2009年10月23日
うみねこの鳴く頃に EP3 Banquet of the golden witch レビュー
なるほど、EP2から評価が回復するというものだ。しかし、それはEP3そのものがおもしろかったから、というわけではない。EP3にて、ようやくこのゲームの楽しみ方というものを提示してきたからだ。だが、それがこのタイミングで正解だったのかは疑問が残る。EP2のラストか、できればEP2の中盤がベストのタイミングだったのではないか。EP2があの出来じゃ、アンチを大幅に増やしただけだろう。
一度だけ、某友人(DiL)に、私は本格ミステリーは読まない、それはなぜか、ということについて話したことがあるが、まさにうみねこEP3はその点を突いたと言える。名作といわれて、中高の頃にいくつか読んだミステリ小説もあるが、何読んでも「いや……それは証拠の後出しってやつなんじゃ」「で、その証拠は信用できるのか?」「その推理はねーよ……詭弁じゃないの。しかも犯人納得すんの?ないわ」以外の結論が、自分の中では出なかった。つい最近まで"後期クイーン問題"なんて言葉は知らなかったんだが、これで溜飲が下がった。これだけでも、EP3をやった価値があった。
2chやミステリ好きからは、EP3以後に発覚してからさらに竜騎士叩きが激化していたようで、それは悪魔の証明の使い方だとか、竜騎士本人の詭弁の弄し方に由来するものであるが、くだらないことである。平たく言えば、私は本格ミステリーが後期クイーン問題を解決する日は、本質的に永久にありえないと思っている。少なくとも私は「作家は"後期クイーン問題"について意識していない、よって問題にならない」なんて逃げ道は認めないし、「探偵はメタ世界的に作者から正解や証拠を示されている」という抜け道は実質的に『うみねこ』の赤字システムと同レベルだし、「真相を論理によって到達するものと考えない」ってそりゃ別のジャンルだろう、もはや。
ただし、じゃあ竜騎士に全面賛同しているかというとそうではなくて、いまだに不信感がぬぐえないのも確かである。たとえば、『ひぐらし』は謎の奇病ことノドカキムシールは納得できた。komeも言っていたが現実にトキソプラズマなんて存在するわけで、謎の病原体なりに説明はされていたように思う。いや、あれも生物学上医学上十分にありえないんだけど。しかし、どうせ未知の奇病なんだから、「現代医学では解明不可能という設定」で押し切れなくも無い範囲だった。実際、祟殺し編あたりでこの結論にたどり着いてた人はけっこういた。
だが、羽生の存在とあの足音だけはいまだに全く納得していない。「羽生は非科学的存在だけど物理的に検知は可能」という設定だったら、ノドカキムシールと同様の扱いができた。しかし、彼女は完全にその存在が確認できない存在であった、にもかかわらずその「足音」は出題編において非常に大きな要素であった。あれは作品ぶち壊したなーと思う。(ついでに言えば、山狗(笑)と東京(笑)にも当然納得がいっていないが、これらは『ひぐらし』の推理パートとは直接関係がないという点で看過はできる。)
で、今回もどうやらノドカキムシール程度にとどまらず、「羽生」的存在が出現してしまう可能性は否定しきれておらず、「アンチミステリVSアンチファンタジーの予定でしたが引き分けでござるの巻」とか煙に巻いた終わり方をされることも想定されうるわけである。というか、EP3が終わった直後の最大の疑念がこれで、とりあえずベアトは存在しちゃってるだろうどうにも。今から詭弁重ねた程度で否定できるもんなの?詭弁重ねた程度、というのもすごい言葉だけど。EP2のレビューのほうに「もはや『うみねこ』には東京(笑)以上のオチは期待していない」と書いたのは、そういう理由である。
とりあえず、EP4までやったら一旦エロゲ打ち止めで。二度目の卒論(笑)を提出するまでは復帰しません。
一度だけ、某友人(DiL)に、私は本格ミステリーは読まない、それはなぜか、ということについて話したことがあるが、まさにうみねこEP3はその点を突いたと言える。名作といわれて、中高の頃にいくつか読んだミステリ小説もあるが、何読んでも「いや……それは証拠の後出しってやつなんじゃ」「で、その証拠は信用できるのか?」「その推理はねーよ……詭弁じゃないの。しかも犯人納得すんの?ないわ」以外の結論が、自分の中では出なかった。つい最近まで"後期クイーン問題"なんて言葉は知らなかったんだが、これで溜飲が下がった。これだけでも、EP3をやった価値があった。
2chやミステリ好きからは、EP3以後に発覚してからさらに竜騎士叩きが激化していたようで、それは悪魔の証明の使い方だとか、竜騎士本人の詭弁の弄し方に由来するものであるが、くだらないことである。平たく言えば、私は本格ミステリーが後期クイーン問題を解決する日は、本質的に永久にありえないと思っている。少なくとも私は「作家は"後期クイーン問題"について意識していない、よって問題にならない」なんて逃げ道は認めないし、「探偵はメタ世界的に作者から正解や証拠を示されている」という抜け道は実質的に『うみねこ』の赤字システムと同レベルだし、「真相を論理によって到達するものと考えない」ってそりゃ別のジャンルだろう、もはや。
ただし、じゃあ竜騎士に全面賛同しているかというとそうではなくて、いまだに不信感がぬぐえないのも確かである。たとえば、『ひぐらし』は謎の奇病ことノドカキムシールは納得できた。komeも言っていたが現実にトキソプラズマなんて存在するわけで、謎の病原体なりに説明はされていたように思う。いや、あれも生物学上医学上十分にありえないんだけど。しかし、どうせ未知の奇病なんだから、「現代医学では解明不可能という設定」で押し切れなくも無い範囲だった。実際、祟殺し編あたりでこの結論にたどり着いてた人はけっこういた。
だが、羽生の存在とあの足音だけはいまだに全く納得していない。「羽生は非科学的存在だけど物理的に検知は可能」という設定だったら、ノドカキムシールと同様の扱いができた。しかし、彼女は完全にその存在が確認できない存在であった、にもかかわらずその「足音」は出題編において非常に大きな要素であった。あれは作品ぶち壊したなーと思う。(ついでに言えば、山狗(笑)と東京(笑)にも当然納得がいっていないが、これらは『ひぐらし』の推理パートとは直接関係がないという点で看過はできる。)
で、今回もどうやらノドカキムシール程度にとどまらず、「羽生」的存在が出現してしまう可能性は否定しきれておらず、「アンチミステリVSアンチファンタジーの予定でしたが引き分けでござるの巻」とか煙に巻いた終わり方をされることも想定されうるわけである。というか、EP3が終わった直後の最大の疑念がこれで、とりあえずベアトは存在しちゃってるだろうどうにも。今から詭弁重ねた程度で否定できるもんなの?詭弁重ねた程度、というのもすごい言葉だけど。EP2のレビューのほうに「もはや『うみねこ』には東京(笑)以上のオチは期待していない」と書いたのは、そういう理由である。
とりあえず、EP4までやったら一旦エロゲ打ち止めで。二度目の卒論(笑)を提出するまでは復帰しません。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│