2006年07月29日

飾るには仰々しいが

galleガレの作品を見るのは、これで三度目である。一度目はフランスに行ったときオルセーで、二度目は江戸東京博物館の特別展で。ガレのガラス作品は、何度見てもすばらしい。

前にも書いた気がするが、ガラス工芸というのは工芸品の中でも格別美しい。透明な部分と不透明な部分が入り混じり、光がゆらめく。見る方向で印象が違う。

そしてガレの作品がまたすばらしいと思うのは、植物や虫といった題材、すなわち自然の織り成す曲線が、ガラスとの相性が抜群に良いのだ。アール・ヌーヴォーの面目躍如足るところか。

夏休みに入って、手持ちの画集や図書館の画集を見て勉強していたが、やはり本物は違う。インパクトとでも表現すれば、一番近いだろうか。そうそう海外にはいけないので、やはりこうやって向こうから来てくれるのはありがたい。そんな当たり前のことをいまさらながら実感した。

今回のコンセプトは「エルミタージュ美術館所蔵」だったので、ガレの最高傑作の一つといえるような作品が↑くらいしかなかったのが少々残念か。そこまで求めるならオルセーに行けということなのだろう。

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