2005年07月07日

the PASSION of the Christ

文字や想像力では、表せないものがあると思う。想像力がいかに無限といえども、理性がストップをかけることだってあるから。そういった場合、五感から受容する。そしてそのパワーはすごい。

とにかくグロかった。リアルすぎる。ほんとに12禁?バトルロワイヤルよりよほどエグイよ?日本人で汎神論な自分でこれだけ衝撃的なんだから、西洋人のショックは計り知れない。釈迦の入滅やムハンマドの死があれだけ穏やかだったのに対し、キリストはこれだからね……ピラトーが有能で、キリストを黒海追放の刑にしていたらキリスト教はこんなに広まらなかっただろうと塩野七生が言ってたけど、磔刑のシーンにはそう思わせるだけの破壊力がある。

キリストの復活で終わったけど、ラストが圧巻だった。そう来たか、という感じ。一見の価値有。

ちなみにご存知の通り、この映画ラテン語とアラム語とヘブライ語で演じられている。ピラトーのラテン語はかすかに数字とか基本動詞くらいは聞き取れたような…アラム語とヘブライ語は、区別すらつかんかった。(登場人物が何人か考えればわかるけど……)アメリカ人にとっては、久々に字幕で見る映画になったと思われる。そう考えると、普段字幕でしか映画を見ない我々にとってはなんだか奇妙だ。


この記事へのトラックバックURL

この記事へのコメント
うぃっす、言われたとおり来てみた。てかそれで何故前日のところにコメントするのかって気はするけど(笑)
おれも『パッション』は映画館で観たけど、観た後書いた感想を見たら「暴力」についての考察を少ししていた。といってむしろ俺なんかは執拗なイエスの描写にちょっと辟易していたような気もしないではない。
てか、音声送ってくれ(笑)
Posted by sk2 at 2005年07月09日 00:42
おk。音声今から送るw

まあ確かにちょっとやりすぎ感はある。
あくまで「視覚の威力」にこだわった作品、として受け取りたいところではあるけども、キリストの悲劇を描きたかったのかローマ下級兵士の残虐性を描きたかったのか、わからなくなるような感じだしね…
Posted by DG-Law at 2005年07月10日 18:11