2005年08月23日

でもそんなに鏡あったっけ?

Dresden国立西洋美術館の「ドレスデン −世界の鏡展」に行ってきた。本当は月曜日行く予定だったのだが、よく考えたら当然の話、美術館関係は月曜定休だということに着いてから気づき、失意の内に山手線一周して帰ってきたのが昨日の話である。

んで今日とうとう見れたわけだが、なかなかすごかった。バラエティに富んでいて飽きない。まず、サブタイトル通り鏡やそれに類する装飾品の数々から始まる。金銀細工に目を奪われた後、次に出てくるのがトルコ趣味。東洋とも西洋ともいえぬ、珍しい装束を楽しんだらイタリア絵画が登場する。ここでの目玉はティツィアーノの「白いドレスの女性の肖像」。それに限らず、後期ルネサンスからバロックの名作を展示している。

その次はフランス絵画やすばらしい家具の数々。ある意味目を引くのがローズカット・ダイヤモンド装身具一式だろう。おば様方が大量に群がっていたが、無理もあるまい。10カラットくらいありそうなダイアの指輪がごろごろしているのだから。個人的にはそれよりも記念メダルの展示にひかれた。ラテン語で書いてあると読みたくなるね。

ドレスデンといえば、マイセンははずせまい。マイセンは徹底的に東アジアの陶器をまねることですばらしい陶器を生み出したのだが、元ネタとなった東アジア産の陶器と、マイセンで作られた陶器が並列しておいてあった。おもしろい展示だと思った。やっぱり微妙に違う。そしてオリジナルのほうが美しく感じる辺り、自分の美的感覚はやっぱり東アジアなのか、それとも単にオリジナルのほうが美しいという一般法則なのか。そこは定かではないが。

そしてオランダ絵画ゾーンへ。これまたすばらしい、そして有名なバロック絵画がそろっている。特にフェルメールの「窓辺で手紙を読む若い女」、よく借りてこれたなあ。これも構図がすばらしいね。特にカーテン。あれが無いとバランスも悪いし、遠近法も引き立たない。

最後にドイツロマン派絵画。まさかここで再びフリードリヒの風景画に出会えるとは思わなかった。すこぶる感激。しかし、フリードリヒはもとよりそれ以外のドイツロマン派の風景画も、すばらしいね。まさしく「苦痛を乗り越え、歓喜に至る」(ベートーヴェン)という感じ。なかでも今回気に入ったのは、ダールの「満月のドレスデン」(上の絵)。もうすばらしすぎて言葉に言い表しがたい。というか、これを最後に持ってくるのは心憎すぎる。


今回も堪能させてもらった。毎回ながら、西洋美術館の特別展示はすごい。展示内容もさながら、展示方法が神がかっている。鑑賞者心理を読んでるね。で、今回もTシャツ買って帰りましたとさ。

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