2007年09月10日

もやしもん

『もやしもん』の知名度が低いので宣伝してみる。この漫画は世にも珍しき、農業大学が舞台の漫画で、主人公は「菌類が肉眼で見える」という特殊能力を持っている。彼が見える菌類はデフォルメされた姿であり、これが相当にかわいい。はっきり言って、この漫画の真の主人公は菌たちである(最近あんま見かけないけど)。もっと言うと、A・オリゼー(黄麹菌)と酵母菌。

そんな漫画なので、やたら菌類には詳しくなる。もっと言えば酒。酒の蒸留のメカニズムとかやたらと詳しく解説する。化学屋が狂喜しそうな、理系御用達漫画である。当然、酒好きも狂喜。泡盛からワインまで、何でもかもすぜ。

それを抜きにしても『もやしもん』がおもしろいと思うのは、大学生活が(ある一定の読者層にとって)極めてリアルなことだ。「チャラくは無いし思ってたものとも違うけど、確実に楽しい生活」とは登場人物の言だが、けっこうその生活の楽しさとは、学校の授業とか実習とかに結びついているわけで。授業とか実習そのものもまあ楽しいのだけれど、本領を発揮するのはそこで得た知識をネタに転用してから、だと思う。中途半端にアカデミックで、時間も金もそれなりに自由がきく大学生だからこその生活。『もやしもん』の中だと、どぶろく密造してみたりとか、キビヤック作ってみたりとか。

結局のところ、自分は文学部生だけど、自分がこのブログでやっていることは、形式的には全く同じことなのだろう、「中途半端なアカデミックさ」とネタの混じり具合が。そこが『もやしもん』の登場人物たちに対する妙に強い親近感がわく理由になっている。

まあアニメ化するし、一度読んでみてはいかが。



ちなみにアニメ化に際して声優は

沢木惣右衛門直保:阪口大助
結城蛍:斎賀みつき
樹慶蔵:西村知道
長谷川遥:大原さやか
美里薫:小西克幸
川浜拓馬:杉山紀彰
及川葉月:神田朱未
武藤葵:能登麻美子


樹教授は安西先生ですかwwwwwwそこに一番驚いた。あとはまあ順当か。思ったより豪華。というか、女性陣の声優だけ見ればどこぞの萌えアニメのようにも見える。いや、実際女性陣萌えるんだけどね。私は長谷川さん好き。

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この記事へのコメント
おー、DGさんも好きだとは意外でしたw
私のがっこは割と似たような環境下にあったのでこの本は時に懐かしく、時に気恥ずかしく読めますね。その点では森見登美彦にも似てますな。
私は蛍……と言いたい気もするけど葵さんの微妙に駄目なところが好きです。後輩にああいう人が居ました……
先月の私のミステリ紹介記事のとこ、実はちょっとDGさんを意識して書いてたりします(歴史もののくだりね)もしご興味があればどぞ。
Posted by 紅茶 at 2007年09月10日 20:06
おお、思わぬところに同志発見。そうですね、森見登美彦の作品に雰囲気がよく似てますね。
葵好きはうちにもいますよw
彼は2巻で葵が酔いつぶれたボンベイサファイアを買ってきて、この間皆で飲みました。おいしかったですよ、ジンらしくない癖の無さで。そりゃ葵も酔いつぶれますね。

Posted by DG-Law at 2007年09月10日 22:46
もやしもん面白いっちゃ面白いのですが、自分の中では未だ
「農大げんしけん」として以上の評価は固まっていないのが正直な所で。

「げんしけん」然り「もやしもん」然り「東京エイティーズ」然り「サユリ1号」然り、
大学内部の「場」を描いた漫画に対してそれなりのリアリティは感じるものの、そろそろ大学に「場」がない大学生のキャンパスライフを題材として扱った漫画も読んでみたいかなー、と思う今日この頃だったりします。
研究室を追い出されて日がな一日ドトールの2Fで過ごす理学部生が主人公の2007年度版「五年生」とか、誰か描いてくれないものかしら。


結城=斎賀みつきはガチ。あんなに可愛いコが女の子なはずはない!
Posted by 環 at 2007年09月11日 17:21
なるほど。『ラブひな』が最初の原案通りならそんな物語だったかもしれませんね。
赤松健の最初の案だと彼らは最初から大学生で、ひなた荘もありがちな学生寮でラブコメとは程遠い学生生活を描いたもので、青年雑誌に連載予定だったそうですから。
結果的に浪人生のラブコメになっちゃいましたけどね。あれはあれで読んでみたかった気もします。
Posted by DG-Law at 2007年09月12日 00:54