2005年06月11日

その前にドイツ語を(ry

Friedrich国立博物館の「ベルリンの至宝展」に行ってきた。

とりあえず、めちゃ広かった。この間のアンソールとかラトゥールの3倍は広かった。人もそれくらいいたけど。
鑑賞していて思ったのは、この博物館、配置がうまい。各作品群の良さが引き立つような考慮が感じられた。たとえば古代ギリシアの彫刻を飾る部屋なら部屋に白い円柱(明らかに作り物とはわかるのだが)を配置したり、オリエントの発掘品を飾る部屋はバビロンの城門(の張りぼて)で装飾していた。これは相当苦労しただろうに。たいしたもんだ。

さすがにベルリンの博物館から持ってきただけあって、古代の発掘品が充実していた。こうしてみるとエジプトの作品とメソポタミアの作品は何から何まで全然違うと思う。そのどっちとも言えない方向へ言っているアマルナ芸術は、さすがに世界初の一神教誕生の地、といったところか。生のネフェルティティの胸像はさすがに感動した。

それ以外にもボッティチェリやらラファエロやら来てたが省略。そして本日のメインイベント、フランスの巨匠マネの『温室にて』……の予定だったんだが、自分の視線は別の場所に向かっていた。同室には、ドイツ人のロマン派から印象派にかけての画家の絵画が飾ってあった。ロマン派と聞くと絵画はフランス、音楽と文学はドイツ、というイメージが強い、というか自分もそうだった。今日までドイツ人のロマン派画家なんて一人も知らんかった。上はカスパー・ダーフィト・フリードリヒという画家の絵だが、同時期のフランス絵画と比べても全く劣っていないと思う。まだまだ絵画の世界は広い。

もちろん、マネの絵も良かった。まだ無名だったマネの絵を購入した当時のベルリン博物館の館長はたいした先見の明の持ち主だと思う。しかし、国家統一を果たしいよいよフランスやイギリスと並ぶ大国となっていく、上り調子のドイツを映すかのような力強いドイツ近代絵画作品。悪くないね。

ベルリンの博物館は巨大だが、実は冷戦のせいでWW2の戦災の修復が全く進んでいなかったらしく、いまだ改築中である。改築工事からの避難を兼ねて、ということでこれだけ大量に借りてくることができたのだろう。2015年完成だとか。完成したら行ってみたいものだ。

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