2010年01月18日
把瑠都が大関になる確率を考えてみる
大相撲の小ネタなのではてな別館に書こうかとも思ったけど、本家の更新気力を考えてこちらに書くことにした。ここまで白鵬と全大関(休場の琴光喜含まず)を破ってきた把瑠都だが、大けがをしない限り年中大関はほぼ確実、調子が良ければ今場所か来場所大関の可能性が高くなってきた。
大関昇進の条件は、内規では「直近三場所で33勝」となっているが、出島、武双山、雅山と、三人続けて陥落を経験する大関が出てしまったため、その後はやたらと条件が厳しくなった。魁皇は33勝ちょうどで昇進しているが、これはまだ出島が陥落する前に昇進が決まっているのと、直近三場所に優勝14−1が含まれているため、実質的には35勝分くらいの価値があったためである。その後、栃東と朝青龍は34勝ちょうどで昇進しているように、実質的には34勝は欲しい。
加えて、協会としてはあまり大関を増やしたくないので、3〜4大関が長く続いた近年はさらにハードルが高くなっている。琴欧洲以後は35勝水準、しかも琴光喜以外は全員準優勝や優勝同点経験者である。その琴光喜は平幕優勝をしているため、これが加味されたのだろう。実は平成18年7月場所にて雅山が34勝、しかも白鵬を本割で破っての優勝同点を含んでいるにもかかわらず、大関再昇進は認められなかった。再昇進でさらにハードルが高くなっていることと、1場所前に白鵬が昇進した直後だったというタイミングの悪さが響いた形だが、正直あれはひどい。もっとも、そしたら雅山は引退が早まった、千代大海よりも先に引退していただろうけど。
以上を踏まえるに、三場所合計35勝、ただし準優勝や優勝(同点)は+1〜2勝として加味される、というのが、確実に把瑠都が大関に昇進するための条件となる。ここまで把瑠都は先々場所12勝、先場所9勝と来ているので、今場所14勝が必要となる。もっとも、今場所はすでに全勝がいないため、14勝すれば少なくとも確実に優勝同点となる。ますます確実だろう。13勝とすると、合計で34勝となるが、これでもおそらく準優勝にはなるし、白鵬と朝青龍がそれぞれもう一敗ずつすれば13勝が優勝ラインとなるので、優勝同点となる可能性は十分にある。白鵬はやや疲れが見えるし、朝青龍は白鵬より一段くみしやすい。把瑠都には朝青龍との直接対決が残されており、その結果が全てを左右するだろう。
今場所の成績(三場所合計)と大関昇進確率の場合分け
・14勝(35勝) → 昇進確率ほぼ100%。これで昇進しなかったら拙者大相撲協会に抗議の電話をするでござる(本気)
・13勝(34勝)+優勝同点or準優勝 → 昇進確率80%。昇進しなかったら抗議の電話はかけないがここ(ブログ)で鬼のように愚痴る。
・13勝(34勝) → 昇進確率50%。ただし、白星に朝青龍があった場合は+15%。きわどいライン。昇進しなかった場合、敢闘賞or殊勲賞が確実につく。
・12勝(33勝) → 昇進確率20%。ただし、白星に朝青龍があった場合は+15%。大相撲協会と横審の機嫌がよほど良くない限り持ち越し。
・11勝以下 → あきらめましょう。
12勝もしくは13勝で昇進しなかった場合は、大関取りが来場所へ持ち越しとなる。その場合は直前二場所が21or22勝となるので、今場所と同じ条件かやや楽になるかどちらかであろう。さて、条件が確認されたので、そうなると現在8−1の把瑠都が残りどれだけ勝てるか、という現実的な話になってくる。あと6番、誰に当たるか、そしてどの程度勝てるか、という話だが、前述の通り、実は朝青龍を除く全上位戦が終わっているので、見通しは比較的明るいように思われる。ただし、把瑠都は緊張しているそうなので、普段通りの力が出なかったとしても、あまり非難してはいけない。
明日、十日目はひとまず豊ノ島で、7−0で勝っている得意の相手。ここで落としてたら話にならない。それ以降の相手も大体予測がつくので、順番がどうなるかはわからないもののリストアップしてみると
・朝青龍(横綱) → いままで一度も勝ったことが無い相手。しかし、白鵬を倒した今場所の把瑠都を信じたい。
・栃ノ心(前頭1) → 膂力対決。戦績は2−0で有利。
・豪栄道(前頭2) → 対戦成績4−3で拮抗。しかも豪栄道も今場所調子が良く、朝青龍を破っている。
・雅山(前頭2) → 7−5ではあるが、最近は5連勝。
・垣添(前頭4) → 1−2で実は分が悪い。ただし、最後に対戦したのが2年前の初場所なので当てにならないか。
というわけで、朝青龍が関門となるのは当然のことだが、意外と鍵を握るのは豪栄道戦なのではないだろうか。12勝までは硬いが、13勝以降はけっこう難しい。13勝できる可能性は60%としておく。総合するに、把瑠都が今場所大関に昇進できる確率は現時点で35%程度ではないだろうか。これだけ長々と書いたわりには実に微妙な確率だが、俺はめげないよ。頑張れ把瑠都。千秋楽まで応援するぞ。まあ、実際把瑠都が相撲とっている時間帯は、大体会社からの帰路の途中で、電車の中なんだけどね。
大関昇進の条件は、内規では「直近三場所で33勝」となっているが、出島、武双山、雅山と、三人続けて陥落を経験する大関が出てしまったため、その後はやたらと条件が厳しくなった。魁皇は33勝ちょうどで昇進しているが、これはまだ出島が陥落する前に昇進が決まっているのと、直近三場所に優勝14−1が含まれているため、実質的には35勝分くらいの価値があったためである。その後、栃東と朝青龍は34勝ちょうどで昇進しているように、実質的には34勝は欲しい。
加えて、協会としてはあまり大関を増やしたくないので、3〜4大関が長く続いた近年はさらにハードルが高くなっている。琴欧洲以後は35勝水準、しかも琴光喜以外は全員準優勝や優勝同点経験者である。その琴光喜は平幕優勝をしているため、これが加味されたのだろう。実は平成18年7月場所にて雅山が34勝、しかも白鵬を本割で破っての優勝同点を含んでいるにもかかわらず、大関再昇進は認められなかった。再昇進でさらにハードルが高くなっていることと、1場所前に白鵬が昇進した直後だったというタイミングの悪さが響いた形だが、正直あれはひどい。もっとも、そしたら雅山は引退が早まった、千代大海よりも先に引退していただろうけど。
以上を踏まえるに、三場所合計35勝、ただし準優勝や優勝(同点)は+1〜2勝として加味される、というのが、確実に把瑠都が大関に昇進するための条件となる。ここまで把瑠都は先々場所12勝、先場所9勝と来ているので、今場所14勝が必要となる。もっとも、今場所はすでに全勝がいないため、14勝すれば少なくとも確実に優勝同点となる。ますます確実だろう。13勝とすると、合計で34勝となるが、これでもおそらく準優勝にはなるし、白鵬と朝青龍がそれぞれもう一敗ずつすれば13勝が優勝ラインとなるので、優勝同点となる可能性は十分にある。白鵬はやや疲れが見えるし、朝青龍は白鵬より一段くみしやすい。把瑠都には朝青龍との直接対決が残されており、その結果が全てを左右するだろう。
今場所の成績(三場所合計)と大関昇進確率の場合分け
・14勝(35勝) → 昇進確率ほぼ100%。これで昇進しなかったら拙者大相撲協会に抗議の電話をするでござる(本気)
・13勝(34勝)+優勝同点or準優勝 → 昇進確率80%。昇進しなかったら抗議の電話はかけないがここ(ブログ)で鬼のように愚痴る。
・13勝(34勝) → 昇進確率50%。ただし、白星に朝青龍があった場合は+15%。きわどいライン。昇進しなかった場合、敢闘賞or殊勲賞が確実につく。
・12勝(33勝) → 昇進確率20%。ただし、白星に朝青龍があった場合は+15%。大相撲協会と横審の機嫌がよほど良くない限り持ち越し。
・11勝以下 → あきらめましょう。
12勝もしくは13勝で昇進しなかった場合は、大関取りが来場所へ持ち越しとなる。その場合は直前二場所が21or22勝となるので、今場所と同じ条件かやや楽になるかどちらかであろう。さて、条件が確認されたので、そうなると現在8−1の把瑠都が残りどれだけ勝てるか、という現実的な話になってくる。あと6番、誰に当たるか、そしてどの程度勝てるか、という話だが、前述の通り、実は朝青龍を除く全上位戦が終わっているので、見通しは比較的明るいように思われる。ただし、把瑠都は緊張しているそうなので、普段通りの力が出なかったとしても、あまり非難してはいけない。
明日、十日目はひとまず豊ノ島で、7−0で勝っている得意の相手。ここで落としてたら話にならない。それ以降の相手も大体予測がつくので、順番がどうなるかはわからないもののリストアップしてみると
・朝青龍(横綱) → いままで一度も勝ったことが無い相手。しかし、白鵬を倒した今場所の把瑠都を信じたい。
・栃ノ心(前頭1) → 膂力対決。戦績は2−0で有利。
・豪栄道(前頭2) → 対戦成績4−3で拮抗。しかも豪栄道も今場所調子が良く、朝青龍を破っている。
・雅山(前頭2) → 7−5ではあるが、最近は5連勝。
・垣添(前頭4) → 1−2で実は分が悪い。ただし、最後に対戦したのが2年前の初場所なので当てにならないか。
というわけで、朝青龍が関門となるのは当然のことだが、意外と鍵を握るのは豪栄道戦なのではないだろうか。12勝までは硬いが、13勝以降はけっこう難しい。13勝できる可能性は60%としておく。総合するに、把瑠都が今場所大関に昇進できる確率は現時点で35%程度ではないだろうか。これだけ長々と書いたわりには実に微妙な確率だが、俺はめげないよ。頑張れ把瑠都。千秋楽まで応援するぞ。まあ、実際把瑠都が相撲とっている時間帯は、大体会社からの帰路の途中で、電車の中なんだけどね。
Posted by dg_law at 21:21│Comments(0)│