2009年11月11日

四国旅行記 一日目 東京〜岡山〜高松〜鳴門

元々、卒業するまでに大塚国際美術館には行こうと考えており、特にkomeとはそういうような約束がなきにしもあらずな状況だったところ、そういえば今年は身内で行く秋旅行の行き先が決まってないなと思い(一昨年:京都、去年:奈良)、旅行メンバーの一人であるR氏@乗り鉄に連絡をとってみたところ、「じゃあ四国一周しないか?w」という謎の返事が返ってきたので、しばし悩んだが結局乗ることにした。そういえば参加メンバーでR氏だけブログを持っていないため、HNで書けないのをご了承いただきたい。ここにDiLを加えた4人で旅行することになったが、本来都民であったDiLがやんごとなき事情により豊橋市民に戻ってしまったので、自分だけ東京出発である。交通費を考えると頭を抱えざるをえない。(ちなみに、結局電車賃だけで4万3千円かかった。総旅行費は「韓国なら行けたんじゃね」というレベル。)


11月7日、朝5時に起き、始発の丸の内線に乗る。6時少し前に東京駅着、そしてこれまた始発ののぞみに乗る。最初、自由席が1〜3号車のみというのを思い出せず、13号車付近で乗ってしまったため、品川くらいまで車内をうろうろしていた。はた迷惑である。自由席はそれなりに埋まっていたが、なんとか座ることができた。名古屋でこだまに乗り換え。こだまは案の定スカスカでした。始発でもないし。なお、名古屋でようやく連中を抜かした形になる。

米原へ到着。東海道線のホームで連中を待つ。なぜこのようなややこしい動きをしているのかというと、このチケットを使ったため。要約すると、期間は三日間で在来線(特急・指定席含)は米原から西で乗り放題、新幹線(指定席含)は新大阪から西でのみ乗り放題で2万円ちょうど、というチケット。ゆえに、どうしても米原・新大阪間のみ移動が在来線になる。実は+3千円出せばのぞみでそのまま新大阪まで行って、そこで連中と合流するという手段も使えたのだが、まあここはケチっておいた。

何度もの旅行でもはや通りなれた感さえある米原―新大阪間は特に書くことも無し。新大阪からは西日本パスの本領発揮で、ひかりレールスターのコンパートメント席を確保し、40分で岡山へ。岡山ではすでに11時頃ということで駅弁を食うかどうか迷ったものの、どうせなら高松でうどん食べないかという話になりスルー。結果的に帰りは岡山で駅弁を買って食べたので、これで正解だった。特急マリンライナーで瀬戸大橋を越えて高松へ。瀬戸内海の今までとは違う風景にテンションが上がる。海の色が碧で明らかに外洋とは違う。さて、本来ならばここで写真を一枚、と思ったのだが、やはり車窓からうまく写真が撮れなかったのと、よく考えたら二日目の鳴門大橋からの写真とかぶるということに気付いたので、ここでの写真はご勘弁いただきたい。

石油コンビナートも多く、瀬戸内海に来たんだなぁという感覚を一層強めてくれた。高松到着。13時過ぎで全員極限的に空腹状態だったので、真っ先にるるぶ片手にうどん屋探しに。いたるところにあったのだが、一応るるぶ通りに行ったらえらく地元民仕様の店で、非観光客がごった返していた。作法がわからないので必死に周囲の地元民を観察しながら注文。何より驚いたのが蛇口ひねったらだしが出てきたところ。さすがうどんの国。やることが違う。思うに、これは「つけてみそかけてみそ」クラスのカルチャーショックなのではないかと思う。うどんは非常においしかった。コシがありすぎるくらいあって、うどんの癖にすごく腹持ちが良かった。

高松発は17時だからまだ4時間ほど時間があるということで、age信者のR氏の「高松には栗林南という交差点がある」という情報に従い、栗林公園まで行くことにした。実は"りつりん"と読むのは聞かなかったことにした話である。ちなみに、栗林公園は四国で唯一の日本庭園での国指定特別名勝であり、その面積も西日本で最大である。ネタ抜きで高松屈指の観光名所だったりする。

交差点を探すのは後にするとして先に公園を観光することにした。栗林公園の入口で写真も撮ったのだが、全ての写真にkomeが映っていたので掲載することが出来ない。気付かなかった。庭園としてはさすがの出来で、江戸時代以降の大名屋敷付属の回遊式庭園としては、ややだだっ広すぎて単なる公園になりかかっている部分もあるものの、池の周囲に松や奇岩がよく配置されていて見ごたえがあった。周囲にあまり高い建物がなく景観を破壊されきってはいないのも良い。ただし、松以外に裸子植物が大量に植えられていたのは、南国らしくて特徴的だと言えばその通りだが、やや場違いな気もした。個人的には、そのセンスは無い。

栗林公園










多分これが今回のベストショット。池には鯉がやたらめったら大量にいて、鯉の餌(麩)が販売されていることもあり、そのいずれもが観光地名物巨大な鯉となっていた。もちろん僕らも麩を買って、池に投げ込んできた。周囲の家族連れの子供たちの妨害になったことを考えると、やや大人気なかったかとも思わなくも無い。大学(院)生最後のご乱行ということで許して欲しい。

栗林公園の鯉










投げ込まれた巨大な麩に群がる魚群の図。栗林公園で1時間半ほど滞在し、いよいよ栗林南の交差点を探すべくうろうろ歩いてみたが、結局見当たらなかった。R氏によると、昔は「栗林南」というバス停があって、そちらは場所まで完璧にわかっていたのだが、最近になって付近に高松市保健センターが建ち、それに伴ってバス停の名前も「高松市保健センター」になってしまった。悔しかったのでそのバス停の写真を撮ってきた。ただし、今さっき調べたところ、栗林南交差点は我々がうろついていた場所よりもさらにもう少し南になったのではないだろうかという疑惑が浮上している。ひょっとしてすごい見落としをしていたのでは……?

旧栗林南










高松駅に戻り、まだ時間が1時間くらいあるということで、旧高松城である玉藻公園に入ってみたが大して何も無かった。観光地を気取るならもう少し整備すべき。確かに多くの観光客は栗林公園に流れるとはいえ。お土産、というよりも電車の中で食べるものとして「栗林のくり」と「栗の実」を購入。前者に卑猥な空気を感じた人は病院。

意外と長く滞在した高松から、特急うずしおに乗って池谷駅へ。池谷から徳島線で鳴門に到着。鳴門で適当な居酒屋に入って夕飯。意外とちゃんとした郷土料理が食べられてうまかった。現地で知ったことだが、鳴門は鯛と蛸押しのようである。要するに、明石の辺りと同じようなものが特産。あとはまあ金時芋だが、いかに甘党の自分といえども夕飯にそれはない。

鳴門駅前のホテル(一泊4500円)に泊まり、夜は4人でトランプの51で盛り上がり、日付が変わったくらいに就寝。二日目へ続く。



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