2006年02月23日

駒場教官教務逆評定(3)

実家帰ってやることも激減したので、ブログでも更新しようか。サッカーは、前半なにやってなんだろうね。パスミス多いよ……怖いなあ。ああいうケアレスミスに近いような、細かいミスから崩れるんだよ。

トリノはまったく見てない。メダルとれてないらしいね。だから見てないというわけじゃないけど、何か興味わかないんだよね。ソルトレイクはまじめに見てたから、冬季の種目が嫌いというわけではないんだけど。

特にボブスレーは「クールランニング」という映画以来注目してるな。ジャマイカの選手がボブスレーに挑戦するという映画だったけど、おもしろかった。この映画、事実をもとに作っていて、ジャマイカの選手がボブスレーに出場したことがあり、結果は当然ぼろぼろだったけど世界から喝采を浴びていたね。長野のときはジャマイカ参加してたはず。ソルトレイクのときもジャマイカじゃなくてどっかのアフリカの国が参加してた覚えがある。今年は……雪降る国ばっかりだ。つまらん。


そんじゃ、今日も楽しく逆評定行ってみようか。
方法論基礎:社会系

政治1:恒川 ☆☆☆☆
「政治は富の再分配」という定義から、政治と経済のかかわり合いを説明。さらに国家はいかに市場に介入すべきかを考えた上で、具体的に日本や韓国、メキシコなどの経済発展の例を挙げて説明。非常におもしろい授業だった。ただし、評価はやや厳しめ。絶対優だと思ったのに良だった。まあかなり優に近い点数の良ではあったのものの。

社会1:市野川 ☆☆☆☆
社会学の歴史そうざらい。入学直後に受けた授業としてはすばらしかったと思う。何よりわかりやすい。マスプロの授業はかくあるべきだと思った。評価はこっちもやや厳しい。おもしろい授業だったからかなりまじめに勉強したのに良が返ってきて凹んだ。

経済1:中西 ☆☆☆
開発経済学。教官の説明は悪くなかったと思うんだが、いかんせん授業内容を詰め込みすぎたんじゃなかろうかと思う。というか、数学的内容が濃すぎて、2年生の俺にはついていけなかったというのが真相なような気はするが。1年生のときなら、楽しく受けられた気はするなあ。テストは受ける気だったが、直後に控えていた美術論のテストで優をとる使命に燃えていたために欠席。ごめんなさい。


総合科目A系列:思想、芸術

美術論:小林康夫 ☆☆☆☆☆
難解な「康夫語」が理解できれば、非常におもしろい授業。美術史学的な美術史ではなく、表象文化論的な美術史とはこういう観点になるということを学んで感動した。そういう意味では神。具体的に美術史学進学を決めた一要素。テストの難易度は大鬼だが、根性で優をもぎ取った。語学を除けば、2年間でもっとも勉強した授業であることは間違いない。

日本語テクスト分析:三角 ☆
月曜一限というだけで眠いというのに、源氏物語を原文で読む授業とか眠すぎだよ……しかもやってることはほとんど源氏物語読解と関係無いし。テクスト分析してないじゃん。しかも良しかくれない。事実上、評価は鬼だと思う。

日本思想史:田中久文 ☆☆☆☆★
丸山真男と和辻哲郎の思想を手がかりに、日本の思想史を通して読解する授業。丸山と和辻の意見が対立したり一致したりして、比較しながらそれぞれの時代の社会のエートス(慣習)を理解していくのが非常におもしろかった。駒場の隠れた名授業。ただし、この人が外部の人で、しかも冬学期にしか来ず、やってる内容的に本郷のもの(倫理学)なので駒場では必要ないと言われ、シラバスから消滅しかかっているらしい。皆とって。>後輩
レポートの評価はいたって普通。俺はちょっと独創的な内容を書いたら良だった。これは仕方ないと納得している。


社会系の論基礎、三角以外のA系列はわりと全部大当たりに近くて、恵まれているなあと思った。ただ、論基礎は偶然よかったという感じが強くて、A系列は狙っていい授業取りに行ったという違いはあるけど。……二年間で一番習得した言語が「康夫語」ってどうなんだろう。

次回はBC系列で。

この記事へのトラックバックURL