2009年09月15日
トロピコ覚書(3) 観光、福祉政策
基本的に鉱業→工業化プレーが一番好きだろうか。観光はなんかいろいろめんどいなぁ。
【産業:観光】
第三次産業だから中盤以降の産業ではあるのだが、安いホテルなら序盤から建てても十分収益が出る。ただし年収1,000ドルに行くか行かないかではあると思う(=黒字が出ても三桁)。きちんと観光で収益を出すにはホテル代だけでは不十分で、娯楽施設が必須である。そうなると発電所が必要で、となると展開できるのはやはり中盤以降ということになる。あと、意外と重要なのが銀行で、これがないと高級な観光客は来てもお金を落としてくれない。空港もできれば欲しい。どちらも大卒が必要。
観光産業は農業や工業と違って天候に左右されないので非常に安定した収益が出る。しかもレストランやキャバレーといった娯楽施設はトロピコの住民の娯楽ともなるため一石二鳥。ただし、ちゃんと収益が出るまでかなりの初期投資が必要になる点と、アメリカと仲が良くないと観光客は全く来ないので、なかなか手を出しにくい産業でもある。共産プレーをしているときになどは絶望的。
娯楽施設はプールとキャバレーだけでもそこそこ儲けは出る。というよりも、安いホテルが一つ二つという状態で一通りそろえても維持費で真っ赤になるのでやめたほうが良い。なぜなら、一人の観光客が払える金額はどれだけ多くとも50ドルなので、観光客の数によっては娯楽過多になってしまう。
また、観光は高級化するとやたらめったら電力を食うので、工業がすでに発展しているのなら二基目を考えたほうが良い。変電所ではもたないだろう。カジノとスポーツ施設はそんなに利益が出ない。かなり多数の高級ホテルが建っている状況でもないと赤字経営。
【海外からの資金援助】
アメリカ、もしくはソ連と仲がよければ彼らからの資金援助を得ることが出来る。金額は人口と好意に比例するが、アメリカのほうがやや金額が大きい。これはバカにできない資金源で、たとえば人口300人程度でアメリカとは非常に親密なら、年間2万ドル程度の資金援助を無償で受けることが出来る。
好意を得る方法は、それぞれの資本主義、共産主義に沿った内政をすればよい。アメリカに気に入られたければ民主主義を標榜し、工業や観光で収益をあげればよい。逆にソ連に気に入られたければ賃金格差を是正し、住居や健康管理の値に気をつければよい。序盤はソ連、中盤は双方から金を受け取り、終盤はアメリカに追従すると割と良い感じにずっと高額もらい続けることが出来る。なお、ためしに1991年までプレーしてみたが、まだちゃんとソ連から送金があった。……お前、もう存在しないだろう。
外務省を建設すると、友好度の上昇に加速がかかる。空港を建てると外交官の交換が可能になり、それぞれの国から技術支援が入るようになる。たとえば、ソ連の技術支援はアパート、マンションが半額になるが、空港が建てられる頃にそれっておいしいのか?という疑問も。同盟関係まで行くと軍事基地の招致ができる。それぞれの軍事基地は年間1,000ドルの使用料を支払う他、品質の高い住居と病院を提供する。おいしい。
【中盤以降の福祉政策】
ある程度年数が経過してくると、トロピコの住民が様々な文句を言うようになる。各数値の標準は40-50の辺りで、それ以下なら多くの住民が政策に不満を持っていると思ったほうが良い。特に20台まで行くとかなり取り返しのつかない事態になっていると思う。
そこで彼らの要求を満たす福祉政策をとることになるわけだが、そこで必要になるのは、高学歴の住民と電力である。しかし、これらを確保するのはかなり困難を要する。トロピコというゲームの中核をなす要素であろう。最も重要なのは、発電所を建てるタイミング。労働者は大卒限定で維持費に莫大な資金が必要だが、工業化や高福祉、高級な観光施設には必須であるため、どこかでふんぎりをつけて建てなければならない。
何はなくとも最初に建てるべきは教会、次に高校、三番目に入国管理局。宗教は不満がたまりやすい。高校は、神父や工場労働者、役人、兵士が全て高卒資格であるため、早々に育成しないと産業も福祉も滞る。入国管理局は、押し寄せる移民の抑制に役立つ。野放しにしておくと福祉の拡充がおいつかなくなる。建てたら「技術者歓迎」か「移民の禁止」にしておくこと。福祉施設が一通り建て終わるまでに面倒が見れる人口は200人が限度。ファーストプレーではそこら辺の感覚がつかめず人口が500人に到達したが、もうひっちゃかめっちゃかだった。
以下は各要素について。
住居:ある意味一番楽な要素。なぜなら、金をかければ解決するから。一番安い住居はアパートで、ここには21人住める(子供や老人はカウントされないので実質40人近く住める)。ただしアパートは品質が35なので、ここに住まわせても住民は満足しない。下層労働者かトロピコが豊かになるまでのつなぎと考えたほうが良い。マンションは12人で品質は60、家賃も3ドルでプラマイゼロ程度の維持費なので、これを住民人数の5割分程度建てておけばとりあえず文句は出ない。余裕があれば一戸建て(品質70)を何戸か建てておくと、医者や大学教授など高給取りが住んでくれて、家賃の回収で黒字も出る。その人の収入の1/3ギリギリ手前までは退去しない。
宗教:最も厄介なブツ。トロピコはカリブ海に浮かぶ島なので、住民の大半はカトリック、一部はブードゥー教徒である。ブードゥー教徒はほっといても問題ないが、カトリックの連中は教会を建てろと非常にうるさい。教会自体が6,000ドルもしてしかも場所をとる上に、高卒でなければ神父になれず、住民数が100人を超えた段階でもう足りない場合すらある。大聖堂は教会の2倍近い効果があるが、20,000ドルの建設費と司教が大卒限定。価値があるかどうかは自己判断で。
娯楽:観光を考えないのであれば、レストランとキャバレーを一つずつ建てておけば、人口150人くらいまでは40を切らない。島に高給取りが増えてきたらナイトクラブか高級レストランを建てるか、キャバレーをもう一つ建ててドレスコードをつければ資金も回収できて一石二鳥。
健康管理:当然だが医者は大卒なので(大卒なら学部関係なく即なれるというトロピコの環境も恐ろしいが)、序盤は本当になり手がいなくて困る。島外からも召喚できるが、一人3,000近くとられるのが痛い。とりあえず診療所を一つ建てて医者を二人つっこんでおけば、これも人口150人くらいまでは40ギリギリで耐えられるはず。大学を建てて大卒が自給できるようになり、発電所を建てて、ようやく病院が建つ。病院が一つ建ってれば60台で安定するだろう。
治安:実際のところ、トロピコは大変治安が良い。貧困が酷いか、人口があまりにも過密か、もしくは観光産業が発展しすぎるとようやく治安が悪化する。あと、当然スラム街も危険。なので、警察署を建てるべきか否かは場合による。たとえば、農業や工業で十分発展してて、娯楽もレストランとキャバレーだけでまかなっている状態なら、150人くらいまで警官一人必要なく治安が50を保っていることも十分にありうる。
自由:もしトロピコが民主主義を掲げていて、5〜7年に一度程度は選挙をやっているのなら、それだけでも60台には到達するだろう。そこから上げるときはまず高校と大学が建っていること。ラジオ局、新聞社、テレビ局が建っていること。これらを全て満たせば90台もありうる。全部乗せで93までは見たことがある。なお、これらマスコミはプレジデンテの総合的敬意を上昇させるか、広告料で収益を上げるかのどちらかの付加効果があるため、選挙対策や国庫の安定化にも使える。ただし、マスコミは全員大卒なので注意。また、選挙を一回でもぶっちすると一気に20〜30下がる。この下がり幅はマスコミが多いと激しい。もしトロピコが軍事政権ならば、この項目自体見なかったことに。
仕事:仕事の品質。日々下がっていくが、昇給したタイミングだけ上昇する。基本的に昇給をためらってはいけない。昇給した分は家賃や娯楽と言った形で国庫に還元させられるからだ。ヴィヴァケインズ主義。トロピコには競争という概念がないので、大きな政府化させていったほうが経済が回りやすい。なお、昇給は1年に1回までで、かつ1ドルずつにとどめること。重要なのは「上げた回数」なので、一気に何ドルも上げても満足してくれない。また、昇給間隔が短くても効果が薄い。プレイ年数にもよるが、20〜30年くらいプレイしたら無学歴は10ドル、高卒は15ドル、大卒は25ドルくらいが最終到達地点ではなかろうか。
敬意:プレジデンテに対する敬意。他の仕事を万遍なくしっかりとやっていれば60を維持できるので気にすることはない。ただし、どこかの分野に偏った仕事をやっていると徐々に下がっていく。選挙に大きく影響するので、40台になったら注意が必要。マスコミを建てると上昇補正がつく。
第三次産業だから中盤以降の産業ではあるのだが、安いホテルなら序盤から建てても十分収益が出る。ただし年収1,000ドルに行くか行かないかではあると思う(=黒字が出ても三桁)。きちんと観光で収益を出すにはホテル代だけでは不十分で、娯楽施設が必須である。そうなると発電所が必要で、となると展開できるのはやはり中盤以降ということになる。あと、意外と重要なのが銀行で、これがないと高級な観光客は来てもお金を落としてくれない。空港もできれば欲しい。どちらも大卒が必要。
観光産業は農業や工業と違って天候に左右されないので非常に安定した収益が出る。しかもレストランやキャバレーといった娯楽施設はトロピコの住民の娯楽ともなるため一石二鳥。ただし、ちゃんと収益が出るまでかなりの初期投資が必要になる点と、アメリカと仲が良くないと観光客は全く来ないので、なかなか手を出しにくい産業でもある。共産プレーをしているときになどは絶望的。
娯楽施設はプールとキャバレーだけでもそこそこ儲けは出る。というよりも、安いホテルが一つ二つという状態で一通りそろえても維持費で真っ赤になるのでやめたほうが良い。なぜなら、一人の観光客が払える金額はどれだけ多くとも50ドルなので、観光客の数によっては娯楽過多になってしまう。
また、観光は高級化するとやたらめったら電力を食うので、工業がすでに発展しているのなら二基目を考えたほうが良い。変電所ではもたないだろう。カジノとスポーツ施設はそんなに利益が出ない。かなり多数の高級ホテルが建っている状況でもないと赤字経営。
【海外からの資金援助】
アメリカ、もしくはソ連と仲がよければ彼らからの資金援助を得ることが出来る。金額は人口と好意に比例するが、アメリカのほうがやや金額が大きい。これはバカにできない資金源で、たとえば人口300人程度でアメリカとは非常に親密なら、年間2万ドル程度の資金援助を無償で受けることが出来る。
好意を得る方法は、それぞれの資本主義、共産主義に沿った内政をすればよい。アメリカに気に入られたければ民主主義を標榜し、工業や観光で収益をあげればよい。逆にソ連に気に入られたければ賃金格差を是正し、住居や健康管理の値に気をつければよい。序盤はソ連、中盤は双方から金を受け取り、終盤はアメリカに追従すると割と良い感じにずっと高額もらい続けることが出来る。なお、ためしに1991年までプレーしてみたが、まだちゃんとソ連から送金があった。……お前、もう存在しないだろう。
外務省を建設すると、友好度の上昇に加速がかかる。空港を建てると外交官の交換が可能になり、それぞれの国から技術支援が入るようになる。たとえば、ソ連の技術支援はアパート、マンションが半額になるが、空港が建てられる頃にそれっておいしいのか?という疑問も。同盟関係まで行くと軍事基地の招致ができる。それぞれの軍事基地は年間1,000ドルの使用料を支払う他、品質の高い住居と病院を提供する。おいしい。
【中盤以降の福祉政策】
ある程度年数が経過してくると、トロピコの住民が様々な文句を言うようになる。各数値の標準は40-50の辺りで、それ以下なら多くの住民が政策に不満を持っていると思ったほうが良い。特に20台まで行くとかなり取り返しのつかない事態になっていると思う。
そこで彼らの要求を満たす福祉政策をとることになるわけだが、そこで必要になるのは、高学歴の住民と電力である。しかし、これらを確保するのはかなり困難を要する。トロピコというゲームの中核をなす要素であろう。最も重要なのは、発電所を建てるタイミング。労働者は大卒限定で維持費に莫大な資金が必要だが、工業化や高福祉、高級な観光施設には必須であるため、どこかでふんぎりをつけて建てなければならない。
何はなくとも最初に建てるべきは教会、次に高校、三番目に入国管理局。宗教は不満がたまりやすい。高校は、神父や工場労働者、役人、兵士が全て高卒資格であるため、早々に育成しないと産業も福祉も滞る。入国管理局は、押し寄せる移民の抑制に役立つ。野放しにしておくと福祉の拡充がおいつかなくなる。建てたら「技術者歓迎」か「移民の禁止」にしておくこと。福祉施設が一通り建て終わるまでに面倒が見れる人口は200人が限度。ファーストプレーではそこら辺の感覚がつかめず人口が500人に到達したが、もうひっちゃかめっちゃかだった。
以下は各要素について。
住居:ある意味一番楽な要素。なぜなら、金をかければ解決するから。一番安い住居はアパートで、ここには21人住める(子供や老人はカウントされないので実質40人近く住める)。ただしアパートは品質が35なので、ここに住まわせても住民は満足しない。下層労働者かトロピコが豊かになるまでのつなぎと考えたほうが良い。マンションは12人で品質は60、家賃も3ドルでプラマイゼロ程度の維持費なので、これを住民人数の5割分程度建てておけばとりあえず文句は出ない。余裕があれば一戸建て(品質70)を何戸か建てておくと、医者や大学教授など高給取りが住んでくれて、家賃の回収で黒字も出る。その人の収入の1/3ギリギリ手前までは退去しない。
宗教:最も厄介なブツ。トロピコはカリブ海に浮かぶ島なので、住民の大半はカトリック、一部はブードゥー教徒である。ブードゥー教徒はほっといても問題ないが、カトリックの連中は教会を建てろと非常にうるさい。教会自体が6,000ドルもしてしかも場所をとる上に、高卒でなければ神父になれず、住民数が100人を超えた段階でもう足りない場合すらある。大聖堂は教会の2倍近い効果があるが、20,000ドルの建設費と司教が大卒限定。価値があるかどうかは自己判断で。
娯楽:観光を考えないのであれば、レストランとキャバレーを一つずつ建てておけば、人口150人くらいまでは40を切らない。島に高給取りが増えてきたらナイトクラブか高級レストランを建てるか、キャバレーをもう一つ建ててドレスコードをつければ資金も回収できて一石二鳥。
健康管理:当然だが医者は大卒なので(大卒なら学部関係なく即なれるというトロピコの環境も恐ろしいが)、序盤は本当になり手がいなくて困る。島外からも召喚できるが、一人3,000近くとられるのが痛い。とりあえず診療所を一つ建てて医者を二人つっこんでおけば、これも人口150人くらいまでは40ギリギリで耐えられるはず。大学を建てて大卒が自給できるようになり、発電所を建てて、ようやく病院が建つ。病院が一つ建ってれば60台で安定するだろう。
治安:実際のところ、トロピコは大変治安が良い。貧困が酷いか、人口があまりにも過密か、もしくは観光産業が発展しすぎるとようやく治安が悪化する。あと、当然スラム街も危険。なので、警察署を建てるべきか否かは場合による。たとえば、農業や工業で十分発展してて、娯楽もレストランとキャバレーだけでまかなっている状態なら、150人くらいまで警官一人必要なく治安が50を保っていることも十分にありうる。
自由:もしトロピコが民主主義を掲げていて、5〜7年に一度程度は選挙をやっているのなら、それだけでも60台には到達するだろう。そこから上げるときはまず高校と大学が建っていること。ラジオ局、新聞社、テレビ局が建っていること。これらを全て満たせば90台もありうる。全部乗せで93までは見たことがある。なお、これらマスコミはプレジデンテの総合的敬意を上昇させるか、広告料で収益を上げるかのどちらかの付加効果があるため、選挙対策や国庫の安定化にも使える。ただし、マスコミは全員大卒なので注意。また、選挙を一回でもぶっちすると一気に20〜30下がる。この下がり幅はマスコミが多いと激しい。もしトロピコが軍事政権ならば、この項目自体見なかったことに。
仕事:仕事の品質。日々下がっていくが、昇給したタイミングだけ上昇する。基本的に昇給をためらってはいけない。昇給した分は家賃や娯楽と言った形で国庫に還元させられるからだ。ヴィヴァケインズ主義。トロピコには競争という概念がないので、大きな政府化させていったほうが経済が回りやすい。なお、昇給は1年に1回までで、かつ1ドルずつにとどめること。重要なのは「上げた回数」なので、一気に何ドルも上げても満足してくれない。また、昇給間隔が短くても効果が薄い。プレイ年数にもよるが、20〜30年くらいプレイしたら無学歴は10ドル、高卒は15ドル、大卒は25ドルくらいが最終到達地点ではなかろうか。
敬意:プレジデンテに対する敬意。他の仕事を万遍なくしっかりとやっていれば60を維持できるので気にすることはない。ただし、どこかの分野に偏った仕事をやっていると徐々に下がっていく。選挙に大きく影響するので、40台になったら注意が必要。マスコミを建てると上昇補正がつく。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│