2008年09月20日
正直味の想像がつかなかったのに
高級酒を飲んでみたシリーズ。ここまで越乃寒梅、ドンペリと失敗を繰り返しているわけだが、今回は友達がハンガリー土産でトカイワインを買ってきてくれたので、皆でそれを開けることにした。
トカイワインとは貴腐ワインの一種であり、貴腐ワインとは特殊な菌を生育時にワインに感染させることで異常に過熟し、それをワインにすることで異様な甘みを持たせることに成功したワインである。というか、確かに原料が葡萄ではあるが、それはワインなのか。そのうち世界三大貴腐ワインとされているのは、ドイツのラインラント、フランスのボルドー、ハンガリーのトカイ地方である(もっとも、これらは全てワインそのものの名産地として有名であるが)。このうち、トカイワインはかの太陽王ルイ14世が「ワインの王にして王のワイン」と絶賛したという。
で、そのトカイワインである。封を開けてみると、色はどれかと言われればロゼに近いが、やや光沢を帯びたような感じがした。マリア・テレジアは貴腐ワインを見て黄金が入っているのではないかと疑ったらしいが、それもうなづける話である。そして、いざコルクを抜いてみると、部屋の中に異様な芳香が漂った。とにかく甘い匂いだったが、全然悪い気分にはならなかった。これだけ香りが強いと、そうなりそうなものだが、そうならなかった辺りがやはり「貴」腐と言われる所以だろうか。そして全員のコップ(グラスではないところは見なかったことにする、というか一人茶碗だった)に注ぎ、いざ乾杯。気になるその味は、なんと全員意見が一致した。
「これ梅酒じゃね?」
なんという貧乏舌。なんと、ワインを極めると梅酒になるらしい……これは驚愕の事実だ。思いもよらぬ結果に全員苦笑。ひょっとして、タイムマシンでルイ14世に梅酒を飲ませると大絶賛するのだろうか、非常に気になるところではある。
というわけで、今回の高級酒挑戦も何とも言えない結果に終わった。なお、現地でもう少し等級の高いトカイワインを飲んだときには、もう少しワインっぽい味がした、と持ってきてくれた彼が言っていた。また、うちの両親に聞いたところ、豪州産の貴腐ワインを飲んだことがあるが、「甘ったるくて飲めたもんじゃなかった、ただ梅酒の味はしなかった」と言っていたので、種別によって相当味が違うようだ。これは、別の貴腐ワインを飲んでみる価値がありそうな気がする。
トカイワインとは貴腐ワインの一種であり、貴腐ワインとは特殊な菌を生育時にワインに感染させることで異常に過熟し、それをワインにすることで異様な甘みを持たせることに成功したワインである。というか、確かに原料が葡萄ではあるが、それはワインなのか。そのうち世界三大貴腐ワインとされているのは、ドイツのラインラント、フランスのボルドー、ハンガリーのトカイ地方である(もっとも、これらは全てワインそのものの名産地として有名であるが)。このうち、トカイワインはかの太陽王ルイ14世が「ワインの王にして王のワイン」と絶賛したという。
で、そのトカイワインである。封を開けてみると、色はどれかと言われればロゼに近いが、やや光沢を帯びたような感じがした。マリア・テレジアは貴腐ワインを見て黄金が入っているのではないかと疑ったらしいが、それもうなづける話である。そして、いざコルクを抜いてみると、部屋の中に異様な芳香が漂った。とにかく甘い匂いだったが、全然悪い気分にはならなかった。これだけ香りが強いと、そうなりそうなものだが、そうならなかった辺りがやはり「貴」腐と言われる所以だろうか。そして全員のコップ(グラスではないところは見なかったことにする、というか一人茶碗だった)に注ぎ、いざ乾杯。気になるその味は、なんと全員意見が一致した。
「これ梅酒じゃね?」
というわけで、今回の高級酒挑戦も何とも言えない結果に終わった。なお、現地でもう少し等級の高いトカイワインを飲んだときには、もう少しワインっぽい味がした、と持ってきてくれた彼が言っていた。また、うちの両親に聞いたところ、豪州産の貴腐ワインを飲んだことがあるが、「甘ったるくて飲めたもんじゃなかった、ただ梅酒の味はしなかった」と言っていたので、種別によって相当味が違うようだ。これは、別の貴腐ワインを飲んでみる価値がありそうな気がする。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(4)
この記事へのコメント
ここの云う高級酒はその辺のブランドでは足りないので用意する側も困ります。
茶碗での貴腐ワインはウーロン茶かなにかにしか見えませんでしたね。雰囲気が味覚に影響を与えたのかも知れません。だとしたら家からどうにかせねばなるまい………
茶碗での貴腐ワインはウーロン茶かなにかにしか見えませんでしたね。雰囲気が味覚に影響を与えたのかも知れません。だとしたら家からどうにかせねばなるまい………
Posted by kome at 2008年09月21日 01:24
確かにあれはウーロン茶にしか見えなかったw
せめて実家で飲むべきだったのかもしれない……
せめて実家で飲むべきだったのかもしれない……
Posted by DG-Law at 2008年09月21日 01:46
こんにちは。トカイワイン 梅酒で検索していたら、こちらのブログを見つけました。つい先日、ずっと気になっていたトカイワインを購入して飲んでみたのですが、まさに梅酒!でした。割らずにストレートで飲んでいる感じ。機会があれば🇭🇺現地で飲んでみたいものです。
Posted by 曽木もぐさん at 2021年02月11日 11:09
懐かしい記事にコメントがついたと思ったら。共感が得られたようで何よりです。
このとき以外ににもトカイワインを飲んだことはありますが,イメージを脱却するには至っていません……
このとき以外ににもトカイワインを飲んだことはありますが,イメージを脱却するには至っていません……
Posted by DG-Law at 2021年02月12日 00:47