2005年06月22日
TVアニメ版「AIR」
あまりこういう話題はここでは出さないつもりだったけど、萌えとか抜きですばらしかったので、残しておこうと思う。普通にレビューしてもだたのオタクの叫びになってしまうので、なるべく普段の映画レビューと変わらないように。
最初は20時間かかるこのゲームを、約6時間ばかりでまとめることなんてできるはずがないと思っていたけど、そんなこともなかった。確かにかなり駆け足だったが、過不足無くまとまっていた。
特に、監督を褒め称えたい点がある。こういう多数分岐できるゲームのアニメ化でよく失敗するのは、全てのシナリオを追いかけようとするあまりに主人公の動きが不自然になることだが、今回はそれが無かった。まず最終的にメインとなる観鈴以外のヒロインとは、恋仲にはならないように設定を変えた。もともと恋愛要素の薄いゲームだったので、それは簡単だったと思う。さらに、観鈴を他のヒロインと絡ませることによって、不自然さを打ち消した。またそれによって、観鈴の「友人ができない体質」という伏線や、観鈴が主人公に惹かれていく描写が際立ち、作品により深みを与えたというのは、制作側としても予想外の出来事だったと思う。
シナリオは言うまでも無く。ゲームプレイヤーは昔の感動を思い出すだろうし、初めて見る人は涙を流さずにはいられないだろう。美しい、そして悲しい物語。むしろアニメのほうがゲームよりも、流れが一本線な分、伏線の処理の仕方がうまく、疑問点の残らない終わり方をしている気さえする。
音楽は完全にゲームの使いまわし。ゲームのBGMが神がかった出来だったので、あきらかに手抜きであるとは思いつつも、文句を言えない現実がある。しかし、時間の都合とはいえ、ボーカル曲を途中で区切るのはいかがなものか。このアニメ唯一ともいえる不満点である。
グラフィックは、本当に神の仕事。人物はさることながら、海や空の描き方。夏のイメージをうまく増幅している音楽とあいまって、本当に田舎の夏を体感できるだろう。原画が独特なので受け付けがたいかもしれないが、そこは慣れるしかないだろう。これを理由に見るのをやめるにはあまりに惜しい出来だ。
最初は20時間かかるこのゲームを、約6時間ばかりでまとめることなんてできるはずがないと思っていたけど、そんなこともなかった。確かにかなり駆け足だったが、過不足無くまとまっていた。
特に、監督を褒め称えたい点がある。こういう多数分岐できるゲームのアニメ化でよく失敗するのは、全てのシナリオを追いかけようとするあまりに主人公の動きが不自然になることだが、今回はそれが無かった。まず最終的にメインとなる観鈴以外のヒロインとは、恋仲にはならないように設定を変えた。もともと恋愛要素の薄いゲームだったので、それは簡単だったと思う。さらに、観鈴を他のヒロインと絡ませることによって、不自然さを打ち消した。またそれによって、観鈴の「友人ができない体質」という伏線や、観鈴が主人公に惹かれていく描写が際立ち、作品により深みを与えたというのは、制作側としても予想外の出来事だったと思う。
シナリオは言うまでも無く。ゲームプレイヤーは昔の感動を思い出すだろうし、初めて見る人は涙を流さずにはいられないだろう。美しい、そして悲しい物語。むしろアニメのほうがゲームよりも、流れが一本線な分、伏線の処理の仕方がうまく、疑問点の残らない終わり方をしている気さえする。
音楽は完全にゲームの使いまわし。ゲームのBGMが神がかった出来だったので、あきらかに手抜きであるとは思いつつも、文句を言えない現実がある。しかし、時間の都合とはいえ、ボーカル曲を途中で区切るのはいかがなものか。このアニメ唯一ともいえる不満点である。
グラフィックは、本当に神の仕事。人物はさることながら、海や空の描き方。夏のイメージをうまく増幅している音楽とあいまって、本当に田舎の夏を体感できるだろう。原画が独特なので受け付けがたいかもしれないが、そこは慣れるしかないだろう。これを理由に見るのをやめるにはあまりに惜しい出来だ。
Posted by dg_law at 23:40│Comments(0)│