2006年03月12日

チャレンジ・ザ・東大入試(3)

二日目の午後、英語。初日の楽勝気分を吹き飛ばす社会に、追い討ちをかけるかのようにさらに難化した。終了直後の受験生の心情を慮るに涙が出てきそうだ。

大問1A:要約。民主主義は全員参加すべきだが、能力によりどうしても格差が生じる、といった内容が書けてれば点が来るはず。非常に楽勝。これに関しては易化している。

大問1B:パラ整除。これは普通くらいか。

大問2:英作文。今年難易度が上がったと言われる理由がよくわかった。まず一つ目、課題英作文。こっちはまだいい。二人の議論の要旨をまとめろというものだから、なんとかなると思うがそれでも難しい。やばいのは二つ目の自由英作文。英作文なんてものは縛りが多いほうが書きやすいわけで。これだけ自由度が高く、かつ多くの内容を盛り込まなくてはならないとなると、相当の英語力と思考力がいる。「大問1〜3は稼ぎどころ」というのが必勝テクだったが、そうでもなくなってしまった。

大問3:リスニング。どこにも音声が落ちてなかったので聞いてないが、スクリプトと問題見る限り大したことはなさそう。ここで稼がないとどうする、という感じだったのでは。

大問4A:文法。そもそもここは受験生だったときから無理だったが、今解いても難しい。これは難化というよりそもそも難しい。(1)は楽勝。(2)は無理、goes way backなんて熟語、俺は知らない。(3)はOnlyの倒置に気づければできる。(4)は謎。GivenがIfの代わりというのは理解できたのだが。(5)もてんぱってると気づかないと思う。

大問4B:和訳。ここも常に難しい。んで、今年も和訳しづらい。いいとこに下線引くよなあ……

大問5:長文。いつもは物語文なのに、今回は普通の評論だった。つまらない。センターと違って、心温まらない物語だから期待しているのに。分量は減ったけど、語彙がちょっと難しい。


総評:合格最低点がどこにも出てきて無いのでなんともいえないけど、総合的に見れば例年通り、文三なら330〜340程度に収まるんじゃないだろうか。というかこれで最低点が下がったなら、今年の受験生はよほど数学ができないと見える。それにしても昔とったなんとやら、でセンターよりもよほど現役時に比べて力が落ちていない気がした。だが、これも来年はもうやらない。

この記事へのトラックバックURL