2010年01月08日

C77奮戦記(三日目)

今回も楽しい三日間でした。正直な話、会場自体が楽しいのであって、戦果の大半は虎かメロブで手に入ってしまうご時世なんですよねぇ。

写真付重め注意。


31日

二日目帰宅後17時半に就寝し、起床したらすでに31日の午前1時半頃だった。8時間も寝ればそりゃ体調も良いわけで、二人して若干の後悔を含みつつサークルチェックリストを印刷し、すごすごと家を出る。午前3時頃の話である。そこから夕飯兼朝飯兼昼飯、という何重かわからない食料を調達してタクシーを見つけ、会場に着いたのは図らずも4時半頃という規則にのっとった時間となった。すでにりんかい線という選択肢がなかったのが恐ろしい。並んだ場所としてはC-5で、二日目より一列遅いがおおよそ同じくらいの位置である。さすがは三日目の東、二日目よりも到着時刻が早いというのに。

相変わらず太陽が昇るまではやることがなく、基本的に身を固めながらじっと耐えて過ごす。途中散歩に出てみたら、りんかい線の始発が来た6時頃にD-1、そこから6時20分までにD-8まで一気に埋まり、そして午前7時前にEが埋まり、FとGも瞬く間に埋まって東駐車場が封鎖された。前回7時前にEが埋まったときはそこそこネットで騒がれた気がしたが、さすがに二回目と言おうかもはや慣例になったか、帰ってから様々な報告記を見たが注記している人はいなかった。午前6時頃に、いつもならここで合流となるあっちゃんから「ごめん、今回は昼頃から行って、知り合いに挨拶だけすることにするわ」というメールが届いた。残念だが仕方が無い。これで三日目はたった二人で戦うことになった。

空が明るくなってきたら作戦会議を開始。今回は三日目二大ジャンルである男性向けとギャルゲーのうち、ギャルゲーが西に飛ばされるという非常事態であり、どうしたものやらと思っていたが、とりあえず二人して東に並んでしまったことだし、比較的買い物量の少ない自分が東の買い物をさっさと終えて西に旅立ち、西で先に買って回る、ということになった。西のギャルゲー、というよりは自分らのサークルリスト的にはアイマスなのだが、アイマスはORAとほとんどのサークルが重なっているので、とりあえず先に西入りした自分がそれぞれ二冊ずつ買っておけば最低限は買えるだろう、という判断だった。

9時頃から列移動が開始され、今回は建物に入る少し手前で10時を迎えることができた。今回はチェックリストの通り、東はほとんど買うところが無い上に、これに並んでたら1時間使うと判断してDNALaboのグッズをあきらめたので(本は後でメロブで買えた)、東456から入って20分程で大体全部まわり、123も20分程でまわって、さっさと東西連絡通路に出た。

きっと阿鼻叫喚の地獄絵図になっているんだろなぁと思いながら向かってみると、東から西への移動では驚くほどに人がいなかった。逆は想像通りの渋滞になっていたが。さしずめ、Uターンラッシュの東名高速の航空写真で、上りがスイスイ進むのに下りが一歩も進まない状況を想像していただければ、大体間違ってない。

そういう嬉しい誤算により、10時45分には西会場に入った。西会場も通路同様恐ろしいほどに空いていた。まずは予定通りアイマス本を各サークル二冊ずつ購入して周る。パンダが一匹(ズミコさん)だけはさすがに15分ほど並んだが(1限のグラスももちろん買った)、他のサークルは特に列がなく()、11時40分頃には買い逃し無く余裕綽々で終了した。

そこで、パンダに並んでるときに列の隣の人と「どこチェック付けてます?」トークになったときに、「今回F4がまだ売れ残ってますよ、極めて珍しいことに」という話を聞いたので、確かORAが喉から手が出るほど欲しがってるということは覚えていたので(まあ彼はアリス信者なので当然だが)、ORAに「F4場所どこ?」というメールを送ったが帰ってこない(結局最後まで帰ってこなかった)。あのヤロウ……人の善意を……と思いながら放浪していると偶然斬鬼楼との合体列を発見したので並ぶことにした。「ここであってますよね」という話を隣の人にしたら、彼はすでに5ループ目であった。「いつもここは10時半か、よくても11時になくなるのに今回は5ループできるとかありえない」「さっきまでF4のほうも売ってたが完売した。今売ってるのは斬鬼楼のほうだけで、1限。」という話をしてくれた。今回、このようなことが起きた原因は大きく二つに分けられる。

・そもそもおにぎりくんが大量に刷ってくれた。
・東に人が流れたため、西には人がいない。

そんなところだろう、なんて話をしてたらわずか20分ほどで買えてしまった。自分の裏で「ここら辺から完売の可能性があります」と言いながらスタッフが列の人数を数えていたので、けっこうギリギリだったのかもしれない。自分はアリスソフトにそれほど情熱が無いので、この一冊はORAに売っておいた。しかし惜しいのは、いつでも買えそうな雰囲気さえ漂うアイマスゾーンなんかほっといて最初からF4&斬鬼楼の列に並んでおけば、F4のほうの新刊も余裕で買えた&2限だった、ということだ。まあ、こればかりは(東に密集するという)人の流れが読めなかった。もしくは言ってもしょうがないことだが、komeかネ右か、あっちゃんの誰かがいればこれまた余裕だった。

しかし、それでもまだ12時半前ですごく暇だったので、他に列はないかと外周をうろついていると、EXCLAMATION(橋本タカシ)が手頃だったので、ORAに「斬鬼楼買えましたぉ、やるわ」「マジでwwwww」という電話をしながら並んだ。なんとこちらも30分程度で買えてしまった。こちらは既刊は限定なし、新刊は1限だったので、既刊だけ2冊買って一冊はこれもORAに売った。新刊はもちろん自分のものにした。さらにそれでもまだ13時で暇だったので、ハッシーの隣のサークルがカーネリアンとHEART WORKだったので、鈴平のほうに並んだ。戦利品をうだうだ読みながら並んでいたらこちらもものの40分ほどで買えてしまった。ついでに言えば、買ったときHEART WORKのサークルに西又が挨拶に来てて、ハッシー含め三原画家そろい踏みという豪華な状況が見れた。ということはJOKERは完売したのか?

そういうわけで今回のコミケ三日目は徹夜でもチケットでもないのに斬鬼楼、EXCLAMATION、HEART WORKの新刊を全部買うという偉業を達成してしまったわけだが、ぶっちゃけて言えば西大勝利である。次回のコミケでもまたギャルゲーが西配置になったなら、同じ作戦で行こうと思う。しかし、解せない。前にも書いたが、男性向けとギャルゲーの分け方は極めていい加減なものであって、実際前回までのコミケでも、男性向けとギャルゲーで混み方の違いは無かった。特にシャッターサークルとなってくると大した差はなく、ギャルゲーであっても超人気サークルが軒をつらねる。それこそ今回では橋本タカシも鈴平ひろもカーネリアンもギャルゲー配置だった。そんなことは自明であるにもかかわらず、結局13時過ぎまで外周はいつもより短く、島中もスカスカであった。そんなに男性向けに人が集まるような何かが、今回のコミケにあっただろうか。私にはわからない。


あとは評論ゾーンをうろうろ立ち読みしたり衝動買いしたりしていたら、14時ちょっと過ぎにORAから「ようやく買い物終わった、そろそろ帰ろう」という電話が来たので、集合して帰宅。15時半頃下宿に着いたが、そこでジョルダン先生にお伺い立てたところ「16時33分のひかりに乗れ、さすれば18時前に豊橋に着くであろう」とおっしゃられたので、ものすごくせわしいながら実家に帰る準備をして、東京駅に向かった。目的のひかりは混んでいたが、さすがは東京駅発なだけあってなんとか座れた。品川駅ができたのが大きいと思う。大体あそこで立ち客が出る。18時に豊橋に着いて、実家に帰って両親と酒を呑みながら紅白を見た。これにて、今回のコミケは終了。



さて、三日目の戦利品の中から目に付いたものをピックアップ。caelestisの儚月抄本。こういう形で最終話を締めていたら、もうちょっと良い作品になってたんだろうなぁと思わされた。ClearBookの私月抄と並ぶ、儚月抄二次創作の名作だと思う。個人的な好みを言うとClearBookのほうが好きだけど。

幻捜少女の絵理本。絵理がひきこもりになる過程と、尾崎さんに出会うまで。これは名補完。絵理好きなら皆読め。こんにゃくPの本はサイネリア本。サイえりではなく、サイネリア本。ここまでサイネリアに特化した同人誌は、今後出てくるのだろうか。SquareMetersのへーべーさんの本。響がこんなにかわいく見えるとは。考えてみると、春香は遠距離通勤なだけで、単身赴任となると響が初めてなわけで、これはキャラが立つ。あと、あんたは本当にみきまこ好きだなぁと。

敷居亭の二冊はまだ読んでない。今度読んだら何か書くかも。しばし待つべし。ズミコさんの千早がかわいすぎて生きていくのが辛い。順風満帆堂の貴音エロ。話がくだらなすぎて笑ったが実用的でようござんした。貴音のエロもっと増えればいいのに、今回買った中ではここだけだった。HEART WORK、「俺がパンチラの描き方を教えてやる!」ってネタ早いなw。しかし蒼樹さんはかわいい。



最後に、デジカメを手に入れて怖いものがもう何も無くなった私だからこそできる、コミケ終了後恒例の行事を。

C77戦利品1
































右の山が二日目、左の山が三日目。右の端のほうに白い布が見えたらそれはきっと目の錯覚なので、俺と一緒に南無三されに行こう、な!


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この記事へのコメント
列が存在するより先に本が無くなるのが斬鬼楼だと思っていたので列自体を見るのも初めてでした。
並べば良かった・・・・orz
艾さんとこの幻想美術館、良かったです。これは当たりくじを引かせて頂きましたありがとうございます。
その代わりMATILDAさんとこが完売でしたが・・・orz

今回も、ヘンテコな事件事故がひとまず無いのが一番でありました。
Posted by ari at 2010年01月13日 19:56
>列が存在するより先に本が無くなるのが斬鬼楼だと思っていたので列自体を見るのも初めてでした。
大体同じ感想ですw。だからパンダ列の隣の人からこの話を聞いたとき耳を疑いました。
けっこうありますよね、こういう有名サークル。SDT(結城辰也)もさっくりなくなりますしね。

>艾さんとこの幻想美術館、良かったです。
あれは良かったですね。うまく西洋絵画と東方ネタを絡めていると思います。

>その代わりMATILDAさんとこが完売でしたが・・・orz
虎の穴で買うしかないですねぇ……私も何冊かは虎とメロブで補完せざるをえませんでした。会場で全部買うのはやはり厳しい。

>今回も、ヘンテコな事件事故がひとまず無いのが一番でありました。
そうですね。無事終われて何よりです。

Posted by DG-Law at 2010年01月14日 00:45