2008年09月28日
K-1GP 2008 開幕戦
さすがに開幕戦は130分時間がとられ、メインの試合がほぼ全て放映された。どれもけっこうおもしろい試合だったし、満足。しかし「以前は日本が世界一のファンでしたが、今は韓国のファンと言ってもいいくらいです。」とは……谷川さん。どんだけ日本嫌いだよ。
以下、感想。左側が勝った選手で右側が負けた選手。
以下、感想。左側が勝った選手で右側が負けた選手。
カラエフVSハリッド
両方割りと応援している選手である。カラエフは前回大会で母親が重篤で看病、今回はその母親が亡くなって意気消沈とここ一年全くの練習不足であり、事情を考えると同情せざるをえないが勝負の世界は非情である。カラエフ自身もそのことは自覚していたようで、明らかなスタミナダウンを悟らせないよう短期決戦を仕掛けていった。しかし過度の焦りは油断を生み、そこをハリッドに狙われたのが一度目のダウンである。それでも最後はKO勝ちまで持っていったのは地力の差か。ハリッドは本業をやめたらどうだろうか。もう一生遊んでくらせるだけは稼いだだろうに。レミー同様、やめたら強くなれるかもしれない。(レミーは元銀行マン、ハリッドは現役ビジネスマンで、ともに大富豪。)
バンナVS澤屋敷
意外と澤屋敷がもったなという印象。判定とは思っていなかった。やはり澤屋敷タイプのファイターは、バンナにとって相当やりにくいのだろう。澤屋敷は半年ほど前の絶不調からは抜け出したかもしれないが、細すぎる。過度の減量をしているのではないか心配になった。今、武蔵とやったら勝てるんじゃないか。
グーカン・サキVSセフォー
キングクリムゾン!まあHPで確認する限り塩試合だったようなのでよしとしよう。サキがさっさと決めてしまうか、3R判定勝ちと読んでいたんだが。セフォーは攻撃力や技術はともかくとして、スタミナがすごい勢いで衰えているようだ。それをなんとかしないと、本人の主張するあと三年続けるのは難しい。
ジマーマンVSグラウベ
EUGPのときはジマーマンはフロックだと思っていたが今回で本物だと思うことにした。しかし、闘い方にかなり無謀さがあり割と不安である。同じ若い選手でもバダハリやサキはあれだけ冷静なのに。それにしても右パンチの破壊力がとんでもない。バンナの左と対決させてみたい。グラウベは悪くなかったと思うが、あえて言うなら年齢差に負けたか。
レミーVSスロウィンスキー
けっこうスロを応援してたんだが、まあレミーの壁はいまだ厚いようである。キングクリムゾンされたのでよくわからないが、かなり際どい判定だった模様。こういう試合こそ全部映せよ。テイシェイラVS武蔵は削って。
テイシェイラVS武蔵
テイシェイラはけっこういいのもらっていたのに、全く倒れる気配が無かった。武蔵が年で攻撃力が衰えていると考えても、あのタフさは異常。彼はまだK-1トップファイターとは戦っていないので、これでレミーやアーツとやってまだ倒れないかどうかで真価が問われると思う。大晦日辺りでシュルトとやらせてもおもしろそうだ。武蔵も悪くは無かった。
バダ・ハリVSチェ・ホンマン
ホンマンがやつれすぎててものすごい心配だったが、始まってみるとむしろベストコンディションだったのかもしれないと思った。早い&打たれ弱いVS遅い&固いという試合で、避け続けるわけにもいかないしバダハリ不利かと思っていたら案の定一発当たってダウンをとられた。しかし、バダハリの真の強さは冷静さであって、そこから攻撃をボディに絞り、わき腹を骨折させたという戦術的機転には賞賛の言葉しかない。巨人を倒すには今回アーツがやっていたように距離をつめた極端なインファイトか、ローキックで刈り倒すかどっちかしかないと思っていたが、なるほど、こういう手段もある、と。ホンマンは「12月に試合(本戦のリザーブファイトか大晦日)に試合が無ければ続行してもよかった」と言っていたが、やめておいて正解である。延長していたら骨折どころか洒落にならないことになっていた。九ヶ月のブランクさえ取り戻せば、ホンマンはまた一線級に簡単に戻れるだろう。大晦日に出るなら、楽しみにしたい。
シュルトVSアーツ
シュルトはクリンチ癖がある上に、リーチがありすぎてインファイトは膝蹴りしか攻撃手段が無いという欠点を抱えており、アーツは完全にそこだけを突いた。問題はインに入るまでに猛攻を食らうことだったが、シュルトはアーツを全く捉えきれていなかった。アーツはかなり研究してきたのだろう。あとはいかにジャッジにアピールするかであり、そこはアーツの情熱が出ていた。あまり根性論は好きではないが、今日のこの試合だけは、根性論がまかり通った感じである。総じてアーツの作戦勝ちであろう。シュルトは若干のおごりが見えていたかもしれない。
ただまあ、シュルト陣営は正直納得行ってないだろうなとは思う。ダメージだけで行けば確実にアーツのほうが大きい。試合終了後、シュルトはもう何ラウンドでもできそうだったが、アーツはすでにかなりフラフラであった。仮に延長していたら、シュルトのKO勝ちだった可能性は高い。というか、シュルトさん嫌われすぎでかわいそうになってきた。バンナもレミーもアーツ応援するとかね……俺はシュルトさん応援してますよ。
総評として。ゴールデングローリーはK-1の名門というか、選手間にすごく団結力があっておもしろい。これで大将のシュルトがやられたから、他のメンバーはかなり奮起するんじゃないだろうか。サキ、ジマーマン、テイシェイラ、バダハリと、若い世代が全員ベスト8に残ったのは注目に値する。もっとも、一気に世代交代しすぎた感もあるが。ここはレミーやカラエフといった中堅の選手にがんばってもらいたい。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(2)│
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この記事へのコメント
シュルトさんが嫌われすぎてて全俺が泣いたwww
え、昨日アーツを応援してたじゃないかって?そんなヤボなことを
言っちゃいけないぜ。まぁ、全体的にいい試合が多かったな。
個人的には、ゲスト席の世代交代、すなわち藤原ノリカの更迭を望む
ばかりである。今度から「世代交代」という言葉を出すたびにノリカの
姿を映すようにしてほしいもんだw
え、昨日アーツを応援してたじゃないかって?そんなヤボなことを
言っちゃいけないぜ。まぁ、全体的にいい試合が多かったな。
個人的には、ゲスト席の世代交代、すなわち藤原ノリカの更迭を望む
ばかりである。今度から「世代交代」という言葉を出すたびにノリカの
姿を映すようにしてほしいもんだw
Posted by カシンの化身 at 2008年09月28日 16:01
紀香とうとう更迭すかw
あれはアーツみたいなもんで、いることに意義があると思ってたわ。しかし、確かに大分老けた(ry
>今度から「世代交代」という言葉を出すたびにノリカの
>姿を映すようにしてほしいもんだw
それなんていじめ?
あれはアーツみたいなもんで、いることに意義があると思ってたわ。しかし、確かに大分老けた(ry
>今度から「世代交代」という言葉を出すたびにノリカの
>姿を映すようにしてほしいもんだw
それなんていじめ?
Posted by DG-Law at 2008年09月28日 17:51