2005年11月18日
ルーブル美術館の秘密
ルーブル美術館の開館する前の様子を記録した映画。なかなかに興味深かった。学芸員の方々のこだわりが、やはりすごい。照明の光の角度や飾る順番による印象の違いにとことんこだわっている、1cm勝負の世界。作品の運搬も大変な仕事だ。何しろ数メートル級の大物が多い。狭い廊下や段差に差し掛かるとひどく手間になる。
驚いたのは、作品の修復作業だ。飛鳥大仏が改修されすぎて正式に現存してるのは既に鼻だけ、という話を聞いたときも驚いたが、ルーブルの作品たちもけっこう大胆に改修してしまっている。色重ねて塗ったり、やすりで削ったり。カビも大敵だが、カビの生えた部分を惜しげもなくばっさりと切断してしまったときには衝撃を受けた。残しておけば作品全体がやられてしまうわけだから切り落とすのは当然なのだが…一人の裁量でできるものというのが驚きだった。
作品の収集や選別、管理も重要な仕事だが、35万点もあるとどうしても管理しきれないらしい。とある学芸員のおじさんが「あのティツィアーノどこだっけ?」とぼやいていたのを聞いて吹いた。確かに一つ一つは貴重なものばかりなのだが、こうプッサンやらレンブラントやらがごろごろしていると名作の投売り状態で、感覚も変わってくるのかもしれない。特に美術史上重要な作品でも一般に有名でないものなんかは、表に出さず倉庫に置きっぱなしなようだったし。
どの種類にしろ、作品への愛と情熱、知識、そして何より体力が無いとやっていけない仕事ばかりだ。学芸員の資格は欲しいが、自分に一番足りてないのは体力だろうか……
驚いたのは、作品の修復作業だ。飛鳥大仏が改修されすぎて正式に現存してるのは既に鼻だけ、という話を聞いたときも驚いたが、ルーブルの作品たちもけっこう大胆に改修してしまっている。色重ねて塗ったり、やすりで削ったり。カビも大敵だが、カビの生えた部分を惜しげもなくばっさりと切断してしまったときには衝撃を受けた。残しておけば作品全体がやられてしまうわけだから切り落とすのは当然なのだが…一人の裁量でできるものというのが驚きだった。
作品の収集や選別、管理も重要な仕事だが、35万点もあるとどうしても管理しきれないらしい。とある学芸員のおじさんが「あのティツィアーノどこだっけ?」とぼやいていたのを聞いて吹いた。確かに一つ一つは貴重なものばかりなのだが、こうプッサンやらレンブラントやらがごろごろしていると名作の投売り状態で、感覚も変わってくるのかもしれない。特に美術史上重要な作品でも一般に有名でないものなんかは、表に出さず倉庫に置きっぱなしなようだったし。
どの種類にしろ、作品への愛と情熱、知識、そして何より体力が無いとやっていけない仕事ばかりだ。学芸員の資格は欲しいが、自分に一番足りてないのは体力だろうか……
Posted by dg_law at 01:39│Comments(2)│
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この記事へのコメント
なぜか二日も送れたが大人になった君に乾杯!
Posted by o at 2005年11月18日 23:31
おやこっちにも。
ようやく成人したよ。これでほんとに乾杯できるようになった。
そろそろ集まって酒飲みたいね。
ようやく成人したよ。これでほんとに乾杯できるようになった。
そろそろ集まって酒飲みたいね。
Posted by DG-Law at 2005年11月19日 04:46