2007年06月05日
『遥かに仰ぎ、麗しの』元ネタ集その6、邑那の本棚
さて、今回はどこで切るべきか大変迷った挙句、説明文が長いので細かく分けることにした。というわけで前回の宣言を撤回、終了はその8でよろしく。やや特別編ということで、本作メインヒロインの一人、分校編のラストを飾る邑那さん本棚を総ざらいしてみたい。
それにしてもこの本棚、今見ると伏線だらけで恐ろしい。しかも一見ジャンルがバラバラで、どれが伏線なのかわからない状態になっており、そして実はほとんど全部が伏線といえるという……
それにしてもこの本棚、今見ると伏線だらけで恐ろしい。しかも一見ジャンルがバラバラで、どれが伏線なのかわからない状態になっており、そして実はほとんど全部が伏線といえるという……
『僕は本屋の親父さん』
(ジャンル)文学
ノンフィクション小説。ロック黎明期のバンド「ジャックス」のリーダーであった早川義夫の自叙伝。
『下山事件秘録』
(ジャンル)日本史
ぴったり当てはまる本は現実にはおそらく存在しない。下山事件自体は1949年に起きた、時の国鉄総裁・下山定則が怪死を遂げた日本史随一の怪事件。国鉄のストライキは当時の日本社会にとっていろんな意味で致命的な現象だった。それだけに自民党説、GHQ説、共産党説となんでもありの状態であり、陰謀論者にはたまらない。当然まだ解決していない。というよりもこの事件が解決する日は、日本共産党が解散するか自民党が解散するか、アメリカ政府が倒れるかのどれか、ということになるだろう。
『輸送船団 その栄光と苦闘』
(ジャンル)世界史?
現実には存在しない。作中の重要なキーアイテムとなる『桜花滅ぶ』と同様にこの世界内のノンフィクション小説であり、太平洋戦争中水兵であった蘆辺源八郎氏に関するものではないだろうか。それにしても日本が太平洋戦争において拡大しすぎた戦線を維持できなくなったのは一重にそもそもの物量不足に加えて兵站整備を怠ったからであり、いくつもの輸送船団が沈められたのか想像に難くない。
『シービスケット』
(ジャンル)競馬
アメリカ競馬の伝説的競走馬。強さではなくてその生い立ちが伝説的だった。小説にも映画にもなっている、というか最近なったばっかり。
『線形経済学』
(ジャンル)経済学
線形数学とはベクトルや行列等のこと、高校数学でいう数BCか。それを使った経済学らしいのだが僕にはさっぱりわからないので誰か解説して。
『イスラームから見た十字軍』
(ジャンル)世界史
実在する、ちくま学芸文庫、2001。確かに考えてみるとアラブ視点の本は少ない。十字軍同様アラブ側も内紛続きだったりしてけっこうおもしろい。挙句の果てにはモンゴルにやられるわけだしね。
『松永弾正』
(ジャンル)日本史
本名松永久秀。幾度の裏切りにより悪名高き戦国武将。三国志の呂布、にしては松永久秀に失礼か。領民には善政を敷いた名君でもある。信長には一度大名物「九十九茄子」を献上し恭順したものの結局裏切り、敗戦確実になるやこれもまた天下の名茶器である「平蜘蛛」と共に心中した。その心意気やあっぱれ。信長は徳川家康に、「この老人は全く油断ができない。彼の三悪事は天下に名を轟かせた。一つ目は三好氏への暗殺と謀略。二つ目は将軍暗殺。三つ目は東大寺大仏の焼討である。」と言って久秀を紹介したと伝えられている。信長からしてみればこれはかなりの高評価だろう。なお、《九十九茄子》は現在東京の静嘉堂美術館にある。最寄の駅が二子玉川であり、遠すぎてまだ行ってない。
『関東大震災』
(ジャンル)日本史
1923年9月1日、東京を襲った直下型の大地震。10万人以上の死者・行方不明者が出た、未曾有の大災害であった。
『大使館占拠』
(ジャンル)日本史
ペルー日本大使館占拠事件のことか。1996年のことだから、我々の世代でも覚えていて当然であり、自分も鮮明に覚えている。突入シーンはけっこう衝撃的な映像だった。
『黒いジャコバン』
(ジャンル)世界史
トゥサン・ルベルチュールという人の通称。ハイチを世界初の黒人による共和国としてフランスから独立させた立役者。ジャコバンとは当時、革命直後のフランスで圧政を敷いていた一派のこと。それにしても、独立したせいで逆に近代化が遅れ、結果として現在世界最貧国の一つというのは、なんとも皮肉な話か。
『ケインズ伝』
(ジャンル)経済学
資本主義(自由)経済に対する政府介入は必要性と需要の創出がその役目であることを説き大恐慌以後のアメリカ経済に絶大な影響があった経済学者。くらいしか俺は知らんので本職降臨希望。
『Nadir Shah』
(ジャンル)世界史
アフガニスタンを1730〜1740年代という極めて一時的ながら、西アジアから中央アジア一帯を支配する大帝国へ成長させた皇帝。通称「第二のアレクサンダー」。なお、受験に出る可能性はかなり低い。
『マルペルチュイ』
(ジャンル)文学
ベルギーの作家ジャン・レイが1934年に書いた小説。神々こそ人間の信仰によって生かされているというアイデアと奇抜な舞台設定に支えられた傑作、らしい。映画化もされている。意外と有名なのか。なお、正確には邑那の本棚のものではない、というか本として登場しているわけではない。
『星への旅』
(ジャンル)文学
吉村昭氏が書いた小説。集団自殺を企てた少年たちの物語だそうで、まるで時代を先取りしているような。
(7)へ。
(ジャンル)文学
ノンフィクション小説。ロック黎明期のバンド「ジャックス」のリーダーであった早川義夫の自叙伝。
『下山事件秘録』
(ジャンル)日本史
ぴったり当てはまる本は現実にはおそらく存在しない。下山事件自体は1949年に起きた、時の国鉄総裁・下山定則が怪死を遂げた日本史随一の怪事件。国鉄のストライキは当時の日本社会にとっていろんな意味で致命的な現象だった。それだけに自民党説、GHQ説、共産党説となんでもありの状態であり、陰謀論者にはたまらない。当然まだ解決していない。というよりもこの事件が解決する日は、日本共産党が解散するか自民党が解散するか、アメリカ政府が倒れるかのどれか、ということになるだろう。
『輸送船団 その栄光と苦闘』
(ジャンル)世界史?
現実には存在しない。作中の重要なキーアイテムとなる『桜花滅ぶ』と同様にこの世界内のノンフィクション小説であり、太平洋戦争中水兵であった蘆辺源八郎氏に関するものではないだろうか。それにしても日本が太平洋戦争において拡大しすぎた戦線を維持できなくなったのは一重にそもそもの物量不足に加えて兵站整備を怠ったからであり、いくつもの輸送船団が沈められたのか想像に難くない。
『シービスケット』
(ジャンル)競馬
アメリカ競馬の伝説的競走馬。強さではなくてその生い立ちが伝説的だった。小説にも映画にもなっている、というか最近なったばっかり。
『線形経済学』
(ジャンル)経済学
線形数学とはベクトルや行列等のこと、高校数学でいう数BCか。それを使った経済学らしいのだが僕にはさっぱりわからないので誰か解説して。
『イスラームから見た十字軍』
(ジャンル)世界史
実在する、ちくま学芸文庫、2001。確かに考えてみるとアラブ視点の本は少ない。十字軍同様アラブ側も内紛続きだったりしてけっこうおもしろい。挙句の果てにはモンゴルにやられるわけだしね。
『松永弾正』
(ジャンル)日本史
本名松永久秀。幾度の裏切りにより悪名高き戦国武将。三国志の呂布、にしては松永久秀に失礼か。領民には善政を敷いた名君でもある。信長には一度大名物「九十九茄子」を献上し恭順したものの結局裏切り、敗戦確実になるやこれもまた天下の名茶器である「平蜘蛛」と共に心中した。その心意気やあっぱれ。信長は徳川家康に、「この老人は全く油断ができない。彼の三悪事は天下に名を轟かせた。一つ目は三好氏への暗殺と謀略。二つ目は将軍暗殺。三つ目は東大寺大仏の焼討である。」と言って久秀を紹介したと伝えられている。信長からしてみればこれはかなりの高評価だろう。なお、《九十九茄子》は現在東京の静嘉堂美術館にある。最寄の駅が二子玉川であり、遠すぎてまだ行ってない。
『関東大震災』
(ジャンル)日本史
1923年9月1日、東京を襲った直下型の大地震。10万人以上の死者・行方不明者が出た、未曾有の大災害であった。
『大使館占拠』
(ジャンル)日本史
ペルー日本大使館占拠事件のことか。1996年のことだから、我々の世代でも覚えていて当然であり、自分も鮮明に覚えている。突入シーンはけっこう衝撃的な映像だった。
『黒いジャコバン』
(ジャンル)世界史
トゥサン・ルベルチュールという人の通称。ハイチを世界初の黒人による共和国としてフランスから独立させた立役者。ジャコバンとは当時、革命直後のフランスで圧政を敷いていた一派のこと。それにしても、独立したせいで逆に近代化が遅れ、結果として現在世界最貧国の一つというのは、なんとも皮肉な話か。
『ケインズ伝』
(ジャンル)経済学
資本主義(自由)経済に対する政府介入は必要性と需要の創出がその役目であることを説き大恐慌以後のアメリカ経済に絶大な影響があった経済学者。くらいしか俺は知らんので本職降臨希望。
『Nadir Shah』
(ジャンル)世界史
アフガニスタンを1730〜1740年代という極めて一時的ながら、西アジアから中央アジア一帯を支配する大帝国へ成長させた皇帝。通称「第二のアレクサンダー」。なお、受験に出る可能性はかなり低い。
『マルペルチュイ』
(ジャンル)文学
ベルギーの作家ジャン・レイが1934年に書いた小説。神々こそ人間の信仰によって生かされているというアイデアと奇抜な舞台設定に支えられた傑作、らしい。映画化もされている。意外と有名なのか。なお、正確には邑那の本棚のものではない、というか本として登場しているわけではない。
『星への旅』
(ジャンル)文学
吉村昭氏が書いた小説。集団自殺を企てた少年たちの物語だそうで、まるで時代を先取りしているような。
(7)へ。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│