2009年06月14日

TAXi4

続き物はつまらなくなる法則を2や3で裏切ってくれた本シリーズも(TAXiは2が最高傑作である)、4ではとうとうだれた。リュック・ベッソンもいよいよネタ切れなのだろう。

ノリはいつも通りのTAXiシリーズで、3からかなり年数が経っているという設定らしく、二人の主人公にそれぞれ男の子が誕生している。その子供二人も巻き込んでのコメディは前作までと何ら変わることはなく、実際前半部分はかなり楽しんで見ることができた。刑事のエミリアンや署長の二人に代表されるマルセイユ警察は相変わらずありえないほど間抜けだし、将軍も今回の犯人グループも奇天烈なキャラのままである。

では何が不満だったのかというと、これまでは事件の解決に強烈なカーアクションが必ず出てきて、1は単純なマルセイユ市内のカーチェイス、2は舞台をパリに移しつつもウイングが出てかっ飛ぶという新機能が入り(ここで爆笑した)、3ではジェットエンジンが搭載されるわキャタピラ装備で雪原でカーチェイスするわで、やりたい放題やっていた感があった。ところが今回は犯人グループが邸宅に立てこもってしまったため、解決方法が銃撃戦になってしまい、そこが全くTAXiらしくない。別に銃撃戦は求めてなかった。ぶっちゃけて言えば、タクシードライバーのダニエルがそう大して活躍していない。これが最大の不満点である。

2や3は死ぬほどおもしろかったんだけどなぁ。残念だ。


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