかねない。

その意味で本稿の「最後に早稲田大学からの返答の問題点を指摘しておく。」以下の文章には同意しかない。特に以下に引用する文章が大学人の側から出てきたことは大変に嬉しい。大学当局は,こと自学の大学入試においては何が真実であるかを決める圧倒的な権力者であることを自覚してほしい。そして,こうした大学人からの受験国語批判はもっと増えていくべきだろう。
>一問の不正解に泣く受験生の存在は、早稲田大学と同じ大規模私大に勤務する私自身にとっても他人ごとではない。たとえ出題に神経をすり減らす苦労があるとしても、忘れてならないのは、大学内にいる作問者は受験生から見れば圧倒的な権力者であるということだ。どんな問題を出すかも、何を正答とするかも、そして正答に疑義が出された際に説明を行うかどうかも、すべて大学側が一存で決められる仕組みになっている。今回このことを痛感させられた。  
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2022年10月19日

ロシア−ウクライナ戦争開戦から8ヶ月経って,開戦当初を振り返る

・ウクライナ戦争をめぐって(塩川伸明)
→ ロシア史の専門家,塩川先生による3/14時点での様々な情勢分析,背景解説。非常に有用でその価値は8ヶ月経っても失われておらず,関連する議論はここをベースに始めたいところ。


・ウクライナでの戦争の結末は 5つのシナリオ(BBC)
→ 開戦直後の結末予測。開戦劈頭でロシアがキーウを強襲したが,陥落させられなかったことで戦争は第二段階に突入した。この記事が書かれたのはまだその開戦劈頭の時期である。シナリオ1は完全に破綻した。シナリオ4も破綻したと言っていい。ウクライナはクリミアの奪還まで和平しないと主張しており,しかもはったりではなさそうである。中国が仲介しようがトルコが仲介しようが,ウクライナは聞く耳を持つまい。仮にウクライナが2022年2月の段階まで領土を奪還したとして,そこで西側諸国の支援がどう変わるか次第なところはあろう。そこでアメリカが支援の削減と和平交渉の強制を示唆したならば,ウクライナも外交的決着を考えざるを得ないかもしれない。
→ 現状はまさにシナリオ2になっている。思われていたよりもウクライナ軍が精強であるので,このまま領土奪還戦がうまく続けば2023年中の終戦はありうるかもしれない。シナリオ3はプーチン政権が本気で戦術核を打ったら,一挙にこうなる可能性はあるが,そこまで確率は高くなかろう。シナリオ5は長期戦の果てにそうなる可能性は否定できないが,現状では期待できない。やはり一番ありうるのは数年かかってウクライナが2014年以前の領土を全て奪還し,ロシアは多大な国際的威信と経済力を喪失したがプーチン政権は健在,というあたりではないか。


・「マック」も「シャネル」もないロシアに備えるモスクワ市民たちの悲哀(Courrier)
→ ロシアに対して早々に始まった経済制裁に対する直後の反応。半年以上経過しても当初の予想通り,経済制裁はロシアの兵器不足に対してはよく機能しているものの,外貨獲得の制限や,市民生活の圧迫によるプーチン政権の転覆といった目的にはほとんど機能していないように見える。石油輸出などはすっかり抜け道ができてしまっているし,一つ上の記事へのコメントでも少し書いたが,生活水準が低下してもプーチン政権が打倒される様子は無い。1905年なり1917年なりとは状況が違う。政府側の国民掌握技術が格段に上がっている。食糧危機くらいの状況までいけば状況は似てくるが,中国やインドがロシアをそこまで追い詰めることはしないだろうし,そこに至るとしても数年単位はかかるだろう。政府高官のクーデタなり第三次ロシア革命なりを促すのは,結果的に最も丸く収まるやり方ではあれ,早期決着のシナリオとしてそれに期待するのは西側諸国の見通しが甘すぎたのではないか。


・ロシアの攻勢と新世界の到来 (2022/02/26): 侵略成功時のロシアの予定稿 全訳(山形浩生の「経済のトリセツ」)
→ 何という大仰な世界観・歴史観であることか。どちらがナチスなのか。もちろん多分にプロパガンダではあるのだが,一方でプーチンの思想がおかしくなったことは研究者や各国首脳などの多方面から聞こえてくる話であって(特にフランス大統領のマクロンがここ数年でプーチンが変わってしまったことを嘆いていたのが印象的だった),プーチンとしてはかなり本気度の高い主張なのかもしれない。加えてもって,ウクライナのNATO加盟問題が発端であったはずなのに,この少し後にウクライナがNATO加盟断念を持ち出してもロシアが和平交渉を突っぱねたことを見ても,もはやNATOの加盟問題はどこかに飛んでいってしまった感がある。人類,21世紀になってもまだ民族観で大戦争をする。


・「ポーランドに侵攻も」 駐日大使が危機感(産経新聞)
→ 今回の戦争の開戦直前・直後で意外だったのは西欧諸国が非常に暢気だったことだ。本当にウクライナが短期的に大敗していた場合,リヴィウまでロシアの勢力が出張ってくることになる。となると次にロシアが掲げるのは東側陣営の再建であり,ポーランドやバルト三国は全く他人事ではない。上掲のような主張もおおっぴらに出されていたのである。冷戦の再開待ったなしであり,しかも今回は中国とロシアが仲違いしてくれそうにない。こんなのは火の小さいうちに火消しするしかなく,犠牲になるウクライナはかわいそうだが,キエフ以東で戦火が収まっているうちはまだ破滅的な状況にはならない。ここで西側諸国が本腰を入れてウクライナを支援すればロシアはかえって戦線を拡大させようとし,自分たちが巻き込まれるのではないか等という懸念で日和るのは約80年前の宥和政策となんら変わらない……ということくらい西欧諸国の首脳はわかっていると思っていたが,当のドイツが一番わかっていなかった。少しショックであった。
  
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2022年10月07日

ニコ動・YouTubeの動画紹介 2022.4月上旬〜2022.4月下旬




ぎゅや氏。最近のボーカロイド・ボイスロイドは自然すぎてすごいのだけど,なんだかんだで新鮮に毎回驚いてしまう。夏色花梨は良い声してるなぁ。




中国拳法勢ぞろい。アクターさんがすごすぎる。モーキャプの様子&解説編も見るべし。カンフーエクササイズ言うとるけど,これを踊れる人は極めて限られているw



同アクターさんの。



この人がなんで武甲山なんてぬるい山を登ってるんだ,と思ったら案件動画だった。おやつ氏もそうだが,動画がけっこうはちゃめちゃでも案件は降ってくるんだなぁ……。武甲山でも夜になるとけっこう怖い。



たみーさん,ニコニコ動画にも投稿してたのか。動画の内容は,さすがプロの声優さんとしか言えないw



このシリーズはずっと面白い。まさかの旧作キャラ登場。




十六夜カズヤP。3人そろうと余計にエッチ。



上半期20選選出。豪華な合作。あれ,シャニマスって14年前からあったっけ……というような違和感の無さ。



攻める分には飛車も角も変わらんけど,守りに入った時にはやっぱり飛車が強い。この「全部」VSシリーズはどれも面白かった。



これだけ歌が上手いVTuberさんは貴重。


声質に合うベストな選曲。  
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