2007年10月17日

大名物《大高麗》も忘れずに

初花ムンク展が見終わったところでまだ元気が有り余っていたので、ついでに東博の大徳川展を見に行った。「大」がつくだけあってか、はたまた朝日新聞が気前が良かったのか300点もの品々が集まっていてしかもけっして小物による数合わせはしていないのはさすがといわざるを得ない。もったいないくらい国宝の投売り状態であまりありがたみを感じなかった。ルーヴルで似たような感覚にされたことを思い出したが、そう考えると今回の展示はやはりすごいのかもしれない。

それだけにというべきか、とんでもない人の数だった。道理でムンク展が空いてるはずだ。展示品はとりあえずまっ金金。侘びも寂びも、茶器ゾーンを除けばありゃしない。徳川の金余りっぷりがよくわかるものだ。それにつけても、蒔絵は確かに人の目を引く。漆器は日本の心。あの黒を見ると、心が落ち着く。そして金の装飾は不思議と主張せずうるさくない。

漆器と並んで特に人だかりができていたのは、刀。というか、皆正宗(打刀)と来国光(太刀)の前で止まりすぎ。やっぱ知名度がワンランク違うんだなあ。三池光世はそんなに混んでなかったということは、そんなに知名度が高くないのか。柳生十兵衛の使ってた名刀ですよ、大光典太「三池」光世。

そして茶器ゾーンは嘘のようなガラガラ。お前らは侘び寂びの心を忘れたのか。おかげで《新田》も《初花》もゆっくり見れた(画像は初花)。しっかり目を開いて「これが大名物《新田》《初花》!!!」と古田織部を再現してきましたよ、小声で。自分はそんなに茶器は詳しくないし、きっと偽物が飾ってあったとしてもわからないと思うが、それでもなんというか、オーラは感じた。私的には《新田》のどっしり感もいいが、《初花》の優美さのほうに軍配を上げたい。そうなると、《楢柴》が見たいな。行方不明(という名の焼失)なのが惜しい。


あとは、常設展東洋館の、中国絵画が今ならけっこう良い物が出ていてお勧め(自分もみっちーに教えられて知って行ったんだけど)。貴重なものが見れるという意味では、今一階の刀剣コーナーで《七星剣》が飾ってあった。こっちもそのうち《丙子椒林剣》も見に行かねばなるまい。

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