2006年01月30日
Lost in translation
ソフィア・コッポラ監督の、大橋教官が「私を激怒させた作品」と言っていた映画。一方でツタヤには大量においてある上常にDVDの半分は借りられている状態ということを考えると非常に人気なのだろう。このギャップは何だろうと思って観賞。
結果は……大橋教官ほど酷評はできないが、彼の言いたいことはわかる気がする。テーマがさっぱり伝わってこない。ダンディなおっさんと若奥様が刹那的な不倫をするだけの話で、別に美しい恋愛の話というわけではない。もしこれがタイトル通り「翻訳不可能性」という難解なテーマを掲げたつもりなのだとしたら、そりゃもう"I raged against it!"と言われても仕方が無いだろう。
舞台が東京であるにもかかわらず、外国人から見た東京の光景であるがゆえになぜか旅情を感じさせられてしまうところが、この映画が一般受けしている理由なのではないだろうか。脚本でアカデミー賞もらっているだけあって、物語の流れ自体はうまいと思うし、物語に伴って流れる東京の風景もよくもこれだけ美しく撮ったなあという感じがした。むしろ、風景を楽しませるために中身は無いが流れはわかりやすい恋愛映画にしたんじゃなかろうかと思わないでもない。
具体的にどこが出てきたかというと、渋谷が中心だった。Q-Frontから道玄坂やセンター街にかけての街並は何度も出てくる。図らずもマツキヨのどやかましいお兄さんはハリウッドデビューしてしまったことになる。ものすごく恥さらしな気がするが。映画の撮影がどうも選挙中だったらしく、選挙カーが道を走っていた。世界に名が売れるなんて、あの政治家も幸運だ。もっとも彼が当選したかどうかは、知る由も無いが。
地下鉄にも乗っていたが黄色の路線図なので、おそらく銀座線だろう。あとはゲームセンターのシーンがあったが、そのとき思いっきり映っていたのがギターフリークスと太鼓の達人。海外のゲームセンターに、ああいったものはあるのだろうか?それとも「日本人は奇特だ。本物でやればいいのに」とか思ったのだろうか。新幹線に乗って京都へ。新幹線は700系だった。京都では朱塗りの建物を見学していたが、あれは多分八坂神社だろう。
何より日本の恥さらしてるなあと思ったのが、主人公が日本のトーク番組に出演するしたその番組がマシューTVだったということ。冷静に見ると、藤井隆が痛すぎて見てらんない。あれがハリウッドに流れたのだと思うと、同じ日本人として泣けてくるんだが……
そしてラストシーンは首都高。これはかっこいい演出だった。けして悪い映画ではない。「異郷としての東京」を観てみたいなら、むしろお勧めするが、ストーリーとかテーマとか求める人は、回避すべきだろう。
結果は……大橋教官ほど酷評はできないが、彼の言いたいことはわかる気がする。テーマがさっぱり伝わってこない。ダンディなおっさんと若奥様が刹那的な不倫をするだけの話で、別に美しい恋愛の話というわけではない。もしこれがタイトル通り「翻訳不可能性」という難解なテーマを掲げたつもりなのだとしたら、そりゃもう"I raged against it!"と言われても仕方が無いだろう。
舞台が東京であるにもかかわらず、外国人から見た東京の光景であるがゆえになぜか旅情を感じさせられてしまうところが、この映画が一般受けしている理由なのではないだろうか。脚本でアカデミー賞もらっているだけあって、物語の流れ自体はうまいと思うし、物語に伴って流れる東京の風景もよくもこれだけ美しく撮ったなあという感じがした。むしろ、風景を楽しませるために中身は無いが流れはわかりやすい恋愛映画にしたんじゃなかろうかと思わないでもない。
具体的にどこが出てきたかというと、渋谷が中心だった。Q-Frontから道玄坂やセンター街にかけての街並は何度も出てくる。図らずもマツキヨのどやかましいお兄さんはハリウッドデビューしてしまったことになる。ものすごく恥さらしな気がするが。映画の撮影がどうも選挙中だったらしく、選挙カーが道を走っていた。世界に名が売れるなんて、あの政治家も幸運だ。もっとも彼が当選したかどうかは、知る由も無いが。
地下鉄にも乗っていたが黄色の路線図なので、おそらく銀座線だろう。あとはゲームセンターのシーンがあったが、そのとき思いっきり映っていたのがギターフリークスと太鼓の達人。海外のゲームセンターに、ああいったものはあるのだろうか?それとも「日本人は奇特だ。本物でやればいいのに」とか思ったのだろうか。新幹線に乗って京都へ。新幹線は700系だった。京都では朱塗りの建物を見学していたが、あれは多分八坂神社だろう。
何より日本の恥さらしてるなあと思ったのが、主人公が日本のトーク番組に出演するしたその番組がマシューTVだったということ。冷静に見ると、藤井隆が痛すぎて見てらんない。あれがハリウッドに流れたのだと思うと、同じ日本人として泣けてくるんだが……
そしてラストシーンは首都高。これはかっこいい演出だった。けして悪い映画ではない。「異郷としての東京」を観てみたいなら、むしろお勧めするが、ストーリーとかテーマとか求める人は、回避すべきだろう。
Posted by dg_law at 17:36│Comments(0)│