2006年11月11日
第84回「雪国」川端康成著 新潮文庫
(旧題 それでいて直接的描写は無いという)
そういえば、川端の『雪国』を5年ぶりくらいに読んだのだが、昔と随分自分の印象が違っているのに驚いた。小説の印象は年齢を重ねると違ってくる、なんてことはよく聞く話だが、実感したのは自分にとってこの作品が初めてのことである。
高校生の頃はただただ、美しい言葉に圧倒され、その雰囲気に魅了されただけだった。そしてそこで止まった。内容なんて大して考えてなかった、というか考えるだけの国語能力的余裕が無かったんじゃないかと思う。
それが今はどうだ。川端の言葉は美しいのだが、それ以上に官能的だった。奥ゆかしいという言葉とは対極にある。なんとなくエロいんじゃなくて、もろにエロい。指を口で湿らせて掲げ、「この指を君は覚えているかい?」なんて表現はざらだ。なんのことだかさっぱりわからなかった、高校生の自分のうぶさに乾杯、もとい完敗。
ついでに時代の流れも感じた。主人公の職業は「無為徒食」で、自分が高校生当時の語彙としてはまあ単に「無職」か、「旅人」くらいしか当てはまる言葉がなかった。しかし、現代にはもっと便利な言葉がある。NEET、と。まったく就職する気力の見られず、それでいてちょっと反社会的なこの主人公には、ぴったりの言葉だ。
この感覚はなかなかに新鮮だった。高校のときに読んで感動した小説というと、後は『こころ』と『沈黙』くらいだが、次は『こころ』でも試してみようか。ちょうどよく、『こころ』の舞台の近辺に居住しているわけだし。
雪国
そういえば、川端の『雪国』を5年ぶりくらいに読んだのだが、昔と随分自分の印象が違っているのに驚いた。小説の印象は年齢を重ねると違ってくる、なんてことはよく聞く話だが、実感したのは自分にとってこの作品が初めてのことである。
高校生の頃はただただ、美しい言葉に圧倒され、その雰囲気に魅了されただけだった。そしてそこで止まった。内容なんて大して考えてなかった、というか考えるだけの国語能力的余裕が無かったんじゃないかと思う。
それが今はどうだ。川端の言葉は美しいのだが、それ以上に官能的だった。奥ゆかしいという言葉とは対極にある。なんとなくエロいんじゃなくて、もろにエロい。指を口で湿らせて掲げ、「この指を君は覚えているかい?」なんて表現はざらだ。なんのことだかさっぱりわからなかった、高校生の自分のうぶさに乾杯、もとい完敗。
ついでに時代の流れも感じた。主人公の職業は「無為徒食」で、自分が高校生当時の語彙としてはまあ単に「無職」か、「旅人」くらいしか当てはまる言葉がなかった。しかし、現代にはもっと便利な言葉がある。NEET、と。まったく就職する気力の見られず、それでいてちょっと反社会的なこの主人公には、ぴったりの言葉だ。
この感覚はなかなかに新鮮だった。高校のときに読んで感動した小説というと、後は『こころ』と『沈黙』くらいだが、次は『こころ』でも試してみようか。ちょうどよく、『こころ』の舞台の近辺に居住しているわけだし。
雪国Posted by dg_law at 22:44│Comments(2)│
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この記事へのコメント
そうか、えろいかwww
Posted by みっこ at 2006年11月12日 10:26
そうだ エロいぞ
Posted by DG-Law at 2006年11月12日 21:36