2005年12月16日
The Tempest
とかなんとか言いつつ眠気に負けて映画を見終わったところで寝てしまった。仕方が無いので朝更新とかしてみようと思う。テンペスト2作を鑑賞した。英文学のレポートの草稿も兼ねて報告してみる。
一作目は、1988年制作。監督はジョン・コリー…らしいのだがこの人もこの映画も、どれだけぐぐっても出てこない。(ジョン・コリーのほうは唯一手がかりになりそうな情報が、最近ラッセルクロウ主演の映画「マスターアンドコマンダー」の脚本をやっていたとのこと。)当然教官のリストにも載っていない。レポートに書いていいのは教室で紹介したものだけらしいので、これは使えない。もう一作見る必要があるようだ。しかも制作BBC、協力NHKなのに、発売ポニーキャニオンって何だろう。ひょっとして無名?というか何で渋谷のツタヤに入ってたのか気になるところだ。映画界の神秘に触れてしまった気がした。
内容はいたって普通。原作に忠実にストーリーが進んでいく。ミランダもそこそこかわいかったし、ファーディナンドもかっこよかった。この映画を見た最大の感想は、いままでずっと女だと思っていた風の妖精エアリエルが男だったという衝撃の事実だ。それだけならまだいい。しかも黒人男性。そしてゲイ。動きがなまめかしいんだよね……致命的なのは、妖精たちが集う宴のシーン。さすがに女性も出てくるのだが、なんでお前ら皆太ってるんだ。ギリシア美人とでも言いたいのか。んで、男ども。さすがにゲイかどうかまではわからなかったが(あまりに出番が少ないので)、なんで皆動きがなまめかしいんだ。これがゲイの美学ってやつか。いろいろ超時空な作品だった。
二作品目。1998年制作。ジャックベンダー監督。こちらは割りと有名な作品らしい。舞台は原作とは大きく変わって南北戦争時のアメリカ。89分と短く、しかも序盤ちんたらちんたらしてるので期待はずれかなと思いきや、後半けっこう面白かった。なにより、テンペストを基礎にしつつも当時のアメリカの奴隷制度の問題を絡めて論じているところがおもしろい。原作では黒人はキャリバン一人だったのに対し、この作品ではエアリエルが黒人、キャリバンがむしろ白人になっているのにもメッセージを感じる。あ、今回のエアリエルは黒人男性でもゲイではないのでご安心を。
原作ではプロスペローの魔力が強すぎて一方的に話が進んでいくところに、「銃VS魔法」という二項対立を設定して物語をわかりやすくしているのも興味深い。この作品、原作のテーマである「和解の精神」と「奴隷問題」、加えて「信じる力」と3つもテーマを設定していてしかも重層的に絡んでいるので、物語自体は原作よりもストレートにしないと89分に収まらなかったのではないかと思う。だったら時間長くしろよ、と思わんでもないが。89分でだいぶ短くないか?何よりミランダが美人だったのがよかった。なんせこの作品、ミランダ以外の女性がほとんど出てこないむさい作品だから、とオチにしてしめておく。
一作目は、1988年制作。監督はジョン・コリー…らしいのだがこの人もこの映画も、どれだけぐぐっても出てこない。(ジョン・コリーのほうは唯一手がかりになりそうな情報が、最近ラッセルクロウ主演の映画「マスターアンドコマンダー」の脚本をやっていたとのこと。)当然教官のリストにも載っていない。レポートに書いていいのは教室で紹介したものだけらしいので、これは使えない。もう一作見る必要があるようだ。しかも制作BBC、協力NHKなのに、発売ポニーキャニオンって何だろう。ひょっとして無名?というか何で渋谷のツタヤに入ってたのか気になるところだ。映画界の神秘に触れてしまった気がした。
内容はいたって普通。原作に忠実にストーリーが進んでいく。ミランダもそこそこかわいかったし、ファーディナンドもかっこよかった。この映画を見た最大の感想は、いままでずっと女だと思っていた風の妖精エアリエルが男だったという衝撃の事実だ。それだけならまだいい。しかも黒人男性。そしてゲイ。動きがなまめかしいんだよね……致命的なのは、妖精たちが集う宴のシーン。さすがに女性も出てくるのだが、なんでお前ら皆太ってるんだ。ギリシア美人とでも言いたいのか。んで、男ども。さすがにゲイかどうかまではわからなかったが(あまりに出番が少ないので)、なんで皆動きがなまめかしいんだ。これがゲイの美学ってやつか。いろいろ超時空な作品だった。
二作品目。1998年制作。ジャックベンダー監督。こちらは割りと有名な作品らしい。舞台は原作とは大きく変わって南北戦争時のアメリカ。89分と短く、しかも序盤ちんたらちんたらしてるので期待はずれかなと思いきや、後半けっこう面白かった。なにより、テンペストを基礎にしつつも当時のアメリカの奴隷制度の問題を絡めて論じているところがおもしろい。原作では黒人はキャリバン一人だったのに対し、この作品ではエアリエルが黒人、キャリバンがむしろ白人になっているのにもメッセージを感じる。あ、今回のエアリエルは黒人男性でもゲイではないのでご安心を。
原作ではプロスペローの魔力が強すぎて一方的に話が進んでいくところに、「銃VS魔法」という二項対立を設定して物語をわかりやすくしているのも興味深い。この作品、原作のテーマである「和解の精神」と「奴隷問題」、加えて「信じる力」と3つもテーマを設定していてしかも重層的に絡んでいるので、物語自体は原作よりもストレートにしないと89分に収まらなかったのではないかと思う。だったら時間長くしろよ、と思わんでもないが。89分でだいぶ短くないか?何よりミランダが美人だったのがよかった。なんせこの作品、ミランダ以外の女性がほとんど出てこないむさい作品だから、とオチにしてしめておく。
Posted by dg_law at 11:47│Comments(0)│