2007年03月06日

K-1GP 2007 横浜大会

非常に番狂わせの多い大会だった。地元の友人皆で見ていたのだが、眠くなったのが武蔵・藤本戦だけだった。正直これを放映してないで、堀・ピチュクノフ戦を放映してほしかった。今ようつべで見たけど、こっちのほうがいい試合である。

アビディVS野田貢。野田ががんばったというよりは、アビディが長期的不調に入ってるような。どうした、お前はそんな淡白な試合をする奴じゃないだろう。とか思ってK-1の公式サイトを見たら、去年スクーターでこけて足首を負傷していたことが発覚。今回は事故後初の試合らしい。それじゃあ仕方ないか。しかもフランスでパン屋を開業したとのこと。アビディの意外な一面が垣間見えた。

堀と天田、中迫は正直何も期待してなかったので割愛。というか放映されなかったからようつべでさっき見た分だし。特に堀は打たれ弱すぎる。毎回思うけど。そんなダメダメ日本人勢で唯一輝いていたのが澤屋敷。まさかバンナに勝つとは、誰も思ってなかっただろう。最初のダウンのときはまぐれだと思ったが、作戦を冷静に遂行する態度、カウンターを決めるだけのパンチ力は恐れ入る。「まともに闘ったら勝てるはずがないですから」と謙虚なコメントを残したのも好感触。バンナは映画の撮影で調整不足だったらしいが、言い訳にはならない。澤屋敷の戦術については「イライラはしたけど、怒ってはいない」らしく、そこら辺はさすがにバンナ、心が広い。

モーVSチェ・ホンマン。昨年の実績からホンマン有利かなと思い見ていたら、見事にサモアンフックが炸裂。テレビの放映順ではトップだったが、インパクトのある試合ではあった。よく届いたな。最近セフォーの調子が悪いから、モーの時代が来ているのかもしれない。欲を言えばパンチャー同士の闘いすぎて、たまにホンマンがヤクザキックを打つ以外は足の動いてない試合だった。

バダ・ハリVSルスラン・カラエフ。誰もが認める、今大会のベスト試合だろう。先ほどの試合とは打って変わって、一流のテクニックを持つ者同士が手と足をフルに使い切った。カラエフもいい選手だが、バダ・ハリもいい選手だ。去年はちょっと調子に乗りすぎただけなんだ、ということを証明する形になる。初代ヘビー級チャンピオンは彼で当確といえそう。途中でリング下に落ちそうになったバダハリをカラエフが助けていたが、これで因縁もなくなったか。というか、試合後のバダハリのコメントが丸くなってて、おもしろいようなおもしろくないような。

武蔵・藤本戦は眠すぎた。そりゃ魔沙斗だって「足使えよ」と苦言を呈するはずだ。武蔵はともかくとして、藤本にはもう少し期待をしていたのだが……ハイキックで武蔵をKOしたところだけは評価したい。武蔵にとって、あれは予想外の方角からの攻撃だっただろう。武蔵も、最後前のめりに倒れて曙を連想させたところだけは評価したい。

最後はセフォー・シュルト戦。シュルトは嫌いではないが、ここで勝たれても今後のGP予選がつまらないし、先ほどのモーの勝利もあり、セフォーを応援していた。1R目はさすがセフォーだな、と思ったが2R目は調子に乗りすぎたな、と思う。もっと慎重にやっていれば……と見ていた人なら誰でもそう思ったはずだ。試合後シュルトは対戦相手をもっとシステマティックに決定するべきだ、とK-1に提言していたが、自分としては今のままでもランキング形式にしても、どっちでもいいと思う。ただ、そういう改革は谷川には無理だろうな……

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