2009年10月30日
うみねこの鳴く頃に EP4 Allience of the golden witch レビュー
今回も、まあおもしろかったと判じても良いだろう。EP3ほどの疾走感が無かったのは、前半の12年後の話をうだうだとやりすぎたせいだ。正直に言って、EP3で魔法の正体が完全に暴かれている以上、もう一度その話を蒸し返してもおもしろいところはない。あのパートで重要なことは、
・12年後の世界がどうなっているのかということの本格的な展開
・エンジェのスタンス
・ローザとマリアの本質的な関係
この程度であり、あの半分の容量でまとめることは可能であった。「話のつまらなさを竜騎士の文章で無理にテンション上げた感じ」というレビューがあったが、同感である。ついでにどうでも良いことを言うと、自分はけっこうローザに同情的である。体罰や玩具損壊については擁護しようがないものの……マリアの聞き分けの無さも異常な領域。また、再婚や会社の経営に関係があったとするなら、旅行による長期の不在はそうそう責められない。ローザ自身が男性に対し疑心暗鬼過ぎるところもあるが、それも右代宮の実家での教育や1986年の社会の視線というものを考えれば、妙に納得しうるところである。1986年というのが妙にリアルな年代設定で、シングルマザーに対する視線の厳しさは想像されうる。「男遊び」と言われても仕方がないことだろう。少なくとも、本当にマリアをほっぱらかして「男遊び」のために札幌まで蟹食いに行った、という解釈は、自分にはできない。EP2,3の奮闘も考慮に入れれば、尚更である。
後半、本格的に1986年の六軒島連続怪死事件に入ってからはEP3並の出来だったと言える。ただし、難易度に関してはEP1-3に比べて格段に下がる。というのも様々な説明がひどく懇切丁寧だったからで、よほどEP2の不評がこたえたのだろうか、と邪推したくなる。むしろ説明がくどすぎて減点せざるをえないくらい。バトラアホの子がすぎる。
EP4はさしずめ、前半は『ひぐらし』の暇つぶし、後半は祟殺し編だったと言う事もできるだろう。両方を無理やりやった挙句、エンジェをうまく立ち回らせようとした結果、おかしな詰め込み方をせざるを得なくなったのではないだろうか、と推測できる。EPを区切るべきだったのだろうが、『うみねこ』をEP8で終わらせようと考えた結果、もうEPが足りないことが判明したのではないだろうか。返す返すもEP2の無駄遣いが惜しまれる。
さて、これで宣言通り卒論提出完了までエロゲ・ギャルゲの類は封印する。というよりも、戦略SLGも含めてゲーム類は1月上旬までプレイしない。しかし、冬コミにはしっかり参加するので、年明け最初のゲームはEP5,6ということになるのではないだろうか。せいぜい、推理でもしながらそれを待つこととしよう。EP1には点をつけてEP2,3の記事ではつけてなかったが、出題編が終わったのでまとめてつけることにする。EP1が80点、EP2が60点、EP3が85点、EP4が75点で、出題編は75点前後としておく。『ひぐらし』には及ばないが、まあ追いかける価値はあるだろう。
続きにあった推理っぽいものは、後で自分で見直すことを考えて別記事に切り離した。読みたい方はそちらへ。
・12年後の世界がどうなっているのかということの本格的な展開
・エンジェのスタンス
・ローザとマリアの本質的な関係
この程度であり、あの半分の容量でまとめることは可能であった。「話のつまらなさを竜騎士の文章で無理にテンション上げた感じ」というレビューがあったが、同感である。ついでにどうでも良いことを言うと、自分はけっこうローザに同情的である。体罰や玩具損壊については擁護しようがないものの……マリアの聞き分けの無さも異常な領域。また、再婚や会社の経営に関係があったとするなら、旅行による長期の不在はそうそう責められない。ローザ自身が男性に対し疑心暗鬼過ぎるところもあるが、それも右代宮の実家での教育や1986年の社会の視線というものを考えれば、妙に納得しうるところである。1986年というのが妙にリアルな年代設定で、シングルマザーに対する視線の厳しさは想像されうる。「男遊び」と言われても仕方がないことだろう。少なくとも、本当にマリアをほっぱらかして「男遊び」のために札幌まで蟹食いに行った、という解釈は、自分にはできない。EP2,3の奮闘も考慮に入れれば、尚更である。
後半、本格的に1986年の六軒島連続怪死事件に入ってからはEP3並の出来だったと言える。ただし、難易度に関してはEP1-3に比べて格段に下がる。というのも様々な説明がひどく懇切丁寧だったからで、よほどEP2の不評がこたえたのだろうか、と邪推したくなる。むしろ説明がくどすぎて減点せざるをえないくらい。バトラアホの子がすぎる。
EP4はさしずめ、前半は『ひぐらし』の暇つぶし、後半は祟殺し編だったと言う事もできるだろう。両方を無理やりやった挙句、エンジェをうまく立ち回らせようとした結果、おかしな詰め込み方をせざるを得なくなったのではないだろうか、と推測できる。EPを区切るべきだったのだろうが、『うみねこ』をEP8で終わらせようと考えた結果、もうEPが足りないことが判明したのではないだろうか。返す返すもEP2の無駄遣いが惜しまれる。
さて、これで宣言通り卒論提出完了までエロゲ・ギャルゲの類は封印する。というよりも、戦略SLGも含めてゲーム類は1月上旬までプレイしない。しかし、冬コミにはしっかり参加するので、年明け最初のゲームはEP5,6ということになるのではないだろうか。せいぜい、推理でもしながらそれを待つこととしよう。EP1には点をつけてEP2,3の記事ではつけてなかったが、出題編が終わったのでまとめてつけることにする。EP1が80点、EP2が60点、EP3が85点、EP4が75点で、出題編は75点前後としておく。『ひぐらし』には及ばないが、まあ追いかける価値はあるだろう。
続きにあった推理っぽいものは、後で自分で見直すことを考えて別記事に切り離した。読みたい方はそちらへ。
Posted by dg_law at 12:00│Comments(0)│