2005年10月19日
薔薇の名前
さてようやくツタヤで借りて来れたので、見た映画のレビュー。珍しくマイナーな映画でも。というかまた古いな…(1986年制作)
原作は有名なイタリアの文学者ウンベルト・エーコー。主演はショーン・コネリー。けっこう本格的な推理物だった。時代は1327年。つまりバリバリの中世。主人公はアリストテレス信奉者の現実主義者だから、現代から見ると当然の行動なのに中世ゆえに白眼視されている光景がおもしろい。訪れた修道院で殺人事件が起こってそれを解決しようとするわけだが、キリスト教内の宗派同士の教義による対立、権力争いが重なって実におもしろい。確かにこれは時代設定を中世にしないと描けないだろう。
何より際立つのが、書物の希少性。たった一部屋の書庫で「この修道院には何て本が大量にあるんだ!」と感動する主人公に、共感を覚える現代人はほとんどいないだろう。当然この書庫が事件にかかわってくるわけだが、それは見てからのお楽しみ。けっこうグロいので、耐性が無い人はやめといたほうがいいだろう。と言ってもパッションよりは相当マシだ。構成がまとまっていて、無駄な部分が無い。さくさく話が進むので飽きないだろう。
この映画で最大の問題点は、古いということだろう。DVDが借りられていてビデオで見たせいもあり、画像が荒い。音声も時々飛んでるし。文化財保護活動者で、テクストの重要性を訴えたエーコーの作品がぼろぼろになっているというのも、何とも皮肉な話ではある。中世ヨーロッパの様子とか、推理物が好きなら是非。
原作は有名なイタリアの文学者ウンベルト・エーコー。主演はショーン・コネリー。けっこう本格的な推理物だった。時代は1327年。つまりバリバリの中世。主人公はアリストテレス信奉者の現実主義者だから、現代から見ると当然の行動なのに中世ゆえに白眼視されている光景がおもしろい。訪れた修道院で殺人事件が起こってそれを解決しようとするわけだが、キリスト教内の宗派同士の教義による対立、権力争いが重なって実におもしろい。確かにこれは時代設定を中世にしないと描けないだろう。
何より際立つのが、書物の希少性。たった一部屋の書庫で「この修道院には何て本が大量にあるんだ!」と感動する主人公に、共感を覚える現代人はほとんどいないだろう。当然この書庫が事件にかかわってくるわけだが、それは見てからのお楽しみ。けっこうグロいので、耐性が無い人はやめといたほうがいいだろう。と言ってもパッションよりは相当マシだ。構成がまとまっていて、無駄な部分が無い。さくさく話が進むので飽きないだろう。
この映画で最大の問題点は、古いということだろう。DVDが借りられていてビデオで見たせいもあり、画像が荒い。音声も時々飛んでるし。文化財保護活動者で、テクストの重要性を訴えたエーコーの作品がぼろぼろになっているというのも、何とも皮肉な話ではある。中世ヨーロッパの様子とか、推理物が好きなら是非。
Posted by dg_law at 23:43│Comments(0)│