2005年05月15日
戦場のピアニスト
思ったよりかかった。最大の原因は借りてきたDVDに傷がついてて途中から見れず、店まで戻って交換してもらってたからなんだが……気にしないでおこう。見てない人のために、一行で内容を解説すると、ユダヤ人ピアニストがドイツ軍に占領されたワルシャワで必死に生き延びようとする物語。
感想は、思ったより良かった。自分は割りとバッドエンドが好きだが、今回ばかりはハッピーエンドで良かったなと思う。これで主人公死んだら救われませんな……まあ実在の人物なので生き残ること自体は最初からわかってるんだけど。それでもけっこう緊張した。
一番のポイントは、主人公が弾く曲はポーランドらしく全部ショパンなんだけど、一番有名な曲を弾いたのは(エンディングを除く)ラストであること。ここで持ってくるとはね。やられた。曲名を失念。ぐぐっても出てこない。悔しい。ノクターン13番だっけ?
普通に良かったんだけど、うまいなと思った点を二つ。最後はハッピーエンド、とは書いたけど、本当にそうとは言い切れるだろうか。場所はポーランド。この後、ソ連に占領されるという悲劇が続く。最後の最後でそのことをほのめかしつつも、映画自体は完全にハッピーエンドに向かうギャップ。もう一つは、ソ連は当然として、アメリカ軍を「ドイツを解放に来た正義の軍」として美化していない点。新たな占領軍としてきちんと描いてる。逆にドイツ軍を完全な悪役にもしていない。と言っても史実通り作ったらそうなっただけかもしれないが。
しいて文句を言うなら、ちょっと不親切なところがある。ワルシャワ市民が蜂起するんだけど、失敗する、そしてその直後不自然なタイミングでソ連軍が侵攻する、というシーンがある。このシーンは史実通りで、本当はソ連のワルシャワ侵攻と同時に蜂起する手はずになっていたんだけど、ソ連軍がワルシャワ解放後に市民の発言権が強くなるのを恐れて侵攻のタイミングを遅らせた。そのせいで失敗した。蜂起した市民が全滅した直後、ソ連軍はワルシャワを占領した。
けど、この映画ではこの事実の説明を全て省いている。普通はこんなこと知らない。おそらく大抵の視聴者は何も気にならなかっただろう。しかしそれでは、この直後主人公は瀕死の状態でソ連軍に救出されるのだが、ここら辺の脈絡を知ってないと完全にこの救出シーンの不可思議さを理解できないと思うし、感動し尽くしたとはいえないと思う。
ここまで書いてひょっとして思ったのは、ヨーロッパ人にとってはこんな事実当然だから説明されなかったという可能性があるということ。日本人は南京大虐殺や東京大空襲のことは詳しいのが当然のことと同じで。だったら仕方ないかな、と。
感想は、思ったより良かった。自分は割りとバッドエンドが好きだが、今回ばかりはハッピーエンドで良かったなと思う。これで主人公死んだら救われませんな……まあ実在の人物なので生き残ること自体は最初からわかってるんだけど。それでもけっこう緊張した。
一番のポイントは、主人公が弾く曲はポーランドらしく全部ショパンなんだけど、一番有名な曲を弾いたのは(エンディングを除く)ラストであること。ここで持ってくるとはね。やられた。曲名を失念。ぐぐっても出てこない。悔しい。ノクターン13番だっけ?
普通に良かったんだけど、うまいなと思った点を二つ。最後はハッピーエンド、とは書いたけど、本当にそうとは言い切れるだろうか。場所はポーランド。この後、ソ連に占領されるという悲劇が続く。最後の最後でそのことをほのめかしつつも、映画自体は完全にハッピーエンドに向かうギャップ。もう一つは、ソ連は当然として、アメリカ軍を「ドイツを解放に来た正義の軍」として美化していない点。新たな占領軍としてきちんと描いてる。逆にドイツ軍を完全な悪役にもしていない。と言っても史実通り作ったらそうなっただけかもしれないが。
しいて文句を言うなら、ちょっと不親切なところがある。ワルシャワ市民が蜂起するんだけど、失敗する、そしてその直後不自然なタイミングでソ連軍が侵攻する、というシーンがある。このシーンは史実通りで、本当はソ連のワルシャワ侵攻と同時に蜂起する手はずになっていたんだけど、ソ連軍がワルシャワ解放後に市民の発言権が強くなるのを恐れて侵攻のタイミングを遅らせた。そのせいで失敗した。蜂起した市民が全滅した直後、ソ連軍はワルシャワを占領した。
けど、この映画ではこの事実の説明を全て省いている。普通はこんなこと知らない。おそらく大抵の視聴者は何も気にならなかっただろう。しかしそれでは、この直後主人公は瀕死の状態でソ連軍に救出されるのだが、ここら辺の脈絡を知ってないと完全にこの救出シーンの不可思議さを理解できないと思うし、感動し尽くしたとはいえないと思う。
ここまで書いてひょっとして思ったのは、ヨーロッパ人にとってはこんな事実当然だから説明されなかったという可能性があるということ。日本人は南京大虐殺や東京大空襲のことは詳しいのが当然のことと同じで。だったら仕方ないかな、と。
Posted by dg_law at 23:13│Comments(0)│