2009年08月05日

ナイトミュージアム

2記念で半額になっていたので。今回初めてブルーレイで借りたんだが、確かに画質がとんでもなくよかった。でも、別にこの画質は要求しないなぁ。アナログ→地デジがけっこう感動したけど、DVD→BRはそこまででもなかった。

内容は説明するまでもない。「この発想はあった」を忠実に映画化したものだが、けっこう出来はよくおもしろかった。ローマ帝国と西部開拓を二大主人公としていた点にはアメリカ人の自意識を感じたが、これは当然のことだろう。日本人にとっての戦国武将と維新志士みたいなものだ。

野暮なつっこみを入れるなら、オクタヴィアヌスは前線にほとんど出たことがなく、出ても負ける史上最弱の皇帝で、実際の戦闘では部下の優秀な将軍が指揮をとったし、劇中のような果断な性格でもない。身体も弱く、だからこそ摂生したので逆にローマ皇帝の中でも長生きしたと言われている。ちなみに、世界史の教科書で彼が戦勝したという扱いになっているアクティウムの海戦は、彼をローマの初代皇帝に就任させる決定的な出来事となったため有名だが、実際のところオクタヴィアヌスは船酔いで吐いていただけである。指揮はもちろん、彼の片腕アグリッパが取っていた。

それにしてもセオドア=ローズヴェルトはかっこよかった。アメリカの誇るべき指導者のうちの一人である。映画内でも、国父の国父たる立ち回りを披露してくれた。今でも人気の高い大統領の一人だそうだが、だからこそこのような立ち回りを得たか。次回作はリンカーンも出てくるそうだが、彼に与えられた役回りはどんなところか。そういえばコロンブスも出演していたが、彼は知名度とアメリカへの貢献度の割りに活躍しなかったような。扱いが難しかったのかな。逆にアッティラがあれだけ目立ってたのは意外だ。八つ裂きマニアとか、使いやすい人ではある。


これは2もおもしろそうだが、スミソニアンはやばいてw。所蔵品の規模と種類がとんでもない。エノラ=ゲイが出てきたらどうしたものかと思ったが、どうやらそんなことはなかったようだ。まあ危ないところは避けるわなぁ。


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