2007年03月04日

マリー・アントワネット

映画の「マリーアントワネット」を見た。ぶっちゃけてヴェルサイユが懐かしかったからだ。映画自体の出来はなんともいえないというか、個人的な趣味から言えば酷かった。

まず、BGMがありえない。なんで背景がヴェルサイユなのにBGMはロックなんだ。しかもパンク。シャウトせんでよろしい。まったくのミスマッチ。これが前衛的な手法というか、今のハリウッドの流行なのだとしたら、俺はもうハリウッドについていけない。

ストーリーはマリーアントワネットの人生を切り貼りしたような。いきなり場面がすっ飛ぶのでわかりにくいことこの上ない。何よりも、フランス革命勃発→ヴェルサイユからパリへ移住のシーンで映画が終わるのがありえない。マリーアントワネットの人生のハイライトはそこからではないのか。単にヴェルサイユを撮影したかっただけの映画なんだろうか。それにしては、セットで再現してあってどう見ても本場じゃないシーンが多々あった気もする。

唯一ほめられる点はキャスティングか。マリーアントワネット役の女優は美人でイメージ通り。何より、ルイ16世役の俳優がはまりすぎていた。見事なまでに情けないダメ夫を演じきっている。

まあ、いかに音楽と映像がマッチしてないかということに興味がわかないなら、映画館に見に行くどころかツタヤで借りる価値も無い映画だと思う。ヴェルサイユが見たいなら他の映画もある気がする。

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