2005年05月31日

ラン・ローラ・ラン(ドイツ語名 ローラ・レント)

ドイツ映画第二段…と言っても授業中に見たのだが。内容は、ローラは麻薬の運び屋だが、相棒でもある彼がへまをしたせいで、要は20分以内に10万マルク作って彼のところへ届けなくてはならなくなった、そのために彼女がベルリン市内を奔走する、という話。

この映画のおもしろかった点は、ゲームにはしばしば使用される技法だが、並行世界を何度もやり直すことによって、少しずつ彼女の未来が変化していくという点。本筋とは全く関係ないような登場人物の未来までも描写することによって現実感を生み出している。また、一見わかりづらい伏線が、うまく明らかになっていく様子は構造的にうまい。あと、映像効果にこだわりを感じる。アニメを入れてみたり映像を重ねてみたり、部分的に再生を遅らせてみたりしていた。少々くどかった気もするが。1時間半という長さも短くていい。


難点を言うなら、確かにスピード感あふれる映像なのだが、並行世界とは言え、同じ映像を何度も見せられても正直飽きる。一周が短いだけに。しかも大半がローラが疾走しているシーンなのだから、そこを飽きさせない工夫が足りてないと思う。しかし、面白い映画ではあった。授業外で見たらもっと面白かったと思う。


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