2007年10月29日
このタイミングで主題歌公開とかGJすぎる
いつかネタにしようと思いながらめんどくさくて放置していたんだが、京都に行くのでその関連で。つうか書き始めたあとに検索かけてみたんだけど、ブログやHPでやってるサイトは多分無かったけど、アカイイト本スレではすでに既出だったのね……こんな絵出てくるし。あれ?俺の勘違い?ってのは避けられたけど、新鮮味は薄れた。まあいいや。
東方Projectとアカイイトは相当元ネタが似ている。そりゃ両方元ネタが日本神話に近いところからとってるんだから当然といえば当然なんだけど、なんせ日本神話も広いのでこれだけ重なると両方のファンとしてはおもしろい。(以下、双方の作品の超ネタばれを自重しない)
最初に気づくのはおそらく誰でもそうだが、藤原不比等の娘だろう。東方だと妹紅。アカイイトだとノゾミ(とミカゲ)。どっちも藤原不比等の家計図のうち、五女だけ名前が明らかになっていないところから発想を広げたもの。妹紅の場合は親の恨みを晴らそうと、富士山の山頂で燃えるはずだった蓬莱の薬を飲んじゃって不老不死に。ノゾミは双子の妹だから名前が与えられなかった、という理由付けをし、野垂れ死ぬところを主(日本神話の天津甕星、アマツミカボシ)に助けられて妖怪になった、という設定。
天津甕星が出てきたのでついでに話を広げるが、国譲りがシナリオの根幹にかかわってくる(むしろそのまま)なのはアカイイトも東方風神録も一緒。もっとも、天津甕星は常陸国(今の茨城県)の国津神で、風神録は諏訪の神様なのではあるが。まあどっちも最後まで抵抗した最強の国津神たちってことで。
その風神録の神様二柱の能力といえば「乾を創造する程度の能力」と「坤を創造する程度の能力」なわけだが、アカイイトではこれは一言主神の能力なわけで、尾花の能力を吸収した葛が使いまくっていた。乾は天を、坤は地を表す。ついでに、葛ちゃんがてゐに似てるって本スレの指摘はもっともだと思う。腹黒で守銭奴で(ry
そこでまあ当然話は竹取物語に進むわけだが、かぐや姫にコケにされた貴族の一人が不比等で、かぐやは月人というのが東方永夜抄のスタンス。逆にかぐや姫は本当に竹取の長者の娘で、初代贄の血持ちにして「主」を封印するための初代人柱。結局不比等の娘に恨まれることには変わりないのではあるが。
最後に触れるべきは反魂の儀式。アカイイトでは少しうがって槐の木で、東方では桜の木だった。どっちも曰くが多い木ではある。まあアカイイトのアレを反魂というのは少々はばかられるが、まあやってることはほぼ同じなので良しとしよう。どっちも花びらを蝶に見立てているのは興味深い。魂の運び手としてはこれ以上無いってことなんだろう。柚明さんと幽々子様の造詣が似てるというのは、木の精の一般的和風擬人化はあれが標準ってことか。性格は全然違うけどね。
紅魔郷はさすがに共通点無いなあ。どっちにも咲夜さんはいるけど設定全然違うし、そもそも吸血鬼の設定が全然違う(アカイイトの人外は基本的に全員吸血鬼)。でもまあ、そもそも経見塚と幻想郷は雰囲気似てるよねってことで、この比較を閉めておこうかと。また何か思い出したり指摘されたら追記する。
東方Projectとアカイイトは相当元ネタが似ている。そりゃ両方元ネタが日本神話に近いところからとってるんだから当然といえば当然なんだけど、なんせ日本神話も広いのでこれだけ重なると両方のファンとしてはおもしろい。(以下、双方の作品の超ネタばれを自重しない)
最初に気づくのはおそらく誰でもそうだが、藤原不比等の娘だろう。東方だと妹紅。アカイイトだとノゾミ(とミカゲ)。どっちも藤原不比等の家計図のうち、五女だけ名前が明らかになっていないところから発想を広げたもの。妹紅の場合は親の恨みを晴らそうと、富士山の山頂で燃えるはずだった蓬莱の薬を飲んじゃって不老不死に。ノゾミは双子の妹だから名前が与えられなかった、という理由付けをし、野垂れ死ぬところを主(日本神話の天津甕星、アマツミカボシ)に助けられて妖怪になった、という設定。
天津甕星が出てきたのでついでに話を広げるが、国譲りがシナリオの根幹にかかわってくる(むしろそのまま)なのはアカイイトも東方風神録も一緒。もっとも、天津甕星は常陸国(今の茨城県)の国津神で、風神録は諏訪の神様なのではあるが。まあどっちも最後まで抵抗した最強の国津神たちってことで。
その風神録の神様二柱の能力といえば「乾を創造する程度の能力」と「坤を創造する程度の能力」なわけだが、アカイイトではこれは一言主神の能力なわけで、尾花の能力を吸収した葛が使いまくっていた。乾は天を、坤は地を表す。ついでに、葛ちゃんがてゐに似てるって本スレの指摘はもっともだと思う。腹黒で守銭奴で(ry
そこでまあ当然話は竹取物語に進むわけだが、かぐや姫にコケにされた貴族の一人が不比等で、かぐやは月人というのが東方永夜抄のスタンス。逆にかぐや姫は本当に竹取の長者の娘で、初代贄の血持ちにして「主」を封印するための初代人柱。結局不比等の娘に恨まれることには変わりないのではあるが。
最後に触れるべきは反魂の儀式。アカイイトでは少しうがって槐の木で、東方では桜の木だった。どっちも曰くが多い木ではある。まあアカイイトのアレを反魂というのは少々はばかられるが、まあやってることはほぼ同じなので良しとしよう。どっちも花びらを蝶に見立てているのは興味深い。魂の運び手としてはこれ以上無いってことなんだろう。柚明さんと幽々子様の造詣が似てるというのは、木の精の一般的和風擬人化はあれが標準ってことか。性格は全然違うけどね。
紅魔郷はさすがに共通点無いなあ。どっちにも咲夜さんはいるけど設定全然違うし、そもそも吸血鬼の設定が全然違う(アカイイトの人外は基本的に全員吸血鬼)。でもまあ、そもそも経見塚と幻想郷は雰囲気似てるよねってことで、この比較を閉めておこうかと。また何か思い出したり指摘されたら追記する。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(5)│
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このタイミングで主題歌公開とかGJすぎる
第二回、東方・アカイイト系列作品元ネタ比較
伝奇ゲーはイザナギ・イザナミと同じくらいかぐや...
東方・アカイイト元ネタ比較(便乗)【とっぽい。】at 2010年09月04日 11:55
この記事へのコメント
たぶん初代贄の血の持ち主はクシナダヒメですよ。
主が姫さまの血を求めたのは、遠祖である八岐大蛇の敵討ち的な意味もあったんじゃないかと思います。
主が姫さまの血を求めたのは、遠祖である八岐大蛇の敵討ち的な意味もあったんじゃないかと思います。
Posted by toppoi at 2007年11月01日 03:39
共通点としては他に「狐」もあげられますね。
尾花は狐というわけではありませんが、紫と小角という人知を超えた能力を有する者に仕えるには、稲荷の神の使いである狐ぐらいで無いと釣り合わないということでしょうか。
(よくよく考えれば、この二人(?)には主人に散々こき使われているという共通点も)
まあ、狐ほど日本伝奇と相性がいい獣って他にはいませんしね。「とらハ3」然り「あやかしびと」然り。
あとはプリズムリバー三姉妹とミカゲ。
伝奇要素からは外れますが、どちらも孤独から逃れるために生み出された姉妹の幻影ですし。
逆に相違点を挙げるなら「鬼」の定義でしょうか。
「昔話のような心優しい鬼などもはや幻想で、本当に凶悪な鬼は人の心にしか存在しない」と解釈すると憂鬱になりますが。
尾花は狐というわけではありませんが、紫と小角という人知を超えた能力を有する者に仕えるには、稲荷の神の使いである狐ぐらいで無いと釣り合わないということでしょうか。
(よくよく考えれば、この二人(?)には主人に散々こき使われているという共通点も)
まあ、狐ほど日本伝奇と相性がいい獣って他にはいませんしね。「とらハ3」然り「あやかしびと」然り。
あとはプリズムリバー三姉妹とミカゲ。
伝奇要素からは外れますが、どちらも孤独から逃れるために生み出された姉妹の幻影ですし。
逆に相違点を挙げるなら「鬼」の定義でしょうか。
「昔話のような心優しい鬼などもはや幻想で、本当に凶悪な鬼は人の心にしか存在しない」と解釈すると憂鬱になりますが。
Posted by at 2007年11月01日 17:27
>toppoiさん
あー、なるほど確かに。ファンブック読み返してきます。
狐はありましたね。ちょっと頭から抜けてましたね。日本伝奇にとって非常に使いやすい獣だと思います。
確かにどっちにしてもろくな目にあってないのも共通点ですねw
「鬼」の扱いは難しいですね。東方の「妖怪」の定義に当たるのが、そのままアカイイトの「鬼」という気もしますし。
典型的な、いわゆる「鬼」というのは両作品通じて萃香しかいないと思います。
あー、なるほど確かに。ファンブック読み返してきます。
狐はありましたね。ちょっと頭から抜けてましたね。日本伝奇にとって非常に使いやすい獣だと思います。
確かにどっちにしてもろくな目にあってないのも共通点ですねw
「鬼」の扱いは難しいですね。東方の「妖怪」の定義に当たるのが、そのままアカイイトの「鬼」という気もしますし。
典型的な、いわゆる「鬼」というのは両作品通じて萃香しかいないと思います。
Posted by DG-Law at 2007年11月02日 06:14
>日本伝奇にとって非常に使いやすい獣だと思います。
外人キャラはいても根本は和風なイメージがあった「とらハ3」が、
どちらかといえば洋風よりな「なのはシリーズ」にスピンオフした際、
獣人担当が狐からフェレットや狼に変更されたのとあわせて考えると興味深いですね。
考えてみれば確かに、人間に化ける狐というのは日本独特のものってイメージがあるかも。
外人キャラはいても根本は和風なイメージがあった「とらハ3」が、
どちらかといえば洋風よりな「なのはシリーズ」にスピンオフした際、
獣人担当が狐からフェレットや狼に変更されたのとあわせて考えると興味深いですね。
考えてみれば確かに、人間に化ける狐というのは日本独特のものってイメージがあるかも。
Posted by at 2007年11月02日 17:37
久遠に関しては便利すぎるから外した、と都築さんがおっしゃってましたがw、和風・洋風の話はあってるかもしれませんね。
とらハはカオスだったからなぁ……w
とらハはカオスだったからなぁ……w
Posted by DG-Law at 2007年11月02日 23:27