2009年03月26日
時期はニアミス
山種美術館の「さくら2009」展に行ってきた。千鳥ヶ淵沿いにある美術館なだけあって毎年やっていたらしいのだが私が行ったのは初めてで、来年にも山種美術館が渋谷区広尾に移転してしまうため、さくら展はこれが最後となるらしい。幸か不幸か、最後だけ鑑賞することが出来た。
内容は山種美術館らしく近現代の日本の画家で占められる。狩野常信一人やけに古かったが後はおおよそ明治から昭和にかけての作品であった。主だったところは横山大観、河合玉堂、速水御舟、加山又造、小林古径、土田麦僊、菱田春草といった感じ。画像は東山魁夷のもので、彼らしい作品である。知らない画家の中では石田武という画家の作品が良かった。東山魁夷に少し似ている。それにしても、土田麦僊は相変わらず人間の描写が適当である。今回の屏風なんて明らかに下絵のまま放棄したもので、キャプションにもそう指摘されていた。玉堂と御舟は前回も多かったわけだが、おそらく大量に所有しているのだろう。
小品が多くあまり語るところはないが落ち着いて鑑賞することが出来、相変わらず入場料の600円が妥当に思える感じである。展示数もやはり50点強で、一時間見積もればお釣りが来るだろう。一つだけ注文をつけるのならば、桜展と銘打っているのならもっと桜が大々的に描かれている作品を集めてきてもよかったように思う。ほぼ全てを自らの収蔵品だけで固めたせいか、確かに桜が映ってはいるが中心ではない、目立っていないという作品がやや多く、それほど強いインパクトはうけなかった。これは少々もったいない。もっとも、所有物だけで固めたから600円という値段が達成できているのかもしれないが。
残念ながら千鳥ヶ淵の桜はまだ時期尚早で(行ったのは一週間ほど前)、今日辺りに行けば五分咲、来週末で満開といったところじゃないだろうか。一方で菜の花は内堀沿いに見事に咲いており、こっちはしっかりと鑑賞できた。あとは、季節外れになりつつある椿もまだ生き残り春を彩っていたか。人はむちゃくちゃ混むかもしれないが、本物と絵の競演が見たいのなら、ぜひ。
内容は山種美術館らしく近現代の日本の画家で占められる。狩野常信一人やけに古かったが後はおおよそ明治から昭和にかけての作品であった。主だったところは横山大観、河合玉堂、速水御舟、加山又造、小林古径、土田麦僊、菱田春草といった感じ。画像は東山魁夷のもので、彼らしい作品である。知らない画家の中では石田武という画家の作品が良かった。東山魁夷に少し似ている。それにしても、土田麦僊は相変わらず人間の描写が適当である。今回の屏風なんて明らかに下絵のまま放棄したもので、キャプションにもそう指摘されていた。玉堂と御舟は前回も多かったわけだが、おそらく大量に所有しているのだろう。
小品が多くあまり語るところはないが落ち着いて鑑賞することが出来、相変わらず入場料の600円が妥当に思える感じである。展示数もやはり50点強で、一時間見積もればお釣りが来るだろう。一つだけ注文をつけるのならば、桜展と銘打っているのならもっと桜が大々的に描かれている作品を集めてきてもよかったように思う。ほぼ全てを自らの収蔵品だけで固めたせいか、確かに桜が映ってはいるが中心ではない、目立っていないという作品がやや多く、それほど強いインパクトはうけなかった。これは少々もったいない。もっとも、所有物だけで固めたから600円という値段が達成できているのかもしれないが。
残念ながら千鳥ヶ淵の桜はまだ時期尚早で(行ったのは一週間ほど前)、今日辺りに行けば五分咲、来週末で満開といったところじゃないだろうか。一方で菜の花は内堀沿いに見事に咲いており、こっちはしっかりと鑑賞できた。あとは、季節外れになりつつある椿もまだ生き残り春を彩っていたか。人はむちゃくちゃ混むかもしれないが、本物と絵の競演が見たいのなら、ぜひ。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│