2008年07月19日
月光のカルネヴァーレ レビュー
ニトロプラス復活ののろしと言われている作品。イタリア・マフィアもので、主要な舞台はフィレンツェ(ゲーム内ではベルモントと改称)とヴェネツィアである。決して詳しくなくてもシナリオは理解可能だが、サンタ・マリア・デル・フィオーレやポンテ・ヴェッキオ、サンタ・クローチェ付近がしばしば背景として出てくるので、知っているとニヤリとできるかもしれない。ヴェネツィアだと聖マルコ広場。ついでに言えばカッキアーノはぐぐればわかるとおり、トスカーナの小都市でワインの名産地である。ただまあ思うに、北イタリアが拠点のオルマ・ロッサの根拠地がトスカーナというのはいささか無理があるんじゃないかと。ロンバルディアか、せめてエミーリア・ロマーニャにしておくべきだった。
マフィアものとしてみるならよく描けていると思う。組織に戻るだの戻らないだのの話や、世代交代の話はいかにもマフィアものっぽくておもしろい。一方で、異種族能力バトルものとしてはいささか陳腐なシナリオ展開だったかもしれない。というか、割と致命的な欠点としてピウスにラスボスとしての威厳が全く無い。ついでに言えばブラッディナイオ(CV若本規夫)にも無い。大概のシナリオであっさり死にやがるのでもうどうしようもない。下手に話を広げずに、どのシナリオでもマフィアの抗争だけに焦点を当てれば、もう少しなんとかなったんじゃないだろうか。
一番気になったのは殺陣の下手さ。全部ワンパターンだから飽きる。『BLEACH』のガイドラインが適用できそうなレベル、と言えばそのつまらなさがご理解いただけるのではないだろうか。人によってはそれも少年漫画っぽくていいのかもしれないが、個人的には「わかったからさっさと覚醒して逆転しろよ」としか思えず、戦闘続きの中盤は大変眠かった。日常風景のテキストレベルは高いのに、ニトロのライターらしからぬことである。
他に思ったところをいくつか。NiΘは機神咆哮のときと比べて随分絵が上達したと思った。『続・殺戮のジャンゴ』に至ってはまったく文句の無い出来に仕上がっている。BGMは若干ワンパターンだったかもしれない。シナリオが非常に長いので(コンプまでに20時間くらいかかった)、途中で聞き飽きた曲がいくつか。
イタリア語をうまく使っていたのも好印象。こういう作品だと外国語を使いすぎると衒学的になり、しかも不勉強だとしばしば間違っていることが多いのだが、こういう無駄なところにこだわるのがいかにもニトロらしい。フィレンツェをベルモント(良き山)と改称するセンスからしてもう心の琴線触れまくり。
あと、おもしろい試みとして買いたいのは、宣伝用ホームページの作り。ゲームの進行をベルモントで発行されている新聞という形で紹介しつつ、実はシナリオの補完にもなっている。ゲーム内では基本的に元マフィアの主人公目線で話が進むため、裏側の動きしか見えなくなっているのだが、ここで公式ホームページの、ゲーム内時間が同じタイミングの新聞を読むことで表側の動きを知ることができる。ゲームと宣伝を連動させるというのは珍しいやり方なんじゃないかな。
そういうわけで、素材は優秀なのにシナリオとテキストでの料理を失敗した感じである。70点強をつけておく。よって、これをもってニトロの復活とするのは難しいと思う。批評空間のレビューで誰かが言ってたけど、確かにヴェドゴニアによく似ている。いや、ヴェドゴニアのほうがおもしろかったけど。モーラかわいいよモーラ。
以下、一応ネタばれ。
マフィアものとしてみるならよく描けていると思う。組織に戻るだの戻らないだのの話や、世代交代の話はいかにもマフィアものっぽくておもしろい。一方で、異種族能力バトルものとしてはいささか陳腐なシナリオ展開だったかもしれない。というか、割と致命的な欠点としてピウスにラスボスとしての威厳が全く無い。ついでに言えばブラッディナイオ(CV若本規夫)にも無い。大概のシナリオであっさり死にやがるのでもうどうしようもない。下手に話を広げずに、どのシナリオでもマフィアの抗争だけに焦点を当てれば、もう少しなんとかなったんじゃないだろうか。
一番気になったのは殺陣の下手さ。全部ワンパターンだから飽きる。『BLEACH』のガイドラインが適用できそうなレベル、と言えばそのつまらなさがご理解いただけるのではないだろうか。人によってはそれも少年漫画っぽくていいのかもしれないが、個人的には「わかったからさっさと覚醒して逆転しろよ」としか思えず、戦闘続きの中盤は大変眠かった。日常風景のテキストレベルは高いのに、ニトロのライターらしからぬことである。
他に思ったところをいくつか。NiΘは機神咆哮のときと比べて随分絵が上達したと思った。『続・殺戮のジャンゴ』に至ってはまったく文句の無い出来に仕上がっている。BGMは若干ワンパターンだったかもしれない。シナリオが非常に長いので(コンプまでに20時間くらいかかった)、途中で聞き飽きた曲がいくつか。
イタリア語をうまく使っていたのも好印象。こういう作品だと外国語を使いすぎると衒学的になり、しかも不勉強だとしばしば間違っていることが多いのだが、こういう無駄なところにこだわるのがいかにもニトロらしい。フィレンツェをベルモント(良き山)と改称するセンスからしてもう心の琴線触れまくり。
あと、おもしろい試みとして買いたいのは、宣伝用ホームページの作り。ゲームの進行をベルモントで発行されている新聞という形で紹介しつつ、実はシナリオの補完にもなっている。ゲーム内では基本的に元マフィアの主人公目線で話が進むため、裏側の動きしか見えなくなっているのだが、ここで公式ホームページの、ゲーム内時間が同じタイミングの新聞を読むことで表側の動きを知ることができる。ゲームと宣伝を連動させるというのは珍しいやり方なんじゃないかな。
そういうわけで、素材は優秀なのにシナリオとテキストでの料理を失敗した感じである。70点強をつけておく。よって、これをもってニトロの復活とするのは難しいと思う。批評空間のレビューで誰かが言ってたけど、確かにヴェドゴニアによく似ている。いや、ヴェドゴニアのほうがおもしろかったけど。モーラかわいいよモーラ。
以下、一応ネタばれ。
・アンナ
何も思い出せない。要するにどうでもよかったってことだ。あと、アメティスタのほうがかわいいです。
・ルナリア
ツンデレ兼ヤンデレ。人気投票やったら多分1位。
・ノエル
このシナリオが一番おもしろかったかな。一番マフィアの闘争をしていた。マフィア側はヴァレンティーノ、グリエルモ、シルヴィオ、カルメロ、レベッカ、マルカントニオ、全員キャラがよく動いていた。
・レベッカ
シナリオ封印の関係上必然的に最後にやるシナリオだが、そのしわよせをレベッカが食らった感じ。無理にマフィア側の話とルパーリアの話を絡めたので展開に無理が生じている。トゥルーエンドルートでも作って、神になったピウスと戦う場面はレベッカシナリオから分離させればよかったんじゃないかな。
何も思い出せない。要するにどうでもよかったってことだ。あと、アメティスタのほうがかわいいです。
・ルナリア
ツンデレ兼ヤンデレ。人気投票やったら多分1位。
・ノエル
このシナリオが一番おもしろかったかな。一番マフィアの闘争をしていた。マフィア側はヴァレンティーノ、グリエルモ、シルヴィオ、カルメロ、レベッカ、マルカントニオ、全員キャラがよく動いていた。
・レベッカ
シナリオ封印の関係上必然的に最後にやるシナリオだが、そのしわよせをレベッカが食らった感じ。無理にマフィア側の話とルパーリアの話を絡めたので展開に無理が生じている。トゥルーエンドルートでも作って、神になったピウスと戦う場面はレベッカシナリオから分離させればよかったんじゃないかな。
Posted by dg_law at 10:16│Comments(2)│
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この記事へのコメント
団長(CV若本)はブラッディナイオではないよ。
ブラッディナイオはルナリア
ブラッディナイオはルナリア
Posted by 謝肉祭 at 2011年03月30日 11:56
なん……だと……
と言いたいところですがすでに記憶がほとんどない。
そして今まで推定数百人(ひょっとしたら数千人)気がつかなかったという事実。
ご指摘ありがとうございました。
と言いたいところですがすでに記憶がほとんどない。
そして今まで推定数百人(ひょっとしたら数千人)気がつかなかったという事実。
ご指摘ありがとうございました。
Posted by DG-Law at 2011年03月30日 18:41